もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら4

1 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 00:27:49 ID:???
職人のみなさんさんガンガレ〜!住人のみなさんマターリいきましょう〜!

次スレは950を踏んだ方が立てて下さい。
なお、職人様のSS投下に伴う各作品の「考察・議論」は専用スレ、又は該当スレでお願いします。
スレは、基本的にsage進行です。

【前スレ】 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1159786899/l50

【過去スレ】 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158855861/l50

【初代スレ】 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1156402911/l50

【考察】CCAアムロin種・種死【雑談】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158938086/l50

【まとめ】http://log.finalbunny.com/

2 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 00:31:07 ID:???
2

3 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 00:34:12 ID:???
ちと早いかもしれないが気にすることなく乙

4 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 00:41:35 ID:???
>>1


5 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 00:48:04 ID:???
>>1乙色に染めてく

6 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 01:59:26 ID:???
>>1
スレッガーさんかい?早い、早いよ!



7 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 03:21:53 ID:???
>>1さん乙ですよ

8 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 07:15:25 ID:???
ええい!>>6め弱気な!!




>>1

9 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 09:40:30 ID:???
いい加減>>1は死ぬといいよ




>>1

10 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 09:56:46 ID:???
>>1なんて大嫌いだ




>>1

11 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 11:28:22 ID:???
私は>>1と違ってパイロットをやっているだけではない!!


>>1

12 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 14:10:38 ID:???
君のような>>1が命を無駄にして新スレが立つと思うのか!
新しいスレを創るのツンデレではない!(意味不明)





>>1

13 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/20(金) 16:31:52 ID:???
前書き

さきに謝っておきます、ごめんなさい

14 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/20(金) 16:34:03 ID:???
前回の続き


正直、意外だった。
何がと言われれば、今の自分の状態が…。

わたしは戦場ジャーナリストの道を選んでからは何事も慎重になることを信条にしていた。
女の身で戦場をうろつく訳だから様々な危険が付き纏うのは勿論のこと、ひとりでいろんな国を廻る訳だから色々とオトコからモーションをかけられたりもした。その全てを相手にもしなかったけど……別に、『あいつ』を気にしているという訳じゃない。
あいつとの関係は少なくとも<恋人>じゃない。
わかりやすく言えば……<友達平均〜恋人未満>かな、心情を正確に吐露すると。

あの戦時下において、わたしも大切なヒトを亡くした。
そして、その原因の一因であるアイツを憎み……許すことにした。
そのあとは…なんだかんだで色々話してみて…アイツもわたしを気にかけてるみたいで、戦争が終わって…あれ?最後に声聞いたのいつだったっけ?

・・・・・とまあこんな感じで、自分で言うのもなんだけど結構ドライだと思ってた……筈…なのに…現在、わたしは知り合って間もない男性の船室に居る訳で……

こうなった経緯はというと、あれからお互いの自己紹介をして会話に華が咲いて、船内のレストランで食事を一緒にしてオーブに着くまで同行することになって「折角だからもっと話しません?」って(私から)言って…アムロさんの部屋に案内されて現在に至る……
(わたしと同じような船室だなあ、据え置きのテレビと冷蔵庫に…シャワー室に……ベッド………は、なるべく視界に入れないようにしよう。わたしだって経験がないわけじゃない……この状況だと、その、OKだと思われてるんだろうか…)
なんてことを思いながら簡素なテーブルを挟んで対面に腰掛けてるアムロさんをチラリと見ると、相手もこちらを見ていた。
「あ、その」
「ひとつ聞いてもいいかい?」
「は、はい。なんでしょう」
・・・・妙に畏まってしまう。
「おかしな質問かもしれないが……この世界は、好きかい」
「………え?」
「すまない、意地悪な質問をしているというのは重々承知のつもりだ。だけど、戦場カメラマンとしていろんなものをみた君にどうしても聞きたいんだ」
………初めて。こんなこと聞くヒト
「好きかと言われれば正直…悩むけど、嫌いかと言われればはっきりと『嫌いじゃない!』って……言える、かな」
そう、嫌いじゃない。
この世界はわたしから、わたし達から大切なものをたくさん奪っていった。
いまでも、ナチュラルとコーディネイターの遺恨は深い。…あちこちで醜い争いを目にしてきた。
でも、同時に奇麗なモノもたくさん…たくさん見てきた。
「うん…、嫌いじゃないですよ!(笑顔でいうのもおかしいかな)」
そんなわたしをじっと見ていたアムロさんは…ふぅ、と息を吐くと、
「ありがとう、ミリアリアさん。本当にありがとう」
と微笑みながら口にした。
「あ、いえそんな」
こちらが恐縮してしまう(変な……ううん、おかしなヒト)

15 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/20(金) 16:35:41 ID:???
そのあと、私は自分が見聞したことを色々聞かせた。
アムロさんも熱心に聴いてくれて、次第に饒舌になったころ……ちらりと腕時計に目をやる。日付が変わって午前2時ちょっとか。
「…ああ、ごめん。もうこんな時間になってしまったな」
「あっいえ、わたしから言ったことですし…」
「明日の夕方にはオーブに着くようだから、もうお開きにしよう」
「そう…ですね。それじゃあ、おやすみなさい」
なぜか後ろ髪ひかれる思いで彼の部屋を後にする。
自分の部屋に向かうがてら、さまざまな想いが交錯する。
(……オンナとしては微妙なところね、あの環境で誘われないっていうのは…。…今日の夕方でお別れ…か)
「やめた……。そのとき決めよ」
どっと眠気に襲われ、無意識のうちに呟きながら部屋に帰ると、どっとベッドに沈み込む。


「……ん」
肌寒さを感じて身じろぎする。
身体を横に向けると逞しい身体に触れて…それに身を寄せると大きな手が髪を梳かしてくれるのがわかった。うっすらと目を開けると…太い手が私を抱き寄せた……
「あ……」
「…………ん?」
相手の声が聞こえる………………アム、ロさん……?


「…夢……見てた、はじめて会った日の夢……」
「…そうかい」
汗ばんだ身体が冷えてちょっと寒い。でも、動くのも億劫な状態だ。
するとアムロがわたしをさらに胸に抱き寄せた。顔が上気するのが自分でもわかる。
目線を下にむけると……何も着けてない乳房がフルフル震えているのが見えた………更に上気…

カフェテラスでアムロさんがザフトに身を置いてると聞いた直後、わたしは得体の知れない感情に襲われた。
自分でもわからない、この激情ともいえない感情。
気が付いたらアムロさんの手を引っ張って歩き出していた。
「ミリアリア?いったいどうし・・・・・っ!?」
わたしが歩みを止めたのは・・・・わたしが部屋を取ってる宿泊ホテルの前でだった。
その後は殆ど強引に彼を中に連れ込み(その間、わたしも彼も一言も口を開かなかった)自分の部屋に入ると自分の身体で塞ぐようにドアを閉じた。
興奮しているせいか肩で息をしているわたしを無言で見つめる…
「・・・・どうし「自分でもわからない!!!」・・・・・」
「あなたがザフト軍にいるって聞いた途端、堪らなくなった。いろんな感情が溢れてきた」
「・・・・・」
「戦争がまた始まって、これから多分たくさんの人が死ぬ。それに貴方が加担するかと思うと…凄く嫌だった」
「・・・・・」
「トールみたいに、貴方も戦場で死ぬのかと思うと居ても立ってもいられなかった!!」
「ミリアリア」
「どうして!?どうしてあなたがザフトに!?アムロさん、ナチュラルでしょう!!?なのに、どうして!!………どうして、戦争なんか……」
ズルズルとドアにもたれ掛かりながら沈み込む。

16 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/20(金) 16:37:10 ID:???
5分ほど経って…無言でアムロはミリアリアに近づくと、ひょいっと両手で彼女の身体を持ち上げた。
「・・・軽いな(こんな身体で戦場カメラマンを)」
と呟くが、ミリアリアは顔を俯かせたままだ。そのままベッドのところまで彼女を運ぶ(腕の中のしなやかな肢体が強張るのがわかった)とそのままベッドに腰掛けて自分の膝の上に彼女を下ろす。
「…ちから……強いんですね」
胸に頭を傾けたミリアリアがポツリとこぼす。
「MS乗りだからね……」
「全然、そうは見えなかった」
「……ミリアリア、戦争の悲惨さは君以上によくわかってるつもりだ。僕だって戦争なんかに参加したくないさ」
「だったら……」
「でもね、戦場にあっても守れるものがあるんだよ。そしてぼくはそれを見つけた。見つけた以上、見て見ぬ振りはしたくないんだ。その為に、ぼくは自分のもてる力を全て使う。その結果敵の兵士を殺めてしまってもね」
「…………偽善ですね」
「自覚してるよ。……いや、全ては建前かもしれない。本当は……生きる目的がほしかっただけかもしれないな」
「生きる目的?」
「……それを最初にくれたのは君なんだよ、ミリアリア」
顔をあげて至近距離のアムロの顔を見つめる。
「初めて会った時、話してくれただろ?『この世界は嫌いじゃない!!』って。……その言葉に凄く救われた気がしたんだ」

「アムロ……、誓ってくれます?絶対に死なないって」
「誓うよ、死にはしない」
そうは言っても明日はどうなるかわからないのが戦場である。それを数々の戦争を経験したアムロはよくわかっていた。
宇宙世紀において『最強の兵士』といわれたアムロといえど、一度戦場に出ればどうなるかわかりはしないのだ。
ミリアリアもそれは理解していた…絶対の保障なんてないことを……しかし、
「証明、して下さい」
「え?」
「いまの言葉が本当かどうか…」
そう言ってアムロの首に両手を絡ませ、じっと見つめる。
アムロも彼女の細い腰に手を回し……唇を重ね合わせた。

続く

17 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/20(金) 16:49:56 ID:???
御免なさい
本当に申し訳ない
結局手を出させてしまった。
しかも長文になるし・・・一応、理由をあげると
1.アムロはこの世界で独りぼっちだから。その孤独をオンナの柔肌で紛らわせてもおかしくないでしょう
2.よくいわれてますが、アムロはアリョーナを身元引受人として、保護者の立場から「欲はあっても手はだせない」といったんだと思います。
アリョーナと2歳しか違わないカニンガムにはモーションかけたりしてましたからね

注>これらはあくまでわたしの意見です、ほかの意見の人も当然おられるでしょう。

ちょびっと微エロやって「ミリアリア再会編」は終わりです、御容赦を。
次は「ミーア邂逅編」に入ります。

では

18 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 17:05:09 ID:???
ミーアにも手出すんかい

19 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 17:35:38 ID:???
ひと時の身体だけの関係でもオッケーよって言える世慣れた女(例:タリア)ならかまわんが
まだそういう境地にいるとは思えん子供らと見境無くやり続けるのはどうかな…
いくら向こうが好意を押し出してきたからって、自分の意見は?と
ソレはいい大人としてどうかっつーのもあるし最後は誰かに刺されるんじゃねーのって心配にもなるw

20 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 19:17:09 ID:???
大丈夫。彼女はもう大人さ...
ナイフは使わんだろう...





そのかわり2丁拳銃が出てくるけどね....

21 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 20:56:17 ID:d1hbWKA9
続き楽しみにしてます

22 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 21:04:22 ID:???
それって何処のレベッカさん?(ry

23 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/20(金) 21:08:20 ID:???
やっちゃいましたか・・・
でもまぁベルトーチカも18歳処女説があるくらいだし
ギリギリオッケーかと
今後は戦闘の真っ只中で腰抜かす男を尻目にカメラ構える
くらいの気概を持った女性に成長してほしい
フラウ・ベル・アリョーナとアムロと絡む女性達は
みんな大きく成長してるもんね

24 名前:通常の名無しさんの三倍 投稿日:2006/10/21(土) 00:47:51 ID:???
>>18
一応アスランの婚約者って事になってるから手を出すとしても当分先じゃね?

25 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 00:52:44 ID:???
>>20
このインポ野郎!!

26 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 02:01:29 ID:???
373 ◆lnWmmDoCR.氏の作品を読んでいるとどうしても、一つだけ気になることがある
ミネルバから発進する際の台詞で
「アムロ・レイ、プロトセイバー、行きます!!」
はCCAのアムロだと言わないんじゃないのか?
「アムロ・レイ、プロトセイバー、出るぞ!」
の方がイメージ的にあっている気がするんだが

27 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 02:19:07 ID:???
>>26
CCAで実際「νガンダム行きます!」って爽やかに言ってるの聞いてるからさほど違和感はないかな
むしろ大人になっても変わらずそう言うアムロのそういうところがイイと思ったり

28 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 02:23:07 ID:???
『いきます』は1stファンへのサービスってどっかで読んだなー。
どっちでもいいんだけど、ミネルバのパイロットが全員年下で同年代のパイロットがいないから、
個人的には『出るぞ』のほうが格好いい。

29 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 02:24:23 ID:???
タリアと会話した直後に発信時のみ『行きます』で、他のときは『出るぞ』がいいなー。
俺の勝手な言い分だから気にしないで。

30 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 04:38:36 ID:???
職人さんGJ!
この際、ラクス以外全員落とすのも良いかもw

31 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 07:02:48 ID:???
自分は「行きます」でも言いけどなー
CEでのアムロは独りぼっちだけど英雄を演じる必要がないから

メビウスリンクのアムロはなんだか行くあての無い船のよう
寄港を許されて補給もしてもらえるけど荷を降ろすことはできず
母港を探して彷徨ってる
CEにアムロの帰れる場所は見つかるのだろうか

32 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 07:30:44 ID:???
そういう意味では各職人さんたちが結末をどうまとめるかとても楽しみ

33 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 09:22:31 ID:???
>>26

どうでもいい

34 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 10:14:37 ID:???
職人さんどんどん手ぇ出しちゃって下さい
ギャグですし何でもありですよ


35 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 10:56:38 ID:???
アムロとシャアは、ギャグに走るととんでもない事になるから困る
トニーたけざきのとか、ガンダムさんのとか
面白すぐる

36 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/21(土) 15:19:03 ID:???
正直、非難轟々を覚悟していました。
感想をくださった方々にこの上なく感謝します。
>>30
さすがに全員オトスのは無理ですね(笑)、ハーレムにはしたくないんで…。
予定しているのは……タリアとミリアリアとルナマリアとミーアとメイリン(ああ…サラとアビーもいいなぁ)
位です……充分ハーレムか

>>31
なんだかスゴイですね、私がこの作で指標としているアムロ像にズバリですよ。
そうなんです、このアムロには帰るトコロがないんですよ
アムロ自身が望めば、νガンダムを預けているトコロで暮らすことも可能なんですが、本人はそれを望まなかった。
どこに預けているかは御想像にお任せ。(そのうち明らかにします)
ちょっと悩んでいるんですがTV版に合わせるとそろそろアスランが合流しないといけないのに、正直出したくないんですよね。
彼が絡むとコメディにしづらいし、暗くなるし、なにより私は種死でアスランが二番目に嫌いなんですよ。
こいつがもう少ししっかりしていればシン達もマトモだったというのが私の感想なんで。
だからこのまま生体ミラコロ発動させとこうと考えてる次第です。

ちなみにいっちゃん嫌いなのはネオです。こいつは正直死ぬべきだった!
先の展開を少し話すと、こいつは生かしません。マリュー艦長にはタイガーがお似合いだと思ったのは私だけではない筈!!

37 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:24:58 ID:???
>マリュー艦長にはタイガーがお似合い

眼帯してる人ですね





スキンヘッドで胸に傷あって「あぱかー」とか言う

38 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:24:59 ID:???
ん〜、作者が出張って誰々が嫌いとか叫ぶのは正直どうかと。

39 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:30:55 ID:???
>>36
モチツケ大人になるんだ
種に思うところはみんな色々あるけどそれはそういうスレで語れ
ここはおまいさんが好き嫌いを叫ぶに相応しい場ではないのだから

40 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/21(土) 15:43:21 ID:???
確かに……皆さんの仰るとおり

あまりにもスレ違いのことをしてしまったようです、調子に乗りすぎました。
不愉快にさせた皆さん、本当に申し訳ない!!

お詫びになるかどうか、続きをUPしますのでどうかお許しを

41 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:45:33 ID:???
373氏はまだー?
キラはあんな形で負けたのは初めてだし
自分の中のきたねーところは表に出さないと判んない時あるし
そういうの出しちゃった後どうなるかが楽しみだ
キラ嫌いだったけど、人間味あるところ見れて少し好きになれた気がする。

42 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:49:15 ID:???
>>40
死ね、二度と書き込むな

43 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:50:47 ID:???
煽るな煽るな

44 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 15:54:46 ID:???
ま  た  煽  り  か  !  !  !

45 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:08:30 ID:hdAJ1RWO
まあぶっちゃけてストレートな所を言うとだ






女にだらし無い大人に、上から説教されたくないよな?
キラもシンもアスランも


46 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:17:02 ID:???
>>45
まあぶっちゃけてストレートな所を言うとだ




優柔不断な蝙蝠野郎に、上から説教されたくは無いよな?
シンもルナもレイも

47 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:33:43 ID:VcVuvHXN


48 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:37:41 ID:???
>>37
士郎のおねえちゃんだろ

49 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:45:32 ID:???
Y号戦車のことだろ?

50 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:47:57 ID:???
それティーゲルじゃね?

51 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:51:36 ID:???
ギレンが本当に、コロニー落としをするのならL4のコロニー群をサイド2と同じ目に、合わせるだろうな。そして、その内の一ツのコロニーを北米大陸東部に落とすだろう。

だけど、それはプラントのパトリック派とラクス派の反ジオン同盟を促す事に、繋がるかもしれない。そしてジオンの監視が届かない場所で、ジェネシスの開発が行われる。

52 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 16:58:50 ID:???
>>51
誤爆乙

53 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 17:00:11 ID:???
すまない、誤爆をしてしまった。ごめんなさい。

54 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 17:11:46 ID:???
>>40
続き早く見たいです

55 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 17:48:39 ID:???
コメディになってないと思うが(ハンマー編は除く)
ユーモアやペーソスのかけらもないし
まさに、ヤマなし オチなし イミなし だ

56 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 18:05:11 ID:???
アムロを倒す為に、より強い力をより強力を、とキラが走り出す気がする。その意思が、新たな覚醒を促して緊急時にしか発動しなかった、サイキック能力覚醒して純粋な悪のキラが目覚めるのではなかろうか。

57 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 18:42:55 ID:???
ん?映画で「ガンダム、いきまーす!」って言ってなかったっけ?

58 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 19:24:54 ID:???
前回ラストのキラの豹変ぶりはお里が知れたというか
馬脚を現わした感じで自分はOKと思ってる。
キラって他3人と違って元々が小市民だもの。
本編中でも小者っぷりを覗わせるエピソードがあるし。
そんなのが余裕かましてられたのは最強の力を持ってたからで
ハッキリと自分より大きな力見せつけられて泡食うのは当然。
アムロだってΖ時代のヘタレがあるからこそCCA時代の
強さが輝くわけで、キラも種序盤の勇気ある臆病者の輝きを
取り戻してほしい。

59 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 19:30:20 ID:???
臆病だからこそ戦い方に頭も気も使うしね

60 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 19:32:10 ID:???
某13の人だって臆病だから生き残れたといってますよ。
臆病は決して短所ではなく戦場ではむしろ長所。
ダメな臆病者は恐怖に負けて信念を曲げたり、目標を達成できない奴だ。

61 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 20:30:20 ID:???
古くはカイ・市電も言っていたな

62 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 20:53:23 ID:???
せめて改紫電と(ry

63 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 21:02:57 ID:???
だめだな。
作者が「このキャラ嫌い」とか「こいつ死なす」とか言ってる時点で、先が見えた。

クロスでは数少ないコメディ路線だったのに、結局只の荒らしじゃんよ…

64 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 21:13:28 ID:???
>>63
考え直して書くんじゃねーの?叩いても仕方ないだろ

373氏のキラの今後に期待
上手くやれば(どうやるかわかんないけど)魅力あるキャラに育つ気がする
自分の臆病な面と向き合った時人は成長すると思うし
上手く成長させてやってくれ、本編のままじゃキラも可哀想だ
(無欠人間に描かれていて持ち味がそれしか無い)

65 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 21:22:54 ID:???
お前の脳内荒らしの定義をkwsk

66 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 21:23:17 ID:???
>>64
優しい奴だな、お前。
俺は、「やめてよね」のセリフの一言で屑認定だったのに・・・

67 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/21(土) 22:32:15 ID:???
>>1乙です。
近頃仕事が忙しく投下できずにすいません。
明日は休みなので夕方〜夜には投下できると思います。
キラきゅんを成長させる…超難関ですね…なにか方法はあるはずだ。
ちょっとガンがってみます。

68 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 22:44:52 ID:???
乙です。
ゆっくり書いてください。

>キラきゅんを成長させる…超難関ですね…なにか方法はあるはずだ。
ジャキがラオウに無傷で勝利するくらいの可能性でしょうが、頑張ってください!

69 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 22:48:16 ID:???
人の心の暖かさを理解しているアムロさ、キラにも見せてやってくれ、人の心の光を…
でも無理せず書いてください、応援してます

70 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/21(土) 22:51:11 ID:???
いつの間にか新スレに移行してたんですな
>>1さん乙です
まとめの中の方、乙です
各職人さん方、乙です

>>67
仕事もありますから、多少のんびりでもいいんじゃないですか?
おいらには、あの投下スピードは凄いとしか言いようがないし(w
お互い楽しく書いていきましょう

71 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 23:55:40 ID:???
>>68
大豪院邪鬼か、好カードじゃないか

72 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/21(土) 23:57:58 ID:???
真空旋風掌VS北斗剛掌波か

73 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 00:00:22 ID:???
ついでに豪鬼も戦わせとけ

74 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 00:03:06 ID:???
誰が、いつ、どこで誰を嫌いといったかをkwsk

75 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 00:32:07 ID:???
>>71-72
「俺の名前を言ってみろ」のほうだろ?

・・・・・・北斗剛掌波一発でケリがついてしまうな。
下手すると、いや下手しないでも黒王号が蹴り殺しそうだがw

76 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 00:52:21 ID:???
>>75
ヒント:゛

77 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 01:02:35 ID:???
>>67
別に更新しなくてもいい

78 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 01:16:18 ID:???
なんか荒しが沸いてるけど職人のみなさん方は気にせず続けて下さい
メビウスリンクの職人さんも気持ちの整理がついたらまた投下して下さい
続きを読みたい人はいると思いますので

79 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 01:25:22 ID:???
>>68
ジャギならこの前勝ってたぞ





ゲーセンで

80 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 01:28:51 ID:???
>>373
別に無理にキラを成長さす必要なんてないぞ。
あくまで主軸はアムロなんだし、軸はぶらさないように、話をgdgdにしないように気を付けてくれ。

81 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 01:51:48 ID:???
>>77
ヲチ板で遠吠えしてろボケ

82 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 02:21:44 ID:???
おまいらスルー汁!

83 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 02:28:59 ID:???
スマン。俺らはいいかもしれんが、職人さん方は気にすると思ったのでついフォローを・・・
投下してる側の心境はけっこうデリケートなもんなんだよ

84 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 02:42:53 ID:???
>>373
無理してまで成長させなくても良いと思いますよ。いくら試練があっても成長しない奴は世の中沢山いるしね。無理しないで頑張ってください。

85 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 03:51:02 ID:fIvVfrAD
職人さんいつも作品投稿してくれてありがとう毎週楽しみにしています。
プライベートや仕事の事など色々大変だと思いますが皆さん力まず頑張ってください。
最後に楽しい小説を見せてくれて本当にありがとうございます。

86 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 06:20:27 ID:???
素人のゴミ小説なんて喜んで読んでるおまえらキモすぎ

87 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 06:37:40 ID:???
今日も平和だ

88 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 11:03:26 ID:+jl5tRhB
>>86
私の経験の上では、普通でない人をキモイキモイと喧伝する連中のほとんどが、取るに足りない人間だった。
なぜならその人たちは、「普通の人」と「普通のコミュニケーション」をすることを望んでいるからだ。
それはあまりにも趣味が悪い。そんなものはなくてよい。私にとってはそんなことを望んでいる人の方がよほどキモイ。

キモイと思うものを見てキモイと言ってどうするのか。
確かにキモイねとわかりあうような民主主義的連帯を望んでいるのか。
それとも「キモイ」を発端に何かキモくない話題(つまり笑えるか、あるいは知的に満足できるようなコミュニケーション)でも生まれるというのか。
ギャグの一環として、ある時期にある関係下で「キモイ」という表現が特権的に使用されるということはあり得るにしても(または権力的手段として排除を行うことはあるとしても)、
オタクをキモイなどと「感じ」始めたならば、それはこの上なくキモイ、と直ちにいわざるを得ない。最低でも、そういう「感じ」を相対化するよう努めなければならない。
そうでないならば、なにもかもが私の判断と逆転しているとしか考えられない。
(「キモイ」なる表現の度重なる使用における知的羞恥心の欠如、おそらくはギャグセンスの欠如、迎合主義、常識主義、凡庸主義、「民主主義」、
または知性の乱れのみによって生ずる自己中心主義。一般的にキモイと言われがちな人間とそうでない人間との評価の違いについての経験的齟齬、その価値的差異の反転の様子、
「普通の人」からキモイと呼ばれることを誇らしく思えない陰湿さ、あるいは滑稽さに対する無自覚、道徳及び「形なき聖書としての道徳的名言」に対する遠近法、などなど)



89 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 12:13:20 ID:???
>>88
私の経験の上
まで読んだ。

90 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 12:21:52 ID:???
>>88
闇雲にキモイって言う奴は想像力と保守性に凝り固まった能無しの考えなし
って所までは読んだ

91 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 12:36:24 ID:???
>>88
キモイって言う奴がキモイんだよーーーー!!!11
まで読んだ

92 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 12:40:03 ID:Hx6b2ik8
読まなくていい。
まで読んだ

93 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 12:42:47 ID:???
とりあえずスクロールしたら黒い絵が見えた

94 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 12:57:48 ID:???
あひゃ

95 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 14:01:28 ID:???
>>88
遠近法、などなど)
まで読んだ

96 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 14:33:00 ID:???
うんこしてたら腸も一緒に出てきて

まで読んだ

97 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 15:46:37 ID:???
>>88
ふと見るとベンチに一人の若い男が座っていた

まで読んだ

98 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 15:48:38 ID:???
>>97
やらないか?

99 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 15:51:05 ID:???
>>88
木っ端微塵にしてやるぞあの地球人のように、まで読んだ

100 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:10:18 ID:???
なんつーか作品への批判の傾向が型月系と酷似してるな
「士郎の性格上こういう行動に出るのはおかしい」
「志貴がこんな事を言う筈がない」

設定厨が多いのかね

101 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:19:54 ID:???
いや、型月なら地の分とかで内面キッチリ規定されてっからそー言うのが出てもおかしか無いが
地の文が壊滅的に矛盾してる嫁節の効いたTV種でそう言う事言われても、それ100%ただの自分脳内キャラ妄想じゃん

102 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:28:10 ID:???
>地の文が壊滅的に矛盾してる嫁節の効いたTV種でそう言う事言われても、それ100%ただの自分脳内キャラ妄想じゃん
日本語でおk

103 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:32:02 ID:???
どっちかつうとアムロに対してじゃないか?
>>26とか

104 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:33:01 ID:???
あるいは>>36とかな

105 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:34:59 ID:???
>>36のどこが型月系のに酷似している作品への批判かわからね

106 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 16:53:46 ID:???
何でもかんでもメビウス・リンクの作者を叩きたい奴だろ

107 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 18:28:05 ID:???
まあネタに走ってるからな

108 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 18:40:38 ID:???
どうしてこのスレはこんなことになってしまったんだろう…

109 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 18:47:28 ID:???
赤い人じゃあるまいし、アムロにこまし役なんて求めてないから

110 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 20:07:34 ID:???
373も大概好みで書いてるしな
正直あんまり面白く無い

111 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 20:10:09 ID:???
>>110
なら読まなくていいよな?

112 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 20:32:30 ID:???
好みで書かないSSのどっこが面白いって言うんだ

113 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 20:39:20 ID:???
ラクシズ厨等々による職人叩きとスレ荒らしが各スレで激化してます。
皆さん、スルーをよろしく。

114 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 20:43:47 ID:???

いいかげんにしろ
考察雑談スレにでも行け



115 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 21:08:23 ID:???
373氏こないかな〜

116 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 21:37:20 ID:???
最近このスレの雰囲気最悪だからな…。しばらく来てくれないかもね。

とりあえず応援している人もいるってことだけは忘れないでほしいな。

117 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:05:42 ID:fIvVfrAD
俺わ最近二チャンネル見初めて詳しい事わよく分からないけど、キラ信者がどうだ
ラクシズ厨どうだとかってゆうのをよく見て思ったんだが。自分が好きじゃないから
ってその人が好きなものを否定するのわどうだと思う。好き嫌いわ人それぞれなん
だしそれを難癖付けて否定しあうのって凄い悲しいことだと思う。小説にしても
職人さんだって神様じゃないから皆に面白いと思わせるものわ書けないんだよ。
俺頭悪いけど一生懸命頑張ってる奴の事馬鹿にしちゃいけないて事ぐらいわかる。
空気読めないこと書いてスイマセン俺わただ昔みたいに楽しく小説が読めて
皆で意見を言ったり、続きを話し合ったりしたいだけなんです。
最後に全く関係ない事長々書いてスイマセンでした。

118 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:07:43 ID:???
どこを縦読み?

119 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:17:19 ID:???
>>117
アスランのケツにぶち込みたい まで読んだ

120 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:22:43 ID:???
>>117
俺 まで読んだ

121 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:25:18 ID:???
>>117
俺頭悪いけど一生懸命頑張ってる奴の事馬鹿にしちゃいけないて事ぐらいわかる。
まで読んだ

122 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:31:21 ID:???
>>117
安心しろ。俺も同意見だ。

123 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:33:24 ID:???
>>117
スイマセンでし まで読んだ

124 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:35:18 ID:Ra9QA/v7
>>117
sageろ!

125 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:36:32 ID:???
しまった俺もsage忘れた

126 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:37:24 ID:???
>>124
お前、面白い奴だなw

127 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 22:37:32 ID:???
>>124
オマエモナー

128 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 23:06:36 ID:JcVqtKn7
キラがきもすぎてワロタ

129 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/22(日) 23:10:11 ID:???
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158938086/

そろそろ誘導させてくれ

130 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 05:59:17 ID:???
最近のラクシズ厨はまず自分で各SSスレを好き勝手荒らしといて、
おのれの巣に戻るとやれヘイトだの異説の排除だのと被害者、あるいは
高貴な観察者ヅラして吹聴しまくるから始末におえんわ…
正直エセ同和ヤクザかカルトか北朝鮮並み。

131 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 20:15:27 ID:???
>>130
だから嫌われるんだな
ラクシズって
なんでアムロっち、やつらを導いてやってくれ
修正でも可

132 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 20:28:36 ID:???
人は変わっていくものだと信じられるアムロだからきっと良いほうへ導いてくれるさ

133 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 20:40:05 ID:???
そんな奴らを休載、修正する必要なんてない、って思う奴も少なくないがな。
んで、そういったラクソゴキラ死ね、って奴をヘイトヘイトとラクシズ厨が喚きたてる。
そして職人叩きが始まり、職人がラクシズヘイトだ、事故満足だ、負債と同じだ、
そんなスレ荒らされて当然だと、ラクシズ厨が公然と荒らしを始めてスレ崩壊。

134 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 20:52:04 ID:???
まさにテロ屋だな。
自分の目的の為なら何やってもいいってか?

そんなにこの世が嫌ならあの世から帰って来るな!(AA略

135 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 20:59:17 ID:???
>>132
ラクスに会って変わった結果が今のキラだからなあ。

136 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 21:25:24 ID:???
>>130
0083スレがいい例。 あれは酷かった・・・・

137 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 21:31:48 ID:???
>>0083スレがいい例
もっともアレの場合、ラクシズ出したのが完全に蛇足で、出したせいで作品自体の完成度が下がっているという弱みもあったがな。

138 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 21:40:41 ID:???
>>137
>ラクシズ出したのが完全に蛇足で、出したせいで作品自体の完成度が下がっている
いや、それこそ個々人の好みだろ
あそこで暴れてた奴がひどいのは、まさに自分の好みをさもスレの総意のようにぶち上げ
>>130してた点にあるワケで

139 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 21:48:24 ID:cA+EwdAD
自分に有利なレスが付いたら活性化wwww
こんなどうでも良いことを言い合ってる時点で同レベルな奴なんだかなぁ〜
何時までも煽り愛してんなや、職人さんが来てくれないじゃん

140 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 21:51:15 ID:???
それは煽りに見えなくもないから、煽り荒らしじゃないなら言い方を気を付けた方がいい

141 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 21:55:11 ID:???
つかラクシズって知的障害者共の集まりだろ

142 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 22:01:34 ID:???
>>141
それはガチ

143 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 22:06:20 ID:???
>>141
L「ラクシズは脳に障害を持ってる。そこはガチです」

144 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 22:08:45 ID:???
キラは、クルーゼの悪影響で自覚症状のない多重人格障害になっているかもな。人格が入れ代わり立ち代わり入れ代わってる可能性を考慮にいれるべし。

145 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 22:08:55 ID:???
>>141
それはまじめに人生生きてる知的障害者さんたちに失礼です。
ラクシズは性根障害と言うべきでしょう

146 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 22:10:43 ID:???
じゃあそろそろラクシズ厨による荒らしに対する共通見解が出来上がってきたところで
雑談スレに行って、カミーユスレやコーヒースレのようにwikiに一緒にまとめてもらうかを
話し合わないか?

147 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/23(月) 22:13:25 ID:???
よし、試しに俺は荒らしじゃねぇと思うヤシは全員あちらへ移動してみよう
次の投下までに感想以外で残ったヤシは荒らし厨認定ということでどーだ

【考察】CCAアムロin種・種死【雑談】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158938086/l50

148 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/24(火) 14:15:52 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=rQu9zk8kgWw&NR

149 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/24(火) 14:28:54 ID:???
すげーな南朝鮮

150 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/24(火) 16:38:05 ID:BqhSDFWt
146に賛成!!

151 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 01:14:18 ID:???
投下が途絶えたか・・・
ラクシズ厨のスレ潰しは徹底的だな


職人さんカムバック!

152 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 01:37:12 ID:???
てゆーかマジレスすると、レスの半分以上は
反ラクシズ派のレスが大半だったかと・・・

153 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 05:52:03 ID:???
そりゃそうだろww
反ラクシズじゃない奴のが圧倒的に少ないんだからww

154 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 06:09:15 ID:???
俺は今まで発言はして来なかったが、初めて言わしてもらう。お前らが好き勝手やったせいで職人がいなくなっちまったじゃねーか!どうしてくれんだ!SS楽しみにしてたのに。

155 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 06:25:47 ID:???
知るかクソボケ

156 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 06:49:56 ID:???
>>155
なんだお前?なんか文句あんのか?

157 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 06:56:43 ID:???
>>154ー156
ラクシズ厨煽り自演乙、と言われたくないなら少し落ち着いて雑談池

158 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 07:06:00 ID:???
>>157
すまん。おとなげ無いな。だけどこのままで職人は帰って来るのか?帰って来るならそっと見守りたいけど・・・。とにかく迷惑かけた。すまん。

159 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 07:18:14 ID:???
それじゃ俺が空気を読まず投下しようか?

アムロがCEへ、じゃなくて
UCキャラがCEへ、ていうちょっとスレ違いな感じな単発SS何だが
どうだろう

160 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 07:23:16 ID:???
>>158
某スレの影響で一週間かそこらで不安になる椰子が増えたが、もともと月一でも我慢してたSSスレは幾つもあるぜ

>>159
ガンガレ

161 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 08:10:49 ID:???
>>159
U.C.の世界にキラアスがいたら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1159630975/

2〜102は見なかったことに

162 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 10:40:24 ID:???
>>161

>>159はUCキャラ→CEだと言っているっ!

163 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 10:54:21 ID:???
んー、つまり
カミーユ→CEとか
キンケドゥ→CEとかってことか。

164 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 11:28:56 ID:9iJgI+NU
職人さんどうか帰ってきてください。

165 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 11:33:38 ID:???
>>162-163
もしカミーユが種・種死の世界に来たら2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1161360864/

もしもマフティーが種・種死世界に来たら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158677001/

クロスボーンガンダムin the 種世界 X2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1155264159/

ウッソとキラが出会ったらpart4?【落下で?】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1156511434/


166 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 12:39:45 ID:???
逆に考えるんだ
今までの投下スピードが異常だったと考えるんだ

167 名前:会社からですが、98です 投稿日:2006/10/25(水) 13:27:10 ID:???
どうも、98です
会社からなんで、トリップつけてないっす
仕事が忙しくて木曜まで書くに書けない状態です
今週、投下予定の2/3までは出来てるんですけどね……
金曜か土曜まで皆様、我慢してくださいませ
それから、誤字が多いおいらをマンセーしてくれる方、ありがとー!
みなさんのGJ!が、ほんと、ありがたいっすよ
それから、各職人様方、お互いがんばりましょう
そいでは仕事に戻るので失礼しまするノシ

168 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 13:32:49 ID:???
マンセーというと響きが悪いぜwww
がんがれ乙

169 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 14:41:20 ID:???
おぉぉ、救世主!
仕事頑張ってくれ!

170 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 14:42:53 ID:???
気を付けろ、Xスレにいるような、スレを荒らすこと事態が目的としてるやつがいる

171 名前:会社からですが、98です 投稿日:2006/10/25(水) 14:47:16 ID:???
ミソナ アソガト(・∀・)ツゴト スルオ!

172 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 16:23:25 ID:???
>>171
前にも言いましたがあなたのSSだけですよ。
安心して読めるのは・・・
ウッソスレの住人でもある自分は何ヶ月でも待つのは平気ですから
お体には気をつけて、自分のペースでやってください

173 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 16:34:42 ID:???
メビウス・リンクさんも待ってる人がいますよ〜

174 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 16:41:37 ID:???
俺は337氏がまだいるか不安だ…

175 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 16:58:11 ID:???
応援してますぜ〜職人さん達!

176 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 17:27:50 ID:???
おれはメビウスの宇宙にも期待している・・・

177 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 17:49:37 ID:???
俺は全ての職人さんに期待している

178 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 17:58:14 ID:???
職人さん達、皆待ってるよ〜

179 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 20:08:33 ID:???
職人さんカムバァァァァァクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!

180 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 20:37:53 ID:???
373氏頼む続きを…

181 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 21:16:10 ID:???
我思う故に我有り―――

「やあ、インパルスの調子はどうかねシン君」
「あ、・・・博士」
 インパルスの運用実験、ミネルバの艤装の終わる一ヶ月前
 インパルス正式パイロットの決まる一週間前にとある宙域で宇宙運用試験を執り行っていたシンアスカ
 道中ジャーナリストと共に進む肯定の途中アクシデントでデブリに閉じ込められてしまうも
 ジャーナリストの機転で無事脱出を果たし今此処に至る
 ――その前、新型のテストパイロットをやってほしいと、アカデミー卒業直後に本部の方から辞令が届いた
 力がほしかった、その為に宇宙に上がり軍に入って軍学校を主席で卒業した。チャンスだと思い迷わずその辞令を頂いた
 その時に専属のメカニックと出会い機体の説明をされた。順風満帆、やっと力が手に入った
 ただそのメカニックがキチガイでとてもムカツク奴だった事を除いて。その時のメカニックの説明を思い出す

「いいかいシン君、このインパルスは各部をパーツ別けし、換装する事でどんな状況の戦場でも十分耐えうるように設計されたMSだが
本質は違う、こいつは確かに一騎当千を求められたMSだが実際の運用方法は別にあるのだ、だが残念な事にこいつの力を発揮できるのは
君だけしか居ないのだよ、悲しい事にね。だからコイツの本質である量産化は扱いが難しい事やコストがかかり過ぎるだのと言う理由で却下されたと言うのは如何なものだと思うのだよ
まったくこの芸術のような駄作宝石の真の意味をまったくわからずに試作機数機で終わらせるなんてとてもたまった物じゃない。いいかい?コイツの真の実力を発揮する戦場は
同型機体の集団戦闘にあるんだ、コイツが17機もあれば連合の奴らなどっと、言葉が過ぎた気もしないがコイツはそれを実現できるMSだ、いいか?
単体での実力も君が示してくれたように強い機体が同型と連携しての集団戦コレがコイツの本質、それをサポートするのに使われるImpulseと呼ばれる特殊なシステムが展開する連携戦闘だよ
君とは待ったく無縁の言葉なんだろうけどもね、兎に角複数のImpulseが互いにデータリンクを行い量子CPUの演算能力を共有することで、大規模な乱戦時においても一糸乱れぬ指揮系統と死角のない高効率の戦闘を実現するのだよ
この状態にあるインパルスはほぼ無敵言って違いないだろう!!だが議長らはそれを些かわかっていない様だ。ザクに搭載ぃ?あんな貧弱な量産MSで私のImpulseシステムを最大限に発揮できる?
否、出来るものか。あんな低強度のMSでやれば分解するのが目に見える、大体インパルスでさえこまめに換装しなければ即分解するというのに、まったく私の考えに未だ技術が追いついていない
天才と言うものは孤独だ、誰も考えに共感を示してくれんまあ兎に角だ、君はコイツに乗ってコイツの実力を示してくれたまえよ」

「港湾部で爆発!? メイリン! 一体何があったんだ!?」
「現時点では情報が錯綜して状況がつかめていません! 発進し現場にて臨機応変に願います」

臨機応変?投げやりな事を、ふざけてるふざけてるふざけてる。だが戦争を再び起そうとする奴らはとてもふざけてる

「シンアスカ、インパルス。フォースで出ます!」


我思う故に我有り システムImpulseは何かの力を得る それが目覚めるのは何時の日か―――

182 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 22:11:31 ID:???
EXAM?

183 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 22:27:49 ID:???
おおぅ新手の職人さんか!?


184 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/25(水) 23:04:03 ID:???
投下します。久しぶりに。
楽しみにしていてくれる人遅くなってごめんなさい。
会話が多いです。今回。

185 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:05:14 ID:???
無事でよかった373氏…待ってたよ

186 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/25(水) 23:07:58 ID:???
ガンダムSEED D CCA
1、
ミネルヴァに三機のMSが戻ってくるとデッキは歓喜の声に包まれた。ヤキンドゥーエで伝説とも言われたフリーダムを
落としたのはそれほどの大事だったことは誰の目から見てもわかることだった。ルナマリアはシンたちに駆け寄ると三人に飛びついた。

「すごい、すご〜い!三人とも!あのフリーダムを落とすなんて!!」

「ちょ…ルナ、痛い、痛いって!」

シンはルナマリアを押し離すと照れた表情で微笑んだ。そこにレイが

「隊長、アスラン、お疲れ様でした。やりましたね。シンも良くやったな。」

へへっと笑うシン。アムロは

「ああ、ありがとう。」

と返礼する。気付くと回りにはメカニックたち集まりねぎらいと賞賛を三人に送っていた。
シンは整備班のバートに頭をくしゃくしゃにされるほどなでられていたがシンもそれを嫌がるはずもなくなされるがままにされるだけ。
その歓喜の輪をいち早く抜け出したのはアスランだった。誰もそれに気付くことはなく、アムロだけがそれに気付き後を追い声をかけた。

「アスラン…やはり気にしているのか…?」

「あ…いえ…気にしていると言うことは…いや、気にしているんでしょうね俺は…あいつを止められなかった、あいつがあんなことをする前に何故友達として気付いて
やれなかったのか、オーブに残っていたら止められたんじゃないか、そう言うことばかり考えてしまっているんですから…」

「…君を今回の作戦に加えなければ良かったかもしれないな。」

「いえ、俺はザフト軍のフェイスです。その辺は理解しています…あいつがやってきたことは許されることではない、その辺も含めてです。でも理解できても
納得は出来ない…です。」

「それが人間と言うものだものな…忘れろとは言わない。忘れられないだろうし、それが撃ったものが背負う宿命だ。」

「そうですね…あいつは…キラはその辺のことが解かっていなかっただけかも知れない…」

そう言うとうつむき、アスランは更衣室へと戻っていった。アムロはその後ろ姿を見届けるとデッキへと戻った。


187 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/25(水) 23:10:46 ID:???
2、
騒ぎはもう収まっており、整備班は既にMSのダメージチェックを行っていた。アムロはシンの隣へと歩き寄ると、共にMSを見上げて話し掛けた。

「敵を撃った代償は高くついたな。」

「そうですね、撃ったあとの爆発はPS装甲でもかなり損傷を受けましたから。」

フリーダムを撃った三機は殆ど密着といっても差し支えない距離で爆発を受けた。結果、三機はPS装甲のおかげで落ちることはなかったとはいえ腕部、頭部が無かったり、
コックピット周り以外は損傷がなかったところは無かった。アムロは少し離れたところにいるバートに近づくと状況を聞きはじめた。

「作業中にすまない。どうだ?状況は。」

「ええ。インパルスはコアスプレンダーがちゃんと生きてますんでチェスト、レッグの予備もありますし問題ありませんね。ただセイバーが…」

「どうしたんだ?」

「それが爆発の衝撃でフレームがかなり歪んでまして…」

良く見ると胴体が若干歪んでいるのが見て取れる。

「駄目なのか?」

「ええ。矯正するにもここではまず無理です。ある程度の設備がないと厳しいですよ。」

「プロトセイバーはどうだ?」

「プロトもここまで損傷するとパーツがもう足りないですね。ただ…」

もったいぶるように会話をとぎったバートにアムロが聞く。

「ただ?」

「方法が無いわけじゃありません。プロトセイバーとセイバーとで足りない部品を補うんです。」

「二機を一機にする、か…今のところほかに方法は無いだろうな。どこか基地に着くまで何も無ければ良いんだがな。とりあえずそれでやってくれるか?」

「わかりました。早速作業にかかります。」

「頼んだ。」

そう言うとアムロはデッキから去って行って行った。

188 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/25(水) 23:14:05 ID:???
3、
翌日、昼頃デッキで作業を手伝っていたアムロはタリアから放送で呼び出される。艦長室へと向かい、部屋に入ると
タリアが厳しい面持ちで机に座っていた。

「わざわざ呼び出して申し訳ないわね、アムロ。」

「いえ、それは構わないですが…何かあったんですか?」

「ええ、昨日落としたフリーダム、それにアークエンジェル。周辺海域の調査の中間報告が今朝、届いたわ。見てちょうだい。」

そう言うと数枚の書類をアムロへと渡す。アムロは目線だけ動かし黙読すると途中で驚いたように言う。

「これは、まさか!」

「みての通りよ。フリーダムは胴体部分がまだ見つかっていないわ。アークエンジェルにいたってはエンジン一基分の破片しか見つかっていない。勿論今朝の段階での
中間報告だから現在までに何か見つかっている可能性もあるわ。ただ…」

「普通に考えるともうこれ以上何かが見つかる可能性は少ないでしょうね。」

アムロがそう言ったところで艦長室の電話が鳴った。タリアはアムロに対し、ごめんなさいと言うと受話器を取る。

「はい、艦長のタリア・グラディスです。…ええ!?デュランダル議長?わかったわ。繋いで。」

それからタリアはしばらく電話で議長との会話を続ける。
アムロにもある程度は理解できる内容だったが相手側の声が聞こえないので詳しく内容は解からなかった。タリアが会話を終えて受話器を置くと早速アムロは
タリアに話の内容を聞いた。

「議長直々にどうしたんですか?」

「ええ、とりあえず捜索をもう打ち切ると言うことよ。やはり何も見つからなかったそうね。引き上げた部品を並べてみるとフリーダムは胴体以外、アークエンジェルは
エンジンブロック一基のみ。結果は変わらず。まんまと逃げられた、と言うことでしょうね。悔しいけど。」

「また邪魔しに出てくる、と言うことだろうな。やはり。」

「そうね。あの損傷だからすぐに、と言うわけではないでしょうけど。それと…どちらかと言うとこちらの方が大事な通達だわ。ロゴス幹部達がアイスランドのヘブンズベースに
集結しているそうよ。かなりの戦力と共に。」

「ロゴスと言うと議長の声明に出てきた軍需産業複合体だろう。戦力と共に、か。そこが彼らの望んだ決戦の舞台と言う訳だな…」


189 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/25(水) 23:16:00 ID:???
4、
「そこで本艦はこれよりジブラルタルにて補給、修理及び新型MSの受諾を行った後、ヘブンズベースへと向かいます。詳細は後ほど私にメールで送ると
言うことだから、正式な命令はもう少ししてからになるでしょうけど。」

「新型が来るのか!?どんな機体で!?何機!?」

興奮したようにアムロは聞きなおす。

「最新鋭の機体だそうよ。かなりの戦力向上が見込めるわね。一応、シンとアスランに、と言うことだけど…」

「俺には無しか…」

少し落ち込むようにうなだれたアムロにタリアはあきれたように言葉をかける。

「あと、議長があなたに『借りていたものを返す』とおっしゃっていたけど、心当たり、ある?」

「俺が貸していた…?まさか!」

「そう言うことよ。では追って通達は出しますのでそれまで待機しておいて。」

「了解した。では失礼します。」

嬉しそうにアムロは踵を返すと、ドアの方へと歩き出した。ドアを開こうとしたとき

「メールが届きましたわよ。」

「You gat a mail !」

びくっとアムロは振り向いた。確かにあのラクス、いやミーアの声とハロの声であった。ふとタリアをみると顔を真っ赤にしてアムロを睨んでいる。

(意外とミーハーなのか?艦長は…)

タリアは無言のままアムロを睨み続けているが顔は耳まで真っ赤だ。言い訳しないところが軍人らしい。きっと命令の通達が届いたんだろう。
この場でそれを聞いたほうがはやいがアムロは危険を察知しその場からとりあえず去ることとした。それからすぐに、ミネルヴァはジブラルタルへと
向かう旨が艦長から艦内へと通達された。ミネルヴァは一路ジブラルタルへと進路を取った…

今日は終わり。

190 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:16:53 ID:???
乙wwwwwww
艦長モエスwwwwwwwwwwwwwwwwww

191 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:18:37 ID:???
「もう、腹いっぱいだ・・・」
GJ!!!!!!

・・・タリアに密かに萌えちゃったのは秘密だ・・・

192 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:26:26 ID:???
久々の投下GJ!!
新型機で子供みたいにはしゃぐアムロに不覚にも萌えてしまった('A`)

193 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:26:39 ID:???
乙!
艦長も女の子なんです、偉い人しかそれを知らないんです!

194 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:28:23 ID:???
アムロの好奇心的には新型機とν、どっちの方がよかったんだろうかw
そして艦長萌えスwwww

195 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:30:50 ID:???
GJ!
アスランの苦悩が描かれていて、嬉かとです。
アムロ自身はキラとのつながりが薄いので淡々とした物ですね。
キラはかなり執着しそうですけど…VSストフリ戦でのキラのはっちゃけぶりが楽しみです。
艦長…・・・さすがに議長の声じゃないんですね〜(w

196 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:30:57 ID:???
GJ
ν帰ってきた!

197 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/25(水) 23:49:19 ID:???
セイバーとプロトセイバーはニコイチでセイバーとして再生されて、
インパルスも残る・・・ルナ・レイもガンダムに乗るとですか!?
追加来ると予想されるのは、レジェンドとデスティニーとνの三機
ミネルバからザクが駆逐されてガンダムチーム結成ですか!?(ガクガクブルブル
ザクとガンダムが共に戦うミネルバ隊がみれないのはなんとなく寂しいとです。




198 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:02:40 ID:???
レジェンドとデスティニーはともかく、νが帰ってくるだと!
圧倒的じゃないかミネルバは。

でも「シンとアスランに」って言ってたから伝説ではなく隠者か?

キラが和田で来て「これで勝てる!」と思っていたら、物凄い化物MSにアムロが乗り換えてました。
「ど〜すんの俺!どーすんのよ!?」
どうにもなりませんでした。
こうですか?

199 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:04:44 ID:???
待った甲斐がありましたよ!
レジェンドとディスティニーにνの技術がどのくらいフィードバックされてるか気になるw
又はアムロのダメ出しタイムが始まるとかw

とゆうか、アムロは1stみたいに自室で部品作ってたりしないのかな?
大規模な物は無理だろうけど…

200 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:13:01 ID:???
GJ杉
照れる艦長モエスwwwww

201 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:13:30 ID:???
運命は、パルマの替わりにト…
いや、なんでもない…

202 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:16:37 ID:???
>>198
伝説は脱走なけりゃアスラン用だったし

203 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:29:25 ID:???
>>181
LEDミラージュのシステムだっけ?ライトギグだったかな。

204 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:41:08 ID:???
ファンネルが直ったかどうかが気になる

205 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:48:44 ID:???
373氏
GJそして、お帰りなさい。マジで嬉しい。

206 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 00:50:40 ID:???
>>204
まあファンネル無くてもさして困らんとは思うけどな。
νはとことんベーシックな意味での高性能を追求した機体だから、
青枠のフル・ウェポン装備みたいな感じも似合う希ガス。

そういえば負債(片割れ)の某作品で一度だけそんな装備で主役が戦ってたことがあったなあ・・・(遠い目)

207 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 01:01:41 ID:???
うれしいなったらうれしいな♪職人さんが還ってキタ――

208 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 01:02:07 ID:???
凸が更正して裏切ってないわけだから
レイの乗機はどうなるのかなあ
隠者は和田同様完全にラクシズが隠してそうだからなあ
プロヴィデンスザクあたりかな?

209 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 01:50:46 ID:???
>>208
私はニコイチ・セイバーか、インパルスだと思うなぁ。
もしくは、アスランがセイバーのままになって、レイが伝説に?

210 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 01:52:09 ID:???
373氏GJ!!
また…凸が成長した?!
ここのアスランは…良いアスランだ!(マ・クベAA略

議長の言葉が気にはなるが、遂にνも帰ってくるし…続きにwktkが止まらないw

211 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 01:59:11 ID:???
ゴテゴテ武装のついた和田VSシンプルなνのバトルが楽しみだな。
373氏GJ!!

212 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 02:03:06 ID:???
>>209
> >>208
> 私はニコイチ・セイバーか、インパルスだと思うなぁ。
> もしくは、アスランがセイバーのままになって、レイが伝説に?

どうせならサンコイチ ザクセイバーに...

213 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 02:44:21 ID:???
タリア艦長に萌えたり帰ってくるνに燃えたり大変ですよ。
GJ!!

214 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 07:45:22 ID:???
373氏ありがとう
ここではセイバーは大切に扱われてるね
まあ自分の命を預けるんだから当然だよな

215 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 08:31:18 ID:???
373氏GJ!
とうとうνガンダムが復活か・・・対面したそうそうにキラはさぞやへこむだろうなw

216 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 08:41:56 ID:???
ストフリにあらかじめキラの意見が盛り込んであって、単機でミーティア(と言うかミニサイズのデストロイ?)
並の火力装備してたりして。

217 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 10:39:23 ID:???
>>216
その地点は、すでにUCは通り過ぎています。
烈海王に言うと、どうなるだろう?

218 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 10:50:50 ID:???
ガンダムクロスオーバーSS倉庫 に 【メビウスリンク】以外の登録完了
続きはまかせた!

219 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 11:17:45 ID:5GEgTg92
G職人さんが帰って来た!!皆さん激しく続きに期待です!!


220 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 11:37:07 ID:???
なんでメビウスを省くんだ?質悪いなぁ

221 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 11:47:17 ID:???
やっとく

222 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 11:55:19 ID:???
編集してたらZion-Seedとかも登録されてる最中で焦ったw

223 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 12:06:02 ID:???
υVS暁もたのしみだな。ストフリ戦はなんとなくわかるんだが、
全身バリアの暁をアムロがどうやって戦うのか。
やっぱりガンダムパンチなのかな

224 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 12:09:15 ID:???
ビームサーベルでコクピットを一突きだろ。
ただUCのビームライフルを暁が無効化できると思えんがな。(ここには無いけど)

225 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 12:19:12 ID:???
>>220
『ガンダムSEED D CCA』を登録したところで力尽きたんだよ。
>>221
ぐっじょぶ&てんきゅ〜



226 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 12:41:57 ID:???
>>224
そこなんだよな。
ただでさえプロトのてるアムロでさえ強いのに、
υ+アムロで無敵しか感じられないんだよな。
しかもUCの火力までくわわったら
暁+ストフリでも二分ももたなくなっちゃうような。
ま、そのへんは職人さんがバランスよく書いてくれれるんだろうけど。

227 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 12:50:53 ID:???
>>221>>225


228 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 13:01:46 ID:???
ガンダム世論調査
第4回は主役の意地爆発のガチンコ対決!もっとも強そうなガンダムとパイロットの組み合わせはどれ?です。あなたの好みはメジャー?それともマイナー?

■投票結果
有効投票数:20,929
順 位 キャラクター名 投票率
1 位 νガンダム&アムロ 35.8%
2 位 ZZガンダム&ジュドー 27.2%
3 位 ゴッドガンダム&ドモン 9.5%
4 位 Zガンダム&カミーユ 8.1%
5 位 ウイングガンダムゼロ&ヒイロ 7.8%
6 位 ガンダムF91&シーブック 3.9%
7 位 V2ガンダム&ウッソ 3.4%
8 位 ガンダムダブルエックス&ガロード 2.4%
9 位 ストライクフリーダムガンダム&キラ 1.7%


229 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 13:21:51 ID:???
おいwそれ2位と9位が入れかわっとるぞw

230 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 13:29:13 ID:???
>>225
そうだったのか、スマン

231 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 14:34:04 ID:???
ストフリは良くてGP03ぐらいだからな。
ν相手だと話しにならん。
ビーム兵器はCEの物に変えるのが自然だな。
ミノフスキー粒子とかの設定も何とかなりそうだし。
FFはドラグーンに。

232 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:09:27 ID:???
アムロがv3でストフリのドラグーン全部落としたらキラヘコムかな〜


233 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:12:30 ID:???

v3じゃなくてvガンダムだった

234 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:18:23 ID:???
あ〜かい あか〜い〜 紅い仮面のV3〜

って違うか。

235 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:24:11 ID:???
>>230
GP計画の機体はオーパーツの様に性能高いから、ストフリと比べるのは不適当かと。
ストフリの機体性能は≒ネモっていうのが大方の総意じゃなかったっけ?

236 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:33:08 ID:???
エンジンだけなら
ジム&ザク>ストフリ

237 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:35:10 ID:???
ビット・ファンネルとドラグーンは全く別物だろ
だからフィンファンネルの代わりにドラグーンってのはちょっと

238 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:42:01 ID:???
アムロ変身まで出来るってどんな厨キャラだよw

239 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:51:14 ID:???
CEにはサイコミュ研究の積み重ねがないからFFは確実に無理
…とは言い切れないのがザフト脅威のメカニズムw

240 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 15:55:34 ID:???
むしろファンネル無しで良い
ファンネルなんか無くても十分に強いし、彼我の戦力差も少しは埋まるだろう

問題はアムロにはドラグーンなどは意味をなさない事

241 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 16:24:29 ID:???
UCではインコムやビットは強力ではあるが絶大とは必ずしも言えないらしい。
実際、相手が腕利き、あるいは複数になると銃器(特にバルカンやマシンガンが意外と性質悪い)
をばら撒くようにして撃って撃ち落していくので撃つ方も相手の出方を考えながら
撃たないと射出してすぐ落とされてしまうとか。
アムロならサイコミュ関連の長所も短所も知り尽くしているだろうから
キラは相当に頭を使わないとドラグーンでも牽制くらいにしかならない悪寒

242 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 16:32:30 ID:???
キラは天性の才能だけで動かすタイプだから、戦術とか先読みは苦手そうだな。
小手先の技術レベルもいえば、アスランの足元にも及ばないと思う。
実際、劇中でも何度もレイに同じ攻撃食らってるし、なまじ才能がある分学習する事を知らないのかも。

243 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 16:35:38 ID:???
………同じ攻撃は使い回しのせいだろ
そこは流石に可哀想だと思う、いきなり機体が退化する世界だしさ

244 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:06:39 ID:???
『ストライクフリーダムvsジオング』系列のスレとか見てるとさ
アムロinν vs ミネルバチーム&AAチーム でもνアムロが普通に勝ちそうなんだが
νって普通にバランス崩さねぇ?

245 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:12:01 ID:???
恐ろしい考えが浮かんだんだけどさ……ラクシズにνが奪取されるとか……。
ハハハ、まさか……な?

246 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:13:52 ID:???
大丈夫だ。
雑談でも言われてるが使いこなせる奴はいない。

247 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:15:20 ID:???
いやさ、νって汎用機としての性能を高めているから、
一定の技術があればそこそこ性能が発揮されちゃいそうでな。

248 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:29:52 ID:???
νと種死の機体ではスペックが違いすぎるから使いこなせなくても圧倒的に強いさ




マジレスすると、アムロ専用のνの反応速度には種・種死のパイロットでは振り回されるだけ
種世界のパイロットではだれも普通に動かすことすら無理だと思われ


249 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:32:36 ID:???
必殺のDOGEZAが見れそうだなw

250 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:33:27 ID:???
そこでスーパーコーディネイター様の出番ですよ。
反応速度とか、身体機能だけは異常に高いんで。

251 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:33:33 ID:???
動かすことは出来るよサイコフレームあるし
ただアームレイカー操縦は熟達しないと誤操作が多くなるので
出撃時に母艦壊しそうだが

252 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:37:10 ID:???
どう考えてもNT1(クリス)の状態しか想像できないんだが
NT1の時点で圧倒的な反応速度だったんだからνの時はもっと早いと思う
コーディネイターでもNT1で手一杯だと思う

253 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:41:07 ID:???
動かせるけど、動かせるだけで性能はほとんど引き出せないって事ね

254 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:51:31 ID:???
νはサイコミュシステム搭載してあるから
ニュータイプパイロット以外は脳に負荷がかかりすぎて崩壊しちまうんじゃね?

255 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:53:43 ID:???
もう盗んで、分解して、データ取って、自爆させる、アムロ覚醒
νの運命はこれでおk
ん?盗むのは誰って?言うまでも無いだろw

256 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:56:53 ID:???
奪われて別の機体に乗ったアムロにυが破壊されると...






そんなのみたくありません><

257 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:58:15 ID:???
そういや隠者誰が乗るんだ?
凸がラクシズに行ってないから余っちゃうな。
和田同様隠されてるだろうからミネルバ側に持ってこれないし・・・

258 名前:WRYYYYYY 投稿日:2006/10/26(木) 17:59:23 ID:wh0RalZx
 νがHi-νになって戻ってこないだろうか?
 デザイン的にはHi-νの方が好きなんだが。
 種死のほうのデザインからするとHi-νになっても違和感ないと思うのだが。

259 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 17:59:58 ID:jZQP4uoK
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/edu/1161323865/8

殺人予告キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
逮捕確定です

260 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 18:02:21 ID:???
合体して無限自由とか…

261 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 18:09:57 ID:???
>>241
>UCではインコムやビットは強力ではあるが絶大とは必ずしも言えないらしい。
→UCではインコムやビットは強力ではあるが
 「個々のパイロット自身の技量の高さや、MS戦術・戦略・連携、そしてサポートシステム自体の高度さのみを比してもCEとは比べ物にならない卓越さなので」
 絶大とは必ずしも言えないらしい。

>>257
残虐無比で悪逆非道で冷酷無情な大魔王ラクス様に決まってんでしょ? 同人版と思いたいTV版でも乗ってたし
ついにCE世界に大魔王が直々に降臨して世界を阿鼻叫喚の渦に叩き込むんですよwww

262 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 18:25:30 ID:???
>>254
サイコフレームは脳への負担は少ないぞ。
てか、OTでも使える。

263 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 18:53:03 ID:???
サイコフレームはνのサイコミュシステムの一部だ。
使用に耐えうる事と使用できる事は同じではないので注意。

264 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:07:37 ID:???
逆シャアで出てきたサイコフレームって感応波検出精度とか上がってるだけで
OTが使うにはF91のバイコン付きまで無理じゃね?

265 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:08:03 ID:???
>>246
アムロが開発した自分専用のνを
100%発揮できるのはアムロ自身だ
それに360度モニターはかなりの恐怖を感じるぞ?

266 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:13:34 ID:???
>>265
リニアシートの画像ってポリゴンっぽい3D画像をリアルタイムで書いて
バーチャルっぽくして落下感覚とかを抑えてるんだってさ

267 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:19:36 ID:???
>>226
確か、手持ちの武器は予備のサーベルだけだったはず

in種は、ファンネルが一基だけ残ってたかな

268 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:21:09 ID:???
>>262-264
OTギリギリ程度しかないNTでも使える
が正解かと思われ


269 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:29:27 ID:???
なんか勘違いしてる方がいるなぁ・・・・・

ストフリとインジャはクライン派が「作った」機体なんですけど・・・・・
「奪った」じゃなくて・・・・・

なんかそう勘違いしそうな表現の書き込みしてる方がいらっしゃるような気がするので・・・・・

270 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:39:46 ID:???
淫者に乗れるのってコーディだけだよな?それだとラクシズにはおピンク様と寅さんしかいないわけだが

271 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 19:59:25 ID:???
凸が寝返らなければ∞は製造されないんじゃねえ?

272 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 20:20:51 ID:???
和田も隠者も自由撃墜前には製造されてたはず

273 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 20:21:39 ID:???
そろそろ雑談スレに異動しないか?

274 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 20:52:33 ID:???
地上戦でのνの能力は未知数だからなぁ
フィンファンネルが使えるか怪しいし
飛べないνは空中戦がデフォな種死MS相手だと逆に苦しくね?

275 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 21:21:05 ID:???
キュベレイは使ってなかった?フィンではない旧式だけどね。

276 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 21:23:00 ID:???
宇宙に出るまでは、ニコイチセイバー使う気がす

277 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 21:26:11 ID:???
>>275
キュベのファンネルとフィンファンネルじゃ相当重量違うと思うがどうか

278 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 21:32:31 ID:???
>>277
ガンダムエースではなくガンダムマガジンだが、フィン・ファンネルは地球の重力下で使用可能だった。
ちなみに相手はサイコミュによる外部コントロール可能なヤクト・ドーガ。

279 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 21:35:58 ID:???
基本的にファンネル、ビットは大気圏内で使えない
例外はコロニー内で、コロニー内で上空へむかって飛ぶと
回転軸の中心に近づくので遠心力が弱まり無重力になるので使える

で、大気圏内で使えないから開発されたのがファンネルミサイルだったはず

280 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 21:45:17 ID:???
資料によって違うから一概に使える使えないとはいえないねえ。
ZZでキュべレイMk-2とサイコガンダムMk-2が地上でファンネルとビットで撃ち合いしてたりしたけど

281 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 22:22:41 ID:???
地上でのファンネルの使用は
ミノフスキークラフト搭載機のみ、自機のクラフトの効果で浮かべられると解釈してた
キュベレイはサイコのフィールドに便乗

282 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 22:51:49 ID:???
疲れてるな俺・・・・・・
ニコイチセイバーがココイチセイバーに見えた。
そういや晩飯食ってねぇや・・・・・・

283 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 22:54:47 ID:???
ニコイチセイバーがニコチンセイバーに見え続けてる俺よりはマシだろ

ちゃんと飯食えよノ

284 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:01:20 ID:???
デゴイチセイバー 動力は蒸気

デコイチセイバー アスラン「そこで何でみんな俺の額を見るんだ!」

285 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:06:39 ID:???
キラではνでやった「人の心の光」を発現させる事は無理

286 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:16:07 ID:???
FFは
ジェネレータ内蔵してる、ビットから十数年後の兵器、エルメスはそもそも宇宙専用MAでνとは異なる
という理由で地上でも使おうと思えば使えると解釈してたよ
無論宇宙ほどの運用はできんだろうとは思うが


287 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:16:18 ID:???
>>285
キラなら
ひきこもり
ニート
内弁慶
の3点セットで陰の力が作動

288 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:27:24 ID:???
>>287
そして世界を欝にでも落とし込むのか…
陰エンジェルハイロウだな…世界が終わるな

289 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:33:22 ID:???
>>288
寿司(ことぶきつかさ)のシャクティに小話をしてもらえば、無駄に明るくなるさ!きっと…きっ…と…orz

290 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/26(木) 23:52:55 ID:???
>>286
フィンファンネルも融合炉まではついてないよ、エルメスのビットはついてるけど

291 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 00:08:10 ID:???
>>290
>>286はジェネレータってだけで核融合炉とは言ってないと思うぞ。
発電機が核融合炉だけってわけじゃないし、フィン・ファンネルの場合は稼働時間が延長できる程度でいいんだからさ。

292 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 00:08:39 ID:???
>>284-285を見て凸の額の光という言葉が(ry

293 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 00:43:13 ID:???
ジェネレーター=発電機だが、発電機=動力炉(核融合炉など)ではないので注意。

294 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 02:11:22 ID:???
つまり資料によって違うから地上でFFが動かせるか動かせないかは作者次第でいいと思うぜ
極論を言えば「できない」事があっても、架空の材質・架空の技術で「できる」事にしちまえばいいんだ
ただそれをやると作品が薄っぺらくなったり、説得力が必要になるけどな
そこらは天秤にかけたり作者の技量で補ってもらえればいい

295 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 03:07:22 ID:???
エルメスのビットの動力って赤い人でしょ?

296 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 04:50:34 ID:???
それだとエルメスビットが一基のみになってしまう

297 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 05:09:33 ID:???
なにそのガンダムさん

298 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 07:45:42 ID:???
しかし仮に大気圏内でファンネル使えたとして、メリット有るのか?
地上だと宇宙と違って遮蔽物多いし、空中は足場無いしでめっさ運用しにくそうじゃね?
ファンネルは大気圏内での使用絶対不可、でなくて
実用的でないから無理してまで使わん武器って気ガス

んで運用のメリットとか考えずに「見た目カコイイからとりあえず出してみますた!」のがドラグーンな感じ


299 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 10:46:29 ID:???
FFは地上では使えないでFAだろ
何を今更こんな議論してんの?

300 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 11:04:26 ID:???
人類全てがガンオタだと思わない事だw

301 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 11:20:10 ID:???
地上でも使えるけどせいぜいホバー移動くらいの高度しか飛べないとか
地を這うファンネル(FF,ドラグーン)ってのも可愛いくて萌える

302 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 12:48:06 ID:???
まだバグやターンAのハロバグのが使い勝手良さそうだ。

303 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 16:28:22 ID:???
>>302
バグって全自動虐殺マシーンであって、ファンネルではなったと思うのですが。
因みにラフレシアが使っていたのはテンタクラーロッド。

304 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 16:34:02 ID:8cc+AVEs
てかシャアとナイチンゲール忘れられてね

305 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 17:16:26 ID:???
FFの最大の利点、超遠距離・攻撃 対MS兵器と考えるより、対核ミサイルとして考えるんだ!(ぉぃ

306 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 19:21:58 ID:???
Hi-νはFFが充電式になってるからいいけど一度使ったら放りっぱなしのνは大丈夫かな・・・・

CE世界に予備のFFはなさそうだし・・・

307 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 21:28:12 ID:???
98氏も今日明日くるかな?
冒頭からするとνはザフトにわたるし
シャアも居るしそこまでの過程がマジwktkだぜ

308 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/27(金) 23:36:12 ID:???
>306

バッテリーが発達しているであろうCEの技術で充電可能になるかもしれん

309 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 02:55:06 ID:???
なんでwikiのヒット数があがってるのかわかった
理想郷で紹介されていたわ

310 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 04:08:49 ID:???
あー、相互状態なのか

311 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 04:19:18 ID:???
ん?相互?
wikiに理想郷へのリンクあったっけ?

312 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 04:33:30 ID:???
あるよー、リンクから飛べる
バナー付

313 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:40:20 ID:???
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1159786899/871 の続きです

 アークエンジェルのロッカールームで、キラは目を覚ます。どれくらい寝ていたのだろうか。思い切り泣いたせいか、少し頭痛がする。

「……薬、もらった方がいいかな……」

 寝起きのせいか、はっきりしない思考をそのままに呟いた。
 キラは、自分に掛けられてた毛布に気づき、帰還後、泣いて眠ってしまったのを思い出す。アムロとムウに話した事で、気分が少し軽くなった気がしていた。
 キラは起き上がり、ムウに言われた通りに少年兵用の制服に袖を通すと、ロッカールームを後にし、医務室へと向かった。

 医務室では、マリューがベットで寝息を立てている。その横では、ムウが一息入れるようにコーヒーを飲んでいた。

「――まったく、この艦長さんは気負い過ぎだぜ……」

 ムウは、薬で眠らせたばかりのマリューを起こさないように、呟くとコーヒーを少しだけ流し込む。
 切り札となるモビルスーツは奪われ、コロニーは崩壊し、本来、頼るべき上官達はすでに亡く、戦力になる見方はコーディネイターの少年と、違う世界から来た男だけ――。
あまりにも現実味がなかったが、流し込んだコーヒーは苦味が強く、今までの出来事が現実の事なんだと、ムウに改めて実感させた。
 ムウは眠るマリューを見つめていると、扉が開き、キラが入ったきた。

「おっ、起きたのか!まだ、寝てていいんだぜ」
「あ、はい。さっきは、ありがとうございました。――ラミアス大尉、どうしたんですか?」

 ムウはキラの顔色を見ると、マリューの事を気にしながら小声で言った。キラも様子を察して囁くように聞き返した。

「ああ、艦がバタバタしてて、怪我してるの言い出せなかったみたいでな。簡単な処置をして、薬で眠らせたんだ。まあ、傷は少しは残っちまうだろうけど、大した事はない」
「すいません……」

314 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:41:30 ID:???

 キラはムウの言葉に、マリューを負傷させたのは、アスランだったのを思い出し、思わず言葉が出てしまう。

「おいおい、お前のせいじゃないだろ。気にするなよ。それよりもどうした?」
「……はい、少し頭痛がするので薬をもらおうかと思って」

 ムウの言葉にキラは医務室に来た理由を言った。

「それなら、寝ちまえよ。起きれば大抵の頭痛なんて治ってんだから。初めての戦闘で疲れてるだろ。この薬を飲んでおけ。よく寝れるから」

 ムウは戸棚を開くと、睡眠薬と抗不安剤を取り出し、水と一緒にキラに渡した。

「これは……?」
「さっきは疲れで寝ちまっただろうけど、また寝ようとすれば、きっと戦闘の事、思い出しちまうだろ?俺は慣れちまってるから必要ないが、キラは初めてなんだ。きっと、寝ようと思っても寝れないと思うぜ」
「……はい、分かりました」

 キラは受け取った錠剤を見つめながら、ムウの説明に納得すると頷き、医務室を出て行こうとする。

「部屋はいくらでも余ってるんだ、好きなところを使え。よく寝ろよ」
「はい……それじゃ、おやすみなさい」

 キラは医務室を離れると、居住ブロックへと向かう。その途中の通路で、カトーゼミの友人達がキラに声を掛けた。

「キラー!」
「あ、トール!みんな!……何?どうしたの、その格好?」

 キラは、友人達が自分と同じく、地球軍の少年兵用の制服に身を包んでいる姿に驚き、目を丸くした。

「僕達も艦の仕事を手伝おうかと思って。人手不足なんだろ?」
「ブリッジに入るなら軍服着ろってさ」
「軍服はザフトの方が格好いいよなぁ。階級章もねぇから、なんか間抜け」

 サイ・アーガイルとカズイ・バスカークが理由を説明する。そこにトールが茶々を入れるようにおどけるように言うと、クルーのダリダ・ローラハ・チャンドラ二世が「生意気、言うな!」と叱り付ける。
 トールは、呆然とするキラに微笑むように言う。

「お前にばっか戦わせて、守ってもらってばっかじゃな」
「こういう状況なんだもの、私たちだって、出来ることをして……」
「――おーら、行け!ひよっこども!」

 ミリアリアもトールに続くように言葉を並べると、チャンドラ二世がキラを除くカトーゼミの面々を促す。
 友人達は、その場を後にするように、キラに片手を挙げ、「また後で」と、歩いていった。残されたキラは、友人達の思いに、心の中が暖かくなる思いがした。
 ――僕は一人じゃないんだ……。

315 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:42:55 ID:???

 キラは、友人達が見えなくなるまで見送ると、寝るために部屋を探す。人手不足だけあって、空いている部屋はかなりあった。適当な、二人部屋を見つけ、扉を閉め、服を脱ぎベットに腰掛けた。
 ため息をつくと、色々な事を思い出す。――アスラン、コロニーの崩壊、モビルスーツでの戦闘……。そこで、ふと思い出す。コロニー内の戦闘で、対艦刀で切りつけ、ジンを爆発させた事を――。

「……あの、パイロットは……死んだの……?ぼ、くは……人……殺し!?」

 キラは自らの言葉に体を震わせ、両腕で自分の体を抱く。それでも震えは治まる事はなかった。すぐさま、ムウから渡された薬を口に放り込み、水で胃へと押しながした。
 何も考えないようにと、ベットへと潜り込み、体を胎児のように丸める。その間も震えは治まらない。

「――僕のせいじゃない、僕のせいじゃない!ザフトが襲って来て、仕方なかったんだ――!」

 知らない間に口にし、何度も繰り返す。
 どれくらい経っただろう、薬が効き始めたのか、意識が遠くなる。
 キラは思考するのを止め、そのまま意識を手放した――。

316 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:44:18 ID:???
 宇宙に砂時計のような形をした建造物が百基あまり並ぶ。その姿は、漆黒の闇の中に白銀の砂時計が並ぶようにとても美しく壮大な景色であった。それは"プラント"と呼ばれ、コーディネイター達の本国である。
 その砂時計の一つ、プラント最高評議会が置かれている"アプリリウス・ワン"では、クルーゼ隊への審問会が、ある男性の言葉で締めくくられようとしていた。

「――我々は、我々を守るために戦う、――戦わねば守れないならば、戦うしかないのです!」

 男性は、四十半は過ぎているだろう。プラント最高評議会メンバーであり国防委員長、そしてアスランの父であるパトリック・ザラだった。
 パトリックの言葉に、一人険しい表情をした男性を除き、評議会の残りのメンバーのほとんどが頷く。それにより、プラントの戦争への道筋は決まったような物だった。
 
「――それでは、審問会はこれで終了とする」

 一人険しい表情をした男性、年齢はパトリックよりも少し上であろう。プラント最高評議会議長、シーゲル・クラインが閉幕を告げると、議場の扉が開けられ、メンバーがおのおのロビーへと出ていく。

 クルーゼ隊もそれに倣い、ロビーへと向かう。ロビーでは評議会メンバーの半分近くが、雑談に興じていたが、クルーゼ隊隊員が出て来ると、暖かい視線が彼らに向けられ、それぞれ隊員達が呼ばれる。
 どう言う因果か、クルーゼ隊の赤服と呼ばれる隊員達は、みな、評議会メンバーの子供で構成されていた。それは七光りではなく、士官学校で実力で勝ち取った、優秀な者、エリートとしての証明でもある。
 親として子供を戦場に送り出し、無事を祈らない親はいまい。やはり無事に帰還したくれたのが、親としてうれしいのだろう。それぞれ、親子のふれあいが見受けられた。
 中でも、普段は憎まれ口ばかり叩いているイザークは、母親に人のいる前で抱きしめられ、恥ずかしいと言わんばかりに真っ赤な顔をしていた。
 アスランは、その光景を見ていると、声をかけられ、反射的に敬礼をした。

「――クライン議長閣下!」
「そう他人行儀な礼をしれくるな。ようやく君が戻ったと思えば、今度はラクスは仕事だ。まったく、君等はいつ会う時間が取れるのかな。出港までは、多少、時間があったはずだ。出港前にでも、ラクスに会うといい」
「はぁ……、はい」

 クラインは自分の娘、ラクス・クラインの許婚でもあるアスランに、苦笑まじりに言った。アスランは、その言葉に気づき、慌てて敬礼していた手を下ろし苦笑する。
 クラインは疲れたように議場の扉に目を向けると、愚痴るように言った。

「しかし、また大変な事になりそうだ。君の父上の言う事も分かるのだがな……」

 クラインの目線の先には、クルーゼと話しながら議場を出てくるパトリックの姿があった。目線をアスランに戻すと、明らかに事務的な内容を話してきた。

「君がヘリオポリスの救命艇を助けた事は聞いている。その中に連合事務次官のご息女がいたのだ。しかし、父が軍人と言うだけで、本人は民間人だ。人道的に、いつまでも軍が拘束しているのも問題がある。そこでなのだが、その、ご息女をアマルフィのところに預けようと思う」
「――ニコルの家にですか!?」
「ああ、それから、艦とモビルスーツの修理が終わるまで、クルーゼ隊には休暇が与えられる事になった。君とニコル君に、次の出撃まで監視をかねた警護を頼みたい」
「――え!?」

 アスランは、クラインの話に驚き、言葉を無くす。クラインはアスランをよそに、話を続ける。

「すでにパトリックには話をしてある。クルーゼからの推薦もあってな。追って、命令があるだろう。そうだな、なるべく外出でもして、プラントが地球と変わらないのを見せてあげて欲しい」
「それはなぜです?」

317 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:45:13 ID:???
 女性とは言え、敵である連合事務次官の娘なら、外に出さずに常に監視するのがベストだと思ったアスランは、クラインに問いただした。

「地球に戻った時に、プラントがいかに人道的に動いてるかを知らしめる為と、ナチュラルにコーディネイターへの偏見を無くして欲しいからだ。
人質としては使うつもりはないが、地球とも交渉がしやすくなる可能性を考えれば致し方あるまい。……これも政治と言う奴だよ。本来なら休暇なのに、すまない」
「……わかりました」

 クラインはアスランの問いに、いかにこの件が重要な事かを説くように言った。アスランは、釈然としながらもプラントの未来になるならと、納得する事にした。
 その後、ロビーでクルーゼからの命令を聞き、クルーゼ隊の面々は休暇へと入る。
 アスランは別れ際にクルーゼに呼び止められた。

「隊長、なんでしょうか?」
「警護する民間人……フレイ・アルスターだったかな?彼女は君の友達、キラ・ヤマト君と同じカレッジらしい。もしかしたら、君の友人の事を知っているかもしれんな。聞いてみるといい」
「――あ、はい……。それでは失礼します」

 クルーゼの言葉にアスランは、しばし呆然としたが、返事をすると建物の入り口で待つニコルの元へと急ぐように踵を返した。

318 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:45:43 ID:???
 アスランは民間船の港に来ていた。ニコルは任務の都合上、一緒に来たのだが、ラクスに会うアスランに気を使ってか、暇を潰すと言って、港口で別れたのだ。
 辺りを見回し、サービスカウンターでラクスの乗る船を尋ねた。ラクスの婚約者である事を知られている為、すんなりと話が通じる。一言、礼を言うと、ラクスがいるVIP用の部屋へと向かった。
 アスランは、今さらながらだが緊張しながら扉を開けた。
 淡いピンク色の長い髪のアスランと同年代であろう少女が扉の開く音に気づき、顔をアスランに向けると、かわいらしい笑顔が咲く。

「こんにちは、アスラン。お久しぶりですわ!」
「ハロ、ハロ、アスラーン!」
「ラクス……」

 ラクスは椅子から立ち上がると、ゆっくりと宙に浮かぶようにアスランの方にやってくる。ラクスの後を追うように、球状の小さなロボット"ハロ"が間抜けな声を上げた。
 アスランはラクスの笑顔を見て、さっきまでの理由も分からぬ緊張を解くように息を吐いた。
 ラクスは笑顔で、ハロの様子に目を細め、アスランが会いに来てくれたのを喜んだ。

「ハロがはしゃいでいますわ。久しぶりに貴方に会えて嬉しいみたい」
「ハロには、そんな感情のようなものはありませんよ」

 アスランは、苦笑しながら答えた。ラクスは将来、自分の妻になる事が約束されているが、今はまだ、実感は無い。
 ラクスと一緒にいると、戦っている時のようにギスギスした感じがしないのを実感する。ラクスの持つ雰囲気だろうか、心が洗われるような感じがする。それは、とても心地よく、呆けてしましそうになる。

「あぁ……何か?アスラン?」
「あっ、いえぇ……。あ、ご気分はいかがかと思いまして……」
「えっへ。私は元気ですわ」
「……そうですか……」

 微妙な間が空き、取り繕うようにアスランは言うと、ラクスは笑顔で答えた。
 アスランは、ラクスをうらやましく思う。いつでも笑顔で楽しそうにしている姿を見ると、友人と戦う自分の辛さなど、一生、分からないだろうと感じてしまう。
 ラクスは、アスランの様子に何かを感じ取ったのか、少し悲しそうな表情をする。

「辛そうな、お顔ですのね……」
「ニコニコ笑って、戦争は出来ませんよ――」

 アスランは、ラクスの言葉に、思わす本音を言ってしまう。しかし、その言葉を言った事を、すぐ後悔をした。ラクスには嫌味に聞こえたのではないかと思った。
何か悪い事をしたかのように感じ、途端に居心地が悪くなり、この部屋を離れる理由を捜し始めた。
 
「――私は任務があるので、これで……」
「……はい、アスランもお元気で……」

 アスランは勝手な罪悪感から、任務を理由に背を向け扉へと向かう。扉の所で一度だけラクスの顔を見ると、そのまま部屋を出て行った。
 部屋には、アスランの事を神にでも祈るように、胸の前で手を組むラクスだけが残された。

319 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:46:33 ID:???
 赤毛の少女、フレイ・アルスターは両脇を小銃を持ったザフト軍警備兵に固められ廊下を歩いていた。どこにかに移送されるらしい。
 フレイは、コロニー脱出後、他の人達と共にザフト軍に救出され、身元確認が行われた後にプラントに到着すると一人、隔離されていた。
 ――どこに連れていかれるの……?
 もしかしたら、殺されてしまうかもしれない……。フレイの心の中では、不安が渦巻いていた。
 フレイは建物の入り口へと着くと、ザフト軍の赤い制服に身を包んだ少年二人が立っていた。警備兵が敬礼をすると、その二人も敬礼で返す。

「クルーゼ隊、アスラン・ザラです。命令により、警護の為、出頭しました」
「同じく、ニコル・アマルフィです」

 警備兵が一応の引渡しの説明と始め、フレイの引渡しが終了すると、アスラン・ザラが先導するようにフレイに言った。

「フレイ・アルスター、こちらへどうぞ」
「あ、……はい」
「手荒な事をする訳ではありませんから、心配しないでください」

 硬い口調のアスランに答えるように、フレイはぎこちなく返事をする。表情はとても不安そうだった。その表情を見て、ニコルは、フレイに安心するように言った。
 フレイはアスランとニコルに促されま車の前まで来ると、アスランが後部シートの扉を開き、乗るように促す。

「移動しますから、乗ってください」
「……どこへ行くの?」

 フレイがアスランに聞くと、ニコルがアスランに代わって答える。

「僕の家です。あなたが地球に帰るまでの間、預かる事になりました」
「――えっ?」
「――と、言っても面倒見るのは母なんですけどね。変な事をしなければ拘束される心配もありませんし、安心してください」

 ニコルの言葉に頷くと、フレイは後部シートへと座り、アスランはドアを閉めると運転席へを向かう。それを見てニコルは助手席に座った。

「ニコル、なんで後ろに座らない?」
「大丈夫ですよ、彼女は何もしないと思います。ここはプラント本国なんですから」

 ナチュラルの女性がコーディネイターの軍人に勝てるわけもなく、アスランはニコルの言葉に納得すると「分かったと」ばかりに頷き、息を吐く。その様子にニコルが声をかけた。

「どうしたんですか、アスラン?イライラしてません?」
「……いや、別になんでもない」

 アスランは、ニコルに答えるとアクセルを踏み込み、車を発進させた。

320 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:48:27 ID:???
 アムロは、寝る前に飲み物でも飲もうと食堂に来ていた。中ではメカニックのクルー達が食事を取っていた。

「みんな、疲れているだろう――そのまま、食事を続けてくれ」
 
 アムロが食堂に入り声をかけると、全員立ち上がり敬礼をしようとするが、アムロは食事を続けるよう片手で制し、食堂の片隅にあるドリンクボックスへと歩みを進める。その時、マードックが声をかけてきた。

「大尉さん、いいですか?」
「ん、どうした?あの件、なんとかなりそうか?」
「ええ、本当に撃つだけならですけどね」

 マードックは苦笑いをしながら言う。

「そうか、それは助かる。すまないな、マードック――」
「――大尉さん、別に階級付きで呼ばなくてもいいですよ。肩が凝ってたまらんですから」

 アムロが礼を言おうとすると、マードックはわざとらしく方を自分の肩を叩きながら言葉を続ける。

「あんたとは、うまくやれそうだ。頼みますよ」
「ああ、よろしく頼む」

 アムロとマードックは軽く握手を交わす。お互いの手が離れるとマードックは口を開いた。

「あの事は、また後で知らせますよ。流石に疲れたんで、仮眠を取らせてもらいます。それじゃ!」

 マードックは疲れた表情を見せると食堂を出て行く。
 アムロはマードックを見送ると、ドリンクボックスの前に立ち、飲み物を選ぶが、寝る前にはあまり向かない飲み物が多かった。


321 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:49:27 ID:???
仕方なくカウンターに向かい、配膳当番のクルーに声をかけると、ドリンクメニューらしき紙を渡される。
 アムロはメニューを見ると、ミルクと書かれた文字を見つけ、ふと、一年戦争当時の事を思い出した。 懐かしさからか、アムロはミルクを頼み、しばし待つとコップに注がれて出てくる。
 アムロはコップを受け取ると一番近い席に腰を下ろし、舌を濡らすようにミルクを口に含むと緊張が解けたのか、大きく息を吐く。

「あ、アムロ大尉、ご苦労様です」
「バジルール少尉、君も休息か?」

 アムロは声のした方を見るとナタルが立っていた。アムロはナタルに声をかける。

「はい。艦長が戻られたので。アムロ大尉も寝る前に飲み物ですか?……ご一緒してよろしいでしょうか?」

 アムロはナタルの言葉に頷き、前の席を勧める。周りを見るとアムロとナタル、二人だけになったいた。
 ナタルはドリンクボックスから飲み物を持ってくると、席に腰を下ろし、帽子をテーブルの上に置いた。

「アムロ大尉は何を飲んでらっしゃるのですか?」
「ミルクさ。可笑しいか?」
「いいえ。……ブリッジにいた時とは雰囲気が違ったので、アルコールでも飲んでいるのかと思いまして」

 アムロはナタルの問いに軽く笑いながら答える。ナタルも顔を軽く振ると、思っている事を正直に言い、言葉を続ける。

「それにしても、先の戦闘では凄かったですね」
「そうか?」
「正直、本当にナチュラルなのか疑いたくなりました。……大尉のいた世界では、ナチュラル同士が戦っていたのですよね?」
「君達から見れば、そうなるな」

 アムロの返す言葉にナタルは軽く微笑みながら言うと、今度は真剣な顔で質問をする。アムロは頷くように答えた。

「それが信じられないのです。しかも、隕石やコロニーまで落とそうとするなど……」
「対立構造は大して変わらない。スペースノイドにアースノイド、コーディネイターにナチュラル。主義主張が違えば自ずと争いは起こる物だ」

 ナタルは目線をコップに向け思い詰めたように言った。アムロはナタルを諭すように言うと、少しの沈黙が訪れる。
 ナタルはブリッジでのキラとアムロの話しを思い出し、再び言葉を続けた。

「……アムロ大尉は、キラ・ヤマトと同様に民間人の身でモビルスーツに乗られたと、おっしゃっておられましたね」
「ああ、一年戦争当時の事か。父の造ったガンダムに乗って、ジオン軍のザクを倒した」

322 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:50:30 ID:???
 その言葉がきっかけで、ナタルは色々と質問を始めたので、アムロは掻い摘んでだが、過去の話をする事にした。一年戦争、ティターンズやシャアとの戦い、ニュータイプの事――。
 ナタルは話に聞き入り、時には眉をひそめた。話を聞き終わると、ナタルは人間の残酷さを改めて思い知り、そして、ニュータイプと言う名の希望を見出す。

「……ニュータイプですか、凄いですね……。信じがたいですけど、本当に人類全てが、お互いを理解出来るようになれば、戦争なんてしなくて済むのかもしれません……」
「だが、ニュータイプは戦争の道具として扱われなかった」

 ナタルは聞いた事を、そのままに素直に感想を言うと、アムロは目を逸らしながら言った。そのアムロを見ながらナタルは考え深げに口にする。

「……あなたのような人がこの世界にいれば、戦争は早く終わっていたかもしれません……」
「それは買い被り過ぎだ。高々、モビルスーツ一機で戦争は止められはしないさ……」

 アムロはシャアが言った言葉を思い出し、自分が戦争の道具として使われてきた無力さを噛み締める。
 ナタルはアムロの言葉に、それ以上、言葉を続ける事が出来なかった。


323 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:50:44 ID:???
 アスランは車を止め、青ざめているフレイの傍に立っていた。ニコルは乗り物酔いをしたフレイの為に飲み物を買いに車を離れていた。

「すまない、運転が乱暴過ぎたみたいで……立てるか?」

 道端でうずくまっているフレイに手を差し伸べると、手をに払われる。 

「――あ……、ご、ごめんなさい!」

 フレイは、とっさにしてしまったとは言え、相手は軍人なのだ。自分のした事にさらに青ざめる。
 アスランはフレイに対して、首を振り謝罪をした。

「いや、俺が悪かったんだ。本当にすまない」

 フレイはアスランの謝罪に安心したのか、顔色は少しだけ戻る。
 再び、アスランが手を差し伸べると、少し迷い、その手を取って立ち上がる。

「横になっていた方が気分も落ち着く。直にニコルも戻るから、シートに寝ててくれ。」

 フレイは頷くと、車の後部シートに横になった。
 アスランは目の前の公園に走って行き、ハンカチを取り出すと水で濡らしてすぐに車に戻った。ハンカチをフレイの額に置くと、運転席に戻り頭を抱える。
 ――俺は何をやってるんだ!?

「あ、……ありがとう」
「あ、いや、気にしないでくれ。それよりも、大丈夫か?」

 フレイは後部シートから頭を抱えるアスランを見つめると、お礼の言葉を言った。アスランは、うな垂れるように聞き返す。
 まだ青い顔をしながらも、フレイは軽く頷いた。

「そうか……、最近、色々あって苛立っていて……、君には本当に悪い事をした」

 アスランはフレイが頷くのを確認すると再び謝罪をし、言葉を続ける。

「君はヘリオポリスのカレッジにいたんだろ?友達は?」
「……脱出の時にはぐれちゃって……」
「……そうか。きっと、その友達も無事だと思う……」
「あなた達が攻めて来なければ、こんな事にならなかったのに……」

 フレイは間を空けるように答えると、アスランは言った。
 フレイには、その言葉が気休めに聞こえたのか、怒りと共に、涙がこぼれる。

「……俺たちにも非はあるが、あれは、地球軍が……あんな物を造るから……それにコロニーを崩壊させたのだって……」

 アスランは、それ以上言うのを止めた。所詮は敵軍に所属している父を持つ娘なのだ。何を言っても無駄なんじゃないかと思えた。
 今のアスランは、ニコルが早く戻るのを願うのみであった。

324 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:52:57 ID:???
今回はここまでです
戦闘は一切ありませんでした
7時間分の書き溜めたデータがぶっ飛んで大変ですたよ・・・orz
今回も至らない点が多々あると思いますが、ご容赦くださいませ

325 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 10:55:26 ID:???
>>307
それは申し訳ないっすけど、最初の頃に書いたパラレル物なので本編とは関係ないです
時間があれば書いてみようと思っていますが・・・
期待させてごめんなさいね

326 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 10:56:38 ID:???
GJです!フレイがこれからどうなるかwktkしてます。
>高々、モビルスーツ一機で戦争は止められはしないさ

これはシャアじゃなくてウッディ大尉の言葉じゃなかったかな?

327 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 11:10:05 ID:???
>>326
そうでしたか・・・おいらの記憶違いだったみたいで
とりあえず、そう言う事にしといてください(w
ご指摘、ありがとうです

328 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 11:24:17 ID:???
お疲れ様です。
唯一ナタルとのフラグが立ちそうな98氏の作品を応援しています・・w
データ吹っ飛んで大変だったと思いますが、楽しみにしてますよー

329 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 11:42:21 ID:???
>>328
ありがとです
データ飛んだと時はまぢ泣きたくなりましたわ・・・orz

さて、おいら軽く寝ようかな
んでは、皆様 (・∀・)ノシ オヤスミー

330 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 12:34:31 ID:???
98さんグッジョ―――――ブ!
本編通りにラクスがAAに救助されたら捕虜交換になるのかな

MS一機で勝てるほど戦争は甘くない発言はウッディ大尉だけど
NTは戦争の道具にしかならん発言はシャアだから問題無し
しかしアムロが過去について自分から話したのは初めてじゃないか?
畏怖でも悪意でも興味本位でもなく素直に話を聞いてくれる人がいたら
アムロも少し楽になったかも

331 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 12:59:16 ID:???
>>325
そ、そうだったんだ・・・
まあいいやこれからも頼みます!GJ

332 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 13:43:14 ID:???
GJ!
戦闘シーンは無くても「人」が描かれているのがイイ!
アムロとナタルのやり取りもいいなぁ。(頂いちまえ!アムロ!)

ただ、プラント側からは殆ど生活臭が漂ってこなかった。(俺の見方が悪いのかな?)

ちと気になったセリフ
>プラントがいかに人道的に動いてるかを知らしめる為
NJを地球に投下した時点で人道的もへったくれもなくなっていると思う。
というか、「NJ投下」を人道的とシーゲルは思っているのか?
フレイが学ぶのは、コーディの「傲慢さ」かもしれん・・・

333 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 15:52:34 ID:???
>>332

核戦争よりは人道的と思い込んでんじゃないか、あのオヤジは。
なにせラクスの父親だし。

334 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 16:08:54 ID:???
シーゲルは前世ではデビルガンダムを使って人類を滅ぼそうとしたどちらかというとクルーゼ隊長に近い人だったからな。

335 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 16:21:53 ID:???
……ハァ? 何寝言いってんスか?
シーゲルの前世とやらがクルーゼと近い? 基本からやったことのスケールから桁違いだろが!!

336 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 16:23:21 ID:???
行動は似通ってても理由が全然違うな

337 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 16:35:03 ID:???
愛が違うな

338 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 16:39:38 ID:???
どうでもいい

339 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/28(土) 18:26:44 ID:???
皆さん、御免なさい

もうしばらく自己嫌悪に浸らせてください

許しが出るようならまたUPします


340 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 19:17:07 ID:???
俺はいつでも待ってるよ。気持ちの整理がついたらまた投下して

341 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 19:19:01 ID:???
許すも何も、何を書くも作者さんの自由だよ。
題材が題材だっただけに批判は事前予想通り、批判は仕方がなかったのさ。
実際読みたい人だけ読めばいいんだし、受け付けないならNGあぼーんするでしょ。
うちはメビウスさんの作品も含めて全部楽しく読んでるから、余り気にせず好きにやりなされ。

342 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/28(土) 21:11:05 ID:???
>>322
「だが、ニュータイプは戦争の道具として扱われなかった」
              ↓
「だが、ニュータイプは戦争の道具としてしか扱われなかった」 に訂正ですね

ほんと、誤字脱字多いなぁ
大変申し訳ない・・・orz


>>339
ガンガレー!
おいらも待ってるよ
せっかく楽しいのを書いてるのだから
思い切り楽しんで書いてくだされ


343 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 22:06:10 ID:Sc05Iqo9
許しが出るも何も俺わメビウスリンクさんの作品を楽しみにしてますよ。
書き込みしてないけれどそう思ってる人もたくさん居るはずです!!

344 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/28(土) 22:11:55 ID:???
>>343
そういう事言う前にsageてね

345 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 00:11:46 ID:???
>>339
GJする人間が多くなれば 自ずと叩きの人間も多くなる
その他多くの某スレで実証済み!
wktkしてマターリと待たしてもらいます。

346 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 01:05:39 ID:???
>>342
誤字脱字なんて気にしないでいいですよ
こっちで勝手に脳内変換してますからw

347 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 11:00:47 ID:???
>>342
wikiのほう修正しときましたので一応報告

348 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/10/29(日) 13:21:11 ID:???
>>346
ありがとーです
なるべく気をつけるようにしまするよ

>>347
ありがとーです
お手数かけまするなぁ
カンシャ(・∀・)カンシャ!

349 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 18:01:35 ID:???
みんなが寝静まった夜 801スレを見ていると とても凄い ものを みたんだ♪
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/taneyaoi/bbsnote.cgi?fc=thread&log=1191&res=0-23


既出かしら?

350 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 19:01:58 ID:???
ああ、その絵は本当にいいものだ
神絵師さんありがとう

351 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 21:53:58 ID:???
『地球へ…』ナツカシスw

352 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 22:25:05 ID:???
種801板のおねいさん達はこのスレのこと知らないみたいだね。
半分くらいが絵師さんのネタだと思ってるっぽい。

353 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 22:34:30 ID:???
知らなきゃそれでいいさ

354 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 22:49:33 ID:???
むしろ知らないままでいい
あの絵師さんが知っていて描いてくれた、それだけで十分

355 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 23:02:36 ID:???
キラ腐が乱入したら恐ろしいことになりそうだぜ

356 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 23:13:01 ID:???
>>355
そうならん事を我々は祈るだけだ。

357 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/29(日) 23:17:32 ID:???
くそっ、携帯からだから見れないぜ。ちくしょう! orz

358 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 00:54:41 ID:???
373氏とか、ラクシズ討伐の方向で進めてるから
キラ腐が乱入したら一気に荒れるだろうな・・・

恐ろしいぜ

359 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 01:15:55 ID:???
>>339
待ってます

360 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 01:22:17 ID:???
373氏は気にせず投下してくれよ、腐れたカスどもの荒らしの戯れ言なんざ
動物園の獣の鳴き声と変わらんからな!

361 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 01:44:35 ID:???
>>357
これで見れるかい?
http://nankyoku.sakura.ne.jp/taneyaoi/data/taneyaoi_001191.png

まんまスレタイワロタw

362 名前:357 投稿日:2006/10/30(月) 06:40:18 ID:???
>>361
お心づかいありがとうございます。けど見れない…orz
DoCoMoだからか…?まあおとなしく我慢します。

363 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 07:02:05 ID:???
auでも見れない…サイズがでかいのかな?

364 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 08:31:33 ID:???
>>363
俺auだけど見れたよ

365 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 08:40:24 ID:???
設定→ime.nuにチェック→リンクからピクトかファイルシークを選択

366 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 09:49:33 ID:???
>>365
ありがと。でも同じauでもPCサイトビューワ機能がないと見れないみたい

367 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 09:56:10 ID:???
つーかサイズの問題じゃね?

368 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 15:51:16 ID:???
面白れいんだけ過疎ってるスレ発見!
みんな、覗いてあげてよね。




ガンガルのSEED版を考えてみない!


http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158139980/

369 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 18:12:56 ID:???
↑テラワロスwwwww

370 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 20:45:45 ID:???
漂流一家 in CE は流石に問題ありかな?

371 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/30(月) 21:02:48 ID:???
男は度胸!何でもためしてみるのさ
きっといい気持ちだぜ

372 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/10/31(火) 00:27:39 ID:???
>>358>>360
気にせず投下させていただきます。

が、いま大体2/3位しか書き上がってません。月末はどうしても忙しいんで、
あさってかしあさってには投下しようと思ってます。

あと、皆さんに聞いておきたいんですがνガンダム、空飛ばないほうがいいっすよね…


373 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 00:35:38 ID:???
種死は海上でばっか戦闘してたからなあ。

374 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 00:39:57 ID:???
グーンとか足場にして八艘飛びな戦闘をするνもいいと思うよ!

375 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 00:40:14 ID:???
>>370
ダメ男スレのか?

376 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 00:40:27 ID:???
一定時間は飛べる位でよくね?

377 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 00:47:27 ID:???
ザクを踏み台にするνもいいかも

378 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 00:48:54 ID:???
つ グゥル

足のロックを外せるようにして、小型のドダイ改風に
使えないか?ある程度MSからリモコンできて、
連携取れる足場として使う
無理かね?

379 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 03:03:59 ID:???
短時間ならファーストの頃から飛んでたがな
飛ぶというより滑空に近いかもしれんが。

380 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 04:09:20 ID:???
ザクが飛んでない事を考えるとνも飛ばない方が・・・
ギルの事だからνの性能見越してフライトユニット造っててもおかしくないね

381 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 04:14:20 ID:???
趣味で言うとドダイとか大好き
独立したサポートユニットがいいなぁ…

382 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 04:38:22 ID:???
ジャスティスのファトゥムか、そんなようなもの使えばいいと思う

383 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 04:40:20 ID:???
バイファムのスプリングバーニア状態だね

384 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 04:43:49 ID:???
アカツキのように、地上ではフライトユニット宇宙ではファンネルと換装すればいいんじゃね?

385 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 04:50:49 ID:???
地上じゃFFつけてると空力考えれば邪魔になるし納得

386 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 05:07:50 ID:???
飛ぶよりも跳ぶ方がガンダムとしてはロマンがあるかもしれんね

387 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 06:36:51 ID:???
地上ではFF無し、飛行無しでいいんじゃね

388 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 06:54:53 ID:???
>>370
是非見たいとオモタ

389 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 06:55:56 ID:???
飛べないとさすがにバランス悪い気もするんだよなあ。
敵味方みんな空戦だぜ

390 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 08:14:10 ID:???
そこでコアブースターみたいにセイバーと合体ですよ

391 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 08:45:44 ID:???
種でゲタなかったっけ?
ジャスティスのなんとか00の予備があればそれでもいいだろうし

392 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 08:56:49 ID:???
>>391
>>378

393 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 09:02:05 ID:???
ファトゥム-00はフォルティス・ビーム砲が攻撃にも使えるし
更正した凸が使い方レクチャーしてくれるだろうから結構良さそうだと思う。

394 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 10:18:36 ID:???
俺としてはνは地上ではFA化かガトリング系やロングレンジビームキヤノン装備して機動砲台化、
有事の際や接敵時にパージして戦闘
空中戦ならジャスティス系本来の運用すれば良くね?
(ファトゥルムは本来フルバースト時飛べない自由のサポートとして発案されたもの
プクに否定されたがな)

更に言えば普通軍って一品物作らない&自由等量産化予定(MSVかもしれんが)だったって事も有り工房で封印されてた正義を改装→隠者とかも出来ると思うんだ

まあ↑が無理で火気運用試験ゲイツばらしてプロトザク(核動力)に組み込む折衷案とかでも

395 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 10:40:19 ID:???
砲台はイメージ的になー。
やっぱアムロさんの真価は超狙撃より接近しての格闘戦だと思うんだよね。
敵も味方も普通に飛んでる中純陸戦タイプってのも違和感あるぜ。先行できないし
アムロさんだけ宿敵和田とまともに戦えないのも面白くないし。

まあ、俺らが何を喚いたところで結局は職人しだいなんだけどなw

396 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 12:47:11 ID:???
νガンダムはどうせこの世界じゃ強すぎるぐらいなんだから、本領発揮はあくまで宇宙に上がってから。
地球上に居る間は、ドダイのような物を使ってハンデキャップ付きで頑張っていただきましょう。


397 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 13:09:13 ID:???
地上で和田に勝っちゃったら話進まないしなwwww
地上ではSFSを落とされて思うように戦えず和田を取り逃がして宇宙でリベンジするって流れかな

お?
ていうか地上戦だと偽黒い三連星と戦えるんじゃね?wktk

398 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 13:47:37 ID:???
本物ではないので3分ほどで三機とも撃墜されます。

399 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/31(火) 14:03:44 ID:???
暖かいお言葉に返す言葉もなし

一週間以上、間が開いてしまった

反省を踏まえつつ、投下させていただく所存

いざ・・・・

400 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/31(火) 14:04:37 ID:???
がちゃ


シャワー室から出たアムロは身繕いを済ませ、ベッドに横になりシーツにくるまって背を向ける少女に声を掛ける。
「すまない、もう時間だ。俺は、戻るよ」
「…始まるんですね、また…」
華奢な白い背中が薄明かりに浮かんでいた。
「…携帯端末のアドレスを渡しておく。よかったら連絡してくれ」
メモを簡易テーブルの上に置き、ドアに向かって歩き出すと、
「今日みたいに、会えたら、また、愛してくれます?」

ずくんっ、と胸が痛むのがわかった。
あの世界に、置き去りにしてしまった少女の声が脳裏に木霊した。
『今夜、愛してくださいね』

「っ・・・君が、そう望んでくれるなら」
若干の喘ぎののち、ベッドに踵を返して近付くとミリアリアの頬に軽く唇を降らせる。
つぶらな瞳が見上げてくる。
「これで終わりなんて、嫌ですよ……。なぁんてね」
わたしにだってこれ位の男女の駆け引きはできますよ、と微笑みながら上半身を起こす。
「忘れないでくださいね、約束」
裸の上半身を晒しながらアムロの目を見つめる。
「生きて・・・また・・」
「ありがとう、ミリアリア」


一人になった室内を見渡すと、急に寂しさがこみ上げてくる・・・肌寒い。
肉体的繋がりでも癒しになるってなんかの雑誌で読んだなぁ
そのときはオンナを馬鹿にしてる!って思ったんだけど・・・確かに癒された。
いまのわたしって『便利なオンナ』なのかな……嫌じゃないんだけどね
「これをオトナになったっていうのかな……」

明日、久し振りにキラ達に連絡をとってみようか。
はじめてアムロと出会って、空港で別れた後も連絡したんだった…そういえば…

『誰かに似てるって思ってたけど、どことなくキラに似て・・ないわね』




401 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/31(火) 14:06:10 ID:???
ミネルバにて

プシューっと自動扉が開き、アムロがレクリエイションルームに入るとシンとレイが疲れた様子で座っていた。
シンに至ってはテーブルに突っ伏したままだ。
「どうかしたのか、二人とも」
「・・・・・・・」
シンは答える気力もない、といった具合で代わりにレイが・・
「どうでした、休息はとれましたか」
「ああ。まあ…久々だったからな」
なにが久々だったかは御想像にお任せ。
「・・そうっすか、よかったですね」
なんとも恨めしげなくぐもった声がシンから漏れた。
「?」
「・・・ルナを見せたかったっすよ、なぁレイ」
「ルナマリア?」
「・・・・吼えること虎の如く、うろつくこと象の如く、暴れること熊の如し・・です・・・」
「昼飯食ってたときはまだ(?)マトモだったんだけど、途中からルナのアホ毛がピンって起ち上がった途端・・・」

「「「・・・・・・・・・・」」」

イヤーな空気が室内を満たし始めたとき・・・ドアが開いた。
「あら、アムロさん。おかえりなさい」
噂をすればなんとやら、ルナマリアが入ってきた。
その時、突っ伏していたシンの肩がビクッ!と震えたのをアムロとレイは見た。
そんなシンを横目にアムロはルナマリアをみつめるが、別段様子がおかしいわけでもなさそうだ。
「あ、ああ・・ルナマリア」
「休めました?」
にこやか〜に近付きながら訊く。
「休めた…さ。知り合いにも会えたし」
<知り合い>という単語になぜかルナのアホ毛がぴくっと反応するのを見ながらアムロは妙なプレッシャーを感じてしまう。

「そうだ、アムロさん。新しい戦法を考えてみたんですけどこれから…「俺も手伝う!!」…(ムっ)」
がばっ!と、シンは起き上がり会話に割り込む。
なにせ、一度ルナマリアのハンマーのせいで走馬灯を見る羽目になったこともあるシンだ。
これ以上得体の知れない(←失礼)モノを作らせるのは断固阻止するつもりだった。
ルナマリアは片眉をピクッと上げながらにこやかにシンにかえす。
「いいのよ、シン。今日は射撃訓練に体術訓練にシミュレーターに甲板で魚釣りまで付き合ってくれたんだから」
「(付き合わされた!の間違いだろ、そこは!!)気にするなよ、ルナ。仲間なんだからさ」
「(シ〜ン〜、いい加減にしないとお姉さん怒るわよ)でもシンは現状で十分でしょ?前回一番の功労者なんだし★」
お互い顔は笑っているが、目で威嚇し合っていた。



402 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 14:06:28 ID:???
ヤリチンアムロきたか

403 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/10/31(火) 14:07:59 ID:???
それを尻目にアムロとレイはというと
「……魚釣り?」
「なんでも、ルナマリアが例の鎖でいい方法を考えたとかで……」
「それで……魚釣りを?なにか釣れたのか」
「シンが6匹ほど」
「…ルナマリアは?」
「………リールをへし折ってました」
「…………」

そんな、なんともいや〜な空間と化した部屋に入ってくるヒトが・・・

「あら、アムロ大尉。どう?久々の休暇は。少しは気分転換できたかしら?」
「あ、ああグラディス艦長。おかげさまで」
その答えにニッコリ(?)微笑むと、
「ちょっと来てくれる?デュランダル議長から連絡がきて、そのことで、ね」
「・・・・りょ、了解しました」
スタスタ・・・プシュー
ルナ・シン・レイ「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」
プシュー
「はぁ、やっと引継ぎの時間か。疲れ、たって…どっどうしたんだい、三人とも」
「・・・・・・・副長」
「な、なにかな、ルナマリア」
「例の新型機のコンペの映像…見せてもらいましたけど……言ってましたよね、『私にピッタリだ!!』って」
「えっ!?そ、そうだっけ!!?」
「どこがどうピッタリなんです?」
「あ、そ、それはね……」
「ねぇ、どこが?」
プシュー
「あーー、やっと引継ぎの時間!疲れたよー……あれ?ど、どうしたの皆…」
「・・・・・・・メイリン」
「な、なあに、お姉ちゃん」
「ちょっと前、アムロさんの機体のOSの書き換えに遅くまで付き合ったそうね……」
「えっ!?う、うん、そうだけど…」
「それだけじゃないんでしょ?」
「え、そ、それはね……」
「ねえ、他には?」
プシュー
「あーあ!やっと整備が終わった……って」
「どうしたの、ヨウラン……げっ!」
「・・・・・・・ヨウラン、ヴィーノ」
「「な、なんだよ、ルナ」」
「そんなにわたしのスカートの中身が気になる?セクハラで訴えるわよ」
「「い、いや、そんなことは……」」
「それにさっきの『げっ!』ってなによ」
「「あ、あの」」

はい、それまでよ

404 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 15:42:39 ID:???
乙!
エロスが漂ってくる・・・
これがチラリズムという奴か。

405 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 15:51:11 ID:???
コーヒーヲチスレ2
http://ex9.2ch.net/test/read.cgi/net/1162247034/


よかったら来てね。一緒にコーヒースレをぶっ潰そうぜ!

406 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 17:27:06 ID:???
GJ
ほとんどセリフだけなのになぜか状況が想像できてしまったw
>『誰かに似てるって思ってたけど、どことなくキラに似て・・ないわね』
少しワロタ

一部のキャラが壊れていく気配があるけど、このスレは職人さん多いし
これはこれでアリかと
がんばってください

407 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 17:29:16 ID:???
乙〜
ルナマリアとアムロはやって欲しくはないけど
ルナガンガレ応援したくなったwww
兄妹みたいになかよーじゃれあってホスイ

408 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 18:36:30 ID:???
GJ!
まとめwwwおまwww


409 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 18:47:45 ID:???
>>912
乙、揺れる巨乳で癒されたぜ

410 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 18:48:33 ID:???
誤爆ってかじばk

411 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 18:55:37 ID:???
CCAでは敵と味方のメインMSなんだっけ?
ロンドベルはディジェだよな?

412 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 18:57:58 ID:???
あんなゲルググもどき!
GMの正当後継者ジェガン様を忘れるな

413 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 19:00:30 ID:???
ロンドベルはジェガン
ネオジオンはギラドーガ

連邦の一般部隊はまだジムIIIが主力

414 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 19:00:35 ID:Dg/JRFEG
GJ!!久しぶりの投稿でしたね。


415 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 19:19:58 ID:???
逆シャアにブライトの一人称がないのか
なんて言うんだあの人?
私的なところでは俺で公的なところでは私かな?

416 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 19:27:16 ID:???
>>415
「私」だろ
ファースト時代は「俺」だったと思うが

417 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 19:31:04 ID:???
アムロとか親しい仲間と話す時はなんだろうな
CCAだとあったっけ?

418 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 19:58:28 ID:???
>>417
俺じゃね?

419 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 20:43:17 ID:???
ちなみに何であの二人は大佐と大尉なのにタメ口なんだ?
確かに一年戦争からの盟友同士だけど

420 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 20:48:08 ID:???
メビウス・リンク氏戻ってきてくれてヨカタ
他にはないエロと笑いがいい感じでこのスレのバランスをとってると思う(´▽`)
こういう肩の力を抜いて読めるSSがあってもいい。GJ!

421 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 20:54:12 ID:???
>>419
米海軍空母とかだと艦長、戦闘指揮官、航空隊長は階級差に左右されず
同等の発言権を持つんだって
そこからじゃね?

422 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:00:03 ID:???
ほい雑談の次スレ

つ【考察】CCAアムロin種・種死【雑談】part2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1162295743/l50

423 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:00:49 ID:???
注意
・少なくとも序盤まで、主な視点がオリキャラ視点となっております。
・他の作品に比べ、CEにアムロが登場するのが若干遅い時期です。
・多少、設定が原作に比べ差異があります。


以上でもよろしければ、どうぞご覧になっていただければ幸いです


424 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:02:04 ID:???
紅に発光するアクシズが、朱の尾を引き摺りながら地球へと堕ちていく。
量産型νガンダムのコクピッドのモニター越しに、悪夢と言えるその美しい光景を見ていた男がいた。
男は30代半ばと言った所であろう。男性として最も精気的な年代だ。
その眼光は鋭く、口元は引き締まっており、鋭い刃を思わせるような風貌である。
左目は常に閉じられており、その上から頬にかけて一筋の傷の跡が奔っている。
この傷が男の抜き身の刃の様な雰囲気を、更に強くしている。
「此れ程の事をしてみせる決意とは、どれ程の事なのだろうか・・・・・・」
男―――カーン・ビギナはそう呟くと、目の前の光景を実行したシャア・アズナブルについて、自分がどう思っているのか考えていた。
決して嫌いではない。同じMS乗りとしては間違いなく尊敬はしている。
では武人としてはどうかと言うと・・・・・。
「・・・・・・相成れないな。やはり」
シャアは武人と言うよりは政治家であった。少なくともカーンはそう思っている。
戦う事より裏で奸計を謀っている方が得意そうだ。戦場に立つのではなく、後方の指揮艦から指揮を執る方が似合うだろう。
だが、別にカーンはそう言った者を軽蔑しているわけではない。むしろそう言った能力も必要であり、尊敬に値すると思っていた。
その根底には、自身に無い能力を持つ物を軽蔑する事は、心の弱い者がやる事だという信念があった。
戦う者が要るならば、指揮をする者も要る。兵士が必要ならば、政治家も必要だ。
それにシャアは戦場にも出てくる。その力量と経験は間違いなく自分よりも上だ。
十二分に尊敬するに値する男である。
では何故、カーンはあの男の下で戦っていないのだろうか・・・・・。
カーンは自問してみるが、明確な結論がでなかった。指揮官として認めているのならば、武人としてその下で働ける事は誉れだろう。
その上、シャアは魅力に溢れる男だ。その言葉は自信に満ちており、その一挙一動は躊躇いの無い。
先の演説を聞いた時は、カーンの心は確かに熱くなった。
それでもカーンはロンド・ベルに居場所を置き、尊敬する者の企みを阻止しようとしているのだ。

425 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:03:06 ID:???
カーンは再び自問してみる。果たして自分が何故にロンド・ベルにいるのだろうか・・・・・。
何故にシャアの元にいないのだろうかと言う自問に対し、今度は直ぐに答えが浮かんできた。
ああ、何のことは無い。俺は・・・・・・
「・・・・・・そうか、俺は此方の方が居心地がいいのだろう」
ロンドベルのラー・カイラムの艦長であるブライト・ノア。
隊長であるアムロ・レイ。
彼等が戦っている理由は恐ろしく単純なものだった。
―――己の信念の為に!
ただそれだけだった。そこに政治的理由も金銭的理由も存在しない。
人種も、国家も、アースノイドにスペースノイド。ニュータイプにオールドタイプ。
そういった関係も何も無く。ただ・・・・・・ただ唯一に己の信念に沿って行動していたのだ。
元々、MS乗りとして、そして武人としても二人を尊敬していた。
そんな二人の下で戦士として戦える。カーンは今が間違いなく生涯で最も充実した時であった。
<<−−−小隊長殿?>>
しばしの間、感慨にふけていたカーンは僚機の通信によって現実に引き戻された。
<<−−−大丈夫だ。それより、もうじきブライト艦長から作戦開始の合図だ。覚悟はいいな?>>
<<−−−勿論です!我々は小隊長殿の隊に、入隊した時から覚悟はできております!>>
<<−−−・・・・・・そうか、愚問だったな>>
部下の頼もしい発言に、カーンは一層に気力が増した。
同時に、この素晴らしき若者達に何としてでも生き残ってほしかった。
<<−−−いいか。絶対に生き残れ。お前達はこれから起きる事を伝える義務がある。未来に、歴史に、そして次の世代にな・・・・・・>>
<<小隊長殿・・・・・・。了解であります。ですが、小隊長殿にも生きてもらいます。私達はまだ貴方に教わることがありますから!>>
・・・・・・何と素晴らしいことか。自分が尊敬すべき者の下で戦える事も幸せだが、この様な部下に巡り合えた事も実に隊長冥利に尽きると言える。

426 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:04:11 ID:???
部下の決意に対して、カーンが返信を行おうとしたその時であった。ラー・カイラムから通信が入ったのだ。
<<艦長ブライト・ノアだ。総員配置についたな。これより、5分後の1800に作戦を開始する。>>
<<各自、時計を合わせろ!1755だ。・・・・・・5、4、3、2、マーク!>>
<<・・・・・・皆、よく私についてきてくれた。この戦い、恐らくは多くの者が命を落とすだろう・・・・・。>>
<<だが、あの禍々しい小惑星が地球に落ちたのならば、核の冬が訪れ地球は死の星となるだろう>>
<<それ以上に、今現在に地球にいる数十億の人間の命が散ってしまう!・・・・・・すまんが、皆の命をくれ!>>
この通信に、カーンはブライトの決意を感じた。彼は優しい人間という事には間違いないが、それでも自分が尊敬している歴戦の勇士だ。
必要とあらば部下に死ねと命令する事もできるだろう。そして、それこそが優秀な指揮官なのだ。
半端に人道主義を掲げ、優柔不断な命令をされては人間としては正しいのかもしれないが、軍人としては失格だ。
だが、たとえ頭では理解していても、中々に実行に移せないものだ。
ブライトはその迷いを押し殺し、言い切ったのだ。俺たちに死ねと。
そして言った。命をくれと。
「・・・・・・元よりその覚悟ではできている!俺の命、ロンドベルに捧げてくれようぞ!」
尊敬し、目標でもあった者から共に死んでくれと言われたのだ。武人として、これ以上の果報はない。
だが、血が沸くのを感じる一方で、先ほどの部下の通信が気になった。
作戦開始の待機時間になれば、そう易々と無線は使えない。
仕方が無くカーンは部下への返信を諦め、コクピットに身を沈めてその精神を、戦士のそれにと落ち着けた。
昂ぶりを押さえ、集中し、心を研ぎ澄ませた。その様子はまるで狩を行う前に、身を静めている狼の様であった。
・・・・・・だが、精神を集中させる一方で、カーンは女々しいと自覚していながら部下の最後の言葉に返信できなかった事に未練を感じていた。

427 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:07:10 ID:???
前にファーストガンダムの整備兵のSSを別所で書いていたと言っていた者です。
書くと言って置きながらずいぶん遅くなり、また一回の投稿の文量が少なくて申し訳ありません。
少々、他の方の作品と比べると特殊な設定ですが、楽しんでいただければ幸いです。

428 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:21:25 ID:???
量産νって事はCCAじゃないって事でおk?

429 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:26:25 ID:QpIBY0Jd
 ひょっとしてアムロ以外というかアクシズにとりついたロンドベル隊のパイロット全員がCEにくるんでしょうか?

430 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:29:42 ID:???
時々でいいから、ギラドーガ隊の方々も思い出してあげてください

431 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:33:10 ID:???
いえ、基本CCAです
νガンダムと同時に量産機もロールアウトしたとお考えください
ただ、非常に少数しか生産されていないので試作機も同然です
原作設定でも量産機の存在はロンド・ベルにガンダム系列の機体を参入させたくない連邦から予算を取るための方便なので
この小説でも量産機とは名ばかりで、実質的にはνガンダムmk2と言えます
ただし、その性能はνガンダムには及びません。νガンダムを十分に扱えるパイロットがアムロしかいないので、オリジナルのνガンダムの同系機を作る意味が無かったのです。
元々はνガンダムの問題点・改良点を調べる為の試作機であり、この機体のデータを元にhi-νが作成されたのですがアクシズ防止作戦には間に合わず、完成間際の状態でコンテナに収納されています。

432 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:33:35 ID:???
アクシズ落しを阻止していて、名前のあるパイロットと言ったらユウ・カジマ大佐を忘れないであげてください。

433 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:37:56 ID:???
>>432
そういえば、ユウも参加してたんだよな
なんかブルーもう一回やりたくなってきた

434 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:41:27 ID:???
確かに近藤漫画に居たね>量産ν
アレの説明も>>431な感じだった気がする



435 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:42:32 ID:???
とりあえず文章力半端ねぇ

436 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:43:49 ID:???
厨痛いオリキャラktkr
まあ、それはそれでそういうのもそんなに嫌いじゃ無いから別にいいんだが
さすがにオリとかはスレとズレてる気がしないでもないんだぜ?
設定違うというが勝手に設定変えられても混乱するぜ?
俺は別にかまわんがちと荒れそうな予感がしたので言うだけ言ってみる。

437 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:44:51 ID:???
激しく読みにくい

438 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:48:42 ID:???
>>436
火種投下乙

439 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:50:29 ID:???
さーて荒れますよー

440 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 21:55:50 ID:???
はぁ?
何でCCAに量産型νがでてるんだよ?

自分でスレたててそっちでヨロシクやってろ。

441 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:01:21 ID:???
申し訳ありません。荒れる要因を作ってしまいました。
確かにオリキャラを搭乗させたり一部設定改変はスレの方針と合わないですね。
一応、主人公はアムロでオリキャラは語り部的な位置づけにしたかったのですが、無茶が過ぎましたか。
投稿は止めるのでどうぞスルーして荒れない様お願いします。
本当にご迷惑をおかけしました。

442 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:01:27 ID:???
新職人さん乙です
文章力ありますなぁ
CCAの別視点から始まるのも新鮮だし、GJだと思いますよ
オリキャラ視点が多すぎるとか、出張りすぎるのはあまり好きじゃないけど
序盤の導入とか要所に第三者の視点で語りが入るのは嫌いじゃないし

オリキャラならもともとゲームでセリフが無いユウでもいいかと思ったけど
キャラが確立してなくて、いつの間にか無口って設定になってしまったくらいだしw

443 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:02:01 ID:???
またか...

444 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:02:24 ID:zU10apvP
http://www.youtube.com/watch?v=9A9RsgBmyHo&mode=related&search=

445 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:02:33 ID:???
>>441
気にしないで投稿して欲しい
某スレが完結したせいで行き場を失った方々が紛れ込んでるだけだから

446 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:03:49 ID:???
>>445
どこ?

447 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:05:32 ID:???
まずは新職人さんGJ

上で誰かも言ってたが、漫画で量産νがあったのよ。時間的にはCCAより若干前だっけ?

つか、最初だけオリキャラでそのうちアムロが出てくる形なんじゃないか?>>423読む限り。
個人的にはユウの名前出してもよかった気がするが、職人さんもある程度叩かれるのは想定内だと思うけど
俺は好きだよ、こういう武士道キャラ。

448 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:15:19 ID:???
>>436-440あたりは随分自演だったと思うが

あまり気にしなくていいんじゃないかな?
オリキャラ予告もしてあるんだし、トリップつけとけば問題ないんじゃないか
一時期雑談でTSネタの可否をもめたとき、好みの分かれる設定なんかは
予告+トリでおkと結論したと思ったが

449 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:19:21 ID:???
これ読みにくいって奴セリフだけのラノベの読みすぎ

450 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:22:05 ID:???
>>449
禿同。

職人さんGJです。
続きが読みたい。

451 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:24:45 ID:???
最近のラノベて読みにくいよな。あれでよく出版できるもんだ。

452 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:29:17 ID:???
>前にファーストガンダムの整備兵のSSを別所で書いていたと言っていた者です。
それどこだっけ
2chで見た気がする

453 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:38:31 ID:???
>>451
出版不況ですから
セリフと空行ばっかでわけ分からん作品も蔓延るし、逆に文字書けば描写がいいと思ってるような
無駄な文章が多くてわけ分からん作品も蔓延る

454 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:39:29 ID:???
>>436-440

またラクシズ厨の謀略荒らしでつか?

455 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:42:11 ID:???
>>454
ラクシズ厨かどうかは知らんしどうでもいいが、ほっとけほっとけ

456 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:46:42 ID:???
とりあえず内容の是非はおいておいて>>424は文章力は高いと思うぜ

457 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 22:58:53 ID:???
>>451
つまりアレだ
川上稔とかいう作家の作品は分厚くて文字が多くて改行も多いので読みにくいです
と、そういいたいわけだな?

1000ページ超える辞典みたいな厚さの本を電撃文庫で出版したってマジ?

458 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:02:05 ID:???
>>436-440の流れに吹いた

459 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:17:26 ID:???
>>423氏」とまとめに追加させていただきましたが
もし訂正追加、不都合等ありましたらその都度対応します


460 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:22:07 ID:???
ここの職人さんの文章力は総じて高いよな。

俺も試しにSS書いてみようとしたんだけど、
文章力以前に情景が全然思い出せない。CCAとか何度も観たはずなんだけどなぁ・・
やっぱ職人さんスゲー

461 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:25:58 ID:???
>>457
マジ。
京極夏彦の文庫本のような感じ。
あんなもん電車で立ち読みできません。

462 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:27:07 ID:???
>>457
素でリアルバウトハイスクール12冊分以上ある単行本出してたよ

463 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:34:16 ID:???
>>461-462
dクス
で、>>451の言うとおりに読みにくいの? つまらんの?

464 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:35:19 ID:???
>>459
お手数をおかけします
恐らくもう続きを投稿することはないので、wikiに乗せるのは余りにも他の作者の方に悪い気がしまし、これが原因でwikiが炎上するかもしれません。
本当に申し訳ありませんがwikiに乗せていただくのは辞退させてください

465 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:35:49 ID:???
新職人さーん、戻ってきて続き書いてくれー

466 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:40:44 ID:???
>>464
完全に釣りだからほっとき
このスレ常駐さんかは知らないけど、CCAは特に酷い人いるから、気にしないで。

467 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:44:41 ID:???
>>441
職人さんGJ!!あなたさえ良ければまた続けてホスィ…

468 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:48:06 ID:???
>>464
wikiではない方なのですが・・・

469 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/10/31(火) 23:57:26 ID:???
>>463
面白いし読み応えがあるし読みやすくもあります
盲文と馬鹿にされた俺が全巻を一週間で読みきったというのだから尋常ではない面白さと読みやすさです
まあ、それに比例して量が頭おかしいですがね!!! 

これ7巻完結なんですが、全巻が大抵平均400ページ近辺でしかも上下二巻で一巻換算という鬼仕様。一巻800ページは行く。
しかも徐々に巻数が増えるに従い、比例して増えるページ数。最終巻の前でついに700の大台に差し掛かった辺りで
電撃側もついに切れたのか最終巻は大増1000ページ超過!! 
センチにして5.5センチ。値段も千円超えましたwwww

470 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 00:07:17 ID:???
>>464
やめたらやめたで荒らしが調子に乗るだけだ
中途半端の姿勢が余計に悪いんだよ
煽りがいやなら自分のHPでも作っとやっとけ
作者もスレ住人も推奨姿勢はスルーしとけ
反応した奴も荒らしだよ。俺もね嵐よ

471 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 00:11:57 ID:???
まあ今の状況で投下されても、職人さんに気の毒な結果になりそうな気がするし

472 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 00:50:44 ID:???
整備兵の話がかなりよかったから今回も期待してるんだが
続けないのか残念だ

473 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 00:53:25 ID:???
>>472
どこにあるんだ?読みたい

474 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:01:04 ID:???
>>473
旧シャアの俺ガン小説スレの121の人として前スレあたりで名乗り出てた

475 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:01:59 ID:???
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1156319590/121-124
これだな

476 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:04:59 ID:???
種物旧シャアに投下するのはやっぱりダメかね

477 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:07:52 ID:???
>>475
読んだがかなり面白いな
こういう渋いおっさん系が好きなのかね

478 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:09:00 ID:???
やりたきゃ勝手にやれよ
叩かれようがスレが荒れようが平気ならな

479 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:14:00 ID:???
>>476
そもそもここが二つに割れて理由はそれが嫌われたのが一つの理由だから
やめた方が無難

480 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:51:15 ID:???
>>475の小説かいてる人と>>441の人が同一人物?

481 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:53:47 ID:???
>>479
旧ガンキャラ贔屓の作品だったらむしろそっちの方がふさわしいと思うんだが


482 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:56:22 ID:???
旧:良い悪いに関わらず種の話題は御法度
新:ガンダム全般

これでわかりそうなもんだが

483 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 01:59:37 ID:???
新板の方が包容力があるってことか

…荒れそうな話題を押し付けられているとも言うが

484 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:06:02 ID:???
最近は何故シャア板が分かれたか、旧シャアの人間が何故種の話題を嫌うかも知らない人間が増えたな。

485 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:06:53 ID:???
新旧で呼ばれてるからまぎらわしいけどこっちが元のシャア板で
向こうは種厨なんかと一緒にやってられるかとエクソダスした人等の場だからな
旧板で種物やろうってのがむしろ押し付け

486 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:11:04 ID:???
■シャア専用板はガンダムの話題全般を扱う掲示板です■
  過去のガンダムの話題についてはシャア専用板classicもご利用ください

ってあるしな

487 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:13:36 ID:???
てかこの手の話題はこっちだろ

http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1162295743/

488 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:16:10 ID:???
っていうかそもそも作者さん本人が投稿する気じゃないとここで旧シャアでもいいか論議しても無駄かと

489 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:21:08 ID:???
まあ一部に例外が無いわけでもないが(兄弟スレとか)

490 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 02:29:21 ID:???
今頑張ってSS書いててさ、ようやく戦闘描写のある三話まで進んだんだけど
アムロをラスボスにしたほうが良い様な気がしてきた・・・
なるべく差を出さないために、メビウスに乗って貰ってるんだけど、やられてくれないんだ
富野監督が、アムロを嫌う理由が身に染みて分かった気がする
こりゃ使い辛いわw

491 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 03:18:51 ID:???
自分の補正が入るからだろうが

492 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 04:12:00 ID:???
能力の補正をかけたままでいたいのなら
弾切れとか推進剤の不足とか無茶な機動による損耗とか
他にも体調・環境・作戦の都合とか負ける理由を適当にでっち上げればいいじゃない

493 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 05:17:52 ID:kHgYziPL
>>490
じゃあ生身で射出して空中戦だb
でもライフル射出はカンベンな

494 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 06:59:46 ID:???
>>493
どこのトニーたけざきだw

495 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 07:36:58 ID:???
CCAは見方を変えれば腐敗した世界に革命を起こそうとする主人公シャアと
それを阻むラスボスアムロの物語だからな
思い入れの無いCE世界ではラスボスになっても良いんじゃないか?

亀だけど>>400-403乙
ところでメビウスリンクのアムロがザフト入りのエピソードはどこでしょう?
現況が同じなんで SEED D CCA のアムロとごっちゃになって困るw

496 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 13:14:25 ID:???
ベースジャバーにハイパーバズーカ括り付けてMSと戦闘するからなぁ、CCAのアムロは

流石に無謀だろ、と思った

497 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/01(水) 13:44:12 ID:???
>>495
近日中にUPする話の中で補足する予定

説明不足で申し訳ない

休憩の合間に失礼、続きは明日にUP

498 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 13:58:47 ID:???
>>496
リガズィとジェガン立て続けにぶっこわして凹んだりもするけどな

499 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 14:49:56 ID:???
>>424は、量産νをジェガンにしたら解決すると思う

てか、何で設定をブチ曲げてまで量産νを出したのかがワカンネ
ガノタが嫌がるのは予想できるのに



500 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 15:08:44 ID:???
>>496
戦闘に必要なMSや武器がなくてもなんとかしてしまうところが
アムロのかっこいいところのひとつだと思ってる
輸送機で突っ込んだりギラドーガの腕だけ切って武器奪ったり

501 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 18:48:57 ID:???
実は先程、運命に必要なのはビーム十手だと気が付いた
コレさえあれば、パルマも有効的に使えるではないか!

502 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 19:59:17 ID:???
>>499
かっこいいからだろ
大事なことだ

503 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 20:05:22 ID:???
間を取ってジェガンにインコムつければ良いんじゃね?

504 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 20:07:32 ID:???
インコム試験型ジェガンを捏造するほうが問題だろwwww

505 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 20:41:09 ID:???
海ヘビ試験型ジェガンなら知ってる。
ヤザンが乗ってた。
知ってる奴は



の意味が解る人。

506 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 20:46:20 ID:???
>>502
ばっかやろおおおおおおおおおおお
ジェガンがかっこ悪いと言うんか(#゚Д゚) ゴルァ!!

507 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 20:48:34 ID:???
アムロはガンガルに乗せればバランス取れると思うよ

508 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 21:58:24 ID:???
ガンガルすら華麗に操ってキラの立場は雲散霧消する

509 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 22:09:10 ID:???
やはりここはアッガイで

510 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 22:16:25 ID:???
ジェダがいいとおもうよ

511 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 22:18:50 ID:???
サム辺りで…

512 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 22:24:17 ID:???
ウモン専用Bガンダム…

513 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 22:38:38 ID:???
そういえば今度ゲームでサムとサクが出てくるそうだな

514 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 23:00:05 ID:???
まじkayo!!

515 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/01(水) 23:05:03 ID:???
http://f42.aaa.livedoor.jp/~imawaka/imgboardphp/src/1160758925065.jpg

516 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/01(水) 23:48:39 ID:???
投下します。トニタケネタがありますんでご了承ください。

517 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/01(水) 23:51:41 ID:???
ガンダムSEED D CCA(>>189の続き)
1、
ミネルヴァはジブラルタルへと到着すると、基地管制から通信が入る。

「こちらジブラルタルポートコントロール。LHM-BB01、ミネルヴァの到着を歓迎する。」

メイリンがその通信に答えるように

「ミネルヴァ入港シークエンスに入ります。」

そう答えると、ミネルヴァは入港準備に入った。ちょうどそのころMS隊は全員休憩室にいた。
シンがなんとなく誰に聞くでもなく呟いた。

「これから俺たちどうすれば良いんだろう…」

その問いに答えたのはレイだった。

「どうしたらいいかなど俺にもわからない。だから上に立つ人間がいるだろう。俺はその決定に従うだけだ。」

「それはそうだけど…議長の言ってるロゴスを撃つって具体的にどうすればいいのかなって、そう考えちゃって…」

ルナマリアがシンに対して皮肉っぽく言う。

「へ〜、あんたでも一応考えたりするんだ。」

「なんだよ、ルナ。それじゃ俺が何にも考えないみたいじゃないか!」

「あら、違った?あんたは直情型なんだから考えても頭パンクするだけじゃないの。そんなのは評議会や、軍上層部に任せるしかないのよ。私たちは軍人なんだから。
それくらいは分かっているでしょう?」

「そりゃ…そうだけど…アスランや隊長はどう思います?」

アスランが先に答える。

「ロゴスを撃つ。それは今まで誰も出来なかったし、しようともしなかったことだ。確かな方法など誰も知る訳無い。ただ相手が戦力を集結させているんなら戦うしか無いだろうな。」

アムロも答える。

「そうだな…平和な解決が一番望ましいんだがな…それが通じない相手も時にはいるものだ。だがその相手をただ撃てば良いと言う訳じゃないぞ。相手が敵意を持っている、なら
殺してしまえばいい、そういう考えではまた敵を作るだけだからな。君たちもその辺の事を良く理解しておくんだ。」

四人はこくりと頷いた。

518 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/01(水) 23:52:57 ID:???
2、
ミネルヴァは入港完了したらしく、艦の動きが止まる。と同時にタリアから放送が入った。

「基地司令部より、アムロ・レイ、アスラン・ザラ、シン・アスカ以上3名に出頭命令が出ています。直ちに基地司令部へと向って下さい。」

「だ、そうだ。行くか。」

アムロがそういうと五人は休憩室を出る。三人はそのまま司令部へと向かった。
司令部へと着くと、将校の一人がハンガーへと案内する。ハンガーの中は真っ暗で、何も見えない。ひとつ明かりが着くとその光が二人の人物を
照らし出した。

「議長!?」

アスランが真っ先に気付く。デュランダル議長の脇にはミーアもいた。

「お久しぶりですわね。アスラン?」

「え?ああ、えっとお久しぶりです、ラクス。それに議長も…」

「もうラクスじゃありませんわよ。ふふっ…こんな喋り方じゃ肩こっちゃう。アスラン、もうミーアで良いわ。隠す必要もう無いもの。」

「あ、そうだったな…ミーア。でもなぜここに?」

「それは議長から聞いてね。」

デュランダルが話し始めた。

「アムロ、シン、アスラン。エンジェルダウンではご苦労だった。アスランには特につらい思いをさせてしまったな。が、君たちも知ってのとおり私は世界の現状を見かねて
大変な事をはじめてしまってね…そのためにも彼らに邪魔されるわけにはいかなかった。」

シンがそれに対し

「いえ、あいつらは落とすべき敵でした。あいつらのせいでザフトはかなりの被害を受けたんですから。当然の報いです。」

と答える。

(そうだ…そう思われることはお前にも分かっていたはずだろう?キラ…)

アスランの脳裏にキラの顔がよぎる。が、議長の声で我に返った。

「そうだな、そこでだ。次はロゴスを撃たねばならない。戦争を終わらせるためにはね。まあ話したいこともまだあるがとりあえずこれを見てくれないか?」

そういうと目前の照明が付き、2体の巨人を照らしだした。


519 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/01(水) 23:55:08 ID:???
3、
「ZGMF-X42S、デスティニー。ZGMF-X666S、レジェンド。セイバーやインパルスをはじめとするセカンドシリーズの到達点ともいえるMSだ。バッテリー動力だけでない
ハイパーデュートリオンによるハイブリット動力で従来のMSなど比較にならないポテンシャルを持っている機体でね。デスティニーをシンに、レジェンドをアスランに乗ってもらいたい。」

シンは感嘆の声を出しながら

「これが…俺の機体?」

一見まがまがしい面構えのMSを見上げるシンにデュランダルは微笑みながら答える。

「そうだ。君に合わせて既に調整はされているから断られると困るんだが…」

「断るなんてとんでもありません!ありがとうございます、俺、いえ自分なんかに…!」

「そうか、そういってもらえると用意したかいがあるというものだ。アスランはどうかな?」

少し複雑そうな表情をしてアスランは聞き返した。

「これはプロヴィデンス…ですか…?」

「…後継機、ではあるがね。嫌かな?」

ぐっと唇をかみ締めたあと、何か決心したように強い口調で答える。

「いえ、プロヴィデンスの性能は身をもって知っています…やらせてください!」

デュランダルはふっと笑う。そして続けた。

「これらのMSは君たちに対する期待の現れだと思って欲しい。これからもザフト、いやこの世界の人々のためにがんばってくれ。ああ、あとアムロ君は…お、ちょうど来たな。」

そう言うとデュランダルはアムロ達の後ろへと意識を移した。それにつられるように三人は後ろを見るとそこにはアムロには見覚えがある男が立っていた。そのいでたちは
整備士のようだ。

「君は…確かあのときの工場の主任じゃないか。」

「覚えていてくれたんですか。光栄です。」

そういって帽子を脱ぐ男は以前アムロがはじめてプラントに訪れた際にνガンダムを預けた工場の主任だった。それを見届けたデュランダルは

「それでは私はこれで失礼する。シンとアスランは機体のところに専門のスタッフがいるから詳しいことはそこで聞いてくれたまえ。アムロ君の機体はこことは違うハンガーに
置いてある。主任に付いて行ってくれ。」

そう言うとミーアを残して去っていった。シンは早足で機体の近くで立っているスタッフの下へと急ぐ。アスランはミーアに腕を捕まれ引っ張られるようにレジェンドの方へと
歩いていった。主任がアムロに声をかける。

「では、我々も行きましょうか。」


520 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/01(水) 23:58:54 ID:???
3、
アムロは振り返らずに聞いた。

「主任、時間は少しあるか?」

主任は少し考えたが正直に答えた。

「ええ、今日はアムロ大尉にMSをお渡ししたら自分はほかに用事はありませんので…」

「そうか。ところであの二機、どういう機体か知っているか?」

また怪訝な表情で正直に答える。

「資料で見たくらいですが…それが何か…あ!!」

気付いたときはもう遅かった。アムロは嬉しそうな顔で主任を見ると簡単に予測できる言葉をかける。

「じゃあ、見て行こうか。説明してくれよ。あの二機を。」

「ええ?そんな…νガンダムのところへ行かないんですか?」

「自分が指揮する部隊のMSの性能くらいちゃんと把握しとかないといけないだろう?今がいいチャンスなんだ。分かるよな。」

(うそだ…絶対自分が見たいだけだ…)

しかしもうこうなったら逆らうだけ無駄というのは初対面のあとザクに乗り込んだという話を聞いたのでわかっていた。意気揚揚と歩くアムロに対しとぼとぼと後ろを歩く主任。
まずはデスティニーへと向かう。怖もての面構えの上に背中にはごてごてとした羽が生えている。羽の後ろには折りたたみ式の武器が2本付いている。アムロは主任に聞いた。

「この機体はどういうコンセプトなんだ?機体特性は?」

「ええとZGMF-X42Sデスティニーですね…ミネルヴァに搭載されていたインパルス、その特性はご存知ですよね。」

「ああ、確か一機のMSが装備を換装することであらゆる戦局に対応する、だったか。」

「そのインパルスの三つのシルエットをひとつにまとめたのがこの機体なんです。一機のMSで何の換装等も無しにあらゆる戦局に対応する、と言うことですね。ああ、ちなみに
換装すると言う発想自体は三年前に確立されていました。連合のストライクって機体なんですけど、もう半ば伝説と化してるんですがね…そういえばストライクEって後継機が
出たって聞きましたねえ…見てみたいなあ…」

乗り気でなかったくせにやはり技術者はこの手の話になると聞いていないことまで喋ろうとする。アムロはせきをすると

「少し話がずれているぞ…それじゃああの背中の折りたたんである武器は長距離砲と近接武器か?」

「そうです。しかもそれだけでなく運動性もかなりのものらしいですよ。セカンドシリーズ、いや、今まで出ている全てのMSでもトップクラスらしいです。」

コックピットからシンが顔を出した。

521 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/02(木) 00:01:24 ID:???
4、
下にアムロがいるのに気付き

「隊長、この機体すごいですよ!インパルスの比じゃないです!見てみますか?」

そう言うとコックピットから降りてきた。アムロは断るはずも無く頷くとシンと入れ替わるようにコックピットへと入っていった。メインスイッチを入れると少し暗めのトリコロールに
機体が染まる。センサー類が作動し始めOSが立ち上がる。詳しく見てみるとインパルスに入っていたプログラムの多くがインストールされている為手直しなど必要ないようだ。
しかも出力がインパルスと段違い。かなりの高性能機であることは明白であった。コックピットを出るとシンとまた入れ替わる。

「どうでした!?すごいですよね!」

「ああ、いい機体だな。シン、しっかり慣れておけよ。」

そう言うと今度はレジェンドへと向かう。ミーアがそれに気付き声をかけてきた。

「隊長さ〜ん!どうです?アスランのMS、かっこいいでしょう?星をしょってるみたいで。」

そう言うとミーアは自分の星の形をした髪飾りを人差し指で指す。

(ここまでガンダムタイプが続くとお腹いっぱい気味だが…)

そう思ったがミーアの顔を見るとそうも言っていられない。

「ミーアさん、そうだな…かっこいいな。しかしあのとげとげはなんなんだい?」

「…ドラゴン?システム?だったっけラグーンシステム?あれ?」

見かねて主任が会話に入る。

「ドラグーンですね。Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network SYSTEMの略でD.R.A.G.O.O.N。
分離式統合制御高速機動兵装群ネットワークシステムの事で、要は無線で制御する分離式の小型砲台です。一昔前は人並み外れた空間認識能力が必要だったんですが、
インターフェイスの改良でだいぶ普遍的になりました。」


522 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/02(木) 00:04:25 ID:???
5、
「サイコミュで制御するファンネルかインコムみたいなものか…」

「え?サイコ…何ですって?」

「サイコ、”ミュ”」

「サイコ”ミュ”?」

「ミュ」

「ミュ?」

二人でミュ、ミュ言ってる雰囲気に飲まれたのかミーアも交えてミュ?、ミュ、ミュ?と三人が言いつづけるのは異様な光景だった。コックピットからその光景を見ていたアスランは

(…なんだ…?あれは…?新しい挨拶か何かか?はやってるのか?”ミュ?”後でシンに言ってみよう。)

そう結論を出すとすごすごとコックピットの中に戻っていった。三人はミュ、ミュと言うのをやっと止め、機体の説明を受ける。ミーアが説明しているのでどこまで本当かどうかは
わからないがファンネルもどきをつけている機体であることとミーアの美的センスにど真ん中ストライクなのは存分に分かった。アムロはやっと満足し、自機の元へと向かうことを決めると
ミーアに挨拶し、主任と共にデッキを去っていった。その後アスランはコックピットから降り、外部端末で調整を始めた。しばらくするとシンも降りてきて隣の端末で調整を始める。アスランは意を決し、
さっき三人がしていた挨拶をすることにした。

「シン…」

「ん?なんですか?」

「ええと…その…ミュ!!」

「はあ?」

「だから、ミュ!!」

あきれながらシンはアスランに言う。

「何言ってるんですか?なにか変なもんでも喰ったんですか?」

「知らないのか?”ミュ”今流行ってるらしいぞ。」

「…そんなんだれも使ってませんよ…どこでつかんだんです?そんなガセ。そんなん使ってたら馬鹿と思われますよ。止めてください、こっちが恥ずかしくなりますんで。」

アスランは顔を真っ赤にしながら端末を信じられない速さで叩く。しかしその計算の殆どがミスしているのにしばらくたってから気付いた。お互いの間にぎこちない空気が
漂っていた。

今日は終わり。


523 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:06:15 ID:???
サイコ”ミュ”GJ!
お待ちしておりました!

524 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:06:41 ID:???
GJ!!
ミュ!ワラタww

525 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:06:42 ID:???
ミュ!!

流行らせようかなー。
GJ!!

526 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:10:22 ID:???
ミュ!(GJ!)

527 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:10:34 ID:???
GJ!! ミュ!ってトニ竹www

528 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:17:00 ID:???
GJミュ!

529 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:23:53 ID:???
しかしミーアが勝手にはやらせて、久々にミネルバが帰港したらみんな「ミュ」ってあいさつしてる事態になってそうだw

530 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:25:25 ID:???
グッジョミュwww

531 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:26:23 ID:???
GJ!!
でもνマダァ-? ヽ(`Д´)ノ

532 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:52:21 ID:???
乙ミュ!

533 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 00:58:05 ID:???
なごんだwww
そういえば伝説はダム不足だよなw

534 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 01:01:37 ID:???
GJ
和ませてもらた

さて、いよいよνが出るな
是非ともアムロ大尉にはミネルバクルーにお披露目の際、お家芸のカーグラネタで攻めて欲しいものだ

535 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 01:22:50 ID:???
ノンノン!

ミュ

536 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 01:35:46 ID:???
”ミュ”ガンダムマダー?

537 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 01:44:39 ID:???
>>536
運命「みゅ?(呼んだ?)」



某ネタスレの運命タンを思い出したw
インジャスにいじめられてる所をストフリに助けてもらう
か弱い運命タンに萌えたw

538 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 02:17:30 ID:???
目がやたらと輝くアムロ再び!
GJ!

>>537
安心しろ、俺もだw

539 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 03:15:14 ID:???
 ,.'´  ̄`ヽ
 i i ノノ )))〉   
 ヽリ ゚ヮ゚ノ!   みゅー
  と 繭う    
  し-‐J

540 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 04:27:04 ID:???
ミュwwwwwwwwwwwww
よりによってそれかよwwwwwwwくだらねぇwwwwwwww
GJwwwwwwwwwwwwwwwwww

さて、νガンダムやレイの乗機はどうなるのかな。
凸脱走が消えてミーアたん悲惨な結末を迎えずにすみそうでちょっと安心

541 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 04:45:22 ID:???
グッジョミュ!!
しかしνガンダム登場引っ張りすぎだ!
wktkが止まらねえぞ、コノ野郎

542 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 06:03:35 ID:???
ミュッジョブ!w
序盤の シリアスな雰囲気→新型披露 の流れは…まぁ良いな。とか思って読んでたら…
>「自分が指揮する部隊のMSの性能くらいちゃんと把握しとかないといけないだろう?今がいいチャンスなんだ。分かるよな。」

>(うそだ…絶対自分が見たいだけだ…)
のコンボに先ずワロタw
そして、その後の『ミュ』ネタに爆笑したw
落ちのアスラン…カワイソスwwwwwwwwwwwwwwwwwww

543 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 07:40:01 ID:???
ちょwwww南極www

544 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 08:49:18 ID:???
くだらねー

545 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 09:38:39 ID:???
>>536
μガンダム?

546 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 13:26:28 ID:???
ミュンだったら死霊の盆踊りや無人の戦闘機とドッグファイトが始まりそうだな。

547 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 14:18:52 ID:???
俺は13回奢らされた!!

548 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/02(木) 15:02:23 ID:???
カーペンタリア基地

「うっう〜〜ん、はぁ……」
ルナマリアは大きく背伸びをしたあと、息を吐いた。ミネルバは現在、半舷休息の状態にあった。
クルー達にとっても久々の休息なのだが今のところは大してすることもないのが現状である。
つまりは暇なのであるが…
「暇よねえ、やることはすべてやっちゃったし…」
誰にともなく呟く。

実際、軍というものは非常時以外は暇なものである。半舷休息だから艦を降りて町に行けるわけもなし、
かといって基地の中にはたいした娯楽施設もない。
「ヒマだよねぇ、本当……。お買い物に行きたいなぁ」
こちらも交代でブリッジからMSデッキに降りてきたメイリンが横でぼやく。
「あんた、前に沢山買ってたじゃない」
「この前は化粧品関係だよ。おニューの服が欲しいの!」
「私服なんて大して着る機会もないでしょうに…」
「そんなことないよ!……デ、デートの時とか」

そう言いつつもメイリンもそうそう着れたりはしないだろうなあ、とは思っていた。
いまは戦時中だし、これからはもっと忙しくなるだろうし、なによりデートのお相手がいないという事実がメイリンを凹ませる。
シンやレイは友達感覚だし、他のクルーは眼中にない。アムロさんは、ごにょごにょ……横目でちらりと姉を見た後、改めて考える。
姉はアムロさんのどこがいいんだろう、と。
MSの腕は確かに凄いと思う、素人目から見ても抜きんでている。それにこの艦では数少ない大人の男性だし、頼りがいもあると思う。結構多才な人らしく、整備の人間たちと専門的なことを話しているのを何度か見掛けた事もある。
顔は……まあ悪くないとは思うし、経歴不詳というのは考えようによっては魅力的かもしれない。
OSの書き換え作業を手伝った折にちょっと訊ねてみたら、年齢は30歳だと聞いた(24.5歳だと思ってたから結構驚いた)。
自分たちとは10以上も歳が離れている…メイリンからすれば、「オジサン」だ。姉にオジサン趣味はなかったと思うけど……

わたしは断然若い方がイイ!顔がかっこいいのは当然として、経歴もエリートだったら文句無し!!けどなぁ・・・・

「なかなか居ないよね、そんな人・・・・・」
「なあにブツクサ言ってんのよ、この子は」
先ほどからブツブツ独り言を言ってる妹を横目で見つつ、晴れ渡る空を見上げていると・・・・・
「……あら?」


549 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 15:03:55 ID:???
魔乳「士官学校のランチ、2回奢ってあげたでしょ!?ウォンバット、てぇ!」
ナタル「私は13回奢らされたぁ!!ヘルダート、てぇ!」

550 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/02(木) 15:04:14 ID:???
艦長室にて

「アスラン・ザラ?」
聞き慣れない名をアムロは口にする。
「昨夜、話したでしょ。デュランダル議長からの通知で、本日中に補充要員が来るって。どうやらそれがアスラン・ザラらしいのよ」
そう言ってタリアは椅子に座りアムロを見上げるが、アムロの困惑顔に気付くと、あっと思った。
「ごめんなさい、貴方は彼とは面識はなかったわね」
「いや、それ以前に……どういう人物なんだ?」とアムロが返すと今度こそタリアは苦笑した。
「そうね、貴方が知らないのも無理ないわね(……どこから説明するべきかしら)」

ちなみにアムロとタリアはあの一夜以来、二人だけのときは階級差を抜きにして話すようにしている。
勿論、二人とも公私混同は嫌うタチなので公の場ではちゃんとした敬称を使っているが・・・・・オトナである。

タリアはかいつまんでアスラン・ザラの経歴を話した。
前プラント議長パトリック・ザラの息子であること、エリートの証である赤服でクルーゼ隊にいたこと
前大戦中無敵を誇った連合のストライクを撃破し、(恐らく)はじめて『FAITH』に任命されたこと
その後行方をくらまし、三隻同盟に居たということ(このことはあくまで噂であり、タリアも詳しいことは知らない)

「その後は前に話したでしょ。例の強奪事件にカガリ・ユラ・アスハの護衛として現れて、なし崩し的に本艦に乗船。ユニウスセブン落下に際して自身もMSで出撃、破砕作業に参加………そういえばこの時だったわね、貴方が現れたのって」
「……そういえば、そうだ、な」
「あの時は判断に困ったわ。所属不明のMSでいきなり現れて、『破砕作業に協力する!!』って通信してくるのだもの」
「あのときは必死だったからな、誰が敵か味方かもわからない混戦状態だったし…手当たり次第に回線を開いたよ」
「今となっては、あの時の自分の判断は正しかったと思えるわね。けど、思い出しても無茶苦茶よアナタ。
阻止限界点までアソコに居て破砕作業を行うし、(まあお陰でメテオブレイカーの破壊も少なかったけど)そのまま大気圏突入して燃え尽きたかと思ったらミネルバにしがみついてて無事だなんて。
アーサーなんて、ぷっ、ふふふっ、顔も知らない貴方の最期を思って敬礼までしてたんだから」
そのときのアーサーの顔を思い出して笑いを堪えていると、手元のブザーが鳴った。

「………そう、わかったわ。艦長室にお連れして。……どうやら着いたようね…貴方はここに居て頂戴。まだ初対面だったでしょ、彼とは」
「了解した」
その時、ちょうど都合良く艦長室のドアが開きルナマリアが入ってきた。
「失礼します、アスラン・ザラをお連れしました」
「ご苦労様、入ってもらって」
「はい!」
敬礼するとルナマリアは後ろを振り返り、どうぞ、と言い自分は退室する。すると、赤服に身を包んだ青年が入ってきてビシッと敬礼する。
「アスラン・ザラ、只今着任致しました」

551 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/02(木) 15:05:29 ID:???

「・・・そう、私を『FAITH』に」
タリアは徽章は入った箱を置くと考え深げに溜め息を吐く。
今更自分がFAITHになったとて特別な感慨など湧きはしないが……ひとつの隊にFAITHが二人存在するというのは珍しい。
それだけ議長もミネルバに期待を寄せているということなのだろうが…それにしても………

「ああ、ごめんなさい。紹介してなかったわね。彼は……」
「アムロ・レイですね、議長からお話は聞いています。ユニウスセブンの際には助かりました」
そういうとアスランはアムロに敬礼する。アムロも敬礼を返す。
「お互い様さアスラン・ザラ、よろしく頼む」
「彼は貴方と入れ違いでこの艦に乗ってきたの。だからお互い、顔見せは初めてよね。彼は一応、雇われとしてこの艦に乗ってるの。元軍人で士官という立場だから大尉待遇としているけどちょっと曖昧なのよね」
ザフトでは階級もたいして意味ないし、と苦笑しながら。
「僕は主にMSパイロットの補助と部隊指揮を執らせてもらっているが、今後は彼の補佐に回ろうと思います」
「そうね、そうしてもらえる?」
「よろしいのですか?私よりもあなたの方が…」
「僕の階級はあって無いようなものだからね、FAITHの君が指揮を執らなければ実戦で混乱してしまうよ」
「しかし……」
「そのことについては二人で話し合って頂戴。ところで、この命令書についてなんだけど貴方は中身を知らされてる?」
「いえ、なにも」
「なかなか興味深い内容よ。端的に言うと、『ミネルバはマハムール基地に向かい、地元の軍を支援し<スエズ>を攻略せよ』…ですって」
アムロが質問する。
「艦長、<スエズ>とは?」
「<スエズ>というのは地名でね、正確には<スエズ>と西アジアを繋ぐ場所にあるガルナハンが今回のターゲットと書いてあるわ。あとは、マハムール基地に向かってからになるわね・・・正直、極めて難所な地区よ」

タリアはふう、と息を吐くと「いったいなにを考えてるのかしらね、議長は」と口にした。
「貴方や私をFAITHに任命したり……」
なにより彼、アムロ・レイをこの艦に乗せるよう計らったのもギルバートと聞く。
考えてみればおかしな話だ。身元不明で、しかもナチュラルである彼を自分の懐刀とも言えるミネルバに乗せる。いや、だからこそか?
「まあ、いずれにせよ任務を果たすしかないのだけど、ね」
そう呟き、アムロとアスランに退室を命じる。

これから忙しくなる。



552 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/02(木) 15:06:55 ID:???
艦内の廊下を二人で歩いているとアスランが声を掛けて来た。
「あの、アムロ大尉は・・・」
「アムロでいい。なんだい?」
「貴方は、なぜザフトに?議長から聞きました。あなたはナチュラルだと。そんな貴方がなぜ……」
「そんなに不思議なことかい?」
それはそうだろう。ナチュラルとコーディネーターの垣根は深い。ブルーコスモス思想のないヒトでもコーディネーターに協力など絶対にしない筈だ。
しかも……彼はMSの操縦技術に関しては並みのコーディネーターを遥かに凌駕している。データを見た時はナチュラルだとは信じられなかった程だ。
正直、彼が連合に与しなくて良かったと思う(彼の実力ならば引く手数多だろうに)。
自分でも正直勝てるかわからない程のウデの持ち主なのだ…疑問は尽きない…
「成り行きさ」
「え?」
「あの時、隕石を破壊するのに集中しすぎて大気圏に突入し、手近の戦艦に摑まれたのも。その後、議長に頼まれこの戦艦に配属されたのも。自分で言うのもなんだが、成り行きのようなものなんだ」
「では、もしかしたら連合に行ってた可能性もあると?」
「それはどうかな、あちこちで連合のウワサを聞いていたから協力したかどうか……今となってはどうでもいいことだが」
「・・・・・・・」
「君も知ってるだろう」
「え?」
「この艦のクルーの大半はまだ若い少年少女だ。彼らを戦争に巻き込んだ大人として、せめて彼らが間違った方向に進まないようにしたい。強いて挙げれば、それが俺がこの艦に乗る理由だな。あくまで俺のエゴだが」
「いえ、そんなことは……」
アムロは立ち止まり、アスランに手を差し出す。
「兎にも角にも、改めてこれからよろしく頼む。アスラン」
アスランも(ここに来て初めて微笑みながら)握り返す。
「こちらこそ」

「そういえば、ユニウスセブンの際に貴方が乗ってた機体はたしかオーブ製の……」
「それについてはノーコメントだ。ま、いずれ話すよ」
「はぁ……」
「そんなことより、君が乗ってきた機体だが、見てもいいか」
「え、ああセイバーですか。俺も細かい調整がまだなので、一緒に行きましょう」

その後、アスランはアムロに質問攻めにされることになる。
「なんで高機動型なのにVPS装甲が一番電力消費が激しい赤色なんだ。これほどの機動性なら実弾なんてそうそう当たらないぞ。
しかもショルダーアーマーにビームサーベルをジョイントしてどうする、腕届かないだろあれじゃ。
おまけにMA形態での着陸脚がないのはどういうわけだ。MA形態でのパイロットの乗降は想定されず空力防盾とハッチが干渉するためコクピットハッチを開けることもできないなんてあきらかに欠陥だぞ」
「うんうん、そうですよねぇ」
「あの、俺に言われても……なんできみが肯いてるんだ、ルナマリア」

草々

553 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/02(木) 15:12:03 ID:???
長文で申し訳ない
仕事が早く終わったのでちょっと多めにしてみました。
次回、アムロにはザクスプレンダーを支給します、シンと二人で坑道に突入してもらうため。
ちょっとばかり間が空くかもしれませんが
よしなに

554 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 15:13:58 ID:???
GJ!
アムロの質問攻め怖ええ〜www

555 名前:549 投稿日:2006/11/02(木) 15:16:00 ID:???
うわ!割り込んでまった!・・・吊って来る

最後に一言、GJ・・・

556 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 15:36:45 ID:???
ザクスプレンダーってあれか?
使い物になるんか・・・

557 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 16:44:16 ID:???
GJ!
セイバー、ボロ糞ですな・・・

558 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 16:45:29 ID:???
これはいいアムロがセイバーをいじりたがるフラグですね

559 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 17:21:11 ID:???
ハンマー付きの剣が誕生ですねw

560 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 19:15:53 ID:???
しかしミネルヴァには
運命、伝説、衝撃、ニコイチセイバー、んでνか
ぜひオーブのドム戦ではパチモンジェットストリームアタックを破って欲しいな
アムロには

561 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 19:24:46 ID:???
ヒルダに「あたしを踏み台にしたってのかい!」とか言わせるんですね。

562 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/02(木) 19:34:46 ID:???
偽ドムズは機体の性能に頼った戦い方ですから、アムロにとっては一山いくらの雑魚と同じ扱いでしょう。

563 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 00:29:37 ID:???
>>562
あれだけの描写でよくそこまで分かるな

564 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 00:32:26 ID:???
マチルダさんがいなけりゃアムロはオルテガにやられてた

いや、3対1だからある意味当然かもだが

565 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 00:36:09 ID:???
>>563は1stの三連星の戦いをTVで見たことあるかい?


566 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 01:50:47 ID:???
三連星と言えばこれだな
ttp://www.youtube.com/watch?v=raFKb7kjz2g

567 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 12:38:55 ID:???
搭乗者がいなくなったインパルスとセイバーは誰が乗る?
インパルスにルナ、セイバーにレイかそれとも逆か?

568 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 13:18:45 ID:???
インパとかはそのまんま残しておいて良いと思うんだが

率先して最前線に送られ激闘必須のミネルバには余剰戦力無いと小破状態で整備も行き届かない状態での出撃する事に成りかねん

ついでにゲームとかで有りそうなイベント
"大破したデスティニーにインパの部品組み込んで復活"とか出来るだろうし
(当時デスティニーがインパの後継として作られたと聞いて神意のドラみたいに追従・遠隔操作出来るシルエットシステム搭載機になると思ってた……)

569 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 14:46:23 ID:???
>神意のドラみたいに追従・遠隔操作出来るシルエットシステム搭載機
アストレイのリジェネレイトガンダムみたいだな。

570 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 15:45:44 ID:???
>神意のドラみたいに追従・遠隔操作出来るシルエットシステム搭載機
それインパの設定上は存在する、ただインパルスであってデスティニーじゃない。
ドラグーンフライヤーっていう奴で、ノーマルのフライヤーでシルエット運ぶんじゃなくてドラグーン仕様のフライヤーでシルエットを運ぶ
これとデスティニーシルエット及びガイア・カオス・アビスのボディフライヤーと併せて
インパルスのシステムは完成するらしい。

TV版のインパルスのシステムは未完成のまま発展したってのが公式

571 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/03(金) 20:02:12 ID:???
1/100ザクセイバーの画像をアップしてくださる方はいらっしゃらないのか・・・・・

572 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 00:36:27 ID:???
それならアムロ大尉が持ってたぞ?誰かプレゼントしたのか?>ザクセイバー







アムロ大尉、誕生日おめでとうございます。

573 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 00:50:32 ID:???
アムロ大尉おめでとうございます!
で、いくつになったんですか?

574 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 01:35:08 ID:???
永遠の20歳

575 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 01:41:56 ID:???
そこは永遠の29歳と言うのがセオリーじゃないのか

576 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 03:13:49 ID:???
「俺はまだ30になるほど悪いことはしちゃいない!」

577 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 03:30:41 ID:???
>>576
……いやまて、それだと30が悪いように聞こえるじゃないか。

578 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 04:04:35 ID:???
そんなアムロ大尉とνガンダムの勇姿。
ttp://www.youtube.com/watch?v=kUsijakrIDA

いや・・・・・・マジええわ・・・・・・
映像、音楽、構成全てがCCAファンの心鷲掴み。


でもこのスレに反して一番印象に残ったのは

「信じてみる」

だったりするw
ゴメン、大尉とハサ・・・・・・

579 名前:224 ◆pIB8vox7Ug 投稿日:2006/11/04(土) 07:45:26 ID:???
お久しぶりです、投下します
薄味で済みません
後二、三回で濃い目になるかと思います

580 名前:224 ◆pIB8vox7Ug 投稿日:2006/11/04(土) 07:47:10 ID:???
「…悪意が二つ…感じ…られる…気をつけて行くんだ…」

誰かの声が聞こえる

(いったいなに言っているの?)

フレイ・アルスターは完全に意識を取り戻した、辺りを見回す
視界はカーテンでさえぎられていたが、聞くことは出来る
盗み聞くつもりは無かったが、そこでのやり取りは耳に残った

(何なのこの人達、それに地球連邦って…何よ?)

騒がしかったがそれも収まり、人が立ち去ったのか静かになった
しばらくしてベットから降りカーテンをそっと引き開ける
少し間を隔てた別のベットの上に男がいた、眠っているよう見える

「あら、結構カッコいい人ね」

横たわっていたのは整った顔立ちの赤毛の男だった、童顔だがそれなりの年齢らしい
うなされて額に汗をかいている、取り出したハンカチで汗を押さえると少し眉間の皺が緩んだ

「ど…こ…、ラ……、」

かすかにうわ言を繰り返している
聞き取る為、体を屈めようとした時、ドアが開いて誰か入ってきた

「フレイ!良かった、怪我は大丈夫?!」
「大丈夫よ…たぶん、貴方も無事だったの」

サイだった、親同士が決めた婚約者とはいえこんな状況での再会は心強い

「うん、ゼミの他のみんなも無事だよ」
「ここはいったい何なの?」
「大西洋連邦の軍艦の中だよ、ヘリオポリスは…プラントの攻撃で砕けてしまって…」
「そんな…」
「そこのお前達、何をしている!医務室への立入は許可を取る様にと言ったはずだ!」
「バジルールさ、いえ少尉すみません、許嫁が運び込まれたって聞いたのでいてもたっても…」
「あぁ、済まない、それは心配だったろう」

許婚と言う普段使われない単語に面食らったナタルは素直にわびた
その様子に気の緩んだサイが尋ねる

「あの、この人ってひょっとして、」
「余計な詮索はするな…」

一瞬のうちに雰囲気を冷たくしたナタルはサイの言葉を遮った

「大尉の事は皆には]シリーズのテストパイロットだと言っておけ、つまらん事を触れ回るなよ」

581 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 15:22:51 ID:???
久々の更新お疲れ様です。

582 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/04(土) 15:36:20 ID:???
格納庫

突如、連合の奇襲を受け何とかこれを退けることに成功し、現在は整備員達がMSの損傷チェックに右往左往している。

しかしそんな喧騒の中、エアーポケットとも言うべき空間が片隅に存在していた。
そこはパイロットスーツに身を包んだままのアスランとシンが険悪なムードで睨み合っている。
「俺は………間違ったことはしていない!!」
「シン!」
整備のクルーやルナマリア達が心配そうに見守る中、二人の言い争いは平行線を保ったままだ。
二人がこうなった経緯というと・・・・

ミネルバはスエズ攻略のために潜水母艦ニーラゴンゴ護衛にカーペンタリアを出港。
しかし、それから僅かのあいだに連合のMS部隊の襲撃を受けたのだ。
その中には強奪されたG及び、それを指揮するネオ・ロアノーク大佐も含まれておりミネルバは苦戦した。

このなかで特筆すべきは、水中戦に特化したアビスの猛攻をルナマリア、レイとの連携で防ぎ被害を最小限に食い止めたことだろう
(ニーラゴンゴは多少の損傷を受けたが撃沈されずに済む。が、航行に支障ありと判断しカーペンタリア基地に引き返している)


乱戦の中、シンは偶然にも連合の前線基地を発見、虐げられている地元住民の姿を見てこれを解放せんと基地に攻撃を加える。
が、それはMSに対し無力な連合兵に対する虐殺にも等しい行為であり、駆け付けたアスランの制止にもシンは聞く耳を持たなかった。
……戦いが終息し、シンがミネルバに着艦すると待っていたのはアスランの叱責だった。
そして、今に至る……

「なにがいけないんです!?相手は連合兵で、あいつらは住民を虐待してて、それを解放することのどこが!!」
「シン!お前は・・・!!」
「二人とも、そこまでだ」
このまま平行線をいくかに思えた言い争いだが、MSから降りてきたアムロに制止される。
二人の間に立ったアムロはシンに向くと…
「シン…軍に於いて命令は絶対、ということは分かっているだろう。ザラ隊長はそのことに関して責めている」
「それは……」
アムロの言葉にシンは言葉を濁らせる。
「アムロ大尉、俺は……!」
アスランはアムロに言おうとするも、アムロに目で抑えられ口を閉ざす。
「軍隊という組織に於いて、命令というものは守られなくてはならないモノだ。さもないと組織は機能しなくなる…わかるな?」
「わかってますよ、そんなこと!でも……!!」
「お前がやった事の正否は問題じゃない!付け加えれば正しいかどうかを決めるのはお前でも、ザラ隊長でも、ましてや俺でもない!!………それを判断するのは政治家であり、民衆だ」
「!!」


583 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/04(土) 15:37:38 ID:???

その言葉にシンは言葉を失う。
「確かにお前はあの住民たちを助け、開放したと言える。だがその一方で、連合兵を虐殺したと世間に非難されてもしょうがないことをお前はしたんだ。そうなったとき、おまえは責任を取れるのか」
「う…」
「………よく考えてくれ。何かを為すにはそれ相応の責任を伴うということを。そして自覚しろ…俺たちが乗っているマシーンはその気になれば何百人、何千人とヒトが殺せるんだということを……」

その言葉にシンは俯く。
言い返したいが、言い返せない……。
自分が間違ったことをしたとは今でも思っていない…だけど……

黙考するシンを見ていたアムロだが、遠巻きにこちらを見守っているレイ達に目配せするとアスランに声を掛けた。
「ザラ隊長、ブリッジに報告に行こう」
「はい……」
アスランとともにMSデッキから出て行く。


「……大尉、すみません」
二人で歩く道すがら、アスランが声を掛けてきた。
「いや、こちらこそすまない。君の役目を奪ってしまったな」
「いえ、おれではああは言えませんでしたから。しかし、大尉に憎まれ役を押し付けてしまって……」
「年長者の務めとして、あれ位はやるさ。………シンな」
「え?」
「シンは昔の頃の俺に良く似ている。命令されてもいないのに二回ぐらい敵の基地を壊滅させたりもしたし、兵器を持ち出して脱走もしたよ」
「…………そ、それは(汗)」
なんだかいま、さらっととんでもない事を聞いた気が……
「あのころは……無我夢中だった。自分がしたことの結果がどうなるかなんて考えもしなかった……。だから思わずシンを昔の自分と重ねて見てしまう」
「大尉……」
意外といえばこれ以上ないほど意外だった。
いまのアムロを知る限り、そんな時期があったなんて想像するのも難しい。
「シンも、今回のことで良い方向に向かってくれるといいんだが……」
「はい…」
そんなこんなで二人はブリッジにむけて歩を進める。

目指すはマハムール基地・・・・



584 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/04(土) 15:39:19 ID:???
おまけ

アウルはアビスの水中型の性能をフルに発揮し、潜水艦から発進されたグーンを次々と撃破しつつ海中を進んでいった。
「へへ、楽勝。動く的はもう終わり?」
潜水艦からの魚雷もらくらく避けつつ、お返しとばかりにこちらも魚雷を放つ。
命中!………しかし、撃沈には至ってないようだ。
「ならもっと派手にぶち込んでやるよ!」
と、さらに肉薄しようとした瞬間・・・・
ガクンッと機体が制止してしまった。
「んっだよ!!」
モニターで確認したら、肩のシールドに…鎖状のものが絡まっていた。

「捕まえたわよーーーっ!レイ!!」
甲板上からアビスがいると思しき場所に鎖を突っ込ませたルナマリアは近くにいるレイに合図する。
「了解」
そしてレイも海中にバズーカ、魚雷を次々に撃ち放つ。

「ふざけんな!!こんなモン」
と、弾頭を避けつつ鎖を解こうとするが爆発の余波で機体は振り回されてしまっている。
「畜生、こうなったら海面にっ!!」

「……出てきてくれたわね!!」
タイミングを計っていたルナマリアは咄嗟に自分が掴んでいた鎖もアビスに投げ放つ。
「なめんな!」
とビームランスで払おうとした所…アウルはその鎖の形状が違うことに気付く。
そう思った瞬間、怖気で全身が逆立ったアウルは再び機体を海中に没したまさにその時、

ピッ!チュドドーーーーーーン

と数瞬早く、鎖が爆発!
そうルナマリアが最後に投げた鎖には沢山の爆雷が仕掛けてあったのだ。
「いい感じじゃない。さすがアムロさん♪」
「…だが、どうやら仕留め損なったようだぞ」
レイが指摘するとおり、どうやら致命傷とまではいかなかったらしい。
「いいわよ、友軍艦は守れたし。それに……」
と言うとルナマリアはこちらに漂ってきたアビスのビームランス(どうやら堪らずに離した様だ)をむんずとつかみ上げると
「今度はこれで串刺しにしてあげるわ」
とのたまったそうな。

続く

585 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/04(土) 15:46:05 ID:???

はやくミーアを登場させたいとおもいつつ、UP。

最近、寂しいのでスレの活性化に少しでも役に立てればいい

次は早ければ月曜の昼食にでも(仕事が終われば…)

草々


586 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 15:55:47 ID:???
爆導鎖かw

587 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 15:57:38 ID:???
鎖→槍ときてなぜかわらじべ長者を思い出した

588 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 16:59:02 ID:???
一本釣りして、モリでとどめ差す気かwアビスマグロ扱いw

589 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 18:20:42 ID:???
おーどちらの職人さんも乙です!

590 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 19:17:32 ID:???
チェーンマインktkr

591 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 19:19:30 ID:???
乙!

しかし、本編よりおまけの方に感想が集中してね?
さらにいうとルナマリアに…

592 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 19:21:34 ID:???
アウル死亡フラグキタコレ

593 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 19:25:12 ID:???
職人様ありがとう〜アムロカッコ(・∀・)イイ!!
奴はある意味シン以上のことをガキのころにやっちゃってるから説得力あるw

そしてハンマーもモエスwww

594 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 20:00:41 ID:???
何か銛と聞いてアビスを突き刺し海面に持ち上げて
「アビス捕ったど〜〜!」
と叫ぶルナ想像しちまった

595 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 20:08:30 ID:???
そしてアウルはルナにおいしく頂かれると・・・

596 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 21:04:50 ID:???
お二方、投下とてもGJで御座います!

>>578
初めて観た。
何このとてもいいif・・・・・・

597 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 21:46:37 ID:???
>>595
無論、性的な意味でだよな?

598 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 22:06:00 ID:???
むしろ議長かレイに捕虜尋問と称して・・・

599 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 22:13:34 ID:???
ルナがアムロを越えそうな予感・・・

600 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 22:27:18 ID:???
> >>578
> 初めて観た。
> 何このとてもいいif・・・・・・

だよなー
再販すりゃ買うんだが...

601 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 23:04:56 ID:???
見なくてもわかる。イボルブだな
富野もすっかり白くなったものだ・・・

602 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:16:52 ID:???
さて、各職人様GJ!です!
おいらも投下させてもらいますね

603 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:18:52 ID:???
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1161271669/323 の続きです


 フレイがアマルフィ家に身を寄せ、二日が経った。
 フレイは一人、自分に宛がわれた部屋の窓辺で外を眺めていた。監禁される訳でもなく、窮屈な思いはしていなかった。

「……なんで、ナチュラルの私に優しく出来るの……?」

 幼少の頃に母を亡くし母親と言う存在に触れる事の少なかったフレイに対して、ニコルの母は優しく接したのだった。例え相手がコーディネイターでも、母は母なのだ。
 その今まで実感する事が少なかった存在と厚意に、フレイの心の中は逆に申し訳なさと心苦しさが募るばかりだった。
 丘の下に広がる街を見つめる。
 コロニーの中は戦時中にも関わらず活気があり、ヘリオポリスなどと変わらなかった。
 プラント本国だから何かが違う訳でもなく、そこには地球と同じように、そこには幾万もの親子がいた。違うのは、その人達のDNAに手が入ってるか入ってないかだけだった。
 触れたガラスにフレイの顔が薄っすらと映る。すると、扉をノックする音がした。

「――あ、はい!」
「フレイ、朝食ですよ。下りてきてください」

 フレイが答えると、ニコルが扉を開け顔を覗かせる。

「どうかしました?」
「ううん」

 フレイの様子にニコルは声をかけると、フレイは首を振り食事の為に部屋を出る。ニコルは半歩前を歩き、階段を下りてゆく。
 ニコルは思い出したように、階段半ばで振り向き、午後の行動を伝える。

「あ、そうだ。午後には買い物に行きますから、昼食が終わってゆっくりしたら出かける準備をしてください」
「買い物?」
「ええ、あなたの身の回りの物を買いに出かけるんです。今のある服だけでは足らないでしょう?」


604 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:19:11 ID:???
 フレイは聞き返すと、ニコルは頷き言葉を続けた。
 今、着ている服はニコルの母の物で、フレイの年齢では上品過ぎるくらいで、まだ若すぎるフレイには正直、似合う物ではない。
 ニコルの言葉にフレイは驚き、聞き返した。 

「――え!?……いいの?」
「ええ、気にしないでください」
「ありがとう!」

 フレイはニコルの快い返答に、さっきまでの心苦しさも吹っ飛んだかのように、機嫌よく感謝の言葉を伝えた。
 二人はリビングを通りダイニングルームへと入ると、テーブルにはアスランがコーヒーを飲みながらニュース映像を見ていた。

「アスラン、お待たせしました」
「ああ。……フレイ・アルスター、午前中は何かしていたのかい?」
「え!?……ええ、外を眺めていたの」

 ニコルの声にアスランは答えるとフレイを気にするかのように声をかけた。フレイはアスランからの声が予想外だったのか、少し戸惑いながらも答え席に着く。
 様子からして、アスランもフレイも、お互いを苦手としている感じだった。
 厨房から料理をトレイに載せて中年の横幅のある人の良さそうな家政婦が出てきて、テーブルに手際良く昼食を並べてゆく。
 
「……あの、ニコルのお母様は?」
「はい、お嬢様。奥様なら旦那様とお出かけになられました」

 フレイはニコルの母が見当たらないのを聞くと、家政婦は微笑みを湛えながら答え、リビングルームを後にする。

「それでは、いただきましょうか」

 ニコルの声で、三人でのゆっくりとした昼食が始まった。


605 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:20:06 ID:???
 ザフト軍基地内のハンガーでは整備兵達が奪取したGATの修理に追われていた。
 ブリッツはほぼ無傷で済んだが、イージスとデュエルは破壊された腕の修復を、バスターは左腕とメインウェポンの完全再生をしなければならかった為に、さらに時間を要するようだった。
 休暇にも拘らず、修理が行われている機体を見上げるイザークとディアッカの姿があった。

「あと、どのくらいかかるんだかな?」

 ディアッカはバスターを見上げながら、ぼそりと言う。

「俺が知るか」
「イザーク、なに怒ってんだよ?」
「これが怒らずにいられるか!あれだけ情けないやられ方をしたんだぞ!」

 イザークは修理されている機体を見て、ヘリオポリスでの戦闘を思い出し機嫌を悪くしていた。その態度にディアッカは呆れるように言う。

「仕方ないだろ……。相手が予想以上に強かったんだから」
「ディアッカ!貴様――」
「ったく、それだけ、かっかしてて、よく頭の血管が切れないよな」

 ディアッカのサバサバした言葉にイザークは険しい顔をする。そこに涼しい顔をしたままでディアッカは言葉を続けた。
 馬鹿にするような言葉にイザークの顔が赤鬼のように変わってゆく。その表情に、一瞬、ディアッカの背中を冷たい物が流れた。

「――き、きさまーっ!」

 怒りを爆発させたイザークの背後に、ディアッカは炎を見た気がした。
 ――やべっ!俺、殺されるかも……。
 ディアッカは、脂汗を浮かべながらイザークの見えない炎を消す事に必死になる。腰が引け気味に、誤魔化しながら早口で捲くし立てた。

606 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:20:14 ID:???
「――イザーク、冗談だ、冗談!そ、それよかさ、イザーク、お前、家に帰ったんじゃなかったか?お袋さん、きっと寂しがってるんじゃないか?」
「い、家には帰った――」

 イザークはディアッカの言葉に固まったように動きを止めると、慌てたように口を開き、違う意味で顔を赤らめ、目線を外す。
 ディアッカはイザークの母、エザリア・ジュールの息子への可愛がりぷっリを良く知っていた。火消しの第一段階に成功したことを確信して、言葉を続けた。

「……もしかして、お袋さんがベッタリ過ぎて逃げてきたのか?」
「……」

 イザークは、さらに顔を赤らめると、黙ったまま視線を合わせようとしなかった。

「息子想いの、いいお袋さんじゃないか。正直、うらやましいぜ」

 ディアッカは、冗談抜きに言った。両親が口うるさい上、忙しいのもあるが、ディアッカ自身の性格からか親離れが早く、イーザクほど可愛がられた事は記憶になかった。たまには、ああ言う風に可愛がられてみたいとも思う。
 イザークは予想外に大好きな母を褒められ、さらに赤くなり、誤魔化すように言う。

「……ああ、そう言うディアッカは、どうしてここにいるんだ?」
「いや、帰ってはみたんだけど、うちの親父、俺が軍に入るの反対してただろ。どうも落ち着かなくてさ……」

 頭の後ろを掻きながらディアッカは答え、審問会の後に正式に自分専用の機体になったバスターを再び見上げる。

「俺の機体、早く直らねえかな……」

 ディアッカは、まるで恋人の帰りを待ちわびるかのように呟いた。


607 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:21:19 ID:???
 辺りの景色は夕方らしく、空はオレンジ色に染め上げられたいた。
 車の後部座席の半分を、フレイの服や生活雑貨が詰まった買い物袋が占領している。その隣には、満足いく買い物を出来たのか、上機嫌なフレイの姿があった。

「ニコル、帰りに寄りたい所があるんだ。この辺りで俺を下ろしてくれないか?」

 助手席に座るアスランが、ハンドルを握るニコルへと言った。

「どうしたんですか、アスラン?時間がかからないなら、僕は待ってますよ。フレイ、いいですか?」
「ええ」
「それじゃ、決まりですね」

 ニコルは聞き返すと、フレイに了承を得ようと問いかける。フレイが頷くのを確認すると、アスランに多数決で決まったと言わんばかりに告げた。

「……ニコル、たまに強引になるな、お前……」

 アスランは呆れて、思い切り溜息を吐いた。

「たまの休みに、せっかく一緒にいるんですから、もったいないじゃないですか」
「……ん、楽しい場所じゃないぞ。それでもいいなら頼む」

 ニコルの言葉に、アスランは、本当に友達思いの奴だと思った。自分が行く場所を考えれば気が引けるが、ここは甘える事にした。
 アスランは行き先を伝えると、車は小高い丘の方へと向かう。その先には、アスランの母が眠る墓地があった。
 墓標が並ぶ脇の整地された道端に車を止めると、アスランはドアを開け車を降りる。

「アスラン、つきあいますよ。フレイ、待っててください」
「えっ!……私一人で?」

 ニコルは車の外にいるアスランに言うと、フレイに告げる。
 フレイは墓地と言う場所柄、一人取り残されるのが嫌なのか、不安そうな表情だった。

「一緒について来ますか?」
「……ええ」

 ニコルが表情を見ながら聞くと、フレイは頷き、車を降りた。
 アスランは二人がついて来ると思いもせず、驚くように二人を見た。その表情にニコルが真面目な顔で言う。

「いいじゃないですか。僕にもアスランのお母さんに祈りを捧げさせてください」
「……わかった」

608 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:21:56 ID:???
 アスランは諦めたかのように頷くと母の墓標のある方へと歩き出す。ニコルとフレイもアスランを追うように歩き始めた。
 フレイは前を歩くアスランの背中を見つめながら、ニコルの言葉を思い出し、アスランと初めて共通する事がある事に気づいた。
 ――この人もママがいないんだ……。
 そう思うと、車酔いをした時に、アスランが濡らしたハンカチを額にのせてくれたの事を思い出した。
 フレイの嫌うコーディネイターだが、アスランが優しいのはわかる。なんとなくだが、声をかけた。

「……ねえ、……あなたのママも死んじゃったの?」
「ああ。君もか?」
「……うん。……私がまだ小さな頃に……」

 アスランはフレイに歩調を合わせると頷き、聞き返すと、フレイは目線を落としながら答えた。

「……そうか。君に嫌な事を思い出させるような場所につれて来てしまったな……それに、この前の事もある。君には、本当にすまないと思っている」

 アスランは申し訳なさそうに言うと、フレイは首を横に振り、「気にしていない」と答え、改めてアスランに躊躇いがちに聞き直した。

「あなたのママ、……どうして……死んだの?」
「……母は……ユニウスセブンにいたんだ……」
「――あ……、ご、ごめんなさい!」
「……いや、ナチュラルは憎いが、君が母を殺したわけじゃないんだ。気にする事はない」

 フレイはアスランの死因を聞いてしまったのを後悔し、思わず謝罪をした。その言葉はナチュラルとして謝罪をしたわけではない。
しかし、アスランはフレイの言葉を「ナチュラルの一個人としてからの謝罪」と受け取ったようで、小さな誤解があったのをお互いに気づく事はなかった。
 アスランは母の墓標の前に来ると、方膝をつき祈りを捧げ、立ち上がる。するとニコルが「僕もいいですか?」と聞き、アスランと同じように祈りを捧げる。
 フレイは「三人で来て自分だけ祈らないのは、おかしいかな?」と思い、アスランに聞く。

「……ねえ、私も……いいかな?」
「え!?……ああ、ありがとう。母にはナチュラルの友人が多くいたようだし、きっと喜ぶと思う」

 アスランは、フレイの申し出に驚きながらも、母の為に祈ってくれると言うフレイに感謝をした。
 フレイはニコルに続き、アスランの母、そして、自らの母にも祈るのだった。


609 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:22:06 ID:???
 その姿に、連合事務次官の娘であるフレイを偏見で見ていたのではないかと、アスランは思った。フレイが祈りを終え、立ち上がるとアスランは口を開く。

「俺は、君が連合事務次官の娘と言うだけで誤解をしていたようだ……」
「……え?」
「お互いに話をして理解しあえれば……俺も、母を見習わないとな……。前は、手を取って貰えなかったが、出来る事なら……」

 アスランの意外な言葉と差し出された握手の手に、フレイは驚きの表情を浮かべ、少し迷い、躊躇いがちにアスランの手を取り握手をする。アスランの手はナチュラルと同じように暖かい。

「無理やりだったら、すまない……ありがとう」
「……ううん」

 アスランは、フレイに対して初めての微笑んだ。
 フレイも、ぎこちなくだが微笑む。フレイの中でコーディネイターへの偏見は消えてはいないが、アスランやニコルなら信頼できるのではないかと言う思いが芽生え創めていた。
 その二人を見ていたニコルが、少し拗ねたようにブーイングを上げる。

「アスラン、フレイ、ずるいですよー」
「ニコル……」

 アスランもフレイもニコルの子供っぽい表情に目を丸くすると、お互いに目を合わせて笑う。

「なにが可笑しいんですかー?フレイ、僕とも握手をしましょう!」

 三人のそれぞれの胸の中に違いはあるであろうが、少しだけ明るい未来が見えた気がした。
 

610 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:23:58 ID:???
 アークエンジェルはヘリオポリス脱出以降、ザフト軍ローラシア級艦ガモフを撒く事にも成功し、ここまで順調と言える船旅を続けていた。それを打ち破るかのように、声が響く。

「――前方にプラント船籍の民間船及び、地球連合軍ドレイク級艦艇を確認!この宙域ですから、恐らくユーラシア所属艦だと思われます」
「エンジン止めて!それからアムロ大尉とキラ君を呼んで!」

 マリューは報告を受けると、すぐさま指示を出した。すると、ムウが自らの席を離れ、マリューの方へとやって来る。

「まだこっちは気づかれちゃいない。まずはアークエンジェルをデブリの傍まで寄せよう。見つからないに越した事はない」
「でも、味方艦ですよ?」
「おいおい、こっちは認識コードを持ってないんだぞ。ましてやユーラシアは、大西洋連邦がモビルスーツを開発したなんて知らないんだ。下手に出てけば、こっちが的にされるぞ。
最悪、戦闘もありうるな……。モニター、記録しておけよ!」

 ナタルが聞き返すと、ムウは眉間に皺を寄せながら答えた。

「――フラガ大尉!味方と戦うおつもりですか!?」

 ムウの言葉にナタルは言葉を荒げる。その表情は怒りに満ちた物だった。
 マリューは二人のやり取りと、今の状況に頭を痛めながらも、どうすればいいのかと唇を噛む。
 ブリッジの扉が開き、アムロとキラが入って来る。

「――アムロ大尉、キラ君……」
「どうした?」

 アムロがマリューに状況を聞こうとすると、キラが重い口調で口を開いた。

「もしかして……また、人を殺さなくちゃいけないんですか……」

 キラの言葉にブリッジにいた全員が息を飲み、何があったのかとキラを見つめ、沈黙が支配する。

「キラ!……俺達は人殺しじゃない、戦争をしているんだ!」
「ぅ……」
「討たなければ討たれる!俺も、お前も!みんな!」
「そんな事では死者に魂を引かれて、キラ自身が死ぬぞ。覚悟がないなら出ない方がいい」


611 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:24:30 ID:???
 ムウが沈黙を破り、声を上げた。アムロもムウに続き、眉を顰めながら口を開き、冷静に言葉を続けた。

「キラは成り行き上、ストライクに乗ってしまったが、守りたい物があって戦ったのだろう?それは相手のパイロットも同じで、それぞれに理由があって戦っているんだ。分かるだろう?」
「でなきゃ、俺達はただの殺人者になっちまう。戦争ってのは、血を流す人間がいるから、残った人間は後悔出来るんだ。じゃなきゃ、体を張って死んでった連中はただの犬死だぜ!」
「例え、人は過ちを繰り返そうとも、自らの身を犠牲にして平和を築こうとする。それが解らないのであれば、フラガ大尉の言う通りだろう」
「俺はな、誰も犬死させねえ!敵も味方もな!」

 冷静なアムロに対してムウの言葉は、かなりの怒りを含んだ物だった。ブリッジにいるクルー全員が鎮痛な面持ちで、ムウとアムロの言葉を噛み締めていた。

「ぅぅぅ……犬死……覚悟のない僕が殺した、あの、パイロットは犬死なんですか……?僕は殺したくない……でも戦わないと、みんなを守れない……」
「――なら迷うな!死んでった連中に顔向けできねえだそうがっ!」
「ぅぅぅ……」

 キラは涙を浮かべ、苦悶の表情を浮かべる。ムウはキラに対して見せた事のない怒りの表情で怒鳴った。しかし、決心の着かないキラは泣く事しか出来ない。

「――閃光を確認!SOS信号をキャッチ!プラント船籍の民間船が攻撃を受けているようです!」

 突然の民間船への攻撃の報に、全員の意識はモニターに向かった。

「――えっ!?」
「――嘘でしょ!?」
「――軍艦が民間船を攻撃しているだと!」
「――あいつら、なに考えてんだ!」

 それぞれがモニターを見ながら口にする。その場にいた全員が、それぞれの正義と信念が崩れる思いでいた。

「あれでは、ただの虐殺だ!」
「ああ、下手すりゃ、こっちも同じ目にあうぞ!行こうぜ、アムロ大尉!」
「ああ!」

 アムロが攻撃を非難すると、ムウはすぐさまアムロに声をかけ、ブリッジを出て行こうとする。

「――待ってください!味方を攻撃するんですか!?」
「あれのどこが味方なんだよ!なんだったら軍法会議でも軍事法廷でも、なんでもかけてくれ!」
「――艦長!」

 ナタルは、ムウとアムロを呼び止め、動揺を抑えつつも聞いた。ムウは扉を開け、壁に一発蹴りを入れるとそのままブリッジから出て行く。
 ムウの言葉にナタルは戸惑いながら、なんとか事態の収拾をするためにマリューへと視線を投げた。


612 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:25:31 ID:???
 マリューは少し考えると眉を顰めながら、ブリッジを出ようとしていたアムロに声をかけた。

「……恐らく今からじゃ助からないわね……。アムロ大尉、どう思います?」
「無理だろうな。攻撃準備もしていないんだ、助けるには遅すぎる。それに、あの艦は明らかな軍規違反を犯しているのだろ?見す見す、俺達を逃がしてくれるとは思えないが」
「……わかりました」

 マリューはアムロの意見に頷きながら、頭の中で考えを整理する。本当にこれでいいのかと、唇を噛み締めと瞼を閉じ深呼吸をした。目を再び見開き、声を上げる。

「――各機、出撃準備を!攻撃命令があるまで待機をお願いします」
「――了解した」
「――艦長!?」

 アムロは、マリューの指示を聞くと頷き、ブリッジを後にする。
 ナタルは愕然としながらマリューを見つめた。そのマリューは立ち上がり、ブリッジを一度見回すと、威厳のある重い口調で話始める。

「全員、聞きなさい。我々は、ストライク及びアークエンジェルの輸送を最優先とし、それを阻止しようとする者は、何者であろうと関係無く排除します。
よって、ユーラシア所属艦がアークエンジェルを攻撃した場合、反撃を行います。この命令による全責任は、艦長である私が、全て負う物とします」

 マリューは艦長席に座り直すとナタルに向けて口を開いた。

「バジルール少尉、民間船を攻撃している艦の罪は重いわ。私達は、今は見て見ぬ振りしか出来ない……。でも、いずれ、あの艦は、その報いは受けるべきよ――分かったら、配置に着きなさい」
「――しかし、艦長!」
「これは命令です!承服できないのであれば、この場を離れなさい!私達は、今、落とされる訳にはいかないのよ」
「――くっ!……わかりました、命令には従います。いずれ、この事は本部で報告します。そのおつもりで」

 ナタル自身、ユーラシア艦を許す事は出来ない。しかし、味方同士で戦う事はないと思っていた。マリューを睨むと、唇を噛み締め、自分の席へと戻る。
 マリューはナタルが席に戻るのを確認すると、キラに目線を向ける。

「キラ君、あなたもストライクに乗らないのであれば、ここを離れなさい」
「……僕は……」


613 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:25:44 ID:???
 キラは、それ以上言葉を続ける事が出来ず、床に目線を落とす。そんなキラの姿にミリアリアは声をかけた。

「キラ、無理しないで……私達、そんなに辛い思いをしてるなんて知らなかったから……」
「……ミリアリア」

 キラは呆然とミリアリアを見つめる。ミリアリアに続いて、サイ、トール、カズイが声をかけた。

「ああ、キラ、無理するなよ」
「そんな思いまでして、守ってくれたんだ、今度は俺達がキラを守るからさ!」
「キラはゆっくりしていろよ。俺達、頑張るから」
「みんな……」

 キラは友人達を見つめ、また泣きそうになる。
 ――自分には、こんなに心配してくれる友達がいるんだ……。
 マリューはキラを見つめると、少し悲しそうな表情で言った。

「あなたは、いいお友達を持ったわね……。辛い思いをさせて、ごめんなさいね。」
「……」
「あなたはブリッジを離れなさい」
「……はい」

 キラは袖で涙を拭い、扉の前でもう一度振り返ると、後ろ髪を引かれる思いでブリッジを後にした。

614 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:26:23 ID:???
 アークエンジェルの格納庫は突然の待機命令で騒然としていた。

「ストライクは出さないんだな、了解した!――出すのはνガンダムとメビウス・ゼロだけだ!お前ら、急げ!」

 マードックは内線で出撃する機体を確認するとメカニッククルーに怒鳴った。
 パイロットスーツを着たアムロが、やってきて、マードックに声をかけた。

「マードック、準備は出来てるか?」
「ええ、フラガ大尉は、もう乗り込んでますよ」

 マードックは頷きながら、顎でメビウス・ゼロを指し、今回の出撃がしっくり来ないのか、頭を掻きながらアムロに聞き返した。

「それにしても、相手が地球軍ってのは本当ですか?」
「ん、ああ。しかし、戦闘になるとは限らないからな」

 アムロの言葉にマードックは両手を大げさに広げながら言う。

「まったく、味方同士でなんで戦わなきゃいけないんですかい?」
「軍艦が手出しの出来ない民間船を攻撃しているのさ」
「はぁ、ったく、そんな連中、軍人とは思えねえや」

 アムロは眉を顰め、呆れるように答えると、マードックも、その艦の行為に呆れたかの顔をするが、すぐに表情を戻し、一つの可能性を言葉にする。

「民間船が偽装とかしてるんじゃなくってですか!?」
「……いや、それはないだろう。でなければ、攻撃を先に仕掛けているはずだ。とにかく、今は逃げ切れるのであれば、それに越した事はないさ」
「分かりました。それはそうと、あれ、テストも兼ねて使いたいんですが、いいですか?」
「了解した。よろしく頼む」

 マードックの言葉に考えを廻らすと、それを否定する。マードックも頷き、話を切り替えた。
 その場で簡単なレクチャーを受けると、νガンダムに乗り込み、アークエンジェルのブリッジへと回線を開く。

「ラミアス艦長、νガンダム、先に出せるか?」
「アムロ大尉、まだ待機ですが……」

 マリューは何事かと不安そうに聞き返すと、アムロは、マリューを安心させるかのように威厳のある声で言った。

「勿論、攻撃は命令前にするつもりはないさ。武器の接続も考えれば、戦闘が始まってからでは遅い可能性もある。詳しくはマードックに聞いてくれ。俺は甲板上で待機する」
「……接続ですか?……あ、はい。了解しました!」

 マリューは不思議そうな顔で言うと、νガンダムの甲板上での待機を許可する。
 アムロは回線を閉じると、ヘルメットのバイザーを下ろす。

「νガンダム、出るぞ!」

 アムロの声が、格納庫に響き渡るのだった――。


615 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/04(土) 23:27:28 ID:???
以上でつ
今回も至らぬ点はあるとは思いますが、ご容赦を

616 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 23:37:10 ID:???
いやあああああああ
νの武器が気になってしょうがねぇぇぇぇ
とにかくGJ!!

617 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/04(土) 23:38:17 ID:???
投下GJです!
プラントのアスラン、二コル、フレイの三人が良い感じですね。
ってか最後の二コルがw

618 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 00:09:03 ID:???
GJ!
くそおおおお、良いところで終わらせやがって
wktkが止まらねえじゃねえかw

619 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 00:14:37 ID:???
GJ!
フラガが熱いじゃねーか!
アムロが現れたことの影響が敵味方共にあってすげぇ面白い!
つづき楽しみに待ってます

620 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 00:28:46 ID:???
燃える…燃えるよ!
今日つーか昨日はスゲーうまい職人さんが立て続けに
3人も来てくれて、このスレはほんと恵まれてるな

621 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 00:36:49 ID:???
ジャンク屋の人達は出るのだろうか…?
出たらνの武器もどうにかなりそうではあるけど…

622 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 00:38:13 ID:???
希望が見えたな、アスラン!

623 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 01:55:23 ID:???
>>621
ジャンク屋は確かに便利だけど頼りすぎるとなんでもありのドラえもん状態になっちまうのがな…
最近じゃ最新鋭機みたいなのもポンポン出てきて有難みが薄いし


624 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 03:05:09 ID:???
フラガとアムロの物言いがスゲーカッコイイな。こうして悩んで泣く
キラは好きだ。そりゃ怖いし乗りたくないよな、普通。
この戦う覚悟を決めた大人の軍人二人がキラを今回みたいに示唆して
くれれば、まともなキラに…っ

625 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 03:05:49 ID:???
98氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
νの武器なんとなく予想できましたが
ここでは言わないことにしますw
次回もワクテカして待ってます
それにしても(・∀・)イイ!!

626 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 05:55:58 ID:???
こういうキラは好感が持てるな
フレイ側がなんか夢小説みたいだw

627 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 06:07:43 ID:???
キラもいいが学友連中もまたいいなw

628 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 10:08:46 ID:???
きっとみんな、こういう物語が見たかったんだなー。
自分もそうだ。
キラがちゃんと成長しそうだし、フレイにも期待できる。

GJ!!!

629 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 13:46:00 ID:???
しかしこのままだとやはりサイはフレイに捨てられそうな件・・・

むしろその方が成長も期待できるだろうし良いのか?

630 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 13:49:41 ID:???
アスフレニコルの三角関係か

631 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 14:34:42 ID:???
>98
GJ

ところで、アムロが種死のキラやピンクのところにいくコンセプトがあるんだが、
書いていいだろうか?
このスレでも、種はともかく、種死のキララクはかなり嫌われてるから、
書くのを躊躇われるんだが。
無論、本編とはかなり違った設定や、性格にするつもり。

632 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 14:46:40 ID:???
>>631
アムロがラクシズ入りするってこと?
それだけのことなら別段否定材料にはならんし、
とりあえず投下してみればいいのではないだろうか。
あんまりキララクの設定や性格弄りすぎて、
誰だよこのオリキャラと言うことになったらわからんが。

633 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 15:03:19 ID:???
>>631
投下してもいいんでない。
実際このスレのシンやアスランなんかも
かなり性格改変されてるし。

634 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 15:17:44 ID:???
>>631
男は度胸!なんでも試してみるもんさ!ってシャア in CEスレの兄貴が言ってた

635 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 15:20:23 ID:???
断言する。
100%スレが荒れる。

636 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 15:25:10 ID:???
アムロ・ハートマン軍曹がキラクシズの性根徹底的に叩きなおすというんならアリだろうけど…

637 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 15:50:24 ID:???
キラ「だってしょうがないじゃないか!あれしか方法はなかったんだ!」
アムロ軍曹「馬鹿モン!口でクソたれる前と後に『サー』と言え! 分かったかウジ虫! 」

638 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 16:33:46 ID:???
相良軍曹乙

639 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 18:20:20 ID:???
>>631あえて困難に挑戦する漢とみた。応援する。
ただ種後から「こうなりましたよ」って説得力あれば大丈夫だろうが、理由無しに
別人みたいな性格に変わってたら受け入れられないと思う。
逆に上手く設定していれば、俺は受け入れられる。P○戦記や虎の首はキララクともに
嫌いじゃない。

640 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:08:26 ID:???
>>635
別に荒れてもSS書きがいればいいさ

641 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:13:44 ID:???
正直、荒れてほしくない。
読みたいとは思う。だが、荒れた結果、他のSSまで読めなくなるのも嫌だし、
アンチラクシズもラクシズ厨も荒らしにくるかもしれないからなぁ…別のスレ立ててやるならいいかも。

ラクシズにアムロがいたら、みたいなタイトルで

642 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:15:11 ID:???
投下してもいいという声があるようなので投下させてもらいます。
でも、何かあったら遠慮なく言ってください。
スレが荒れるようなことにはしたくないので。


「私は完全に負けたのだな・・・」
シャアは、自嘲気味に呟いた。
アムロとの最終決戦と望んだ今回の戦い。あらゆる面で、シャアは負けてしまった。
モビルスーツでの戦い。アナハイムからの情報では、νガンダムは未完成だったと聞いていた。しかし、それを倒すことは叶わなかった。
さらには、アクシズ落下の阻止。ブライトにしてやられたとはいえ、アクシズの後ろ半分は地球に落ちるはずだった。しかし、それも叶わなかった。
またしてもアムロに、そして、自分が信じることのできなかった人の心の温かさによって、アクシズは落下コースを外れていった。
「ふっ、まったく、どこまでも私の邪魔をする男だな、貴様は」
シャアは、笑いながら通信越しにアムロに言う。
完全な敗北というものは、こうまで人の心を落ち着かせるものだというのを、シャアは初めて実感した。
例え、アクシズの落下は防がれようとも、自分たちはすでに本隊からあまりにも離れすぎていた。通信も届く距離でではないし、νガンダムのエネルギーも底をついており、帰るのはほぼ不可能な状況であろう。
ならば、アムロと最後の一時を共有するのも一興だとシャアは思った。
「さぞや愉快だろうな、貴様は。しかし、もはや私も貴様も帰ることは出来ぬだろう。残念だったな」
しかし、アムロからの返事がない。
シャアは、怪訝に感じアムロに、呼びかける。
「アムロ、どうしたのだ」
しかし、依然としてアムロは何の反応も示さない。
「ちっ、気絶しているのか」
アムロは、νガンダムの中で、意識を失っていた。
ただでさえ、サイコフレームとのリンクにより、自分のNTとしての能力を限界まで高めているのに、さらにはアクシズを押し返すという暴挙によって必要以上のNT能力を使ったアムロが、意識を失うのは当然のことであった。
「ふっ、私は最後まで一人ということか」
シートに深く座りなおし、シャアはごちた。
シャアは、ずっと一人だった。一年戦争でララァを失って以来、ずっと、一人で戦ってきた。近づいてくるものは、たくさんいた。ある者は、シャアのカリスマに引かれて。そして、ある者は政治力に、また、ある者はシャアという“男”に引かれて。
しかし、それを一度として受け入れたことはなかった。上辺だけの付き合いはいくらでもあった。しかし、本当の意味でのシャアを知るものは、ララァと、皮肉にも敵であるアムロだけであった。


643 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:16:47 ID:???
「まあ、私にふさわしい末路といったところか」
自虐的に呟く。人を拒絶して生きてきたのだ。こういう結末は想定の範囲だし、なにより自分の死に際をみっともなく飾りたくはなかった。
“そんなことありませんよ、大佐”
突然、女性の声が聞こえた。いや、聞こえたという表現は的確ではない。頭の中に入ってきた、もしくは、感じられたといったほうが正確か。
「ララァなのか」
“お久しぶりです、大佐”
「ああ、久しぶりだ。また、君を感じることが出来るとは」
シャアは、目を閉じる。ララァをより明確に感じられるような気がしたからだ。
「だが、ララァもせっかちだな。今、会いに来なくても、私はすぐにララァの元に行くのに」
シャアの顔に笑みが浮かぶ。
自分が死んでも、ララァに会える。ララァがいてくれるということが、シャアの死への恐怖を和らげてくれた。
しかし、ララァはそれをやんわりと、しかし明確に拒否した。
“いいえ、大佐。こちらで私と会うことは出来ませんよ。もちろん、アムロもね”
「なっ、何故だ、ララァ」
“だって、大佐もアムロもこちらには来ませんもの”
「こちらには来ない、だと?私はララァの元へは行けないのか!」
“そう言う意味ではありませんよ、大佐。大佐とアムロは死なないから、こちらの世界に来れないと言っているんです”


644 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:23:33 ID:???
「死なないだと?しかし、私にはもう助かる手段がない。無論、それはアムロも同じことだ」
シャアが、声を荒げて反論する。いったい、どうすればこの状況を好転できるというのか。
“二人はまだこの世界に必要とされています。だから、死なせるわけにはいきません”
「私たちが、必要とされているだと?いったい、どういうことだ、ララァ」
“あなた方は、この世界の行く末を見届ける義務があります”
「義務だと」
“はい”
「だが、私が何を見届ければいいというのだ。一年戦争及びグリプス戦役時、確かに私は人の
革新に期待を寄せた。そして、革新の象徴とも言うべき少年も現れた。人類がNTになれることを期待させた。
しかし、現実はそんなに甘くはなかった。人は、依然として重力に魂を引かれ、地球を食いつぶす。
だからこそ、私はアクシズを落とそうとしたのだ。地球からの人類を排除しようとしたのだ。しかし、またしても
人は、奇跡を見せ付ける。いったい、これ以上私にどうしろというのだ」
シャアが、自分の心情をこれでもかと吐露した。
“だから、私が来たのよ”
しかし、そんなシャアの葛藤をやさしく包み込むように、ララァは言った。
“今から、あなたたちにある世界を見せてあげる”
「ある世界だと」
シャアは怪訝そうに問いかける。
“ええ、もうひとつの地球。もしかしたらあったかも知れない世界。そこに、連れて行ってあげる”
「もうひとつの地球?君はいったい何を言っているんだ、ララァ」
“そこは、NTとは違った進化を見せた世界よ。そこで、もう一度、感じ取って。人の在り方を、地球の在り方を・・・”
そう言って、静かに消えていくララァ。
「おい、ララァ。どういうことなんだ、ララァ」
すでに、ララァを感じることは出来なくなっていたが、かまわず、シャアは呼び続けた。
しかし、そう長く呼び続けることは出来なかった。
突然、シャアの頭の中に何かが入ってきた。それは、光だったのだろうか。シャアの頭の中が真っ白になり、シャアは意識を失った。



645 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:24:44 ID:???
「まて、ララァ」
何もない真っ暗な世界で、アムロはララァを追いかけていた。
これは、たぶん夢だろう。いや、夢以外にはありえない。
なにしろ、自分の目の前にララァ・スンがいるのだ。
そのララァが自分のから逃げていく。アムロは必死で追いかけた。
「どこに行く。何故、僕から逃げるんだ、ララァ?」
「アムロ、今からあなたをもう一つの地球に連れて行ってあげる」
走りながら、ララァは言った。
「もう一つの地球だと?どういうことだ、ララァ」
アムロは、全力でララァを追いかけるが、全然距離が縮まらないことに苛立ちを感じていた。ララァは、跳ぶように軽やかに、アムロから逃げていく。
「あなたは、まだこっちには来てはいけない人なの。だから、私が生かしてあげる」
そういって、ララァは飛び上がる。
すると、ララァの身体が見る見ると、白鳥へと変わっていった。
“さあ、アムロ。こっちに来て”
白鳥になったララァが言う。
ララァが飛んでいった先のほうが、ぼんやりと明らんでいた。まるで、真っ暗なトンネルの出口から光が漏れているように。
“この光の先が、あなたの新しい世界よ”
ララァはそういい残すと、光の先へと消えていった。
「まっ、待ってくれ、ララァ。僕はまだ君に聞きたいことがあるんだ」
アムロはララァを追いかけて光の中へと入っていった。


646 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:27:09 ID:???
「ララァ」
急に意識が覚醒する。布団を跳ね上げ、身体を起こす。
以前、ラー・カイラムでもこんなことがあった。
「夢・・・・・・だったのか?」
アムロは朦朧とした感覚が薄れるにつれて、今のララァとの邂逅が夢であることを実感した。
それと、同時に意識が周りに向けられる。
「ここは・・・どこだ?」
アムロは見慣れない風景に困惑した。
自分が寝ていたベッド、すぐそばには簡素はテーブルと椅子が置いてあるだけの質素な部屋。
窓の外に目を向けると、青々と茂る木々の向こうには、光を受けてきらめく海が広がっていた。
「ここは・・・地球・・・なのか」
アムロは窓際で呆然と立ち尽くしていた。
「確か・・・俺は宇宙にいて、シャアとアクシズで戦っていて・・・助かったのか」
アムロは、自分の立場が飲み込めず、困惑仕切りであった。この、状況を鑑みるに、助かったと考えるのが妥当だろう。
しかし、なぜ自分が地球にいるのかが理解できなかった。
「海があるコロニーってわけじゃないよな」
そんなことを考えるが、すぐに一蹴した。海があるコロニーなんて聞いたことがないし、もしあったとしても、所詮は人工的に作られるもの。この、潮風と潮騒は出せまい。
なにより、空があることが地球である何よりの証拠なのだが、今のアムロにはそこまでの頭が回らなかった。
「まあ、お気づきになったのですね」
景色に気をとられていたアムロに、突然、声がかかる。
アムロは、すぐさま声の主に振り返った。
ドアの元には、洗面器を抱えたピンクの髪の上品そうな女性が立っていた。
「よかったですわ、すっかり回復なさったようで」
女性は部屋に入り、テーブルの上に洗面器を置いた。中には、水が張っており、タオルがぬれている。アムロは、この女性が自分を看病していてくれたのだと感じた。


647 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:28:05 ID:???
「すまない、君は・・・?」
「私はラクス・クラインと申します、アムロ・レイさん」
ラクスと名乗った少女が、自分の名を言ってくることに驚いた。
「どうして、俺の名を」
「あなたをここに連れてきた人が教えてくれました」
「俺を連れてきた人・・・?」
そう言われ、しばらく考え込む。
(俺をここに連れてきた人?いったい誰だ。確かにアクシズを押し返すとき、連邦軍の兵士やギラドーガも手伝ってくれたが、全員アクシズから離れてしまったはずだ)
考え込むアムロをよそに、ラクスはアムロに話しかける。
「まあ、こんなところでは何なので、下に行きましょう。お話はお茶でも飲みながらにいたしましょう」
「あっ、ああ、そうだな」
急に世界に引き戻される。
「でも、その前にこれだけは教えてくれ。ここは地球なのか?」
アムロはどうしても確認したいことを問いかける。
すると、ラクスの形のいい唇が真実を告げた。
「はい、ここは地球です」
やはり、地球なのか。聞きたいことは山ほどあったが、とりあえず、アムロはこの事実を素直に喜んだ。
窓から見えていた景色は、地球なのだ。それは、きれいなものであり、アクシズが落下した影響は、微塵も感じさせなかった。
最後の最後で気絶してしまい、結果が分からなかったが、この様子からするとアクシズの落下は回避されたのだろう。
つまりは、シャアとの戦いに勝ったのだ。
アムロはラクスの後について、階段を下りた。
1階は広く、ゆったりとした空間が広がっていた。
テーブルには、3人の男性が着いていた。この家の住人なのかと、アムロは思い、全員の顔に目を向ける。しかし、その中には信じられない顔が見られた。
「なっ、シャア!!」
その顔をアムロが見間違えるはずもない。それは、まごうことなきアムロのライバル、シャア・アズナブルその人であった。


648 名前:631 投稿日:2006/11/05(日) 19:30:22 ID:???
本日は以上です。
最初に、シャアがかなり出張ってきていますが、
基本的にアムロが主人公の話なので、ここに投下しました。

決して、シャアが主役ではありません。

649 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:33:04 ID:???
>>631
むしろおれは見てみたい。

650 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:42:25 ID:???
>>631
新規職人さんですか他にはないシチュエーションですね
アムロとシャアの影響で嫌われ者のラクスたちが問ういった変化をするか?
いろいろ楽しみに次の投下待ってます

651 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:44:52 ID:???
続きが気になる!

652 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:50:23 ID:???
>>648
ここはあえてGJを送らずに、まだ何とも言えないと言っておく。
だが、他とは全く違う展開に続きを期待させて貰います。頑張れ!

653 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 19:53:03 ID:???
新職人さんキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
荒しさん来ないでね><

654 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:10:56 ID:???
おおシャアも一緒に来たのか。
時期は種死のユニウスセブン降下前でいいんだよね?

655 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:19:39 ID:???
ユニウスセブンを粉々にするのが間に合わなかった
ヤバイ、このままでは地球が
「νガンダムは伊達じゃない」落下阻止
全く別の流れに

こんなのを妄想してしまった
何はともあれ新規職人さん期待してますぞ
これからも頑張って欲しいです

656 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:33:11 ID:napJwwIh
ラクシズアンチが嵐に来なければいいが。

657 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:33:59 ID:???
あ・・・・スマソ
ageちゃった

658 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:45:35 ID:???
ラクシズ厨もアンチラクシズ厨もウザイよな
狂信者は来ないで欲しいよ

659 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:47:00 ID:???
つーかみんな気にしすぎ
別にスレタイに反したことしてる訳じゃないんだし
新解釈として心待ちしようぜ

660 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:52:25 ID:???
文章うまいし新しい展開に期待感大

661 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 20:55:09 ID:???
斬新だな。
GJと言いたいが、やっぱ今後の展開次第だな・・・・・・
ラクシズ側と言うだけでどうしても警戒してしまう。
業が深いなピンクコスモス・・・・・・

アムロとシャアによってラクシズがどう真っ当に変化して行くか楽しみだ。
間違っても二人が電波を受信しない事を祈って・・・・・・

662 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 21:09:07 ID:???
GJ
すっごい好きなシチュだ…期待してます。

663 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 21:17:57 ID:???
ララァの台詞に違和感を感じるけど、まぁGJ。

続きを期待してます

664 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 21:31:39 ID:???
GJ
文章力も高いし、超折れ好み
今後の展開としてはラクシズよりも
アムロとシャアの関係のほうが気になる

Z好きの折れとしては、ぜひ共闘してもらいたい
敵同士にほならないでほしい

665 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 21:59:14 ID:???
GJ!
これは新しくていいですね!
アムロとシャアがCE世界をどう変えていくのかとても楽しみです!!

666 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 22:10:03 ID:???
シャアスレでほぼ同じ状況にシャアだけ来るSSあったけど、
そっちも別に荒れたりしなかったよ

667 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 22:56:39 ID:???
やはりシャアはグラサン姿か?

668 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 23:23:42 ID:???
>>423は本気で帰ってこないんだろうか・・・・
ラクシズ厨マジで消えろよ

669 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 23:49:18 ID:???
>だが、私が何を見届ければいいというのだ。

>しかし、またしても 人は、奇跡を見せ付ける。いったい、これ以上私にどうしろというのだ

このセリフ読んだとき思わず涙がこぼれた

GJ! おいらは今後の展開俄然楽しみだぜ

670 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 23:49:25 ID:???
おお、Zでの共闘再びか!?GJ!
アムロとシャアって言う対立する思想の持ち主の言い合いから
ラクシズは何かを学べるんだろうか?

671 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/05(日) 23:50:20 ID:???
今後が楽しみな事に間違いはないんだが、どうしても旧板にあったシャアとアムロが延々
「ララア」
って言ってたスレを思い出してしまうw

672 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 00:01:16 ID:???
実は俺もちょっと思い出した
あのスレ良かったよな、俺の中で伝説のスレw

673 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 00:07:24 ID:???
もしも、CCAアムロとシャアと12人のプル達が種・種死の世界にいたら


674 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 00:12:13 ID:???
GJ
うん。おもしろそうだ
これからの展開に期待しとります

675 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 00:14:28 ID:???
まとめさんは相変わらず仕事速いなー乙っす

676 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 05:42:50 ID:???
>>671
また懐かしいものをw
最後の謎のBGM(?)が強く印象に残ってる


「ララァ」
「ララァ」

677 名前:会社からですが、98です 投稿日:2006/11/06(月) 14:26:33 ID:???
おおっ、新しい職人さんだ!カコイイ!(・∀・)GJ!
文章(゚д゚)ウマーですなぁ、うらやますいでつよ
おいらもガンガラナイトなぁ

678 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/06(月) 15:33:46 ID:???
マハムール基地にあるドックにて


現在、ミネルバでは急ピッチでMSの整備が進められていた。
マハムール基地に着いて一息吐く間もなく次の作戦の準備に追われているのだ。
そんな喧騒のなか……

「やれやれ…、なにを考えてこんなモノを支給するんだ?」

アムロは先程、補給されたばかりの機体を見上げてぼやく。
アムロが見ているのは上半身と下半身に分離されたザクである。

ZGMF-X101S分離式機動コクピット・動力性能実証型モビルスーツ、通称<ザクスプレンダー>
この機体はインパルスの開発に先立って、ザフト技術陣がコアスプレンダーとデュートリオン送電という二つの新技術の有用性を実証するため試作したモビルスーツである。いってみればインパルスの雛型とも言える、が・・・

「このコアスプレンダーだが、ちゃんと飛ぶのか?脱出ポッドに翼を付けただけにしか見えないんだが…」
この機体を運んできた作業服姿の技術師に詰問する。
「あら、問題はありませんよ?実験結果では比較手的良好だったそうですし……、ただ…」
「ただ?」
「試作型ですのでインパルスのコアスプレンダーの性能には足元にも及ばない、ということはご了承くださいね」
その女性の技師は半分申し訳なさそうに、半分嬉しくて仕方ないといった具合で話す。
「そんなもの実戦では使い物にならない。俺を殺す気か?」
アムロは憮然と技師に言う。
「仕方ありませんよ。あくまでこれは性能実証機なんですから。それに、各半身はスラスターの強化と制御AIの再設定で、有重力環境下であっても5ないし10キロ程度の動力飛行が可能なんです。見た目はザクでも性能はむしろインパルスに引けをとりませんよ。
とくに上半身は左右両肩にマウントしたシールドによる空力効果で、想定以上の飛行性能をマークしたんですから」
「仕様書で読んだよ…。しかし、これは純粋に脱出ポッドとして考えるしかないな」
仕方がない、といった風に呟くと、

「では武装の件だが……」
「それについては貴方の要望にできるだけ応えたつもりです。インパルスのビームライフルとザクの突撃銃を改良したものを用意しました。
いずれもビームの照射時間を縮めて、より連射しやすいようにしてあります。コクピットからも細かい調整が可能です」
技師とともに歩きながら確認していく。
「結構だ…、しかし……」
と、アムロは立ち止まるとあるモノを呆れつつ見上げる。
「これは一体なんだ?」
と聞くと、その技師は自慢げに胸を張り、
「ああ、それはですね…、前大戦時にMS用の大型剣を作ったことがありまして(まあ、それは敵に使われたんだけど…)それの改良型なんです」
と言い放った。
鎮座していたのはMSの全長ほどもある大型の実体剣だった(グランドスラムのちょっと小さいバージョンと思いねえ)。

「……ほとんどホビーだな」
「あら、あんなハンマー考えた人からそんな意見聞くなんて、意外だわ」
と意地悪く微笑む。
「悪かったね」
「別にけなしてるわけじゃないんです。アレ、映像をみた技術者たちの間で結構話題になったんですから」
でも、と付け加えると被っていた帽子を外すし、ファサっ、と長い金髪を外気に晒しながらアムロを意味ありげに見つめる。

679 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/06(月) 15:36:02 ID:???
「本部のほうでは貴方の噂でもちきりなんですよ。『突如現れた凄腕パイロットがいる』って。しかも『そのパイロットはMSを乗っては廃棄、乗っては廃棄させている壊し屋みたい』だって」
「褒めてんのかね、それ?」
「勿論ですよ!貴方がいままで乗ったゲイツR、ザクウォーリア、ジンハイマニューバ2型のいずれもが機体性能を大幅に超える酷使により廃棄、
しかも一度や二度の戦闘で!こんなことは前代未聞なのよ!?機体を設計、開発した者たちにとってはなによりの課題提供だし、褒美とも言えるわ。
いまではさまざまな機体を貴方に試させてはどうか、って技術者たちのあいだでひきも切らないほどなんだから!!」
我が事のようにボルテージをあげる技師。
「賛辞と受け取っておくよ………とにもかくにも、次の作戦から使うことになる。整備をよろしくたのむ」
「アッ…え、ええ、わたしもコレの開発に携わった身ですから…任せてください」

「アムロさん、艦長達が司令部から戻ってきたそうです!」

「わかった、今行く」
じゃあ、と格納庫から出て行くアムロ。
その背中をじいっと見つめる女技師………
「アムロ・レイ……か」

ブリッジ

「なるほど……陽電子砲・ローエングリン砲台と巨大MAによる絶大な盾、か。おまけに進軍ルートは渓谷しかない…」
司令部より帰ってきたタリア、アスラン、アーサーよりガルナハン攻略の概要を聞くとアムロは顔をしかめた。
「正直、思ってた以上ね。難攻不落というのも頷けるわ」
タリアも思慮深げに息を吐く。
「どうしましょう?かんちょー」
アーサーが心配げに口にする。
「どうするもなにも作戦は始まってしまったのよ?やるしかないでしょう」
「…艦長、わたしがオトリとなって敵の砲台を引き付けるというのはどうでしょう。セイバーの機動性なら可能かと思いますが…」
いままで黙考していたアスランが口にする。
「駄目だな、リスクが大きすぎる。砲台だけならまだしも、高射砲にMSもあるんだ。それらを一人ですべて捌くのは君でも不可能だろう」
「たしかにそうですが…」
「せめてもう一機セイバークラスの高機動の機体があるなら話は別だが……」
「……フォースシルエットのインパルスならどう?あれならセイバーに近いと思うけど」
これにはアムロとアスランの両方が首を横に振る。
「無理でしょう。今のシンではアスランとの連携は望めないし、彼にはまだ動きにムラがある」

アスランは先程シンと話した会話を思い出していた。
『やってること、滅茶苦茶じゃないですか、あなたは!』
たしかに……いまの状態では望むべくもなさそうだ

アーサーが遠慮げに口にする。
「では、シンの代わりにアムロ大尉が……」
「それは却下だ、副長。今度の作戦は少しでもお互いに慣れた機体のほうが不確定要素が少なくて済む。不安要素はできるだけ外したい」
そ、そうですか、と口を噤むアーサー(まだ全部言ってないのに……)。

そんなこんなで決定打となる案もでないまま、ミネルバはマハムール基地の残存兵力とともにガルナハン攻略に向かう。
こちらの被害は相当なものになるのを覚悟しつつの出陣だったが・・・・・・

意外な形でその決定打は見つかることになる
地元レジスタンスの少女の手によって……

680 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/06(月) 15:37:32 ID:???
「可能だな?」
ディスプレイを見つめるアムロは同じく画面を覗き込んでいる整備員(その中には先程の女性技術者も含まれている)に尋ねた。
もっとも、それは質問というより、確認といったふうな口調である。
「む、無茶ですよ!アムロさん!!」
ヨウランが堪らず口にする。他の整備員も同じ意見のようだ。
女性技師は黙ってモニターを見ている。
「インパルスのコアスプレンダーでさえどうかわからないのに、それに遥かに劣る試作型で坑道を抜けるなんて!!」


そう、レジスタンスの少女が示したのは地元の者のみが知っている隠れた坑道の地図だった。それは相手の基地まで通じているという奇襲にはうってつけのものだった。その情報はまさに光明と言ってもよく、作戦の成功確立が飛躍的に高まるほどのものである。
だが、当然それなりのリスクは付き物で、坑道はMSが通り抜けるには狭すぎて、しかも内部は完全な暗闇だという。
しかも幾重にも坑道が張り巡らされているので迷えば即お陀仏、というもの。

そこで白羽の矢がたったのがシンである。アスラン達が主力部隊を引き付け、インパルスは分離状態にして坑道に突入、突破しローエングリン砲台を破壊するというものだ。これ以上の作戦を現状で考案できない以上、これに賭けるしかないのだが、作戦会議で一波乱があった…

アスランをあまり快く思ってないシンがアスランに突っぱねたのだ。「あなたがやればいい」と。
作戦に私情を持ち込むシンにアスランは一喝したが、まだ不服といったシン。
その時である。

それまで黙って聞いていたアムロが立ち上がり「ならば俺も行こう」と言い出したのだ。
これにはアスラン、シンも毒気を抜かれてアムロを見つめるしかない。他の者も同様である。

アムロの出した案はシンの直ぐ後に自分のザクスプレンダーも分離し坑道に突入するというもの。
もし仮に、シンが失敗してもアムロが砲台を破壊すればよし、その逆もまた然りである。
たしかに単純計算では確率は二倍になるが………

沈黙する作戦室だったが、それを破ったのは艦長であるタリアだった。
「いいわ、それでいきましょう。後方の負担が増すけど、もたせられるわね?アスラン」
「……はい、しかし」
「作戦まで時間が惜しいわ。押し問答しているヒマはないのよ…、シン、この作戦の成否は貴方に懸かっているのよ。しっかりね」
「あ…了解」
「以上、解散。各員持ち場について」
と言うとタリアは立ち上がり、最後にアムロに目配せすると退室する。


そして今に至る

「無茶かどうかは問題じゃない。やれるかどうかだ、どうなんだ」
押し黙る整備員だったが……、
「理論的には可能です」
いままで黙っていた女性技師が口を開く。
「さきほど大尉が仰った通り、チェストフライヤー、レッグフライヤー並びにコアスプレンダーに増槽兼ブースターを設置すれば航続距離もスピードも大幅に増加しますわ。しかし………」
「なんだ」
「はっきり言って自殺行為以外の何者でもありませんよ、こんなことは全くの想定外なんです。
各部フライヤーはまだしも、あのコアスプレンダーにブースターを噛ませるなんて……ヘリがロケットエンジンで飛行するようなものです。
暴れ馬なんてモノじゃ済みませんよ?」
とアムロをはっきりと見返しながら口にする。

681 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/06(月) 15:41:32 ID:???
「技術的には可能なんだな?」
「……保障の限りではありませんが」
「なら、あとはパイロット次第でどうとでもなるということだ。………どうした、皆、作戦はもう始まったいる!
俺のことを心配してくれるなら、早く準備にとりかかれ!!そうしないと俺も安心して機体に命を預けられない!!!」
まだ渋っているヨウランたちにアムロが怒鳴る。
その声に彼らも覚悟を決めたのか顔を引き締めると、敬礼し散って行く。

「……ふう」
アムロが一息吐いていると、パイロットスーツのルナマリアがシンを伴ってこちらに近づいてきた。
「アムロ大尉…、あの」
「…機体の調整は済んだのか、二人とも」
「ええ、でも、そんなことより…あの…アムロさん、せめて…パイロットスーツを着ては貰えませんか?」
ルナマリアがおずおず口にする。
「大丈夫だ、ルナマリア。べつに宇宙空間というわけじゃないんだ、あってもなくても大して変わりはしない。おれのポリシーと思ってくれ」

アムロはいままで一度もパイロットスーツは着ず、ジャケットですませていた(カラバ時代の黒ジャケットみたいな感じ)

「そうですか……、ちょっとシン!アムロさんに言うことがあったんでしょう!?」
ルナマリアが後ろに居るシンを前に出す。
「あ、その…」
なんと言っていいのかわからない、と言った風なシンを見てアムロは、
「……シン、坑道の地形は頭に叩き込んだか?」
「あ、はい」
「なら、いまは任務のことだけを考えろ。さもないと…俺達の帰る場所がなくなるぞ?」
「…………」
まだなにか言いたげなシンを見てどうしたもんかとルナマリアと顔を見合わせると、
「アムロ大尉、量子コンピューターを使ってシュミレートします。よろし?」
と女性技師が声をかけてきた。
「よし、シン。お前はどうやらヒマなようだな、付き合え」
「は、はあ?」
「コアスプレンダーに関してはお前が一番よく知ってるだろう!意見も聞きたい、ぐずぐずするなよ」
とさっさとアムロは歩いて行く。
「ちょ、ちょっと…俺はまだ…」
シンも慌てて後を追う。
残されたルナマリアはというと……

「オトコの友情、ってやつかしら。いいなあ」
「違うと思うが……」
レイの突っ込みも虚しく響く。

ヨウラン、ヴィーノも
「大人だ」
「大人だな」
しみじみ呟き、それを聞いたルナマリアにスパナを投げ付けられる

続く

682 名前:メビウス・リンク 投稿日:2006/11/06(月) 15:45:32 ID:???
畜生、終わらなかった

仕事が忙しいので続きはまた今度

女性技師は原作のあのキャラにするか、オリジナルにするか

考案中につき、次回までには決めます

草々

683 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 15:50:50 ID:???
GJ!
壊し屋ワロタw

684 名前:会社からですが、98です 投稿日:2006/11/06(月) 16:00:08 ID:???
>>682
GJ!
レイの突っ込みとヨウラン・ヴィーノに笑ってもうた(w
ルナがいい感じで(゚д゚)ウマーですな

685 名前:PHASE-0:異世界1 投稿日:2006/11/06(月) 16:35:36 ID:???
【アスハ邸】
「エリカ、その機体はやはりザフトのMSではないのだな」
「はい、間違いありませんカガリ様」
「解った、父にはそう報告を要れといてくれ」
「解りましたカガリ様」
「姫様、お二人がお目覚めになりました」
「あの二人が、目を覚ました?」
「はい、姫様」
「エリカ、そのMSの詳細なデーターは後で、私にも寄越してくれ」
「解りました。詳細なデーターは後日にカガリ様にお届けします」
「頼む。後、ヘリオポリスで造っている例の物のデーターもな」
「はい、カガリ様」
カガリは踵を返して、中世のお城と言っていい豪華な建物の中に入っていく。

エリカは解体作業が始まった白いMSを見ながら一人呟いた。
「似ている。余りにも似過ぎている。これは、偶然の一致なのかしら」
ヘリオポリスで極秘に造られている例のMSとこのMSが重なっていた。

686 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 17:19:16 ID:???
なんだこりゃ

687 名前:PHASE-0:異世界2 投稿日:2006/11/06(月) 17:21:12 ID:???
【アスハ邸】
「二人とも、こちらの世界に関して大分、色々としったかな」
カガリは中庭のテーブルで、大量の書物やディスクデーターを読みあさっている、アムロとシャアの二人に開いている椅子に座りながら声をかけた。
「まあ、そうですね」
シャアとしては、余りの違いに曖昧な返事しか出来なかった。
「アムロはどう思う」
「どう思うと言われてもなあ」
終始無言のアムロにシャアは振ったが、アムロにしても自分の世界との違いに戸惑いと困惑を隠せないでいた。
「まだ、馴れるのに時間がかかるか」
「ええまあそうですね」
シャアにしてもアムロにしても、元の世界が気になっており何とかして戻る方法を探していた。
「で、二人はこれからどうするのだ」
カガリが本質をついて来たが、さてこれからどうするかであった。
「やっぱり、元の世界に戻りたいか二人とも」
「そうですね」
「出来れば」
アムロとシャアは順々に答えたが、戻るすべがないのが現実であった。そこで、カガリが二人に一ツの提案をした。
「二人とも、アスハ家に雇われて見ないか?」

688 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 17:25:36 ID:???
このままだと台本みたいだから地の文増やしてみたらどうかな

689 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 17:31:05 ID:???
セリフに違和感が・・・なんだろう

690 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 17:48:58 ID:???
>>685>>642も続きか?
なら残念だ。

691 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 17:53:04 ID:???
>>691
違うだろ
631氏は種死、685氏は種の世界のようだし
何より書き方が全然違う

692 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 17:54:31 ID:???

アンカーミスった
>>690

693 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:44:41 ID:???
「シャア、何故貴様がここにいる」
怒声を上げるアムロ。それをよそに、シャアはコーヒーに口をつけるだけで答えようとしない。
「答えろ、シャア」
アムロはシャアに詰め寄ると、胸倉を掴みかかり、強引に持ち上げる。
一方のシャアは、アムロとは対照的に落ち着いた様子で対応した。
「ふっ、貴様とさしで話すのはロンデニオン以来か」
「そんなことはどうでもいい、何故ここに貴様がいる?何故、地球にいるんだ」
アムロは、腕に力をこめる。シャアは格別、何をするでもなく、されるがままにさせていた。
しかし、傍観者たちはそれをよしとはしなかったようだ。
「まあまあ、アムロ君、落ち着きたまえ」
シャアの隣で、コーヒーをすすっていた男が仲裁に入る。左目に大きな傷を持つ、趣味の悪いシャツを着ている男だ。
「これが、落ち着いていられるか。大体、あなたたちは何故そう冷静でいられるんだ。もしアクシズが落ちていたら、あなたたちも、今頃は生きてはいなかったかもしれないんだぞ」
「だが、現に落ちてはいないんだろう。それに、君をここまで連れてきたのは、何を隠そう彼なのだよ」
「な・・・に」
シャアを掴むアムロの腕から力が抜ける。
シャアが助けてくれた。敵であるシャアが。アムロの驚愕の表情が、シャアを覗き込む。
しかしシャアは、そんなアムロに見向きもせず、乱れた襟元を正すと、バルトフェルドに向き直った。
「アンディ、私がいると興奮して話もできない。しばらく出ているので、後を頼む」
シャアは残りのコーヒーを飲み干すと、ドアのほうへ向かう。
「まて、シャア、どこに行くつもりだ」
一時、うろたえたアムロであったが、まだ肝心の話を聞いてない。シャアの元に向かおうとした。
しかし、アンディといわれた男性に手首をつかまれ、止められてしまう。
「何をするんだ、離してくれ」
アムロは無理やり手を解こうとするが、バルトフェルドの力は相当のもので、振りほどくことが出来ないでいた。
「心配することはない。彼は逃げんよ」
「何故そんなことが言い切れる」
「そりゃあ、言い切れるさ。彼には行くあてなどないのだからな。それに、逃げる気なら君を助けたりはしないし、ましてや1週間もここにいるわけはないだろう」


694 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:45:48 ID:???
1週間。
その言葉を聞いて、唖然とする。
「俺は、1週間も眠り続けていたのか?」
「ああ」
アムロの身体から力が抜ける。と、同時にバルトフェルドも掴んでいた腕を離す。もう、大丈夫と考えたのだろう。
「まあ、仇敵にあって興奮するのも分からんではないが、少し落ち着きたまえ。今、コーヒーでも入れてやろう。そこに、座っていたまえ」
バルトフェルドが、自分の向かいの椅子を引く。アムロを、座らせると「少し待っていたまえ」と残し、奥に入っていった。
アムロは席に座ると、少し冷静になって考え出した。
(ラクスもアンディと呼ばれた男も、シャアが俺を助けたと言っていた。だが、どうやって?アクシズ周辺には、俺たち以外の機体はなかったはずだ。サザビーも脱出ポッドしかない状態だし。一体、どうやって助かったんだ)
考え込むアムロ。
(もしかして、ラー・カイラムが助け出してくれたのか。いや、それでは説明がつかない。それでは、シャアが助けてくれたことにはならないし、何より今頃、地球にいるはずがない。)
眉間に、シワがよっていく。
(ならば、レウルーラか。それなら、シャアが助けたと間接的に言わないでもない。いや、しかし、何故俺たちが地球にいるこの説明が付かないし・・・)
すっかり、考え込んでしまったアムロを、隣に座ったラクスと、もう一人の盲目であろう人物が眺めていた。アムロの気持ちの整理がつくまでは、待ちの姿勢を貫こうと考えているのか、一言も発しなかった。
「待たせてしまったね」
そんな、二人の心遣いをよそに、無遠慮に割り込んでくるバルトフェルド。
アムロの前にコーヒーを置き、向かい側の席に座った。
「少しは、冷静になったようだな。結構なことだ。」
「いろいろと聞きたいことがあるんだが・・・」
アムロが説明を求める。
「まあ、そんなに焦ることはない。自慢のコーヒーだ。それでも飲んで、間を取りたまえ」
目の前のコーヒーが、いい湯気を出している。匂いを嗅ぐと、1週間何も入れていなかった胃袋が、急に活性化したように動き出す。
アムロはおもむろにカップを取り、口を付けた。
(こっ、これは・・・)
口の中に広がる味。それは、今まで味わったことのあるコーヒーと一味も二味も違っていた。


695 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:46:50 ID:???
(これは、ブレンドか?しかし、ここまで、コーヒー本来のうまさを消し去ることが出来るとは)
アムロは、隣のラクスに目をやる。すると、ラクスはなんとも言えないような、微妙な笑みをこちらに浮かべてきた。ラクスには、アムロの考えが分かるようだ。どうやら、その奥にいる、盲目の男性も同意見らしい。
「どうだい、なかなかの物だろう」
バルトフェルドは上機嫌に、コーヒーをすすっている。
「すっ、すまない、俺はコーヒーには明るくなくてな。たぶん、うまいんだと思う」
とりあえず、言いつくろっておく。
「そうか、これはシャアも絶賛してくれた自信作なので、ぜひ、君のきたんのない意見を聞きたかったのだが。もしかして、アムロ君は紅茶党かね。それなら、ラクスの紅茶を飲んでみるといい。彼女の入れた紅茶は絶品だぞ」
よほど自身があったのか、少しばかり残念そうに述べるバルトフェルド。
一方のアムロは少しばかり、気がめいりそうになっていた。
(これが、自信作・・・。しかも、シャアが絶賛だと。この二人の舌はどうなっているんだ)
自分のライバルの味覚に涙しつつ、アムロは、まじめな顔に戻した。
「それより、そろそろ本題に入りたい。アンディだったか。聞きたいことは山ほどあるんだ」
バルトフェルドもカップを置き、一息つくと、アムロに向き直った。
「そうだな。しかし、その前に、まだ自己紹介をしていなかったな。私はアンドリュー・バルトフェルド。まあ、シャア同様アンディと呼んでくれ。そしてこちらが・・・」
そういう、バルトフェルドはラクスと、盲目の男性を続けて指し、
「ラクス・クラインとマルキオ導師だ」
と、紹介をした。
「そういえば、こちらもちゃんとした自己紹介とお礼がまだだったな。俺は、地球連邦軍外郭新興部隊『ロンドベル』のMS隊隊長、アムロ・レイ大尉です。このたびは、世話になり感謝しています」
そういって、敬礼のポーズを取る。
座りながらの略式な紹介と礼だが、3人は特に気を悪くしたわけでもなく、ただ肯いていた。
「君の事は、シャアからあらかじめ聞いていたから、そう形式張ることはないよ」
「そういってもらえると助かります」
「さてと、まず、どこから話せばいいかな」
バルトフェルドは考えるそぶりを見せるように、腕を組み、目をさまよわせていたが、何か思いついたのか、アムロの方に目を戻す。
「いろいろ話すことはあるが、まずはこれからかな。アムロ君」
「アムロで結構ですよ、アンディ」
「そうか、ではアムロ、君はパラレルワールドという異世界を信じるかね?」


696 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:48:11 ID:???
海というのは、人の心を落ち着かせてくれる。
シャアは、遠く水平線をただ見つめていた。
「何をしているんだ」
背後からの声に、シャアは振り向きもせず、答える。
「別に何もしていない。ただ、海を眺めていただけだ。この、美しい海を」
「海を?」
「ああ」
「何故?」
アムロは問いかける。
「美しいものに感動するのに理由が要るのか」
シャアは、以前アムロの方を向かず答える。
「だが、あなたはその美しいものを破壊しようとした」
アムロが語気を強める。
しかし、シャアは冷静に対応する。
「私が排除しようとしたのは、地球ではない。その上に、我が物顔であぐらをかき、汚物を垂れ流す肥えた官僚共だ」
「結果的には同じことだ」
アムロが吐き捨てる。
しばらくの間、二人は目を合わせず、ただ海を眺めていた。静寂な空間。そこには、潮騒の音のみが広がっていた。
「ララァは私たちに何を見せたかったのだろうか」
不意にシャアが口を開く。
「分からない、もう一つの世界を見せるとだけいって、俺をこの世界に導いてくれただけだ」
「ララァは言っていた。私たちには、世界を見届ける義務があると。だから、あるいは在ったかもしれないもう一つの世界、別の進化を模索した世界に連れて行くと、な」
「別の進化・・・・・・コーディネーターか」
アムロが呟く。
「この世界のことは聞いたな」
シャアがはじめて、アムロの方を向き、確認する。
「大体はな」
「私はこの世界のことを知ったとき、7年前のある出来事を思い出した」
「7年前?グリプス戦役時のことか」
「7年前、カミーユとエマ・シーンをつれて30番地コロニーに行ったことがある」


697 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:50:39 ID:???
30番地。
そう言われてもアムロには、すぐに出てこなかった。当時、宇宙にいなかったので、当事者としての意識が薄いのだ。
しかし、しばらくしてようやく思い当たった。
「30番地コロニーというと、30番地事件のあった・・・」
「そうだ。カミーユとティターンズから寝返ったエマ・シーンに30番地事件の実情を知ってもらおうと思ってな。
そして、そこで私たちは一人の連邦軍兵士に出会った。彼女は自分がOTとは認められないOTだった。歴戦の兵士であった彼女は、カミーユというNTが認められず、そして散っていった」
「その状況がこの世界に似ていると?」
「違うか。NTとコーディネーター、過程は違えど、どちらも人類の進化した姿という意味においては同じだろう。
そして、ナチュラルがコーディネーターを妬むのと、OTであった彼女がカミーユを妬むのは」
「・・・・・・」
「違いを挙げるとするなら、数か。NTは、いかに新人類であろうと数がいない。それで、数の暴利によってあっさり大衆に飲み込まれてしまう。しかし、コーディネーターは違う。
人工的に生み出される彼らは、すでに、宇宙にコーディネーターのみの社会を築いている」
「あなたは、何が言いたい?」
アムロが問いかける。いや、問いかけるまでもなく、アムロもシャアの言わんとしていることは分かっていた。それでも、あえて問いかけた。
「ララァは、所詮、NTによる社会などというものは、幻想に過ぎないと教えたかったのだろうか?」
それ以上、シャアは何も言わなかった。それは、アムロも同じだった。ただただ、海を眺めていた。
二人は、今まで戦ってきた。それは、形ある敵ではない。NTという概念と戦ってきた。すべての人類をNTにする。これは、二人に共通した命題であった。違いは、手段に過ぎない。
地球に住む人類を滅ぼし、宇宙でNTへの覚醒を推し進めようとするシャア。
一方、時間はかかっても、人の心を信じ、NTへの覚醒を促そうとしたアムロ。
根が同じな二人だけに、ララァの行動が重くのしかかった。


698 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:52:08 ID:???
「パラレルワールド?」
アムロが問いかける。
「パラレルワールドというと、もう一つの世界のことか?」
「その通り。まあ、正確に言うなら、多次元宇宙。我々の世界と併存すると考えられる異次元の世界といったところだ」
「それが、何の関係があるんです?」
アムロはバルトフェルドが何を言いたいのか分からなかった。
バルトフェルドは、少し言葉をためる。そして、何かを決意したように吐き出した。
「単刀直入に言おう。君は、この世界の人間ではない」
「・・・・・・」
アムロはしばらくの間、言葉を発することが出来なかった。
パラレルワールド?異世界?この世界の人間ではない?自分は冗談を言われているのだろうか。いや、冗談に決まっている。そんなことが、あるはずがない。
「すまないが、あまり、冗談を聞きたい気分ではないのだが」
真面目な話し合いをしたいときに、冗談を言われ、アムロは憤慨した。
バルトフェルドは、さも当然の反応というように、ラクスと目配せをした。
すると、ラクスは立ち上がり、部屋の隅に行くと、何かを抱えてきた。
ラクスが、アムロの目の前にあるものを置く。
地図だ。
衛星写真を地図にしたものであり、国名や地名、都市名などは載っていない代わりに、山の形や砂漠が克明に写されている。
「これは?」
アムロは怪訝そうに尋ねる。
「見て分からないかね、世界地図だよ」
「それは、見ればわかる」
「いや、君は見ていないよ。よく、その地図を見たまえ」
バルトフェルドが促す。
アムロは、地図を注視する。別段、おかしなところはない普通の世界地図だ。全体をくまなく網羅していくアムロ。しかし、ある位置に差し掛かり、不可解なところがあった。
「これが・・・オーストラリアなのか」


699 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:53:19 ID:???
オーストラリア。
一年戦争開戦直前。ブリティッシュ作戦と銘打たれたその、悲劇を知らぬものはいない。
アイランド・イフィッシュがオーストラリアのシドニーを直撃し、巨大なクレーターを作ったことは、常識とされていた。
しかし、この地図を見る限り、そのようなものは見られなかった。
「シャアもそのことに、大層驚いていたよ。まあ、君ほどじゃなかったがね」
アムロは、視線で穴でも開けてやると言わんばかりに、オーストラリアの位置を注視する。
「これは・・・本物の地図なのか?」
「偽者の地図なんてものがあったら、お目にかかってみたいものだ」
バルトフェルドが茶化すように言った。
「いや・・・しかし、これだけでは・・・」
アムロはまだ信じられないというように頭を振る。
「シャアさんも最初はなかなか信じられないようでいた。しかし、納得せざるをえなくなると、『ララァが連れてきてくれたのか』とおっしゃっていましたわ。」
ラクスが横から、口を挟む。
「ララァだって」
アムロが聞き返す。
「はい、お二人の世界での出来事は、すでにシャアさんより聞き及んでいます。アムロさんとシャアさんが、元の世界で戦ったことも。シャアさんがアクシズという小惑星を地球に落とそうとしたことも。そして、それをアムロさんに防がれたことも」
「・・・・・・」
「当事者でない私には分かりませんが、そのアクシズという小惑星は落下の軌道からそれていったそうです。シャアさんは、死を覚悟したその時、ララァという人の手によって、ここに連れてこられたと言っていました」
ラクスの言葉が、さっきの夢を思い出させる。
“アムロ、今からあなたをもう一つの地球に連れて行ってあげる”
夢の中で、確かにララァはそう言った。あれは、こういうことだったのか。
「正直言うと、我々だってこんなファンタジー、信じられるものではなかった。シャアとの見解の違いは、会話の端々で分かったが、それでも異世界から来たなんて一体誰が信じる。せいぜい、いかれた奴の戯言ぐらいにしか思っていなかった」
「では、何故そんな妄言を信じるようになった?それとも、今も、疑っているのか?」
アムロは問いかける。
「信じざるを得まい。あんなMSを見せられればな」
「あんなMS?」
「君の機体だろ。νガンダムというのは」
バルトフェルドの言葉にアムロは、耳を疑った。
「νガンダムがあるのか、ここに!」
アムロは立ち上がる。その拍子に椅子を倒してしまったが、気にもならなかった。
「近くの浜辺に、打ち上げられていた。それと一緒に、シャアが乗っていたというサザビーというMSのコックピットもな」
νガンダムがある。それを聞いたとき、アムロは打ち震えた。異世界というものを信じ始めていたアムロにとって、自分の愛機の存在は、何よりも彼を勇気付けた。
「それで、νガンダムはどこに?」
「ある場所に格納してある。むろん、サザビーのコックピットも一緒にな。それと、君には済まないが、機体や今までの戦闘データは見せてもらったよ。正体不明機をそのままにしておくわけにはいかないのでね」
全然、悪びた様子も見せないで喋るバルトフェルド。
「それを見て、理解したのさ。君たちがこの世界の住人ではないとね。ここでは考えられない高度はMS技術、君たちの神がかり的な戦闘、そして極めつけは、映像に残っていた小惑星落としの事実。こんなものを見せられれば、がちがちの空想否定論者も態度を一変させるさ」


700 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:55:18 ID:???
バルトフェルドが、コーヒーを飲んで一息つく。次は、ラクスの番というように目配せした。ラクスが、それを読み取り話始めた。
「1週間前、シャアさんはあなたを気絶したあなたを抱えて、ここに来ました。目が覚めたら、宇宙にいたはずの自分が、何故かMSごと地球にいたことに戸惑っており、事情を知るためにも、危険を承知の上で目に入ったこの家に来たということです。
そこで、アムロさんを寝かせた後、事情を聞きました。彼は、地球の人から見れば大罪人ですから、自分の素性は明かさず説明をしていました。しかし、私たちとの食違いが表面化してくると、彼もおかしいと思い始めたのか、自分のことを少しずつ話すようになりました。
しかし、それは、私たちにとっても始めて聞くお話でした」
「それで、その食違いの過程を経て、異世界という結論に達したと?」
「そういうことになりますわね」
これで合点がいった。ロンデニオンでは、取っ組み合いの末、殺し合いにまで発展しそうになったシャアが、掴みかかるアムロに何もしてこなかった訳が。自分のいる境遇を理解したうえで、例え、敵同士であったとしても一人で異世界に放り出されるよりは、ましと考えたのか。
「さっきは、ずいぶんと大人しいとと思ったが、奴も異世界にきて不安だったと言うことか」
「その発言は、ここが異世界だと認めたうえでの発言かね?」
バルトフェルドが問いかける。
アムロは、バルトフェルドに向き直ると、「認めるしかないだろ」とかぶりを振る。
「この状況から考えて、ここが俺たちのいた地球と違うのは確かだしな。なにより、これがあなたがたの大掛かりな冗談だとしても、あの男はそんな器用ではない。道化師になることを嫌がってるしな」
かつて、アウドムラで酒を飲み交わした時を思い出す。エゥーゴの1パイロットでいたかったそんな彼を、時代は許さなかった。ブレックス亡き後、エゥーゴの代表者として表舞台にたった彼は、自分を道化とあざ笑っていた。
「ですが、確かに不安というのもあるのでしょうが、シャアさんが大人しいというのは、他にも訳があるように思えますわ」
「どういうことだ?」
「シャアさんはここに来て、この世界のさまざまな情報を得ていきました。しかし、知れば知るほど、彼は何かを考え込むようになっていったのです。この2.3日はよく、海を眺めていらっしゃいますわ」
この世界のことを知るにつれて、考え込むシャア。それは、この世界を目の当たりにして、何か自分たちの世界と重ねてしまったのだろうか?
「アンディ、ラクス、教えてくれ、この世界のことを。この世界の情勢を。この世界の人類を。この世界の宇宙を」
二人は、おもむろに話し始めた。


701 名前:631 投稿日:2006/11/06(月) 18:56:22 ID:???
今回は、ここまで。次回、たぶんキラが出ます。
それと、C.E.の時間軸は、ユニウスセブン落下前です。
今後は、隕石落としされるアムロとシャアの心情を書きたい。


702 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 19:03:10 ID:???
631氏、前回はGJ言い損ねたので、ここで言わせて。

GJGJGJGJ!!!!

これは連載2回目にして恐ろしく続きが楽しみであります。
人類は、アムロとシャアは、分かり合えることができるんだろうか・・・

703 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 19:07:16 ID:???
GJ!!
面白かったよ!隕石落しを2人がどう思うかとても気になる!!
楽しみな作品が増えたよ ('∀`)b

704 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 19:13:01 ID:???
はて、CEも黒歴史の一部ではなかったけな。

705 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 19:16:49 ID:???
GJ!!
これは続きが楽しみだ!!

706 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 19:35:54 ID:???
GJ。

だが正直ラクシズ視点だと若干の不安があるww
ちゃんと更正させてくれよww

707 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 20:05:38 ID:???
ラクシズに関しては更正というより再構成が必要だな・・・

708 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 20:31:17 ID:???
ちょ、これかなり面白くないか?

709 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 20:32:17 ID:???
>>678-
GJ!!
原作のあのキャラって誰だ?
メガネか?!

>>693-
GJ!!
シャアとアムロは2人で1セットだよね!

710 名前:まとめサイト 投稿日:2006/11/06(月) 20:34:28 ID:???
職人の皆様お疲れ様です

>>685,687は輪廻氏でしょうか?それともご新規さんでしょうか?
わからなくて申し訳ないんですが教えて下さい


711 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 20:38:33 ID:???
GJ
海を見ながら語り合う二人

かっこよす

712 名前:PHASE-1:極秘ミッション1 投稿日:2006/11/06(月) 20:40:19 ID:???
【オーブ軍軍本部】
「あのお転婆姫の父親ウズミ・ナラ・アスハか。どんな人物だ」
「さあな」
アムロはシャアの他人事の言い方にカチンと来た。
「もう少し、真剣に考えたらどうなんだお前は」
いきなりアムロは席を立ち左手でシャアの胸倉を掴んだ。
「あった事もない。人間をどう評しろと言うんだアムロ」
「貴様ー」
元々、アムロは好き好んでシャアと一緒にアスハ家に居候をしていた訳ではなく、仕方なく一緒に頂けであった。
「カガリがヘリオポリスの崩壊で行方不明に為ったと言うのに」
〈ガチャ〉
「大変、お待たせ…、どうかなされましたかな」
ウズミは二人を待たせている会議室に入ると、アムロがシャアの胸倉を掴んで殴らんばかりにいるのを見て言葉に詰まった。
「アムロ、お転婆姫の父親のお出ましだ」
「くそ」
アムロは乱暴にシャアの胸倉を離すと、自分の席の前に立った。
「……宜しいですかな」
シャアは趣ろに立ち上がるとウズミに頭を下げて非礼を詫びた。
「大変、お見苦しい所をお見せしましたシャア・アズナブルです」
そんなシャアをアムロは睨み付けながらシャアと同様に非礼を詫びながらウズミに頭を下げた。
「まあ宜しいでしょう。二人共座りなさい」
二人はウズミに促されて席に座り、ウズミもテーブル向かい側の席に座る。
「先ずは、自己紹介を申し上げる。オーブ連合首長国代表ウズミ・ナラ・アスハです」


713 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 20:56:06 ID:???
これテラオモシロス GJ

30番地の連邦軍兵士ってライラ大尉のことだよな?
それと、シャアの演説のあとの乾杯とか
631氏はZが好きなんだな

714 名前:PHASE-1:極秘ミッション2 投稿日:2006/11/06(月) 21:04:05 ID:???
【オーブ軍軍本部】
「もう既に、ご存知かと思われるが。我が国がL3に所有していた資源コロニー・ヘリオポリスがザフトと地球連合軍との戦闘が原因で崩壊した」
やはり、この事か。シャアとアムロの二人は自分達がオーブ軍軍本部に呼ばれた理由を察知していた。そしてウズミは、二人の内心を素知らぬふりを決め込みながら続ける。
「そこで、貴方方二人を見込んだ上である重要な《極秘任務》に当たって頂きたい」
「極秘任務?」
「そう極秘任務だ」
ウズミの言葉にアムロは戸惑い、シャアは目を細めてウズミに厳しい視線を向ける。
「カガリを始めとするヘリオポリス住民の、捜索救助ではないのですね」
「それは貴方方の仕事ではない」
アムロはてっきり、カガリやヘリオポリス市民の捜索救助の依頼ないし命令を受けると思っていた。
「それでアスハ代表。我々に、何をしろと」
シャアはある程度は利用されるのは良いとして、一方的に顎でこき使われる気は更々なかった。
ウズミは一瞬の間を置いて二人に《極秘任務》の内容を伝える。それは、とんでもなく成功率が低い《極秘任務》の内容であった。


715 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 21:05:36 ID:???
>>631氏のレス番の読み方を考えた
「ムサイ」になった
なんで赤い人専用もあったのに赤くなかったんだろう

716 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 21:25:07 ID:???
>>715
Gジェネだとアレはもともと別ものらしい
確かドズルが乗っていたか?

717 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 21:40:44 ID:???
>>631氏 GJ!!
すごく面白い
最初は>>696-697と>>698-700が逆じゃないかと思ったが
わざと逆に書いたのか
すごくうまいと思う

メビウス・リンク氏 GJ!!
機体がアムロの操縦についていけないって
ニューガンダム使ってたんだから
当たり前だよなww

718 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:08:00 ID:???
>>631
…まだなんともいえんな…νの解析したってことが
ものすごい危機感を覚えさすのはオレだけだろうか?
まあ、続き待つことにするよ

719 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:12:43 ID:???
>>715
ドズルがルウム戦役まで使っていたのを下賜したんじゃなかったっけ?
一部媒体だと、ルウム戦役のムービーで既にグワランに乗ってるけど。

720 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:13:41 ID:???
>>631がラクシズ厨でないことを祈るばかりだ

721 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:15:44 ID:???
職人さんどなたもGJです。
まさか、休みあけもこんなに投下されるとは。
うれしいかげりです。

722 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:20:56 ID:???
>>720
違った設定や、性格にするって書いてあるし、
嵐に関しても気にしているようだから、
大丈夫でない。

723 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:22:33 ID:???
>>716>>717
つまり俺は無知を晒したと言うことか…orz

724 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:23:48 ID:???
>>716>>718だった…モウダメポ

725 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 22:29:33 ID:???
>>631氏の作品、非常に面白いです
続きを激しく期待してます

ただ1つだけ
30番地じゃないです
30バンチです

bunch [bnt]
━━ n., v. 房[束,群](になる,にする) ((up, together)); ひだになる ((up)); 仲間

の事ですよ.

726 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 23:18:14 ID:???
ガンダム世界においては、番地でも間違いではない。
にわかガノタめ

727 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 23:27:04 ID:???
>>726
すんません、XとWはリアルタイムで見てないガノタです
「番地」表記のオフィシャル文献があれば紹介して頂けますか?

728 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 23:41:39 ID:???
> 各部フライヤーはまだしも、あのコアスプレンダーにブースターを噛ませるなんて……ヘリがロケットエンジンで飛行するようなものです。
> 暴れ馬なんてモノじゃ済みませんよ?」
> とアムロをはっきりと見返しながら口にする。

1980年代にロケットエンジン搭載した戦闘ヘリなかったっけ?
モフェット博士が開発したやつはジェットか?

729 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 23:42:36 ID:???
エアーウルフ・・・

730 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/06(月) 23:50:42 ID:???
>>729
エアウルフじゃじゃ馬じゃん、すっげぇ。

青い稲妻は無音モードが売りだが、こっちは回転翼のくせに音速超えやがるwww

731 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 00:28:01 ID:???
小説版でもバンチが漢字表記になったことは一度もなかったような

732 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 00:36:05 ID:???
ダブルミーニングで「番地」にもかけてあるのかもしれないが、
少なくとも表記として「番地」が使われる事は無いな。

733 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 12:54:25 ID:???

メビウスリンクの作者はアムロとタリア、アムロとミリアリアのベッドシーンは書かないのかな?

結構読んでみたいスケベな俺がいる

作者は他にもいろいろな女性と絡ませるつもりらしいし(Hな意味?)

734 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 15:01:24 ID:???
アムロ20代の若さでシャイアン1000人斬り達成済み

経験豊富すぎる

735 名前:631 投稿日:2006/11/07(火) 18:18:24 ID:???
夕刻時、オレンジに燃える太陽が海を、そして砂浜を染め上げる。シャアではないが、本当に美しいと、アムロは思った。
家の庭先では、子供たちがボールを追い回している。無邪気に走り回る子供たちを見て、アムロは心底、アクシズが落下しなかったことをうれしく思った。
シャア同様、地球にしがみつくしか能のない官僚達には、アムロも怒りを禁じえない。しかし、時代を担う子供たち、母なる惑星である地球には、何の罪もない。
そんな者たちの命を奪っての革命など、どれほどの価値があるというのだ。
アムロはテラスを上り、ドアノブに手を掛けたところで、ふと横にいる一人の少年に気がついた。ウッドチェアーに腰を下ろし、ただひたすら海を眺めている。
アムロは、その少年から目が話せなかった。
年の頃は17.8、ラクスと同じ頃だろうか。ラクスからこの家の住人のことは、あらかた聞いていた。それから推測するに、彼がフリーダムというMSを駆って終戦に導いたキラ・ヤマトだろう。
しかし、なんて悲しそうな目をしているのか。この目を見るのは、今日は2度目だ。
そんなアムロに気づいたのか、キラはこちらに顔を向け、軽く会釈をする。しかし、それだけすると、また海を眺め始めた。
これ以上は失礼だと、アムロは家の中に入っていった。

「どうでしたか、シャアさんとは和解できましたか?」
ラクスが出迎えがてら尋ねる。
「別に和解をしに行ったわけではない。ただ、奴がこの世界にきて、何を感じているのかを知りたかっただけだ」
「そうですか、それは残念です」
「君たちには悪いが、俺はシャアのしたことを許すことができない。当事者でない君たちには分からないだろうがな」
アムロは強い口調で、しかし、はっきりと断言する。さっきの無邪気な子供たちの姿を見て、その気持ちは一層強くなった。
ラクスは、少し顔を強張らせる。
「あっ、すまない。別に、君たちを悪く言った訳ではない。気を悪くしたら誤る。すまなかった」
アムロが、頭を下げる。
「気にしないでください。お二人にとっては簡単な話ではありませんもの。それに、当事者でない私たちには、確かに分からないことですし」
「俺もここで、シャアとどうこうする気はない。すまないんだが、気持ちの整理がつくまで、ここに置いてもらえないだろうか?」
アムロは低姿勢に尋ねた。
「それはかまいませんわ。ここには私たちのような行くところの無い者や、戦災孤児も大勢います。気持ちの整理がつくまでとおっしゃらず、何日でも居てかまいませんわ」
「ありがとう」
アムロは、心の底から感謝した。正直、追い出されたらどうしようと本気で考えていた。
「それでは、そろそろ御夕飯に致しましょうか」
そう言うと、ラクスは、台所の方へ足を向けた。

夕飯は終始、和やかなものだった。誰が配慮したのか分からないが、アムロとシャアは席の端と端に分断され、かち合うことはなかった。
大勢の子供に囲まれての食事など、アムロには経験がなく、その喧騒に終始、度肝を抜かれた。
シャアに目を向けると、以外や以外、上手に対応していた。子供たちと何を話しているのか分からないが、笑顔もちらほら見える。
アムロは会ったことはないが、グリプス戦役時、シャアが二人の子供をアーガマに連れてきたという話を、かつてブライトから聞いたことを思い出した。
キラも、先ほどの悲しそうな顔はすでになく、隣の子の口元を拭いてあげたりしていた。
和やかな雰囲気のまま、夕食は進んでいった。


736 名前:631 投稿日:2006/11/07(火) 18:19:38 ID:???
夕食も終わり、後始末が大変そうなのを見て、アムロは手伝いを申し出たが、「病み上がりなんですから、くつろいでいてくださいな」と言われ、断られた。
特に、することもなく、ロビーでシャアと顔を合わせているのも嫌なので、早々と部屋に引き上げた。
まだ、寝るには早い時間帯だが、病み上がりの身体に、今日の濃い出来事のおかげで、ベッドに入るや、すぐに眠りに落ちてしまった。

今、何時だろうか。
アムロは、中途半端は時間に目が覚めてしまった。
電気は消してあるが、月の光が窓からこぼれ、ぼんやりと部屋の様子は見て取れる。しかし、部屋には時計がなかった。
再び、眠ろうと目を閉じるが、喉が渇いて寝付けなかった。仕方なく、1階に下りて、水を飲みにいく。
ロビーにはすでに人がなく、電気はなかったが、やはり月明かりによって、ある程度の位置を把握することが可能だった。アムロは、電気をつけるまでもないと、台所に向かい、水を飲んだ。
カラカラの喉を潤し、階段を上ろうとしたとき、窓の先に人影が見えた。気になったアムロは、窓際に行き、人影を注視する。
キラだ。
(何をしているんだ?)
アムロは、キラに興味が湧いた。ドアを開け、キラの元へ向かう。
波打ち際で、キラは、何をするでもなくたたずんでいた。それは、先ほどのシャアと重なって見えた。
「何をしているんだ?」
アムロは、キラに話しかける。
「あなたは・・・」
アムロの接近に気づかなかったのか、キラは、不意にこちらを向いた。
「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺はアムロ・レイだ。しばらくここに厄介になるのでよろしく」
そう言って、アムロは握手を求める。
「あっ、はい、よろしくお願いします。僕は、キラ・ヤマトです」
キラは、アムロの手を取った。
「ところで、何をしていたんだ?」
「・・・海を見ていたんです」
「海を?」
「はい」
アムロは夕暮れ時のキラを思い出す。
「確か、夕刻も海の方を見ていたと思ったが・・・?」
「はい」
キラは簡素に答えるだけだった。
「海が好きなのかい?」
「ええ、まあ」
キラは曖昧な答えをした。
それ以来、話が途切れてしまった。
アムロはどうすればいいか分からなかった。シャアと違い、キラとは何の接点もない。あまり、話をしたがらないキラに、アムロは何を言えばいいのだろうと、考えていた。
しかし、そんな沈黙を破ったのはキラであった。


737 名前:631 投稿日:2006/11/07(火) 18:21:10 ID:???
「アムロさんは、MSのパイロットなんですよね?」
「ああ、そうだが・・・」
「やっぱり、多くのMSを倒してきたんですか?」
アムロは、キラが何を言わんとしているのか、何と無く分かるような気がした。そして、この悲しそうな瞳。これが、示しているものも・・・。
「君も、多くのMSを落としてきたんだね?」
質問を質問で返すアムロ。
「・・・はい・・・」
キラの返事は弱弱しかった。
「しかし、生き残るためには仕方がなかったんだろう」
「それは・・・そうですが・・・」
「なら、割り切るしかないじゃないか」
アムロが言う。しかし、こんなこと言っても意味のないことは分かっていた。こんな、一言で割り切れるようなら、この2年間の意味はない。
「君の事は、アンディとラクスからいろいろ聞かせともらったよ。そして、それを聞いて思ったんだ。あまりにも、俺と境遇が似ているとね」
「えっ。それは、どういうことですか?」
キラが尋ねる。
「ちょっと長い話になるけどいいかい?」
アムロの言葉に、キラは首肯で応えた。
「俺の世界のことは聞いているよな。それはもう、15年も前のことだ。俺の世界でも、地球連邦軍とジオン軍による戦争の真っ只中だった。この世界で言うところの連合軍とザフトみたいなものだ。
そして、俺は、あるコロニーに住む15歳の一般人だった。俺には戦争なんて、一生関係ないものだと思っていた。平凡に職について、平凡に一生を全うする。そうなると思っていた。しかし、それは適わなかった」
アムロは思い出そうとしているのか、いったん話を区切り、再度、話し始める。
「連邦軍が俺の住んでいたコロニーでMSを開発していた。それを、ジオンにキャッチされ、コロニーは襲撃を受けた」
「えっ、それって・・・」
キラは驚愕の顔を見せる。2年前の自分に重ねたのだろうか。
「連邦のMSは俺の親父が開発したものでね。親父に隠れて、MSのマニュアルを読んでいたのが幸いしたのか、俺はそのMSを使ってジオンのMSを撃退することに成功した。
しかし、俺の居たコロニーは住めるものじゃなくなってしまった。俺たちは、ホワイトベースという戦艦でコロニーを脱出した」
キラの表情は依然、変わらなかった。


738 名前:631 投稿日:2006/11/07(火) 18:22:12 ID:???
「しかし、MSを扱える者が居なくてね。民間人の俺がMSを操って、船を守らなければいけなかった。連邦軍の本拠地に着くまで必死だったよ。
なんせ、追っ手はジオン軍きってのエースパイロット、シャア・アズナブルだったんだからな」
「シャ、シャア・アズナブルって・・・」
「ああ、俺同様この世界にやってきたあのシャアだ」
アムロとキラは家の方に向き直る。どこにいるか、わからないが、シャアを確認するように。
「本拠地に行くまでいろんなことがあったよ。俺に優しくしてくれた人、初恋の人の死。亀裂の入った人間関係。脱走なんかもした」
「・・・・・・」
「必死の想いで本拠地に着くと、今度は無理矢理軍籍に入れられた。そして、最終決戦に入った戦争の最前列に送られた。そこで、俺はある出会いをした」
アムロは、そこで話を止め、星空を見上げた。15年前のあの日を思い出すかのように。自分をこの世界に連れてきたあの人を、自分が誤って殺してしまったあの人を、心が通い合ったあの人を。
キラは、アムロの話の続きをただじっと待っていた。
アムロも決意したのか、再び話し出す。
「その人はジオンの兵士だったが、俺たちは分かり合うことが出来た。しかし、俺のミスで殺してしまった」
「なっ・・・」
「戦争は連邦軍の勝利で終わった。俺とシャアの戦いも取り合えず幕を下ろした。これが俺たちの世界で一年戦争と呼ばれる戦争だ」
すべてを言い終え、キラの方を向く。キラも、アムロに向きなおし、言った。
「これは、偶然なんでしょうか?」
「偶然以外にどう説明する」
アムロは至極冷静に言い放つ。
「でも、ここまで似ているなんて・・・」
キラは納得がいかないのか、食い下がる。
アムロにも、その気持ちが分からないわけではなかった。バルトフェルドとラクスにキラのことを聞いたとき、こんな偶然があるのかと耳を疑ったものだ。
「一年戦争がこの世界で起きたものなら、偶然と言い放つことは出来なかっただろうが、これは異世界の話だ。偶然以外にありえないだろ」
キラは、なにか考え込むように、俯いてしまった。しかし、そんなキラを尻目にアムロは話続ける。


739 名前:631 投稿日:2006/11/07(火) 18:23:24 ID:???
「戦争終結後、俺は危険人物と認定され、7年もの間、半ば監禁状態にあった。俺も一年戦争当時は生きることに必死で、相手のことを考える余裕はなかった。若かったせいでもある。
しかし、7年という時間は俺を腑抜けにもしたが、考えさせてくれる時間でもあった」
「考えさせてくれる時間?」
「ああ、一年戦争時の俺の戦果は相当なものだったらしい。しかし、それは、それだけの人を殺したということだ。それを考えてしまい、鬱になったこともある」
「・・・・・・」
「だが、俺は戦争時のある人の言葉を思い出してね。俺の初恋の女性の婚約者だ。俺は、その女性を助けられなかったのは、自分の責任だと感じ、その人に謝った。
しかし、その人はこう言ってきたんだ。『うぬぼれるんじゃない、ガンダム一機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほどあまいものではないんだぞ、
パイロットはその時の戦いに全力を尽くして、後悔するような戦い方をしなければ、それでいい』ってな」
キラは何も言わなかった、いや、何も言えないでいた。
「その言葉で、俺は立ち直った。もっとも、腑抜けた根性は直らなかったがな。だが、少なくとも、後悔はしないようになった」
ふふっ、とアムロは自虐的な笑いを見せた。
アムロは、キラの正面に移動し、真正面から真面目にキラを見つめて、口を開いた。
「キラ、君は2年前、後で後悔するような戦いをしていたのか?」
キラも正面からアムロを見つめ、言い返す。
「そんなことは、ありません。僕たちは自分の信じる道を貫いた。それに、後悔はありません」
「なら、それでいいじゃないか。戦争に、誰が正義で、誰が悪かなんてことはない。お互い、言い分があるものだ。ならば、その時自分に出来る精一杯をするだけだろ」
「・・・・・・」
「ふっ、理屈じゃ分かっているがって顔だな。まあ、君はまだ若い。大いに悩むのは結構だと思う。しかし、時間はあるが所詮有限だ。特に、若いころの時間はな。後悔だけはするなよ」
アムロはそういい残すと、その場を去った。眠気が出てきたせいもあるが、自分の言いたいことは、すべて言えたからだ。後は、キラがどう受け取るかに過ぎない。
部屋に戻り、ベッドに横たわる。
自分とキラの状況の酷似性を、アムロは偶然と言い切った。偶然に決まっている、それは間違いない。しかし、この世界のこの場所に来たことまで偶然だろうか?宇宙にいた自分たちが地球に、それも自分とよく似た境遇を経験した少年の下に・・・。
(ララァが導いてくれたのかな。キラの元に・・・)
まどろみの中で、アムロはそんなことを考えていた。


740 名前:631 投稿日:2006/11/07(火) 18:24:28 ID:???
隕石落としまでいけなかった。
次回ということで・・・。
明日は学校あるから、投下できるかな?

>>725さん
オフィシャルで確認してみたら、確かに30バンチでした。
ご指摘、ありがとうございました。

741 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 18:37:27 ID:???
GJGJGJ!
投下ペースもストーリー展開も、まったく気負ったり急いだりしなくていいんですよ。
アクション絡みのシーンもいいけれど、今回のような世界や価値観の異なる者同士の
対話や相互理解というのこそクロスオーバー話の醍醐味のひとつなんですから。


742 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 18:59:06 ID:???
乙。
>>741
>対話や相互理解
・・・これを種で出来ればいいのだがな。
種のテーマの一つはこれだったみたいだが、まったく対話してなかったし。

743 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 19:12:47 ID:BoybPFjv
GJ!!
>>631はん
なんて物見せてくれるんや〜

744 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 20:18:43 ID:???
前の感想では捻くれて言えなかったが今度は素直に言う。
GJ!

745 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 20:29:31 ID:???
我が脳内では今現在、降神祭が行われております

GGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJ!

746 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 20:31:27 ID:???
また1人素晴しい職人が降臨したか、流石はアムロスレだな

631氏GJです

747 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 21:38:10 ID:???
>>631
gj
素晴らしい。

748 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 22:32:49 ID:???
ラクシズ側のもイイナ
これなら奴らの暴走も抑えられるってものか?

749 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 22:32:55 ID:???
GJ!!
これは、ラクシズの更生に期待できそうだ

750 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/07(火) 22:49:24 ID:???
今までは警戒していたが今回のに対しては言えよう
GJ!!
キラに対して更生できそうだ…ただラクスについてはまだなんともいえないな
どうなるやら…続きが楽しみです

751 名前:んじゃこうしよう 投稿日:2006/11/08(水) 05:58:52 ID:???
だけど、御大二人が一緒で大丈夫かね。双子の教育方針を巡って、双子の目の前で殴り合いの喧嘩をして、双子が途方に暮れる光景が目に浮かぶのだが。

752 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 14:13:18 ID:???
>>751
どっかのアクシズから
ズガガガガガガガ(AAry
のアムロが降臨する予感w

753 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 14:47:13 ID:???
いや、私が言っている御大は、シァアとアムロの事なのだが。

754 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 15:31:33 ID:???
あぁ、書き方が悪かったな。ゴメン。
御大=アムロとシャアは分かってた。
双子の前で殴りあい宇宙な二人が、旧板のアクシズ一家とダブって見えたんだよ。

755 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 16:42:13 ID:???
>>754
それじゃあアムロが完勝じゃねーかvv

756 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 16:56:45 ID:???
アムロからシァアの双子教育はけしかけに見えて、シァアからすればアムロの双子教育は何もするなに見える。
こんな構図での御大二人の殴り合いを想像してしまうのだが。

757 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 17:38:33 ID:???
口は出ても、手は出ないと思う。

キラは一対一の対話で悟らせていく感じ。
カガリはアムロとシャア二人の、どちらにも理がある口論を横で聞いて
自分の過ちに気付く展開になりそうだ。

・・・まぁ、どう更生するのか一番想像できんのはラクスだが。

758 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 18:26:25 ID:???
やっぱり、シァアとアムロの二人は双子の前で殴り合いの喧嘩をしてこそ。

え。

759 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 18:57:28 ID:???
ここでラクスだけ更正しない展開と予想

760 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 19:08:45 ID:???
>>759
そりゃだめだろw

面白そうではあるが

761 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 19:14:52 ID:???
それにしてもうまい職人だな>>631氏は
文章力もあるし、なぜ二人がこの世界にきたのかがうまく出せてる

アムロは自分と近いキラを導くために、シャアはこの世界で自分をもう一度
振り返るためってところじゃないか

762 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 19:59:02 ID:???
>>761
631氏だけじゃなく
このスレの職人方はみんなうまいと思う
全職人にGJ!

763 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 20:41:07 ID:???
【アスハ家所有別荘】
「あ、シャアさんだ」
キラはアスランの車から別荘のテラスから海を眺めているシャアを見付けた。
「キラ、あの人か。異世界から来た人は」
「うん。そう」
「そうか」
アスランは別荘の駐車場に車を止めてキラと一緒にシャアの元に向かった。
「シャアさん」
「キラか。?おや、そちらにいる彼は」
シャアはキラの隣にいるキラと同年代の少年に目がいった。
「あ、彼は」
「始めまして、アスラン・ザラです。シャア・アズナブルさん」
アスランは自分からシャアに名乗り出た。
「ああ、君か。キラの幼なじみの友人は」
「はい、そうです」
シャアはゆっくりと前に出てアスランに右手を差し出す。
「シャア・アズナブルだ。宜しくなアスラン君」
「こちらこそ」
アスランはシャアが信頼出来る人と判断し、ゆっくりと右手を差し出すシャアと握手した。
〈カチャ〉
少し、離れたテラスの窓が開きカリダが顔を出す。
「自己紹介が終わりましたら、三人共お茶でもいかがですか」
カリダはそう言うと、バーのキッチンに向かいお茶の仕度を始めた。
「そうしよう。アスラン、シャアさん」
キラはニッコリと微笑んで、二人を即して中に入っていった。
「そうだな。アスラン君、君もそうするといい。積もり話しは有るのだろう」
「はい」
二人は、積もる話しをする為にバーに入っていった。


〔次回予告〕
キラ、カリダ、マルキオ、バルドフェルト、マリュー、エリカ、アムロ、そしてアスラン。一同の会する中で、シャアがアスランに語る自分の戦争の歴史。そのシャアの語るシャアの戦争の歴史に、父親の亡霊と戦うアスランは何を思う。



764 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 21:18:12 ID:???
【アスハ家所有別荘】
「お陰で、助かったよ。νガンダムを棄てずに」
「あ、アムロさん」
「キラか」
アムロ達4人は、地下施設から別荘のバーに上がってきた所をキラに声を掛けられた。
「お茶でもどうですか」
「私共はお先に、失礼させていただいております」
キラ達4人は、日当たりの良い窓際のテーブルでお茶飲みを始めていた。
「そうするか、俺達も」
「ええ」
バルドフェルトとマリューの二人が応じ。
「そうだな」
「そうしましょう」
アムロとエリカも続いた。「今、紅茶をいれますわ。ちょうど、ケバブも焼けましたから」
アムロとマリューは手伝いを申し入れしたが、カリダにあっさりと断れた。
「キラ、ラクス達は海辺で遊んでいるのか」
「うん、あの様子だと後2時間は遊んでるよ」
「そうか」
バルドフェルトは些か危惧を覚えたがアスハ島ならそれ程危険はあるまいとも思った。

「所で、アスラン君、君の話しを聞く所によると、ユニウス・セブン落下事件の主犯各達は、間違いなく君のお父上の信奉者達なのだね」
「はい」
アスランの簡素な返事に部屋全体の空気が冷えた。
「それ、本当なのアスラン君」
「事実です」
マリューは信じたくはなかったが同時に、これで謎が解けたとも思った。
「何処となく似ているな、君と私の境遇は」
「おい、シャア」
「私は、本当の事を言っているのだよアムロ」
シャアはアムロを見ありじっと睨みつける。
「続けて下さい」
アスランはシャアが何を語りたいのか最後まで聞きたかった。



ちょっとコマ数の関係で性急な展開にしてしまいました。

765 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 21:44:31 ID:???
投下終わりだよな?
GJ

766 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:01:55 ID:???
【アスハ家所有別荘】
「君は、聞いてどうするつもりだね」
「聞いてから決めます」
シャアはアスランの目を見据えと見つめ、これが若さかと思った。
「シャア・アズナブルは本当の私の名前ではない」
「本当の名前ではない」
「そうだ。私の本当の生まれながらの名前はキャスバル・レム・ダイクン。L2にあるサイド3・ジオンの独立運動の政治指導者ジオン・ダイクンの息子だったのだ」
アムロとカリダを除く全員が驚きの顔でシャアの顔を見る。バーは無言に包まれキッチンでのカリダの仕度の音が支配する。
「じゃあ、シャア・アズナブルの名前は偽名なのですか?」
思い沈黙が支配する中、沈黙を破る形でキラがシャアに問い質す。
「……そうだな、厳密に言えば偽名になる」
「そんな」
キラは自問する。じゃあ自分の前にいる人は誰と。そしてアスランは、ミネルバに乗っていた時のデュランダルの言葉を思い出す。
「ボギー1か、…本当の名は、なんと言うのだろう。……名は、その存在を示す物だ」

「だが、私達の世界ではシャア・アズナブル=キャスバル・レム・ダイクンは、同一人物として扱われているからさ程、私に取っ手は問題にはならなかった」
キラはアムロを見た。アムロはキラの心中を察したのか頷いて肯定した。


767 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:32:40 ID:???
【アスハ家所有別荘】
「何故、本当の名前を捨てて間でも、シャア・アズナブルを名乗っているのですか」
アスランの疑問にキラも同意の表情してシャアを見詰める。
「ザビ家への復讐の為だよアスラン君」
「復讐?」
「そうだ復讐だ」
「何故、復讐を」
アスランはやり切れない感情になっていた。彼等の世界も同じなのか、自分達の世界と同じなのかと。
「父を殺し母を病死に追いやったザビ家への復讐の駄目にだ」



仕事開始の時間ですので一旦中断します。

768 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:51:10 ID:???
まさか書きながら投稿しているのか?

769 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:52:53 ID:???
まとめて投下してくれるといいんだけどね

770 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:54:24 ID:???
というよりはよほどの腕がないと一発で実のある文章なんて書けないだろ
普通はメモ帳か何かに書いて、それから見直して添削していかないか?

771 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:57:25 ID:???
携帯からの投稿と予想

772 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 22:59:16 ID:???
俺もそう思う
別問題で職人さんが投下する時にかぶりそうで
投下のタイミングむずかしくなりそうだな

773 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 23:02:27 ID:???
どうりで台本みたいな小説だと思った
>>770
プロでも一発で書くなんて絶対無理
プロットと骨組みからしっかり決めておいて、各部分を書いてそれを繋げる様にして全体を仕上げて更に推敲してる
勿論、このスレでもそこまでしろとは言わないけど一回だけでも自分の文章を見直してみては如何かな?
一回だけでも文章全体のレベルはかなり上がるよ

774 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/08(水) 23:10:31 ID:???
携帯だと書くの大変だよな・・・

775 名前:765 投稿日:2006/11/09(木) 00:21:23 ID:???
ぬかった……まだ投下中だったとは

776 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 00:49:18 ID:???
>>631の人と同じ人なのかな?

777 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 02:06:00 ID:???
とりあえずL2とかサイド3とかジオンとか
固有名詞そのまま何も知らない相手に使いほど馬鹿じゃないだろう
事前にお互いの世界の情報交換が必要、最低でも主要軍と施設の説明ぐらいは

778 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 02:06:55 ID:???
×固有名詞そのまま何も知らない相手に使いほど馬鹿じゃないだろう
○固有名詞そのまま何も知らない相手に使うほどシャアは馬鹿じゃないだろう

779 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 02:14:54 ID:???
>>775
ドンマイ
ていうか「次回予告」の直後に投下するとは誰も思わない罠

780 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 02:33:53 ID:???
>>776
書き方で分かると思うがw

781 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 03:08:43 ID:???
小説って皆はどんな風に書いてる?

782 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 03:11:54 ID:???
>>781

783 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 03:14:20 ID:???
>>781
書き手スレで聞きなさいな

784 名前:782 投稿日:2006/11/09(木) 03:24:08 ID:???
ごめん・・・間違えて書き込んじゃった・・・(´・ω・`)

>>781に書こうかと思ったけど、確かに783の言うとおり、
スレ違いになっちゃうから・・・

考察スレだったらおk?

785 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 04:20:01 ID:???
雑談スレは最近ネタ無くて過疎ってるし
考察やらで盛り上がってるときならともかく、今は別に書いても良いんじゃないのか

786 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 04:20:06 ID:???
>>784
なんで考察スレになるんだ?
専用のスレがあるのに。

【SS】新シャア板の職人相談室 4部屋目【イラスト】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1162137361/

787 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 05:00:04 ID:???
別にこのスレに投下するつもりで聞いてるのなら
考察スレでもいいんじゃない

結果的には職人の活性化に繋がるんだし

788 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 13:58:20 ID:???
つーか微妙に過疎ってるからここでも雑談スレでも話題投下になるから是非やってほしい
聞く側も答える側も頼む

789 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 15:28:51 ID:???
じゃあ各職人さんはどういう風に小説書いてるんですか?

790 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 15:49:29 ID:???
>>789
いまいち、質問の意図が分からないなあ
それはSSの作風に対する質問なの?
それとも、>>770>>773の意見みたいに投下する前に
メモ帳やワードに書いてから投下したほうがいいのかという
質問なのか?

791 名前:423 投稿日:2006/11/09(木) 18:33:08 ID:???
自分の小説の書き方でよければお答えしますが

792 名前:631 投稿日:2006/11/09(木) 18:38:34 ID:???
その、ニュースはアムロが意識を取り戻した3日後、日が落ち始めた頃に流れ出した。ユニウスセブンが軌道をはずれ、地球に落下するというものだった。
各国の首脳が緊急の会見を開き、連携して対策を協議しているということだが、未だ、具体的な解決措置が取られてない。打開案ではないが、速やかにシェルターに避難しろと、各国首脳は言うしか出来ないのが現状のようだ。
「本当なのか、コロニーが落ちるというのは!?」
アムロは家に入ってくるなり、キラの母・カリダに掴みかかり叫んだ。
体力も戻り、体を動かしたくなったアムロは、外で子供たちの相手をしていた。そんなアムロの元にカリダは来ると、「子供たちの前では・・・」と、前置きをし、家の中でアムロにニュースの内容を話した。
「何故だ、誰がそんなものを落とそうとする?」
アムロは、無意識にシャアを振り返る。しかし、シャアはソファーに腰を下ろし、冷静にテレビを見ていた。
「それは分かりません。しかし、今は地球・プラントの間で戦争状態にあるわけではありませんし、連合軍とザフトが破砕作業をしているということです。事故か、何かの偶然が重なってのことでは・・・」
「違うな、これは人為的なものだ」
カリダの説明をさえぎる形で、ニュースを見ていたシャアが口を挟む。
「それは、どういう事ですの?」
ラクスが、シャアに聞き返す。
「このユニウスセブンと言うコロニーは、安定軌道に入っていたと言うことだ。当然、宇宙ではそれを監視しているものと思われる。軌道上に障害があれば、事前に分かるだろうし、
何かしらの対策を取っていたはずだ。そして、何より急すぎる。事前に策を練り、決行したと考えるほうが妥当じゃないかね」
シャアはさも他人事のように言い放つ。
アムロはそんなシャアに、怒りが湧いた。シャアの前で睨み付ける。
「よく、そんな他人事のような気で居られるな。その、ユニウスセブンというコロニーが落ちれば、貴様も助からないかもしれないんだぞ!!」
「他人事などと思ってはいない。しかし、この現状で我々に何が出来る。出来ることなど、在りはしまい。それともまた、νガンダムを持ち出して、あれを押し出そうとでも言うのかね?」
シャアが皮肉る。
一瞬、アムロも考えてしまった案を、心の中で一蹴する。浜辺に打ち上げられていたというνガンダムは、唯でさえ未完成だったのに、アムロの無茶な運用によって、とてもじゃないが動かせる代物ではない状態だった。
いや、しかし万が一、動かせたとしても現実的な話ではない。νガンダムは、あらゆる戦闘下での運用を想定されているものの、宇宙戦闘に重点を置いてカスタマイズされている。大気圏内の飛行は出来ないし、何より今からどうやってユニウスセブンの元へ行くというのだ。


793 名前:631 投稿日:2006/11/09(木) 18:39:55 ID:???
「まあまあ、お二人とも。今は、言い争っている場合ではありませんわ」
ラクスが仲裁に入る。
アムロもシャアもその言葉で、とりあえず鞘を収めた。
「ここには子供たちも大勢います。今は、避難だけを考えましょう」
「避難する場所はあるのかね?」
シャアが問いかける。
「ええ、政府指定のシェルターが近くにありますわ」
「そうか、ならばすぐにでもシェルターに行こう」
シャアは、ソファーから立ち上がる。
アムロは、まだ何か言いたげであったが、確かに言い争っている場合ではない。自分を冷静に御した。
「とりあえず、子供たちを集めましょう」
カリダはそう言うや、外にいる子供たちを集めにかかる。ラクスは、家にいる子供たちを集めるため、階段を上がっていった。
アムロも、カリダに続いて外に出る。まだ、遊びたがっている子供たちを説得し、家の前に集めていく。
数分後、ラクスは全員いるかを確認し、安堵の表情を浮かべた。
「さあ、みんないらっしゃい。私に着いてきてくださいね」
子供たちは、何が始まるのか興味が絶えないようで、「ねえ、どうしたの?」「どこか行くの?」「あー、分かった、お使い」「まだ、遊びたいよー」と忙しない。
ラクスは、微笑ましい様子を見ていて、気がついた。
キラとアムロ、シャアの3人の姿が見えなかった。
「キラ、それにアムロさんにシャアさんも・・・」
ラクスはあたりを見回す。すると遠目に3人の姿が確認できた。3人とも、一様に空に見入っていた。
ラクスも、3人が見ているところに目をやる。すると、ユニウスセブンの落下が肉眼で確認できるまでに迫っていた。
ラクスは、3人を呼びにいく。近づくにつれ、3人の表情が見えた。悲しそうに見つめるキラ、厳しい顔のアムロ、そして、何か思案げなシャアの表情が、ラクスに強く印象づいた。

シェルター内では、子供たちが不安げに声を上げていた。
「何があるの」「ずっとここに居なきゃいけないのかよ」
ユニウスセブンの落下の影響で、シェルター内に地響きが起こる。
不安に陥る子供たちを、ラクスやキラは、やさしく抱きしめた。
「大丈夫ですわ」「いいえ、少しの間です、すぐに行ってしまいますからね」
不安をかき消すように、ラクスは子供たちを慰める。

794 名前:631 投稿日:2006/11/09(木) 18:41:11 ID:???
アムロも、抱きついてきた子供たちの肩を抱きしめた。
アムロは、正直に怖いと思った。
アクシズ落としを現場で体験し、しかも、そのアクシズを押し上げるという暴挙にまで出た男がである。
(ただ、じっとしているというのはこんなにも恐怖を感じるものなのか。動いているほうが、どれだけましなことか)
子供たちを掴む手に力が入る。
「痛いよ、アムロ」
子供たちから、苦情が来る。
アムロは力を抜き、子供たちに謝罪した。
「すまないな、俺も怖くてね」
「大人でも怖いの?」
「ああ、俺は弱虫だからね。でも、みんなは強い子だろう?」
わざと自分を卑下する言い方をする。そんな言葉を聞いて、空元気を出そうとしている子供が可愛く思えた。
(俺は、いつの間にか、銃を持っていないと安心できなくなっていたのか)
それは、それだけの間、戦い続けてきたことの証であり、彼が歴戦の戦士であるからこその悩みでもあった。そして、この時、シャアも同様の考えをしていたことを、アムロは知らないでいた。
そんな考えの最中、先ほどとは比較にならない揺れがシェルターを襲った。近くに落下したのか、揺れで倒れこむ人もいた。
子供たちの泣き声がシェルター内に響き渡る。頭を抱えこむ人、神に祈る人も見られた。
(これは・・・覚悟を決めておいたほうがいいかもしれないな)
アムロは心の中で、覚悟を決めた。ラー・カイラムにいた頃は常にその覚悟を背負っていたものだが、アクシズの落下を阻止できたという安堵感と、この世界での子供たちとの一時が、アムロに緊張感を失わせていたようだ。
そんな最中、美しい歌声がシェルター内に響きわたった。
アムロは、何事かとその歌声の主を追った。
ラクスだ。
彼女の歌声が、シェルター内を包み込む。泣きつく子供たちの頭を撫でながら、ラクスは歌い続けた。
(なんて、きれいな歌声なんだ)
アムロは、一時、怖さも忘れ、歌に聞き惚れていた。
歌でこれほど安らぎを覚えたのは初めてだった。いつ死んでもおかしくない、緊迫した状況の中、誰もが彼女の歌に聞き惚れていた。
子供たちも泣き止み、聞き入っている。
そんな、彼女の歌は警戒が解除されるまで、シェルター内を包んでいた。


795 名前:631 投稿日:2006/11/09(木) 18:42:15 ID:???
家は、落下の影響でばらばらになっていた。高波に流され、見るも無残な瓦礫の山と化している。
みな、一様に顔を伏せていた。子供たちは泣き喚き、瓦礫の中から、玩具を探したりしていた。
アムロも切ない気持ちでいっぱいだった。目を覚ましてからたった3日とはいえ、愛着も湧き始めた頃であった。それを、すべて流され、自然と拳に力が入った。
アムロは、シャアの元に行き問いかける。
「あなたは、昨日、これが人為的に起こされたものだと言っていたな。一体、誰がこんなことをしたんだ?」
シャアを睨み付ける。まるで、シャアがユニウスセブンを落下させた張本人であるかのように。
「私に分かるわけがなかろう」
「ならば、あなたの私見でいい。どうして、こういうことが起きたと思う?」
「・・・・・・おそらくはコーディネーターの仕業だろう」
「コーディネーター!?何か、証拠でもあるのか」
「君は私見でいいと言ったろう。あくまでも、私個人の想像に過ぎん」
シャアはやれやれと首を振る。
「だが、今は戦争状態ではない。ナチュラルとコーディネーターとの間にも、不穏な空気は無いが・・・」
アムロは、この3日で集めた世界の情勢を思い出す。プラントは、確かギルバート・デュランダルという穏健派をトップとして、ナチュラルとも共存を図っていたと記憶していたが。
「私が言っているのは、一部のコーディネーターのことだ」
「一部の?」
「例え、議長が穏健派で通っていたとしても、すべてのコーディネーターがそれを良しとしている訳ではないだろう」
「では、今回のことはナチュラルを憎む強硬派の仕業と?」
「おそらくな」
シャアは私見とは言っていたものの、何か確信に近いものを持っているようだと、アムロは感じた。アクシズとユニウスセブン、違いはあれど、あんなものを地球に落とそうとしたもの通し、シンパシーみたいなものを感じているのだろうか。
「あなたは、今回の事件をどう感じた」
アムロは、コロニー落としをされる側に立ったシャアの心の内を聞きたかった。
「どう、とは?」
「今回、ユニウスセブンを落とされる側に立って、どんな気持ちになったかを聞いているんだ」
つい、語気が強くなってしまった。
アムロの目を見ていたシャアは、子供たちの方へ視線を送る。泣き喚く子供たちを見ながら、口を開いた。
「恐ろしかったよ、じっとしているというのはな。自分で動いているときは、そんなことを思ったことも無かったのだがな」
「あなたはその恐怖を知らなかったから、あんなことが出来たのか?」
「それは違う。以前にも言ったはずだ、私は業を背負うとな」
「貴様はあの姿を見てもそんなことが言えるのか!!」
アムロは、悲しみにうつむくキラやラクス、子供たちを指しながら声を張り上げた。
「嘘でも、あんなのを見たら気持ちが揺らいだ、くらい言ったらどうなんだ」
シャアは、そんなアムロに何も話さず、アムロを尻目にその場を離れた。
アムロも、そんなシャアを追おうとはしなかった。


796 名前:631 投稿日:2006/11/09(木) 18:43:17 ID:???
シャアの考えは見事に的を射ていた。
家が流され、これからどうすればいいのかと、アムロは考えていたが、すぐに代わりの家が簡単に見つかった。
キラの姉であり、この国の代表でもあるカガリ・ユラ・アスハのつてで、この人数を収容できる邸宅を借り受けることが出来た。
子供たちが新しい家に入るや、テレビをつけ始めた。しかし、どこのチャンネルも一様にユニウスセブン落下のニュースで持ちきりで、見たい番組のあった子供たちは、不平たらたらであった。
テレビに興味を無くした子供たちから、シャアはリモコンを受け取ると、ソファーに座りチャンネルを回し始めた。
どのチャンネルも、政府の記者発表や落下現場の風景、負傷者の状況などを映していたが、突然、今点けていたチャンネルが慌しくなった。
横から原稿をもらったアナウンサーが、「今、入ってきた情報です」と、原稿を読み上げていく。そして、映像が映し出された。
そこには、ユニウスセブンを地球に落下させようとしているジンの様子が、ありありと映されていた。
「これは、困った事態になったな」
シャアは、誰とも無くつぶやいた。アムロも、深刻そうに画面に食い入っている。
「困った事態とは?」
ラクスが尋ねる。
「こんなもの見せられては、地球側としては怒りを抑えられないだろう。再び、戦争になるかもしれんな」
「そんな、でもこれはプラントの総意ではないでしょ」
カリダが立ち上がり、声を荒げる。まだ、これが一部の者の仕業とは報道されていないが、プラントのデュランダルは穏健派であるし、何より、息子のキラはコーディネーターである。そのため、コーディネーターを信じたい気持ちが強かった。
「例えそうであったとしても、そんなことはどうでもいいのだよ」
「どうでもいいとは?」
カリダの問いに、今度はアムロが答えた。
「今回地球は、言い換えれば、ナチュラルは甚大な被害を被った。そして、その怒りは突き詰めればどこに向けられるか。あれが、プラントの総意でなかったとしても、あんなものを造らなければという気持ちが高まり、いずれは・・・」
「そんな」
カリダはストンとソファーに腰を落とす。そんな、カリダにラクスは手を差し伸べた。
「もっとも、必ずしも戦争になると決まったわけではない。あまり、気にしすぎない方がいいかもしれないな」
アムロは、カリダに取り繕う。
「そうですよね。誰だって戦争なんてしたくありませんよね」
カリダは弱弱しく、肯いた。


797 名前:631 投稿日:2006/11/09(木) 18:45:16 ID:???
今回はここまで。

ラクシズに対する不安があるようなので、とりあえず今後の展望の一部を。
キラ →アムロやシャアによって感化。
カガリ→このSSでは泣いてもらおうと思ってる。現実は甘くない。
ピンク→正直、再構成が必要かなと。
凸  →正直、どうでもいい。

それと、住人に聞きたいんだが、シャアには2パターンの考えがある。
1.AAにずっと乗っているパターン
2.AAを離れ、ピンクや虎と一緒に宇宙に行く

アムロはずっとAAに乗せようと思っているが、シャアは決めかねている。
どっちがいいだろう。宇宙に行っても敵対はさせないつもり。
パターン1
・アムロとシャアの掛け合い、および共闘が見られる。
・シャアと赤ザクの掛け合い、および戦闘が出来る。
・デストロイを見ての、Zでの再現を書ける。
パターン2
・ピンクを更正させやすい。
・戦力の偏りを防げる。
・キラがアムロよりになる(かも?)

等の、ことが出来そうなのだが。どっちがいい?


798 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 18:50:31 ID:???
>>797
自分がやりたいと思ったようにやるのが一番良いと思うよ。

正直おもしろいだけに。

799 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 18:55:55 ID:???
個人的にはCEではアムロとシャアは憎まれ口を叩きあいながら協力してほしい
12人のプル〜みたいな感じで

800 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 19:00:53 ID:???
P2の方が、エンタメとしては良いかも(私見だが)
GJ

801 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 19:01:05 ID:???
>>791
是非

802 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 19:47:44 ID:???
自分がやりやすいようにしたらいいと思う。
誰も文句いわんよ。

803 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 20:08:48 ID:???
CCAの時点だとアムロのシャアに対す二人称は「あなた」じゃなく
「お前」か「貴様」じゃなかったっけ?

804 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 20:11:04 ID:???
そりゃ戦闘中だからだろ>お前、貴様
さすがに29歳のいい大人なんだから平素は「あなた」じゃね?
ガキじゃあるめーし

805 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 20:13:31 ID:???
>>797
GJ!
個人的にはパターン1が見たい


806 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 20:19:43 ID:???
>>804
貴様はともかくお前程度は普通に言うと思うけど

807 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 20:24:27 ID:???
ゼータの時点では「あなた」って言ってなかったっけ?

俺は特に違和感無く読めたけど

808 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 20:42:43 ID:???
呼ぶときはずっと名指しだったイメージがある

809 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:02:33 ID:???
GJ
ラクスはやはり再構成か
まあそれが無難だなww

シャアとルナマリアの戦闘は見たいけど
パワーバランスを考えればパターン2が良さそうだな

810 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:07:12 ID:???
時と場合によるが・・・あなたじゃちょっとよそよそしすぎるとは思った
それにちょっと険悪すぎるな
CCA後だとしても
状況を考えて表立って対立するような仲じゃないだろあの二人

811 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:12:32 ID:???
>>810
そんなに険悪か?
むしろ冷静だと思うぞ
険悪というより一時的に感情が高ぶっているだけだろ


812 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:22:03 ID:???
険悪っつーか、ちょっとアムロが突っかかりすぎには感じる。
ユニウスセブンの事件を見てシャアをねちねちつつくようなことはしないと思うんだがなぁ・・・


813 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:24:58 ID:???
自分より5歳も年上の人間に「お前」とはフツーは言わんな

814 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:29:21 ID:???
>>813
ブライトのことは呼び捨てにしてたが
それとは状況が違うしなあ

815 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:34:40 ID:???
gj
相変わらずハイクオリティだ。
この調子でキラを感化させ、ラクスを更生させてやってくれ。
個人的には1を見たいが、パワーバランスを考えると2が無難か?
でも、やはり>>631氏の最も意欲のわく方で書いてもらえればいいとは思う。
次回も期待してる。

816 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:35:24 ID:???
Z時ならあなた
CCA時ならシャアが自然だと思うけどなあ

817 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:49:40 ID:???
CCA時は敵同士だったから「お前」や「貴様」でいいが
この状況では「あなた」でいいだろ

それに小説やSSでの二人称に名前しか言わないのはおかしいと思うぞ

818 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:55:11 ID:???
Z時はシャアの立場もあってあなたっていってたんだろ

819 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 21:55:42 ID:???
句読点が変な位置にあるせいで読み難い。話の流れはOK。

820 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 22:04:09 ID:???
Ζの時はまがりなりにも味方だし、一応どちらも地球連邦所属で
クワトロの方が先任大尉
個人対個人の立場だと「お前」の方がしっくり来る
シャアはシャアでナチュラルに尊大な態度で「君」って感じ

821 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 22:19:36 ID:???
あなたでもお前でもどっちでもいいだろ
どっちもあう気がするし

まあさすがに平時に貴様は無いと思うがw
違和感があるならそこだけ脳内変換すればいいんでない

それとGJ!


822 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/09(木) 22:45:47 ID:???
>>631
まずはGJ
さんざんラクシズの先行きに不安だと書きまくっていたからな…
わざわざ展開をばらすようなことをさせてしまってゴメンナサイ

自分としてはパターン2のほうを希望しときます
父親の意思を継ごうとしていたけど次ぐことが出来なかった息子と
継ごうとして奔走する娘の兼ね合いが面白そうなので

823 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 01:30:29 ID:???
アムロってさ、何と言うか……かなり使い分けてるよな
僕ってときもあるし、俺ってときもあるし
だから、お前でもあなたでも貴様でも、状況でチマチマ変わるんじゃね?

パターンかぁ、正直やりやすいほう、やりたい方を選んで欲しいですわ
面白いだけに、どっちも同じくらい期待が持てます

824 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 01:30:55 ID:???
いいねえ・・・。シャアとアムロが、アクシズ落としを振り返るってのhが
非常に良いよ。
キラとラクスもいいが、シャアとアムロが違う世界でどういう風に
変わっていくのかそっちにも非常に興味が出てきた

825 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 01:55:17 ID:???
631氏GJ!
アムロと子供の組み合わせって、妙に絵になるね。何でだろ。

個人的には、アムロもシャアも、言葉遣いは妙なところで丁寧だから
(これはお禿様の影響だろうけど)、アムロがシャアに対して使う二人称が
「あなた」でも全く問題ないと思う。
議論が白熱したら「お前」、殴り合いになったら「貴様」になるような気がする。

状況にあわせて適当に、ってことですな。

826 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 03:02:12 ID:???
1がいいな

シャアがザクを見たときの反応はぜひ読みたい
ただシャアとルナマリアでは実力に差がありすぎだよなw

827 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 08:52:58 ID:???
2ですな。
政治面のテコ入れ要員としてのシャアに期待度大っす。
種は正直マトモな政治家が居ないし、政治部分の描写が無いから
シャアによってその辺が補強されるのを見てみたいです。

828 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 09:41:37 ID:???
もう両パターン書いちゃって下さい

829 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 14:58:20 ID:???
1だな
確かに戦力差は出てしまうが
アムロとシャアの共闘はおいしすぎる
そこは631氏の手腕に期待ということでw

830 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 16:20:24 ID:???
>>764
>「今、紅茶をいれますわ。ちょうど、ケバブも焼けましたから」

チリソース噴いたwww
エレガントじゃNEEEEEEEEEEEEEE!!1!

831 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 19:22:54 ID:???
共闘見たいので1。

…ぶっちゃけ両方書いて
貰いたい気持ちで
いっぱいですが…

832 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 20:07:14 ID:???
631氏へ初GJ!

僕は2を希望。
アムロとシャアは違う視点で種世界を見せて欲しい。

833 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 21:19:58 ID:4BLMUSqz
631氏GJ
毎度楽しみにさせてもらってます。
自分は1がいいですね。やっぱシャアって言ったら3倍なザク。まぁ、できる事なら両方書いてもらいたいな。


834 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 21:23:39 ID:???
2の二手に分かれてってほうが好み
ダカールのときみたいな形の共闘も好きだけど

835 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 21:40:18 ID:???
両方書いてみては?れっつチャレンジ

836 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 21:55:18 ID:???
両方書けって言ってる奴は鬼だな

837 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 22:09:50 ID:???
シャアみたいな小物がラクス様に影響与えられるはずないし1で

838 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 22:27:31 ID:???
__________
    <○√
     ‖ 
     くく
しまった!これは釣りだ!
オレが止めているうちにスルーを心がけろ!
早く!早く!オレに構わずスルーしろ!

839 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 22:40:45 ID:???
___\_∩___∩._______________
 .:⊂⌒ヽ\ノ \  / ヽ:./⌒つ:.
  .:\ ヽ/\ ●  ● |   /:.
   .:|  |∪ \( _●_) ミ  |:.   ここはクマが変わりに釣られておくクマ
   .:|  彡   |∪| ノ  /:.    >>838もはやく非難するクマー
   .:\_,,ノ    .ヽノ 、_ノ:.
      .:|        |:.
       .:|           |:
     .:/         \
     .:/  /´ ̄`ヽ    ):.
     .:|  |:.    .:!   /:           <○√
    .:/  ):.   .:(   \:.            ‖
   .:(_,/:.    .:\__):.           くく

840 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 22:43:23 ID:???
メビウス・リンクさん待ってます〜


841 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 22:49:34 ID:???
俺も。あと373さんのミュの続きのνの投下を待ってまーす

842 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 22:55:29 ID:???
みゅ

843 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/10(金) 23:21:04 ID:???
だめだ「みゅ」と聞くと運命しか思い浮かばん…

844 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 00:07:09 ID:???
すまん、>>837>>838>>839の流れで爆笑したw

845 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 01:12:46 ID:???
つおいぞクマさん

846 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 01:19:59 ID:???
>836
でも気持ちは分かる
どちらも読んでみたい

847 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 05:37:55 ID:???
631氏GJです。
すごい面白い展開で今後が楽しめです
このスレだけでも個人的に二人もお気に入りの職人さんに出会えるとは。・゚・(ノд`)・゚・。


>>843
俺は某スレ以来「みゅ」って言うのは運命ていう回路がインプットされたw
しかも物陰に隠れて涙目で怯えてる萌えキャラになっているw
正義はちょっと自信家ないじめっ子・自由はそんな運命を守るお人よし

848 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 06:40:19 ID:???
んで、伝説は仲間になりたそうにこっちを見てい訳か

849 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 14:13:18 ID:???
自分は2がいいかな

このまま一緒にいても、ピリピリしたままっぽい。
二手に分かれて、ある程度冷却期間を置いたほうが良い気がする。



まぁ、離れていても相手が望んでることに気付いて連携できるような、
なんだかんだ言ってツーカーな二人が見たいだけだが。

850 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 15:31:29 ID:???
同じく2だな
シャア用の、機体も作る必要があるし

851 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 16:41:42 ID:???
やあ、シャア専用リックドム再来ですね

852 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 16:43:41 ID:???
ロウに会わせてマーズジャケット2号機を譲ってもらうとか

853 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 17:24:30 ID:???
一週間ぶりに覗いたら新職人さん来ている
しかもすげー面白いYO

俺はパターン1を希望
シャアとアムロがデストロイを見てサイコガンダムに重ねてしまい
どういう対応を取るのか

また歴史は繰り返すのか?
それとも新たな歴史の幕が下ろされるのか?
楽しみで仕方ないZE

854 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 17:43:38 ID:???
>>849
まあピリピリはある程度仕方ないと思うけどね
ゼータの7年間の時間と違って今回は数日しか経ってないわけだし
いくらお互い認め合ってても数日前まで殺し合いしてたわけで
すぐにその溝が埋まることは無いでしょ

855 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 18:39:02 ID:???
>>854
現状でのシャアとアムロの険悪っぷりは仕方ないとは思うんだが、
このまま二人で一緒だと、アムロの負担が大きくなる気がしたんだよ。
シャアの若手パイロットへの教育って、大概が失敗してると思うし。

856 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 18:45:55 ID:???
>>855
> シャアの若手パイロットへの教育って、大概が失敗してると思うし。
その点アムロは・・・どうなんだろう?
ケーラがアムロの直弟子だったりしたら証明になると思うが・・・

857 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 19:22:21 ID:???
シャアが育てたパイロットって誰が当たるんだろ?
ララァ、ファ、カツ、クェス、ギュネイってところか。
Aの彗星の肖像を加えてもいいならハマーンもか。
それと、影響を与えたという意味ではハサウェイもそうか。

確かに失敗が多いなw

858 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 19:49:15 ID:???
>>857
何でカミーユが入ってないんだ?

859 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 19:50:48 ID:???
デニム・ジーン・スレンダー・クラウンを忘れるな。

860 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 19:53:58 ID:???
>>858
一番の重要人物を忘れてたww

861 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 19:57:20 ID:???
>>859
その辺はNTじゃないから外したんだろ

862 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:00:54 ID:???
アムロが育てたというか、直接影響を与えたパイロットってNTに限ってもほとんど居ないのな。
長谷川版入れていいならジュドーになるんだが。

863 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:01:15 ID:???
>>859
そう言うおまいさんもアポリー(アンディ)とロベルト(リカルド)を忘れているな。

864 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:08:48 ID:???
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1161271669/614 の続きです


 アークエンジェルの右舷カタパルトデッキが開くと、νガンダムが左手に武器を持って出てくる。
 ブリッジのマリューとナタルは、νガンダムが手にしているいる武器を見て驚く。

「えっ!三二〇mm超高インパルス砲!?どう言う事!?」
「どうして、νガンダムがランチャーストライクの武器を!?」

 本来、νガンダムが使用不可能なはずのランチャーストライクの兵装である三二〇mm超高インパルス砲アグニを手にしているのだから無理もなかった。
 マリューは格納庫のマードックに理由を聞くために内線を繋いだ。

「どうしてνガンダムが三二〇mm超高インパルス砲を使えるの?説明してもらえるかしら?」
「ああ、艦長ですか。いいですよ――」

 マードックが説明しようとした時、νガンダムがアークエンジェルの甲板上に着地する。

「――ブリッジ、パワーケーブルを出してくれ!それから、回線を格納庫に繋いでくれ」
「あ、はい!ちょうど説明を受けるとこだったので、このまま回線を回します」

 アムロからの回線が入り、マリューは格納庫のマードックとνガンダムの回線を繋ぐように指示を出す。
 マリューは、そのまま受話器に耳を押し当て、アムロとマードックの会話の内容を聞き入る。

「――マードック、パワーケーブルはどれ位延びる?」

 アムロは、矢次早にマードックに聞く。その間に、パワーケーブルを閉まっていた隔壁が開き、パワーケーブルブロックがせり上がる。
 νガンダムは右手でパワーケーブルを引き出し、アグニと直結した。

「補給用も兼ねてますから、それなりに延びはしますよ」
「延びて二百と言った所ところか?」
「引き込んでいる予備ケーブルも含めればですが、大体、そんなもんだと思ってください」
「そうなると船から離れての戦闘は無理だな……」
「ええ、それを使う限りは、アークエンジェルから離れて戦うのは限界があります。あと、ターゲットのマーカー表示はされませんから注意してください」

 マードックの言葉に、エネルギー切れの心配は無くなったが、νガンダムはアグニを使う限り移動範囲が限定され、どのように戦えば良いかを考える。

「――気休めですが、アムロ大尉なら、うまく使いこなせますよ!」

865 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:09:28 ID:???
 マードックは、かなり真剣な顔で言った。いつもならアムロの事を「大尉さん」と呼んでいるマードックが、他のクルーと同じように呼ぶのには、それだけの理由があった。
 νガンダムが手にしているアグニは、コネクター、OSとも規格が合わず、マードックがアグニ内部の安全装置にあたる回路を切って、トリガーさえ引けば発射できるように改造が施されていた。
 規格が合わないのだから、当然、ディスプレイにマーカー表示さえされず、ターゲットをロックする事もない。全ては、アムロの感と経験のみで相手に当てるしかない代物となっていた。

「ああ、使いこなしてみせるさ!」

 アムロは力強く頷いた。ビームマシンガンの弾薬が少ない以上、無いもの強請りは出来ない。

「アムロ大尉、相手を捕捉する事も出来ない武器で戦うのは危険です!」
「――えっ!?艦長、どう言う事ですか?」
 アムロとマードックのやり取りを聞いていたマリューが慌てるように言うと、ナタルが何事かと聞き返した。

「言った通りよ。マーカーが表示されないのでは当てようがないでしょう」
「……本当ですか!?」

 マリューの言葉に、ナタルは驚きを隠せず、また、ブリッジの全員が言葉を発する事が出来なかった。そこにアムロからの通信が入る。

「ラミアス艦長、形振り構っていられる状況ではないんだ」
「しかしアムロ大尉――」
「まだ、マードックと話がある。すまないが後にしてもらえるか?」
「……わかりました」

 マリューは反論しようとするが、アムロはそれを受け付けず、渋々とマリューは返事をした。
 アムロはマリューの返事を聞くと、マードックを再び呼び出す。

「マードック、一つ頼みがある。もしも、キラが出ようとしたら止めてくれ」
「はぁ……?そりゃ、また、どうして?」

「キラは戦う覚悟が出来ていない。あのまま戦い続ければ、いずれ落とされる」
「はぁ、覚悟ですか……。俺も長年、パイロット達と一緒にこの仕事、やってきたから想像はつきますよ。わかりました。ボウズが覚悟が決めるまでは乗せませんよ」
「余計な手間を増やして、すまない。頼んだぞ。――アークエンジェル!状況は?」

866 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:10:18 ID:???
 マードックの言葉にアムロは礼を言うと、すぐに現状把握の為にCICに繋いだ。

「は、はい!えっと……、民間船は健在のようですが、距離があるので詳しい事は……」

 CICに座るミリアリアが慌てながら答える。
 ミリアリアの報告にアムロは眉を顰めた。
 ――未だに無事だと!?威嚇か?それとも民間船を玩具にしているのか!?
 νガンダムが出るまでには、それなりの時間があったはずで、武器を持たない民間船など、軍艦が本気で攻撃すれば、物の数分もかからずに落とせる。
 民間人に犠牲が無いのが一番だが、現状ではユーラシア所属艦がどのような意味で攻撃しているのかさえ、アークエンジェルには分からずにいた。

「一体、どうなってんだ!?」

 左舷カタパルトデッキで発進出来る状態にあるメビウス・ゼロの中で、ムウが苛立つように声を上げる。

「今は、まだ、事態を見守るほかありません……」
「分かってはいるが、今ならまだ……」

 マリューが、やるせなさそうな声で答えると、ムウも苛立ちを抑えきれずにいるようだった。
 
「……う、嘘!?――み、民間船からの信号、途絶しました!」

 ミリアリアがモニターをCICのコンソールモニターを見ながら青ざめ悲鳴を上げる。その場にいた全員が息を飲んだ。
 
「――!」
「――奴ら、やりやがったかっ!」
「――なんて事を!」

 ムウやアムロからの声も通信から漏れてくる。

867 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:10:37 ID:???
アポリーとロベルトはシャアが育てたんじぁないだろ
一年戦争以来の部下ってだけだろ

868 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:11:19 ID:???
「艦長、どうするよ?」
「……」
「――地球軍艦艇、移動を始めました。――えっ、なに、これ!?」
「どうしたの?」

 マリューはムウから聞かれると苦々しい表情で無言になるが、続くミリアリアの報告の声に反応した。

「あ、いいえ!レーダーに地球軍艦艇とは別に同方向に移動する物体を捉えたので……」
「移動する物体?なにかしら……、分かる?」
「え、えっと……」
「――ゴミが多すぎる!よく、わかりませんが、随伴艦だと思われます!」
「地球軍艦艇の予測進路と距離は?」

 動揺しているミリアリアをチャンドラ二世がフォローするように声を上げて報告する。
 マリューは頷くと聞き返す。

「移動し始めたばかりなので……。ただ、おおよそですが方角と航行速度からして、六〇〇秒から九〇〇秒後までに本艦の右舷側を通過するのは間違いありません」
「……分かりました!各員、待機でお願いします」

 アークエンジェルのクルーにとって、短いようで長い時間が始まった。



 攻撃を受けたプラント船籍の民間船シルバーウインドから従者達によって、逸早く脱出ポットに乗せられたラクス・クラインは両手にハロを載せ、心配そうな表情をしていた。

「みなさん、ご無事だと良いのですが……」
「オモエモナー」

 ハロはラクスの表情とは裏腹に間抜けな声を出す。そんなハロを見ながらラクスは悲しそうに微笑んだ。
 ――どうして、人々は分かり合えないのでしょう……。コーディネイターもナチュラルも共に手を携えれば平和に暮らせるに……。と、ラクスは思っていた。

「祈りましょうね、ハロ。みなさんがご無事であるように……」
「ラクス、ゲンキ?ハロ……?」

 両目を閉じ祈るラクスの姿に、ハロは自らの主人の感情を読み取ったのかのように声をトーンを落とした。
 宇宙空間にゴミと共に漂う脱出ポットの中を沈黙が支配した。

869 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:12:04 ID:???
 アークエンジェルは主砲の射程範囲外の距離で、地球連合軍ユーラシア所属ドレイク級艦二隻と対峙していた。
 ユーラシア所属艦はプラント船籍の民間船を撃沈した事で、事実を知られれば不味いとばかりに、索敵をかなり慎重に行ってたようで、息を潜めていたアークエンジェルはあっけないほどに発見されてしまった。
 アークエンジェルに対しても、民間船同様に臨検をすると通達がされたが、マリューは正面モニターを見据えながら、毅然とした態度で対応していた。

「――我々は、先程も申し上げたように極秘任務中です。よって、臨検を拒否します」
「――フフ、そうか!では、我々は貴艦を敵艦と判断させてもらう」

 ユーラシア所属艦の指揮官は鼻で笑い、一方的に通信回線を切る。
 マリューは明らかな怒りを含んだ表情で呟く。

「――っ!証拠を消すには好都合って訳ね……」
「艦長、本当に戦うのですか!?」
「……バジルール少尉、先程も言ったはずです。――総員第一戦闘配備!」
「……」

 マリューの命令にナタルは何も言えなくなる。
 ナタルが立ち尽くしていると、ミリアリアが声を上げる。

「――ドレイク級より発進する機影!随伴艦からも発進した模様です!」
「――っ!早く席に着きなさい!あなたは命令を承服したのでしょう!」
「……はい」

 マリューは立ち尽くすナタルに怒る。
 ナタルは、本当に味方同士が戦わなくてはならなくなり、命令を承服した事を後悔していた。しかし、承服した以上は命令を遂行しなければならず、渋々席に着いた。
 ナタルが席に着くのを見届けると、マリューはアムロとムウに通信回線を開く。

870 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:12:53 ID:???
「アムロ大尉、フラガ大尉、お願いがあります。なんとしても……目標の攻撃力と足を止めてください」
「――了解!こりゃ、先に相手艦を叩いた方が早いな」
「――了解した!俺は前には出られない。相手艦はフラガ大尉に任せる事になるが?」
「了解、了解!その代わり、アークエンジェルをヨロシク!」
「分かっている。フラガ大尉、頼んだぞ!」
「フラガ大尉、よろしくお願いします!」

 やり取りを終えると、アークエンジェルはカタパルトデッキのハッチを開放する。

「――ムウ・ラ・フラガ、いくぜ!」

 ムウのメビウス・ゼロが勢い良く飛び出して行くと、アムロはνガンダムにアグニを構えさせ、いつでも攻撃出来る体勢に入る。
 マリューはアークエンジェルが攻撃体勢に入っていないのに気づき、叱咤の声を上げた。

「バジルール少尉!何をしているの!早く攻撃準備をしなさい!」
「あ、はい!……イーゲルシュテルン作動!艦尾ミサイル全門セット!」

 ナタルは明らかに動揺をしながら、号令を発する。最後にゴットフリートの砲門がせり上がり、ようやく攻撃態勢が整う。

「――来るぞっ!」

 アムロの声に響くと戦闘の火蓋が切って落とされた。

871 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:13:09 ID:???
 キラはブリッジを後にしてから部屋に戻るでもなく、自然とロッカールームに足が向き、ロッカールームでベンチに座り、パイロットスーツのヘルメットを抱えていた。

「……僕は何をしているんだろう……。戦いに出るわけでもないのに……」

 キラの呟きが、誰も居ないロッカールームに漂う。

『――討たなければ討たれる!俺も、お前も!みんな!』
『――そんな事では死者に魂を引かれて、キラ自身が死ぬぞ。覚悟がないなら出ない方がいい』
『――守りたい物があって戦ったのだろう?それは相手のパイロットも同じで、それぞれに理由があって戦っているんだ』
『――戦争ってのは、血を流す人間がいるから、残った人間は後悔出来るんだ。じゃなきゃ、体を張って死んでった連中はただの犬死だぜ!』
『――例え、人は過ちを繰り返そうとも、自らの身を犠牲にして平和を築こうとする。それが解らないのであれば――』
『――俺はな、誰も犬死させねえ!敵も味方もな!』

 キラの頭の中では、ブリッジでのアムロとムウの言葉が思い出されていた。
 戦うのなら覚悟を決めろと言われ、その覚悟も出来ないまま、誰も守る事の出来ない自分がいた。キラの目からは、じわりと涙が溢れ出てくる。 

「僕は……戦いたくないし、人も殺したくない……。ただ、みんなを……守りたいだけなのに……。守るだけじゃ……覚悟がなくちゃ駄目……なんですか……?」

 キラは呟く。
 アムロもムウも嫌いじゃない。むしろ、好きな人達だ。その二人に戦うなと言われたのがショックだった。答えるべき二人は、今、まさにみんなを守るべく戦っているのだ。答えは返ってこない。
 その時、大きな揺れがキラを襲う。

「――うわっ!攻撃を受けたの!?」

 揺れが治まるとキラは手にしているヘルメットを見つめる。
 ――覚悟なんて出来てないけど、戦わなきゃ、みんなが……。
 キラは立ち上がり、急ぐようにパイロットスーツに着替え、格納庫へと急いだ。

872 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:14:14 ID:???
 νガンダムはパワーケーブルを引き出し、アークエンジェルから五〇メートル程離れて戦っていた。
 アムロはマーカーが出ず、ビームライフルやビームマシンガンのように速射が利かないアグニを使いながらも、既に三機を撃墜し、残り七機のメビウスを相手にしている。
 νガンダムは、図体の大きいアークエンジェルを守りながら戦わなくてはならず、戦況はあまり芳しくない。
 性質の悪い事にメビウスは、νガンダムを狙う事無く、攻撃しやすいアークエンジェルだけを狙ってくる。
 更に迷いのあるナタルが攻撃指示を出している為か、アークエンジェルの対空防御も散漫で状況を悪化させていた。
 
「――ちっ、そこかっ!」

 アムロは、バーニアとアポジモーターを駆使しながら、機体の向きを変え、アークエンジェルへの攻撃を仕掛けようとするメビウスをアグニで撃ち落す。
 ――四つ!
 すぐに左腕にマウントされているスペアサーベルを右手に装備させると、νガンダムの脇を抜けて行こうとするメビウスに切りつけ、撃破する。
 ――五つ!
 そのまま視線をアークエンジェルへと向ける。νガンダムを避けて、アークエンジェルに取り付いた五機のメビウスに攻撃を受けていた。

「アークエンジェルは何をしている!そんな散漫な攻撃では落とされるだけだぞ!」

 アムロは、残り五機のメビウスを撃墜する為にバーニアを吹かした。



 キラは格納庫に来ると、ストライクへと急いだ。ストライクの足元にいるマードックを見つけると、声をかけた。
 
「マードックさん、ストライク出します!」
「駄目だ!アムロ大尉から、覚悟のねえ奴は出すなって言われてんだ」
「えっ!?でも、攻撃を受けてるんですよ!そんな事、言ってる場合じゃ――」
「――うるせいっ!覚悟もない奴がノコノコ出て行っても、弾除けにもなるわけないだろ!」
「……」

 マードックの一喝にキラは驚き、立ち尽くした。

「ボウズ、お前は大切な何かの為に命を張れるのか?お前は誰かの為に敵を倒せるのかよ?」
「僕は……僕は、みんなを守りたいから……。それだけじゃ……駄目なんですか!?」



873 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:15:00 ID:???
 キラはマードックの問いに、涙を浮かべ、言葉を詰まらせながらも答えた。
 マードックはキラの言葉を聞くと口を開く。

「いや、悪いとは言わねえよ。ただな、俺も長い事メカニックやって来てて、色んなパイロットの奴らを見てきたが、大抵、覚悟の無いのは帰って来たためしがねえんだ」
「……僕は戦争がしたい訳じゃ……それに死にたくありません……」
「ああ、アムロ大尉やフラガ大尉も好き好んで戦争をしてる訳じゃねえし、死ぬつもりはないだろうよ。きっと、何か大切な物や信念があるんだろうな」
「……」

 キラの素直な答えにマードックは否定をしない。キラはどう言えばいいのか分からなかった。再びマードックは口を開く。

「俺達メカニックは、パイロットを殺す為に機体整備をしてるわけじゃねえからな。戦いで、パイロットが帰って来るって意味が分かるか?」

 キラはマードックの言葉の意味を考える。
 ――戦場で戦って、生きて帰って来られるのは、相手を倒して、そして自分を……。メカニックの人達は、パイロットが少しでも生き残るように……?
 それを考えると憂鬱な気分になるが、言いたい事は分かる。

「……なんとなくですけど」
「あの二人のように、何か守る為に自分の何かを引き換えにしてでも、敵を倒す覚悟は出来てるのか?お前は大切な奴らの処に、必ず帰って来るか?」

 マードックの問いに、キラは目を瞑り、友人達の顔を思い浮かべた。

『――私達、そんなに辛い思いをしてるなんて知らなかったから……』
『――キラ、無理するなよ』
『――今度は俺達がキラを守るからさ!』
『――俺達、頑張るから』
『――例え、人は過ちを繰り返そうとも、自らの身を犠牲にして平和を築こうとする。それが解らないのであれば――』
『――俺はな、誰も犬死させねえ!敵も味方もな!』

 そして、友人達やアムロとムウが言った言葉を思い出す。

874 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:15:37 ID:???
「僕は絶対に死なないし、誰も犬死なんてさせないません!だから――」

 キラの口にした言葉は、アムロとムウが言ったその物だった。しかし、まだアムロやムウには遠く及ば事はない。
 覚悟としては紛い物かもしれないが、キラは自分なりの小さな一歩だった。

「――だから、僕は、必ず帰って来ます!」

 キラはマードックに向かって、頷いた。
 マードックはキラの瞳に意思が感じ取ると、ニヤリと笑う。

「俺はメカニックだから、パイロット同士の仁義とかは全部は分かんねぇけど、その言葉、聞けたなら満足だ。絶対、忘れるなよ!――ストライク出すぞ!エールストライカー装備だ!急げ!」
「――はい!」

 マードックの言葉にキラは返事をすると、ストライクのコックピットへと急いだ。
 
 
 ムウは、二隻のドレイク級の直援に残った二機のメビウスを叩き落し、一番近い艦の上方に取り付く。
 正直、メビウスを落とすのもエンディミオンの鷹と呼ばれたムウからすれば、軽い物だった。
 攻撃に来たのが、そのエンディミオンの鷹のメビウス・ゼロと知ってか、砲火が一層激しさを増す。

「ったく!なめられたもんだ。その程度で、エンディミオンの鷹を落とせると思ってるのかよ!」

 ムウは急降下をかけるとガン・バレルを射出し、主砲の全てを狙ってトリガーを引いた。ドレイク級艦は砲塔から炎を上げる。
 そのままガン・バレルをメビウス・ゼロに戻すと、そのまま艦の下に回りこみ、急上昇をかけながらメインノズルに付近にリニアガンを一撃見舞う。

「おっしゃ!これで、こいつは動けないだろう!――残りはアイツか!」

 後方に控えた、もう一隻のドレイク級艦を確認すると、メビウス・ゼロの機首を向け、スロットルを開き、突撃をかけた。
 残りのドレイク級艦もムウにとっては、デカイだけの的でしかなかった。易々と砲撃を潜り抜けると、ガン・バレルを展開させる。

「俺はな、お前みたいな奴が一番嫌いなんだ!喰らいやがれ!」

 ムウはユーラシアの指揮官を思い出し、怒りをぶつけるように攻撃をした。

875 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:16:19 ID:???
 メビウスの攻撃を受ける中、艦長席に座るマリューは呻いた。

「――くっ!まずいわね……」
「――何をしている!それでは落とされるぞ!」

 アークエンジェルのブリッジに当てさせまいと奮戦するアムロから通信が入ると、マリューは怒鳴るように言う。

「分かってます!バジルール少尉、しっかりしなさい!」
「――やってます!しかし、これでは――」
「言い訳は戦いが終わってからにして!」

 ナタルは焦りながらも反論しようとすると、マリュー叱咤する。
 メビウスは二機と三機のフォーメーションを組み、巧みに攻撃を仕掛けてきた。
 アムロはアークエンジェルの後方から攻撃を仕掛けて来る三機編隊のメビウスを狙いアグニを発射する。

「――落ちろっ!」

 編隊の先頭を飛んでいた一機に直撃するが、二機はビームをギリギリ回避すると攻撃はせず、再び編隊を組みなおす仕草を見せる。

「――ちっ!撃ちもらしたか!」

 その時アークエンジェルのカタパルトデッキのハッチが開放される。

「ハッチが開いた!?」
「――正面!?ミサイルか!」

 マリューはハッチが突然開いた事に驚き、声を上げる。
 アムロはハッチが開いた事にではなく、正面側、左右からのミサイル攻撃に直感が働いた。
 ブリッジのマリュー達は遅れてミサイルに気づく。

「えっ!?――ミサイル!?直撃!?」
「――間に合え!」

 アムロはνガンダムを反転させ、アグニで左側から来る四発のミサイルを狙い、右側からの三発には頭部バルカンで同時に対応する。
 アグニのビームは左側から四発のミサイルを溶かし爆発を起こすが、右側の三発に対応した頭部バルカンが二発を落とした処で弾切れを起こす。

876 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:16:43 ID:???
「――弾切れだと!ブリッジに直撃する!?」
「「――!」」
「――ストライク、間に合ってくれ!」

 ブリッジにいた者、全員が死の恐怖に目を閉じた。
 その時、カタパルトデッキから出てきたエール装備のストライクが最大加速で、ミサイルとブリッジの間に機体を滑り込ませると、ストライクは爆炎に包まれた。
 アムロは、その光景に声を上げる。

「――キラ!」

 ブリッジにいる者全てが、ブリッジに直撃していないのに気づき、目を見開くと目前の爆発に驚いていた。
 爆発が治まり、トリコロール色のストライクが姿を現す。
 ブリッジのクルー達は、それぞれ声を上げる。

「――キラ君!?」
「――ストライク!?」
「――キラ!」
「――助かった……のか?」

 ストライクのコックピットの中でキラは肩で息をしていた。前の戦闘でも似た思いはしたが、やはり生きた心地がしなかった。

「はぁはぁはぁ……ぼ、僕は、い、生きてる……」
「――キラ、無事か?」
「はぁはぁ……はい!大丈夫です」

 アムロからの通信が入ると、キラはストライクをアークエンジェルのブリッジの上に乗せ、バイザーを上げ冷や汗を拭う。

「覚悟が決まったようだな……」
「……はい。……アムロさんやみんなが言った事、信じます……僕は必ず生きて、みんなを守ってみせます!……いつか、必ず平和になりますよね?」
「ああ、いつか必ず。その前に目の前の敵を倒すぞ」
「――はい!」

 その会話は、お肌の触れ合い回線と言うやつで、クルー全員に聞こえていた。

「キラ君……」
「キラ……」

877 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:17:07 ID:???
 その中、ナタルはキラの言葉を聞き、自分の不甲斐なさを噛み締め、そして、アムロから聞いたのニュータイプの話を思い出す。
 ――キラ・ヤマトは覚悟を決めて自ら戦場に赴き、自分達を守ったと言うのに、私は……。分かり合う事が出来れば、戦争なんて……。
 ナタルは、目を閉じると、息を吐き出した。
 ――私も覚悟を決めなければ……。まずは、この戦いを終わらせる!
 目を見開き、口を開く。
 
「まだ、戦闘は継続中だ!……レーザー照準!いいか!?ミサイル発射管、一三番から一八番、てぇ!一九番から二四番、コリントス装填!」

 ナタルの力強い口調は、さっきまでとは違い、迷いなど感じさせなかった。
 緊張感が走り、全てのクルーが顔を引き締める。

 アムロとキラは、残り四機のメビウスを落としにかかる。
 キラは向かってくるメビウス二機にビームライフルを向ける。

「――ごめんなさい!でも、僕はみんなを守るって決めたから――!」

 そう言ってトリガースイッチを押し込むと、ビームは一機に直撃しメビウスは爆発した。
 キラは、もう一機がかなり接近して来た為に、ライフルを手放すとビームサーベルに持ち替え、振り抜くようにメビウスを両断した。
 アムロは残りの二機にアグニを向けると、メビウスは編隊を組むのを止め、突撃をかけてくる。
 
「――良く動くが!――バジルール少尉!ミサイルで、それぞれに左右から攻撃を!」
「――あ、はい、了解!――レーザー照準!ミサイル発射管、コリントス、一三番から十五番、一九番から二一番、てぇ!」

 アムロが通信で指示を出すと、ナタルは突然の事に驚きながらも的確に指示を出すと、ミサイルが、それぞれ三発づつメビウス両機を挟むように追いかける。

「――そこっ!」

 アムロはミサイルに追いかけられた二機のメビウスが射線上で重なる寸前でトリガー引く。アグニから発射された光の束に二機のメビウスは融け、爆発した。



878 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:17:35 ID:???
「……凄い!これもニュータイプの力……」

 ナタルは、的確な指示を出し、戦況を見極め、目標を捕捉出来ないのにも関わらず、アグニをマニュアルで使いこなす、ニュータイプ、アムロ・レイの能力に驚きを隠せなかった。
 ――アムロ大尉なら、本当に戦争を終わらせる事が出来るかもしれない……。そして、本当に人は分かり合えるなら……。
 気がつかぬうちに、ナタルはアムロの事を考えていた。
 マリューは撃墜を確認すると、息を吐きミリアリアに声をかける。 

「――フラガ大尉は?」
「天使により鉄槌は下されたと言ってますが……?」
「作戦成功って事ね」

 ミリアリアは不思議そうにムウの言葉をそのまま伝えると、マリューはクスっと笑う。
 アークエンジェルのブリッジには歓声が上がる。
 マリューは息を一つ吐くと、チャンドラ二世に指示を出す。

「じゃあ、ユーラシア所属艦に繋いでもらえるかしら?」
「――了解しました!繋げます」
「あなた方の行為は、民間船への攻撃も含めて、全て記録してあります。この事は地球連合軍本部に報告させていただきますので、軍事法廷に立つお覚悟をお願いします。それでは――」

 マリューは一方的に言う事を伝えると通信を切り、次の指示を出す。

「フラガ大尉とキラ君に民間船の確認をするように伝えて。怪我人がいれば収容します。アムロ大尉は周辺警戒を。アークエンジェル微速前進!」

 アークエンジェルのメインエノズルに火が点ると、民間船へと進んで行った。

879 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:18:10 ID:???
 アムロはνガンダムで警戒をする中、妙な感覚を覚える。されは不快な感覚ではなく、今までタイプが違う、感じた事のないような暖かい祈りの詩が聴こえた気がした。

「……なんだ……詩だと!?」

 アークエンジェルに回線を繋ぐと、マリューを呼び出す。

「アムロ大尉、どうかしましたか?」

 マリューは内線を取ると、ナタルに耳を指差し、ナタルも聞くようにと合図を送る。ナタルは頷き、耳に掛けているレシバー手を当て、耳を傾けた。

「ラミアス艦長、詩が聴こえなかったか?」
「詩……ですか?」
「ああ、祈るような感じの詩だ」
「……いいえ、私は聴こえませんでしたけれど……。バジルール少尉は?」
「はい、私も特に何も聴こえませんでしたが」
「……そうか……」

 アムロは詩の聴こえる方向に目線を向ける。すると、ナタルから通信が入る。

「あの、アムロ大尉。先程の詩の事なんですが、ニュータイプの力なのですか?」
「いや、それは過大評価だよ。ニュータイプも、ただの人間なんだ。ただの感さ」

 ナタルの質問にアムロは首を振って答える。

「……そうですか……少し、お待ちいただけますか?」
「ああ、了解した」

 ナタルはマリューの傍に寄ると耳打ちをする。

「アムロ大尉の感……みたいです」
「……感?」
「もしかしたら、脱出をした民間人がいるのかもしれません」
「だとしても、感なのでしょう……。それに、ここには長く留まれないわよ」

880 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:18:41 ID:???
 マリューは少し悩むような表情をする。その表情を見てナタルは思いついた事を進言した。

「それなら、アムロ大尉と……キラ・ヤマトに探索させるのはどうでしょう?周辺警戒にはフラガ大尉に当たってもらえば……」
「……分かりました。ただし、時間は一時間以内とします。その後は、この宙域を最大加速で離脱します。そのつもりでお願いします」
「了解しました!ありがとうございます!」

 ナタルはうれしそうに礼を言った。そんなナタルを見てか、マリューはニヤニヤと微笑んだ。表情が怪しい。

「それにしてもナタル……」
「は!?……な、なんですか、か、艦長?」

 マリューに突然、名前で呼ばれた事とニヤニヤと微笑む表情に、ナタルは驚き、引け腰になる。

「なんか、妙にアムロ大尉に肩入れしてるかなって、思ったのよ」
「はぁ!?な、何をいってるんですか!」

 ナタルはマリューの茶化すような言いっぷりに、呆れながらも顔を赤らめた。
 そのやり取りを珍しい物を見たと言わんばかりに、その場にいた全員の視線が二人に注がれていたのは言うまでもなかった。

881 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:19:03 ID:???
 キラとムウは合流すると、民間船の中を探索して回った。民間船は酷い有様で、誰も生き残った人はいなかった。
 キラは、その惨状に涙を隠す事が出来なかった。
 一回りしてストライクに戻るとアークエンジェルが、民間船に横付けするような形で停泊するところだった。
 通信回線で状況をアークエンジェルに報告すると、新たにアムロと共に探索任務の指示が出される。
 キラがストライクに乗り込もうとすると、目の端で何かが光った気がした。

「ん、なんだろう?」

 目を凝らして良く見るが、遠いのとゴミでよく分からない。そこにコックピットを開けたままのνガンダムがやって来る。

「どうした、キラ」
「アムロさん。向こうの方で、何か光った気がするんです」

 キラが指で指し示すと、アムロはコックピットから顔を出し、その方角を見据えながら呟いた。

「詩が聴こえた方角か……」
「……詩ですか?」
「ああ、キラが指した方角から詩が聴こえた気がしたんだ」

 キラが不思議そうな顔で聞くと、アムロ頷く。
 キラはニュータイプの事を細かい処までは聞いていない。思った事を口にする。

「……もしかして、それはアムロさんがニュータイプだからですか?」
「キラもバジルール少尉と同じ事を聞くんだな」
「え、ええっ!?」

 アムロの言葉にキラは素直に驚いた。正直、苦手なタイプのナタルと同じ質問をしてしまった事に、軽いショックを受ける。
 キラの驚きっぷりにアムロは不思議そうな顔をする。

「どうしたんだ?」
「い、いいえ!な、なんでもないです!」

 キラは誤魔化すように両手を振るように答えた。
 ――苦手な人でも分かり合えるのかもしれないなぁ……。と、キラは思うのだった。

882 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:19:19 ID:???
 アークエンジェルの格納庫には、そこそこの人数のクルーが集まっていた。
 クルーの目の前には、アムロとキラが回収してきた、明らかにザフト製と分かる脱出ポットが置かれていた。
 マードックが脱出ポットの外側にあるパネルを弄くっている。

「開けますぜ?」

 マードックが言うと、強制開放スイッチを押す。すると、空気が抜ける音と共にハッチが開いてゆく。

「ハロ、ハロー、ハロ、ラクス、ハロ」
「……はぁ?」
「――ハロ!?」

 ピンク色の丸いロボットが、プカプカと浮かびながら出てきた事に、緊張の面持ちだった者達は一気に気が抜け、訳の分からない顔をした。
 アムロだけは驚きながら、丸いロボット、ハロの名前を口に出していた。
 ハロは、呼ばれたのかと勘違いしたのか、アムロの方へとやって来て、その手にスッポリと収まる。サイズや色、口調などは全く違うが、過去にアムロが自作した工作ロボット、ハロその物だった。
 全員の視線がハロに注がれていたが、おもむろに視線が脱出ポットの方へと向けられた。

「ありがとう。御苦労様です」

 今度は淡いピンク色の長い髪を長いスカートをなびかせた、年頃はキラと同じくらいの愛くるしい少女がハロと同じようにプカプカと浮かび、脱出ポットから出てきたのだった。


883 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:20:30 ID:???
今週はこれにて終了です
またまた至らない点があるとは思いますが
平にご容赦くださいまし

884 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:22:17 ID:???
GJ
スマソ
投下中にカキコしちまった

885 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 21:24:29 ID:???
>>884
いやいや、気にしなくていいっすよー

さて、メシでも買ってきまする
また後できますねノシ

886 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:28:38 ID:???
GJ!
キラが無事覚悟を決めて更正したか。
確固たる信念を持たない戦いでの結果がアニメのあれだからこっちのキラの行く末に期待。

それにしても流石アムロ。
ロックオン無しでぶちあてるなんて漢前すぎw

887 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:30:49 ID:???
GJ!
初リアルタイムで読めた
キラがいい方向に変わっていってるな
それにしてもナタル萌えw

888 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:40:20 ID:???
GJ!
マニュアルの上感覚任せでこれだけやれるとはさすがアムロだ。
そしてピンク登場(現時点では何もしてないので蔑称は使わないでおこう)。
ふと思ったが覚悟を決めてしまった今のキラならラクスをアスランに渡さないという展開も・・・
アムロとかはどうするんだろう?

889 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:40:54 ID:???
>>886-887
うっかりピンクを拾っちゃったばかりに水の泡とならなきゃいいが。

890 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:42:32 ID:???
GJ!
もしアムロが士官学校行ってたらどこまで行けただろうか
何となくオモタ

891 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 21:44:19 ID:???
>>889
ならないよ。

892 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 22:08:32 ID:???
GJ!!!
マニュアル照準は、UCベテランレベルなら当然の事だが、小回りの効かない大砲でメビウスを落とすのは凄すぎだぜ。
しかも紐付きだ。
貴方は何処まで神なんですか?

キラはようやく覚悟を決めたみたいだ。
これなら・・・!

>「それなら、アムロ大尉と……キラ・ヤマトに探索させるのはどうでしょう?周辺警戒にはフラガ大尉に当たってもらえば……」
まさかナタルがそんな事を言うなんて、一番変わったのは貴方かも。
とても萌えてしまいましたがw

ピンクを拾ったか。
抽象的な言葉ではなく現実的な言葉を喋れるピンクだといいんだが。
そんなピンクは存在しないか。
作者氏の腕に期待するしかない。

次回も楽しみにしております。

893 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 22:12:27 ID:???
GJ!!
大人連中のやりとりが熱くていいっス!特にムウ!
そしてナタルに萌w
ピンクハロ+アムロって妙に可愛いな


894 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 22:16:27 ID:???
GJ!!
為政者として更生するカガリにも期待したいが……地球に降りてからで間に合うかなぁw

895 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 22:23:15 ID:???
>>890
小説版は士官学校出じゃなかったっけ?

896 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 22:24:58 ID:???
>>895
仕官学校出のガンダム乗りって、コウ=ウラキとかシロー=アマダくらいじゃないのか?

897 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 22:40:38 ID:???
>>892
> マニュアル照準は、UCベテランレベルなら当然の事
それどっかで聞いたことあるが、
今回の場合マーカーすら出ない、となっているから、
ぶっちゃけ全周天モニターに映る砲身からその銃口の向きまで推測しなきゃならんわけで・・・

人が持つ銃のように目視で照準を合わせられるならともかく、
火器とのデータリンクが前提になっているであろうMSの武器でそれをやるのは普通に神業レベルだと思うんだが。

898 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:11:26 ID:???
まあ、原作でもピンクは地球での再登場までは基本的に無害だったわけだし
それほど気にすることないんじゃね?

899 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:14:56 ID:???
>>895
小説版アムロはパイロット候補生だけどシャアのRドムでアボンだからCCAと別物でしょ。
アニメ版は民間人〜戦場任官。
くそ っしょうがねえな、は・・・

900 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/11(土) 23:19:31 ID:???
ってなわけでメシ食って戻ってきました
みんなありがとーです!

それにしても、これが終わるのいつなんだろうなぁ
とか、たまに考えるんだけど、まだまだかなり先ですわな
少しづつだけど、書いててミスが少なくなったりしてて
進化してると感じられるのはうれしいですよ
ミンナニ(・∀・)カンシャカンシャ!

901 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:31:39 ID:???
小説版でアムロを落としたのはルロイ・ギリアムのリック・ドムだ
落としたさいにとんでもない事をしてしまったと後悔していた

902 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:31:39 ID:???
98氏乙!
いつもながら描写が丁寧。やわらかい雰囲気が気に入ってます
今後もがんがって(゚ω゚)ノシ

903 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:32:06 ID:???
くそっしょうがねえな、は鋼鉄ジーグの前世だ


それにしても、照準無しかぁ、流石と言えば流石だけどさ
ファーストでアムロは
「まだだ、たかがメインカメラをやられただけだっ!」
って言ってたけどさ
頭部ごと破壊された状態って致命的じゃね?
何であれで戦えるんだよw

904 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:35:13 ID:???
メインカメラをたかが、と言えるアムロが化け物

905 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:36:45 ID:???
>>900
いつもいつもgj!!
先が長くとも、とにかく職人自身のペースで納得いく作品を書いてくれ

906 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/11(土) 23:57:50 ID:EDc92vfz
最高に面白いw
ビットやファンネルを打ち落とすアムロにとってみれば
造作ないことなんだろうな。
それにしてもナタル萌えww

907 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 00:10:31 ID:???
GJ!
いつもながらエエ話しやなぁ
某シャアスレ同様、萌えキャラ化したナタルの今後に期待w

908 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 00:34:12 ID:???
そういえば、ビームサーベルでファンネルやビットを落とすのって、冗談か?って思っちゃうくらい凄いらしいな

909 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 00:38:57 ID:???
ファンネル・ビット斬りって要するに人だったらブンブン寄ってくるスズメバチを全部叩き落すような神技だよな。

910 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 00:39:51 ID:???
普通は落とそうと思ってもその瞬間に対象または別のファンネルに撃墜されるだろうしな

911 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 00:41:03 ID:???
逆シャアのαアジール戦とかすごいよな
ひょいひょい落として子供に付き合っていられるかと一蹴

912 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 00:43:21 ID:???
亜光速で迫り来るハチをマリオネット操って全部落とす並みの神業

913 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:21:02 ID:???
ムサイ氏と373氏、98氏頑張ってくれ
他の職人さんもまってますよ〜

914 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:29:09 ID:???
>>909
ベストキッドって映画で主人公がお箸で飛んでるハエをつかみ取るシーンがあったのを思い出した

915 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:35:05 ID:???
ストライクは全高約18m、νは全高約24(22)m
OSとかコネクタ以前にトリガーすら引けないと思うんだが

916 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:36:45 ID:???
結論;根性で何とかした
ロボットアニメの基本だよネッ!!

917 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:45:46 ID:???
98氏キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
あいかわらず、いい展開ですな(*´Д`)ハァハァ
長期連載になろうとも付き合いますよ(`・ω・´)ゝ
でも、今のところ週間で連載(?w)されてるんで
かなり早いペースだと思いますよ

918 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:48:04 ID:???
>>915
マニピュレーターのサイズが合わないってことか?
ビーム兵器のトリガーなんてただのスイッチとなんら変わらないだろうし、
『トリガーを引いた』という信号さえ送れれば実際に引き金を引く必要すらないわけで・・・

つまりまあどうとでもなるんじゃね?

919 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 01:49:45 ID:???
GJ杉
しかし98氏はいつも良いところで終わらせすぎだ
続きが気になってしょうがねえじゃねえかw

920 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 02:43:20 ID:???
>>895
出てない。パイロット訓練生としてホワイトベースに乗り込んで、
なりゆきで正パイロット任せられて野戦任官。

>>896
いちおうエマさんも入れてあげてください。

921 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 02:59:19 ID:???
>>896
>>920
ユウ・カジマ
ルース・カッセル
フォルド・ロムフェロー
クリスチーナ・マッケンジー
リョウ・ルーツ
ハリソン・マディン
ゼクス・マーキス
ジャミル・ニート
ムウ・ラ・フラガ

922 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 03:20:20 ID:???
>>896
>>920
ジェリド・メサ
カクリコン・カクーラー
エリアルド・ハンター
ウェス・マーフィー
ブレイブ・コッド

923 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 03:21:04 ID:???
>>921
リョウ・ルーツは士官学校出てないよ。
兵学校出身で、α任務部隊着任時に戦時任官で軍曹から少尉扱いになっただけ。


924 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 08:47:02 ID:???
>>921
フォルドも元はオーガスタ研のテストパイロットでガンダム五号機担当だったから
戦時任官で中尉になったんでは?ルースは戦闘機乗りからの転換組だけど。

>>922
エリアルドとマーフィー隊長入れて、カールとオードリー入れんとはどういう了見じゃ?
とAOZ厨の漏れが言っておくwww


925 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:21:04 ID:???
世界の情勢は、カリダの嘆きとは裏腹に最悪の方へ展開していった。
大西洋連邦がプラントに対し、犯人の身柄の引渡しがなされないことを理由に、宣戦をしたのだ。
一度はプラントの、犯人グループは全員死亡したという回答を受け入れた大西洋連邦であったが、すぐさまそれを棄却し先端を開いた背景には、高まった市民感情を抑えられない弱い体制と、ブルーコスモスからの圧力が見え隠れしていた。
「どうやら、最悪の結果になってしまったようだな」
テレビを見ていたシャアが、はぁとため息をつく:。ここのところ、この家の大人は四六時中ニュースに噛り付いていた。
「戦争の回避は出来ないのでしょうか」
不安そうにつぶやくラクス。
「無理だろうな。ここまで開戦の機運が高まっては」
「そうだな、ナチュラルの受けた傷は大きい。コーディネーターを打つことでしか、もはや傷を癒すことは出来ないだろう」
アムロも、シャアの意見に賛同した。
「そんな。でも、一度はプラントの犯人死亡と言う説明に納得したのに」
カリダが嘆くが、シャアは冷静に反応する。
「そんなことは、大西洋連邦も当然分かっているさ。実際、今回の被害は赤道直下の国々が主だ。大西洋連邦にはほとんど被害は無い」
「だったら何故?」
「これを見れば分かるだろう」
シャアはリモコンでチャンネルを変える。ディスプレイには、コーディネーターを罵倒するプラカードなどを掲げた人々のデモが、延々と映されていた。
「このままいけば、この怒りが大西洋連邦に向けられる。ユニウスセブンを止められなかったのはお前らのせいだとな。だからこそ、自分たちから目をそらす意味でも敵を作る必要があるのさ」
「それと、ブルーコスモスも一枚かんでいるはずだ。連合と近い位置にいる彼らが、この気を逃さぬはずが無い」
アムロがシャアに続いた。
「だが、私は戦争よりも、オーブが今後どのように舵を取るかが気にかかる」
「まあ、それは一体・・・?」
ラクスが問いかける。自分の住んでる国の名が出てきて困惑しているようだ。
「今回、少なかったとはいえオーブも被害を被った。市内でデモ隊が活動しているし、コーディネーターに対する目も厳しくなっている」
「そのようですわね」
ラクスは先ほどのニュースを思い出す。被害を受けた市民が、集団でコーディネーターに襲い掛かる事件が勃発しているようだ。
「大西洋連邦は同盟に加わるように言ってきている。もしかしたら、同盟に参加するかもしれないと思ってね。それを危惧している」
「だが、それはオーブの精神に反する。中立の理念はどうなるんだ?」
「そうですわ。それに、カガリさんは絶対にその信念を曲げぬ方です」
アムロとラクスは問いかけるが、二人の言うことは分かっていると言わんばかりに鷹揚に肯き応えた。
「その、カガリという少女。私はあったことはないが、国民からはかなりの人気を集めているようだな。だがそれは彼女の政治手腕ではなく、オーブの前代表の娘というステータスと若々しいエネルギッシュな対応が受けてのことのようだな」
「シャアさんはカガリさんを侮辱なさっているのですか?」
ラクスが彼女にしては珍しく、柳眉を逆立ててシャアを睨む。親友と思っているカガリのことを貶されたと思ったようだ。


926 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:22:10 ID:???
「そんな顔で睨まんでくれ。私は別に彼女を貶しているのでない。実際、18という年齢を考えれば、彼女はたいしたものだと思う。よく一国をまとめていると思うよ。しかし、政治は知識や理想、理念、きれい事だけでは動かない。
時には、老獪で卓越した経験がものを言うときもある。彼女には圧倒的にそれが足りないのだ。そして、この国でそれを担っている者がセイランだ」
シャアは、以前調べた五大氏族の名を口にする。
「厳しい言い方だが、彼女が担っているところはきれいな部分でしかない。実質、この国はセイランが動かしている。そして、そのセイランが大西洋連邦よりだというのが問題なのだよ」
「セイランが大西洋連邦に付こうとしていると?」
「可能性の無い話ではなかろう。もしセイランが同盟を結ぶつもりなら、周辺の根回しはとっくに出来ているはずだ。そんな狸どもに、18の女の子が一人で対処できると思うかね」
「しかし、それではオーブの理念が・・・」
カリダが食い下がる。
「無論、理念は大事だ。しかし、そのためにもう一度国を焼くことになってもいいのかね?万が一、復興した国を再び焼かれる事態になったとき、それでも人々の前でオーブの理念を守らなくてはならないと言えるかね?」
シャアの意見に、全員が考え込んでしまった。連合とプラントの戦争のみに頭が行ってしまっていたが、オーブも人事ではないのだ。確かに、そういう考えはあってしかるべきなのだ。
しかし、何もすることが出来ないアムロは、ただ歯噛みするしかなかった。

キラは、星空を眺めていた。
宇宙には昼も夜も無い。まもなくこの無数の星空の中で、戦端が開かれようとしていた。
「キラ」
背後から声がかかる。ラクスだ。
ラクスはキラの横に立ち、何も言わなかった。キラが空を見上げる理由が分かるからだ。二人はただ空を見上げていた。
「何?ねえ、なあに?」
一人の子供が目を擦りながら近づいてくる。ラクスの隣で寝ていた子供だ。
「あらあら、起こしてしまいましたか」
ラクスは微笑みながら、その子の崩れたパジャマを着なおさせる。
キラはそんな二人の様子に笑顔を見せた。
そんな最中、空が一面光出した。
「あー」
子供が空に向かって指を刺す。薄い紫色の光がいくつも弾けては消えていく。子供はまるで花火でも見るかのように喜んでいた。
それとは逆に二人の表情は厳しくなる。
「あれは・・・」
ラクスが確認するように言葉を発する。
二人には見覚えがあった。2年前、宇宙であれと同じ光を目撃していた。
「あれは・・・核の光だ」
手すりを掴む手に力が入る。キラの脳裏には2年前の情景がありありと浮かんできた。
最終決戦。ラウ・ル・クルーゼとの死闘。すべてに絶望し、全人類の抹殺を企てたその男は、争いを生む人類の業を嘲っていた。
「人は・・・結局はこういう結論に行き着くのか・・・」
キラの口から悲しみが漏れていく。


927 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:23:09 ID:???
時を同じくして、アムロは自室で眠れないでいた。
何か胸騒ぎがした。どう言い表せればいいのか分からない。宇宙が泣いている、無理やり表現するならそんな感じだろうか。
アムロは体を起こし、ベッドから出る。そして、その足で屋上に向かった。
ドアを開けると、見慣れた人物が空を見上げていた。
「シャア」
アムロの呼びかけに、シャアは振り返る。
「アムロか・・・」
「ここで何をしているんだ?」
「君こそ何をしに来た?」
「・・・寝付けなかった。ただ、夜風に当たりに来ただけさ」
「嘘だな」
シャアは断言する
「お前も何かを感じてここに来たんだろう?」
口ぶりからして、シャアも何かを感じたのか。
「お前もと言うと・・・あなたも感じたのか?」
「ああ、ざらざらとした感覚。不愉快極まりない」
「俺は悲しみを感じた」
アムロはシャアの横に立ち、手すりに背を預け言った。
「悲しみ?」
「感覚的なものだ。宇宙が泣いている、無理やり例えて言うならそんな感じだ。」
「泣いている・・・か」
シャアは考え込むように空を見上げた。アムロも習って頭を上げる。
「ふふっ」
シャアが軽く笑い声を上げる。
「何がおかしい」
「いや、すまない、別にお前を笑った訳じゃない。ただ同じ宇宙を見ているのに、こうも感じ方が違うというのがおかしくてな」
「・・・・・・」
「これが私とお前の違いなのかもな。この宇宙に私は不愉快さを感じた。だがお前は悲しみを感じ取っていた。私には、この宇宙に広がる表面の部分しか感じ取れないというこということを思い知らされてね」
「カミーユなら俺以上に真理を感じ取れるはずだ」
「そうかもしれないな・・・」
それ以降、二人は押し黙る。自分たちが知る限り、最も人の革新を見せてくれた少年を、思い出すかのように。


928 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:24:20 ID:???
そんな中、空が急に明るくなった。
核の光だ。
「なっ、あれは・・・核!!」
アムロとシャアは、驚愕の表情で宇宙を見上げた。
少し前、自分たちの世界でも放たれた光。目の前で体験したそれを見間違うはずは無かった。
「連合はプラントに対し核を撃ったというのか!!」
人に対して核を撃ったということに対し、アムロは怒りが湧いた。ロンド・ベルも核を使用したが、それはあくまでアクシズを破壊するために使用したに過ぎず、ネオ・ジオン相手には一度として使用したことは無かった。
いかに戦時中とはいえ、最低限のモラルがあるとアムロは考えていた。
「連合はプラントをこの世から完全に抹殺するつもりなのか!」
「そのようだな。この世界のナチュラルとコーディネーターの関係というのは、我々よそ者には理解できないほど溝の深いもののようだ」
「しかし、人間相手に核なんて・・・」
アムロはこの世界に来て日は浅いが、おおよその世界の情勢はすでに得ていたつもりでいた。自身も危険なNTとして軟禁されていた経験を持っているため、ナチュラルがコーディネーターを危険視するのは、ある意味納得できた。
しかし、この孤児院でナチュラルとコーディネーターがうまく共存しているのを見ていたせいか、甘い考えが無意識のうちに刷り込まれていたようだ。ナチュラルとコーディネーターの溝の深さを、完全に認識させられた瞬間であった。
「これじゃ完全に虐殺じゃないか」
「それほど、今回の事件の与えた影響が大きかったということだろう。それと、もともとナチュラルはコーディネーターを人間として考えていないのかもしれないな」
「コーディネーターは人間じゃないって言うのか。ばかばかしい」
アムロはシャアの考えを一蹴した。それでは、キラやラクスも人間ではなくなってしまう。
「私の意見ではない。むしろ、私にもそんな考えは理解できん。しかし、こうも躊躇いも無く核などを撃つところを見ると、そんな考えをせずにはいられん。
人間は町で獣が暴れだしたら、躊躇無く殺すだろう。だが、人が暴れても殺しはせん。例えやむおえず殺すにしても躊躇うはずだ。人は、自分たち以外の種族にはどこまでも冷酷になれるものだからな」
「・・・人はそこまで愚かじゃない・・・はずだ・・・」
アムロは声細に呟いた。
否定したかったが、否定しきれない自分がひどく悔しかった。
アムロは人の可能性を信じていた。人の暖かさを信じていた。そして、それはこの世界に触れても変わることが無かった。ナチュラルもコーディネーターも同じ人間なのだ、分かり合えないはずが無い。
しかし、現実はいやおう無くアムロの心に、棘を突き刺していく。自分たちの世界で、サイコフレームが見せてくれた人の心の温かさを否定するかのように。
「・・・人はそんなに愚かじゃない」
アムロは拳を握りながら、心の中で再度確認するかのように呟いた


929 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:25:23 ID:???
先日の核攻撃の失敗は、ほとんどニュースには上がらなかった。
メディアがこの様な情報の統制をしかれている背景には、オーブがすでに大西洋連邦との条約締結に向けての算段が加速していることを意味していた。すなわち、同盟国の無様な姿は見せられないということである。
「タイムリミットだな」
バルトフェルドは、杖を持ち無線室に向かうと、あるチャンネルに周波数を合わせた。
「ミネルバ、聞こえるか?もう、猶予は無い。ザフトはまもなくジブラルタルとカーペンタリアへの降下揚陸作戦を開始するだろう。そうなれば、もうオーブもこのままではいまい。黒に挟まれた駒はひっくり返って黒になる。脱出しろ、そうなる前に」
バルトフェルドは何度も、ミネルバに対し脱出を薦めていた。その時、無線から凛々しい声が返ってきた。
“ミネルバ艦長、タリア・グラディスよ。あなたは?どういうことなの、この通信は?”
いぶかしむ様子が声色から伝わってくるのが分かる。
「おお、これはこれは、声が聞けてうれしいねぇ。初めまして。どうもこうも言った通りだ、のんびりしてると面倒なことになるぞ」
“匿名の情報など、正規軍が信じるはず無いでしょ。あなた、誰?その、目的は?”
タリアは至極最もなことを言ってきた。
バルトフェルドはどう言えばいいか迷っていた。自分としては利益云々では無く、ただ純粋に元同胞に対し、この危機的状況を回避して貰いたかったに過ぎない。
「うーん、アンドリュー・バルトフェルドって男を知ってるか。これはそいつからの伝言だ」
苦肉の策として、ザフトでも有名であろう自分のネームバリューを使うことで信じ込ませることにした。
しかし、これに対し、「うふっ、ふふふっ」と言う笑い声が後ろから聞こえてくる。マリュー・ラミアスである。彼女にはよほどおかしかったらしい。
通信越しで何か考え込むような態度が窺える。バルトフェルドは構わず、先を続けた。
「ともかく警告はした。降下作戦が始まれば、大西洋連邦との締結は押し切られるだろう。アスハ代表が頑張ってはいるがな。留まることを選ぶならそれもいい、後は君の判断だ、艦長。幸運を祈る」
そういって、バルトフェルドは通信を切った。これ以上、警告する意味は無いと思ったからだ。会ったことは無いが、この凛々しく威厳を感じさせる声を聞いて心配ないと思った。きっと、的確で合理的な判断をしてくれると。


930 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:26:25 ID:???
バルトフェルドの言葉を受けてであろうか、ミネルバはその翌朝、オーブを出航した。
そのミネルバは、オーブの領海を出るや連合軍に囲まれた。それもバルトフェルドは予見していたが、あのままオーブにいれば、間違いなく最悪の展開に発展する。酷かもしれないが、最新鋭艦のミネルバの力に期待しての通信であった。
期待が通じたのか、どうにかミネルバは連合軍を撃退し、カーペンタリアへ向かうことに成功したらしい。
「よおし」
そう言うとバルトフェルドは、人数分のカップにコーヒーを注いでいく。4つのカップを盆に載せ、テラスへと足を運ぶ。
テラスには、アムロとシャア、マリューの姿が見られた。
「うーん、いい風だねぇ」
潮風を感じながら、バルトフェルドはコーヒーを手渡していく。アムロは何故か顔が引きつっていた。
「昨日よりも、ちょいとローストを深くしてみた。さあて、どうかな?」
三人はカップに口を付ける。口に含み、舌先で味わうように飲んでいく。
最初に評価を下したのはマリューだった。
「昨日の方が好き」
続いてシャア。
「私は昨日のよりも、こちらの方が好みに合うな」
二人の反応に何か思案げなバルトフェルド。
「ふうん、君たちの好みが大体分かってきたぞ」
一方のアムロはというと、二人の反応に半ば呆れていた。
(俺には、このコーヒーのうまさがどうしても分からない)
兎にも角にも、バルトフェルドのコーヒーは人を選ぶようだ。
4人は手すりに腕を置き、海を眺め始めた。子供たちの無邪気に駆け回る姿が、なんとも可愛らしかった。
「それで・・・」「でも・・・」
バルトフェルドとマリューの声が重なる。二人は互いに譲り合うが、「こういう時は男性からでしょ」と言うマリューの言葉に、バルトフェルドが口を開いた。
「まあ、オーブの決定はな。残念だが、仕方の無いことだと思うよ」
大西洋連邦との同盟締結に対してのことである。
「ええ、カガリさんも頑張ったんだろうとは思いますけど」
「代表といっても、まだ18の女の子にこの情勢の中での政治は難しすぎる」
アムロとシャアもオーブの決定は予測の範囲内であったが、それでもこういう決断を下したオーブの未来を案じずにはいられなかった。
「まあ、彼女を責める気は無いがね。問題はこっちだ。君らはともかく、俺やキラやラクスは引越しの準備をしたほうがいいかも知れんな」
「プラントへ?」
「そこしか無くなっちまいそうだね。このままだと、俺たちコーディネーターの住める場所は・・・」
バルトフェルドの言葉に、マリューは顔をしかめた。そんなマリューを見て、すぐに取り繕う。
「あっ、いや、よければ君も一緒に。無論、シャアとアムロもな」
「俺たちもか?」
アムロは問いかける。
「まあ、あんな宣戦布告を受けた後だ。今はまだ、プラントの市民感情も荒れているだろうが、デュランダル議長っていうのは、割りとしっかりしたまともな人間らしいからな。馬鹿みたいなナチュラル排斥なんてことはしないだろう。
それに、二人はこの世界で戸籍が無いだろ。それもプラントに行けばどうにかなるだろ。今回のユニウスセブン落下の被害者を装ったりすればな」
「ふうむ、確かに一考の余地はあるな」
考え込むシャア。確かに元の世界に戻る手段が無い以上、この世界で生きて行く手段を考えなければならない。プラントに行けばそれも適うかもしれない、とシャアは考えた。
アムロとマリューも考え込む。正直、今の状況を打破するためにはどの方法が最適なのか判断に困っていた。
4者とも考え込む。お気楽な子供たちが羨ましかった。
「どこかでただ平和に暮らせて死んでいけたら、一番幸せなのにね」
マリューの言葉が、3人の心に深く染み渡った。


931 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:27:28 ID:???
それは、深夜に起こった。
家中に、ハロの甲高い機械音声が響き渡った。
正規の軍人として訓練を受けていた者達は、一様にそのハロの声で目を覚ます。キラも声に反応して、何事かと周りを見回した。
アムロは何事かを確かめるため、バルトフェルドの部屋に向かった。その途中でシャアとかち合った。
「これは一体?」
「分からん、とにかくアンディの元へ行こう」
二人はバルトフェルドの部屋に着き、開けようとした瞬間、向こうからドアが開かれた。ドアを開けたバルトフェルドの手には銃が握られていた。
「アンディ、この騒ぎは一体?」
アムロが問いかける。
「ハロの声を聞いたろ。あれはこの家のセキュリティーを兼ねているんだ。何者かがこの家に侵入したようだな」
そう言うとバルトフェルドは部屋に戻り、戸棚の中からさらに2丁の拳銃を取り出すと、アムロとシャアに投げ渡した。
遅れて隣の部屋からマリューが顔を見せる。その手にも銃が携帯されていた。
「一体どこの連中が・・・?」
マリューが呟く。
「今はそんなことを言っている場合ではない。アンディ、どこか逃げる場所はあるのか」
シャアが安全装置を外しながら問いかける。
「この家の奥がシェルターに繋がっている。とにかくそこに向かおう。君はラクスや子供たちを」
マリューはすぐさまラクスや子供たちの寝室へと向かう。
「二人は俺と一緒に迎撃に出てくれ」
バルトフェルドの言葉に、アムロとシャアは首肯で応えた。
3人は侵入されたと思われる場所へと足を運ぶ。
キラの部屋を過ぎようとしたとき、本人がドアを開けて出てきた。
「なっ、どうしたんですか?」
3人の手に銃が握られてるのを見て、顔を強張らせる。
「早く服を着ろ、嫌なお客さんだぞ。ラミアス艦長と共にラクス達を」
「あっ、はい」
キラは素早く着替えを済ませ、ラクスの部屋に駆け出した。
3人は1階に着き、辺りを警戒する。相当の数の気配が感じられた。ただの押し込み強盗では無いことが窺える。
その時、窓の外で動く影をアムロは見逃さなかった。
「アンディ、窓の外だ」
アムロが叫ぶ。
その声を聞くや、バルトフェルドは銃を窓に向けると、気配が逃げた方へ、銃を数回発砲した。
ガラス戸が割れる音と共に、「うあっ」と言う悲鳴が木霊した。
バルトフェルドはすぐに壁に隠れる。その瞬間、マシンガンの嵐が、バルトフェルドがいた空間を過ぎていった。
アムロとシャアも壁や倒したテーブルを盾に、銃撃戦を繰り広げていった。


932 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:28:35 ID:???
一方、マリューはラクスの部屋に入るや全員を起こしにかかった。
「ラクスさん、それにみんなも起きて」
マリューの声に、全員が体を起こした。
「なあに」「眠いよ」
子供たちは、目を擦ったりしながら不平を垂れている。ラクスも、すぐにこの状況が理解できなかったようだ。
「マリューさん?」
何事かを聞こうとしたラクスは、「ラクス」と彼女の名を呼ぶドアの方へ目をやった。
キラがカリダとマルキオ導師を従え、部屋に入ってきた。
その時、ガラス戸が割れる音が聞こえてきた。
子供たちが悲鳴を上げる。
「みんな、静かに。私についてきて」
子供たちを黙らせると、全員を先導してシェルターに向かった。
「窓から離れて。シェルターへ急いで」
キラとラクスに先導させ、最後尾から警戒するマリュー。
ちょうど窓際を通ったとき、影が動くのが見えた。マリューは敵の走るほうに中りを付けて、銃弾を叩き込む。
子供たちが悲鳴を上げ、ラクスたちに抱きついてくる。ラクスはそんな子供たちを軽く抱きしめ、シェルターへ向かった。

「ちぃっ、一体何人いるんだ」
アムロは途切れることのマシンガンをテーブルの影でやり過ごし、銃のマガジンを換装した。
「我々だけではどうしようもない。隙を見てこの場を離脱するぞ」
「ああ」
隣で壁に身を潜めながら銃撃戦を繰り広げているシャアの言葉に、アムロは素直に耳を傾ける。
一瞬、銃撃が止んだ。弾が切れたのだろうか。二人はこの瞬間を見逃さなかった。
「今だ、アムロ」
そう言うやシャアは後方へと駆け出していく。アムロもそれに続き、後方へ走り出す。
T字路の廊下に差し掛かり、シャアはシェルターのある左側に入っていく。アムロの方に目を向けると、後ろには戦闘服に身を包んだ兵士が追いかけてきていた。
「アムロ、後ろだ」
シャアは叫ぶや、アムロの後方にありったけの銃弾を叩き込む。アムロはT字路の左側に飛び込むように滑り込んでいく。間一髪、二人のすぐ横を銃弾が過ぎていき、壁に大量の銃創を刻んでいく。
二人は壁に身を潜め、銃の音が近づいてくるのを頼りに敵が来た瞬間、シャアが敵の鳩尾に蹴りを叩き込むと、すぐさまアムロが止めを刺した。
二人はすぐに、シェルターへと走っていく。
シェルターへ向かう途中で、バルトフェルドが敵を倒し終えたところに出くわした。その左手は肘から下が、重厚な銃になっていた。
「なっ、アンディ、その腕は・・・!?」
アムロは驚き、詰問した。
「ふっ、2年前の名誉の負傷さ。そんなことより、早くシェルターへ」
腕のカバーを被せながら、バルトフェルドはシェルターへと向かっていく。二人もそれに続いた。


933 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:29:35 ID:???
3人がシェルターの元に着くと、マリューが一人で銃撃戦を展開していた。その後方では、マルキオがシェルターの扉の暗証番号をインプットしている。
3人はマリューを援護し、銃弾を打ち込んでいく。
「みんな無事のようだな」
合流するや、全員の顔を見回すアムロ。無事を確認し、安堵の息をついた。
シェルターの硬い扉が開かれる。
ラクスは子供たちを連れ入って行く。全員入り終ると、バルトフェルドは扉を閉めるため、システムに手を伸ばした。
その瞬間、ハロが機械音声を出し始めた。
キラは、通気孔から伸びた銃に目が入った。その狙いは、ラクスへと向けられていた。
「ラクスッ」
キラは、ラクスに飛び掛る。ラクスの頭のあった場所を、銃弾が通過していった。
銃を持っていたものは、みな通気孔に銃弾を叩き込んだ。
絶命を確認するや、すぐにシェルターにロックをかける。
みな、一様に荒い息をついていた。マリューはその場に座り込んでしまった。
「はあはあ・・・コーディネーターだわ」
「ああ、それも素人じゃない。ちゃんと戦闘訓練を受けてる連中だ」
「ザフト軍ってことか?」
アムロが尋ねる。
「まだ分からんが・・・その可能性が高いだろう」
「だが・・・何故、ザフト軍が彼女を狙う?」
「そこまでは分からんさ」
みんなの視線がラクスに集中する。そのラクスは、「大丈夫ですからね」と泣く子供たちを慰めていた。
そんな折、強い地響きがシェルターを襲った。
「これは・・・?」
マリューの悲鳴にも似た声がシェルター内に響き渡る。
「これは・・・MSか」
「おそらくそうだろうな」
アムロとシャアが口々に言い出す。
白兵戦の失敗によって逃げ帰ったと思っていたが、MSを出してくるとは誰もが予想だにしなかった。
「何が何機いるか分からんが、火力のありったけで狙われたらここも長くは持たんぞ」
バルトフェルドは「くそっ」と悪態をついた。
「何か対抗する手段はないのか?」
アムロはバルトフェルドを問い詰める。
「・・・1つだけある」
そう言うや、ラクスのほうに目を向ける。
「・・・ラクス・・・鍵は持っているな」
ラクスの顔に陰りがよぎる。いや、ラクスだけではない。アムロとシャア、それに子供たちを除いた全員の顔に力がない。
そんなラクスを気にすることも無く、バルトフェルドは続けた。
「扉を開ける、仕方なかろう。それとも今ここでみんな死んでやったほうがいいと思うか?」
「いえ、それは・・・」
力なく響く声とは対象的に、キラの手を握るラクスの手に力が入る。
アムロは、何か手段があるなら講じないでどうするとばかりにラクスに詰め寄ろうとするが、シャアに肩を止められた。


934 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:30:35 ID:???
「何故、止める?」
「落ち着け。少し考えれば分かることだろう」
シャアはそういうとアムロから手を離した。
アムロは足を止め、全員を見回した。この状況を打開する手段があるのに、乗り気じゃない住人たちを。
(相手のMSに対抗する手段?扉を開ける?・・・・・・・・・そうか、そう言う事か!!)
アムロは状況が飲み込めた。MSに対抗する手段。それは、こちらもMSで対抗するということに他ならない。
しかし、それはキラを再び戦場へ帰還させることに繋がるのだ。2年前の戦争を未だに引きずるキラに、MSに乗れというのはあまりにも酷な話であった。
そんな中、躊躇い顔を伏せるラクスに、キラはやさしく微笑みかけた。
「貸して、僕が開けるから」
「えっ、いえ、でもこれは・・・」
ラクスはキラを行かせまいと、ハロを抱きしめた。
そんなラクスをキラはやさしく抱きしめた。
「大丈夫。大丈夫だから・・・」
「でも・・・」
「このまま君たちのことも守れずに、そんなことになる方がずっと辛い」
「キラ」
ラクスの頬を涙がつたう。
「キラ、本当にいいのか?」
アムロが確認する。確かにそれしか手段が無いのは分かっているが、それでも聞かずにはいられなかった。
キラはアムロのほうに振り返る。
「はい」
「再びMSに乗ったら、普通の生活に戻るのは難しくなるぞ。いや、もう二度と戻れないかもしれない」
「分かってます。それでもここで何もしなかったら、それこそ一生後悔してしまいますから」
「決意は固いようだな」
「はい」
アムロはそう言うと、バルトフェルドに顔を向けた。
「アンディ、MSは1機しかないのか?」
「いや、他にルージュとムラサメがあるが・・・」
「そうか、ならば俺も出よう」
「アムロさん!!」
キラがアムロを見つめる。
「君1人を辛い目に合わせてしまっては、大人としての立場が無い。情けない大人と思われたく無いからな」
「ふっ、同感だな」
これまで聞き手に回っていたシャアも口を開く。
「MSがあまっているなら好都合だ。私も出よう」
「シャアさんまで!!」
「君は2年間のブランクがあるのだろう。出るMSは1機でも多いほうがいい。最も、7年間のブランクを全く感じさせない天才も、異世界にはいるがな」
そう言ってアムロに目を向ける。アムロもそんなシャアの皮肉に、軽く笑い返した。
「アムロさん、シャアさん、ありがとうございます」
キラが二人に頭を下げた。


935 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:32:24 ID:???
扉の中にはフリーダムを中心に、その横を固めるようにルージュとムラサメが並んでいた。
「アムロ、お前がルージュを使え」
シャアはそう言うと、ムラサメの方に行こうとした。
「待て、俺がルージュを使ってもいいのか?」
アムロは聞き返す。2年前の機体とはいえ、仮にもオーブ代表の機体である。現在の技術で改良を加えられたこの機体は、量産型MSのムラサメより高い性能を誇っているはずであった。
シャアは足を止める。しかし振り向きもせず、ただ一言、言葉を発した。
「“ガンダム”はアムロ・レイの機体だ」
そう言うや、ムラサメのコックピットに入っていった。
アムロはそんなシャアに軽く一礼すると、ルージュのコックピットに座り込んだ。
全周囲モニターに慣れ親しんだアムロにとって、前方にのみモニターのある機体に乗るのは、実に15年ぶりの事だった。
「一年戦争時を思い出すな」
ガンダムに初めて乗り込んだ時を思い出す。無我夢中だったあの時には、自分が異世界に行くなんて、それこそ夢のまた夢であった。
アムロはMSの設定を、OSに補助を任せるオートから、大半をマニュアルで操作できるように変更した。この機体は、ナチュラル用のOSが組み込まれているため、大半をOSでまかなうように設定されていたからだ。
“アムロさん、シャアさん、お先に出ます”
キラから通信が入る。
MS専用の出入り口が無いため、キラはビームライフルを真上に向けて発射し、穴を開けた。バーニアが火を噴き、フリーダムは真上へと消え去っていく。
「シャア、先に出るぞ」
アムロはシャアにそう言うと、フリーダムの開けた穴から飛び出した。


936 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:33:51 ID:???
地下を飛び出したアムロは、すぐさま敵MSを確認する。
全体を緑色でカラーリングされたその機体は、全部で16機確認された。
(ゴッグやズゴックに似ている。形状から考えて水陸両用タイプか)
そんなことを考えていると、穴から飛び出したシャアから通信が入った。
“1機は必ず残せ。真相を吐かせなければならない”
「分かっている」
アムロは、敵が撃ってきたビームを交わしながら、高速で敵機へと突っ込んでいくと、1体をビームサーベルで頭から真っ二つに切り裂いた。その後方からもう1機が突っ込んできたが、アムロはアッシュの爪を避けつつ、腕を切り落とすと、すかさず胴体を二つに切り裂いた。
シャアの方に意識をやると、機体性能を考えてか、遠方でビームを交わしつつ、的確な射撃を見せていた。あの回避や射撃から考えて、シャアもマニュアル操作で戦っているとアムロは感じた。
キラも2年のブランクを感じさせることも無く、機体性能をフルに使い、近距離遠距離を縦横無尽に飛び回り、攻撃を展開していった。
もはや、アッシュ部隊に勝ち目は無かった。いや、それは最初から分かりきっていたことであった。この世界でおそらく最強であろう3人のタッグに、どれだけ数で責めようと、勝てる見込みなどどれほどあろうか。
敵隊長機であろう機体を残し、すべてのMSが撃破及び無力化させられていた。
隊長機が、半ばやけくそにキラに突っ込んでいく。それをキラは、シールドでかち上げ、無理やり地面に叩き付けた。すぐに機体を起こし攻撃に入ろうとするが、キラは冷静に武器のみに照準を合わせ、無力化していく。
すべての武器と足を無力化させられ、達磨と化したアッシュにアムロは投降を呼びかけようとした。しかし、その瞬間、機体は大きな爆発音と共に鉄屑の山と化していった。それに連動するように、無力化されただけの機体も隊長機と同じ道を辿っていく。
“なっ”
キラの声がアムロに届く。
まさか、自爆するとは思っていなかったのだろう。キラの驚愕が声を通して伝わってきた。
“ふう、これで真相は闇の中か”
シャアのため息も聞こえる。
日が差し始めた空の下、3体のMSがただ悠然と佇んでいた。


937 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:35:08 ID:???
今回はここまで。なんか、ずいぶん長くなってしまった。
初戦闘はキラだけにしようと思ったが、今まで戦闘シーンが無かったから無理矢理アムロとシャアも加えてしまった。
ただ戦力差が激しいから、苦肉の策としてアッシュを16体も出してしまったw

なんかアムロやシャアの呼び方が波紋を呼んでいたようだが、俺の中では、
アムロの一人称は基本的には「俺」、ララァの前では「俺」「僕」を使い分け、シャアは一貫して「私」。
アムロのシャアに対する二人称は>>825さんの考えの通り、
基本は「あなた」、ちょっと険悪になると「お前」や「貴様」を、
シャアからの場合、基本は「君」や「お前」、険悪なときは「貴様」って感じだと思ってる。
これは俺の個人的な見解だけど、変えるつもりも無いので、気に障ったらそこだけ脳内変換して頂戴。

シャアのパターンに関してはどっちも同じくらいだなw
まあ宇宙に行くまでも少しかかるし、しばらく様子を見てみることにする。


938 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 17:38:10 ID:???
リアルタイム更新ktkr

631氏毎度乙!

939 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 17:38:53 ID:???
GJ
リアルタイムで見させていただきました。

940 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 17:43:42 ID:???
最高

941 名前:631 投稿日:2006/11/12(日) 17:44:56 ID:???
>>932
>アムロは途切れることのマシンガン

アムロは途切れることの無いマシンガン

ミスタ

942 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 18:02:15 ID:???
GJ!!!

>「“ガンダム”はアムロ・レイの機体だ」
何だコレ、めちゃくちゃ燃えたじゃないか!!

今回の話で、自分の中のシャアの漢度が急上昇した。
キラたち・・・特にカガリなんか、これからアムロとシャアという二人の「大人」の
いい面も悪い面も、どんどん見ていくことになるんだなぁ。
カガリみたいに、理念・理想ってのを掲げるのも大事だけど、それだけで政治はできない。
良くも悪くも「純真で無知な子供」なわけだ。
アムロとシャアは、そういうのもちゃんと分かってて、特にシャアなんか当事者やってたわけだから、
政を行う人間が、時には道化師を演じなければならない事をよく分かってる。
シャアの存在が、キラたちだけでなく、オーブの政治の根幹そのものに作用しそう。
やばい、続きがマジで楽しみだ。

943 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 18:50:36 ID:???
GJ



950も近いし埋めないか?書くのを自粛してる職人さんもいそうだし


944 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 19:11:53 ID:???
GJ

まさかシャア&アムロの白兵戦コンビを見られるとは

あと「“ガンダム”はアムロ・レイの機体だ」ってセリフ
SAIKO━━━━━━
まさにシャアの本音っぽい

945 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 19:36:52 ID:???
GJ
確かにアッシュ16機は不自然だけども「“ガンダム”はアムロ・レイの機体だ」を聞けたし問題無しw
次回も期待してます。

946 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 19:37:10 ID:cnE8vewj
GJ!!
前回シャアの動向にパターン2を押したが
今回読んで考えが変わった

二人の共闘最高!!
ぜひパターン1でお願いします

947 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 19:40:00 ID:??? BE:727151459-2BP(0)
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948 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 19:52:42 ID:???
全周囲モニターってリック・ディアスが最初だっけ?

949 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 20:02:44 ID:???
>>948

NT-1が最初のはず

950 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 20:05:22 ID:???
つNT-1 アレックス

951 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 20:09:20 ID:???
試作ではアレックス、量産機ではハイザックじゃなかったっけ?

952 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 20:42:18 ID:???
>>950
次スレよろ

953 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 20:47:12 ID:???
テンプレ作っとこ


職人のみなさんさんガンガレ〜!住人のみなさんマターリいきましょう〜!

次スレは950を踏んだ方が立てて下さい。
なお、職人様のSS投下に伴う各作品の「考察・議論」は専用スレ、又は該当スレでお願いします。
スレは、基本的にsage進行です。

【前スレ】  http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1161271669/l50

【3スレ目】 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1159786899/l50
【2スレ目】 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158855861/l50
【1スレ目】 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1156402911/l50

【考察】CCAアムロin種・種死【雑談】part2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1162295743/l50

【まとめ】http://log.finalbunny.com/


954 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 20:58:52 ID:???
量産機ならハイザックよりジムII の方が先では?
ガルバルディはどうだっけ?

955 名前:98 ◆TSElPlu4zM 投稿日:2006/11/12(日) 20:59:35 ID:???
631氏GJ!
フタリトモ(・∀・)カコイイ!
シャアの台詞すげーよかった!
それにしても、これだけの量を短時間で書いて
投下するって正直、凄いよ

956 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 21:39:02 ID:???
GPシリーズでは一号機・二号機は従来通りで、三号機は全周囲モニターになってるんだな。

957 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 21:39:41 ID:???
>>954
改修含めて、一番古い量産機ならZ時出た初代MSVも全天周モニターだぞ。完全新規設計では
ハイザックが初。GMUは初代からの改修機(前期型)は通常のコクピット、
新造機(後期型・アニメに登場したのがコレ)が全天周モニターだ。
ガルバルディβは確か新造時は通常コクピットだったが、近代化改修で全天周化したかな。

958 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 21:45:20 ID:???
水差すようで悪いんだけど3人でもタッグって言うの?

959 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 21:50:16 ID:???
>>958
その発想はなかったわ。


厳密にはどうか知らんが、プロレスなんかだと3人同士の試合でもタッグマッチって言うね。

960 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 21:59:21 ID:???
トリオマッチよりタッグマッチの方が語呂がいいだろ?
そういうことだ

961 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/12(日) 22:29:26 ID:???
お久しぶりです。国家試験のためしばらく投下できませんでした。
今日試験が終わり、今から投下しようと思うんですが…次スレに投下したがいいっすかね…

962 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 22:35:43 ID:???
>>959-960
そういえばそうね。
アムロがシャアに自分がルージュでいいのか聞いたのはやっぱ赤いからだろうね。

963 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 22:59:02 ID:???
>>957
改修型を含めれば、ロンメル部隊のザク、ドムやタイガーバウムのズゴック、アッガイもそうだね。

964 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 22:59:07 ID:???
>>961
まだ少し余裕があるから、こっちでいいのでは?

965 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:01:43 ID:???
373氏、まだ次スレが立っていないのでここに投下
されてもよろしいかと。期待してます。

966 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:24:23 ID:???
>「“ガンダム”はアムロ・レイの機体だ」
しかし赤いのはシャア専用アッー!!

967 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/12(日) 23:27:30 ID:???
ガンダムSEED D CCA
1、
アムロと主任はとなりのハンガーへと向かう。そこは先ほどと同じように暗闇に包まれていた。
主任が何も言わずに電気をつけると目前にνガンダムがそびえ立っている。主任はあえて何も説明せずにコックピットに乗るよう促した。
気にはしながらも言われるがままに機体へと向かう。νガンダムのハッチを開けようとしたが、その前にハッチの装甲をなでる。何か考えて
そうした訳ではない。無意識にそのような行動をとっていた。νガンダムは何も言わずにたたずむ。その外見は綺麗に直っているように見えた。
アムロはハッチを開け、コックピットへと乗り込み、OSを立ち上げると携帯火器の確認を行った。

「ビームライフル…状態良好…ハイパーバズーカ装弾数FULL、シールド破損無し。ビームキャノン待機中、状態異常なし…マイクロミサイル安全装置ロック中…
背部ビームサーベル…スタンバイ、同じく腕部サーベルスタンバイ中…良くここまで復元できたな…後は…」

アムロはファンネルのチェックへと作業を進める。

「!?ファンネルラック?フィンファンネルのエネルギー充填だと?」

ちょうどその時、コックピットへと通信が入る。

「どうです?大尉。良く仕上がっているでしょう?」

「すごいな…ファンネルが復元できたのか?それにエネルギー充填など…」

主任はあらかじめ質問がわかっていたかのように淡々と答え始めた。

「ええ。復元、と言うよりは模造、ですが。順を追って説明しますね。お預かりして修理作業を進めるうちにこの機体の装甲、及び火器をどうするか、と言う問題に当たりました。
この機体に使われている装甲材はもう未知の材料でした。こちらの世界のどんな材料よりも硬くて軽い、もうお手上げだったんですがね、戦闘データから殆ど大尉は
被弾していないと言う結果が出ていましたので、当たらなければ、と言うことで発泡金属を使用しました。携帯火器は基本的にビームライフルや、サーベル、
バズーカなどはこちらの技術でも復元は難しくありませんでした。むしろ機体に合わせて大型化することができ、出力も上げることができましたし、バズーカの特殊弾も数種
作ることも出来ました。しかし…」

主任は更に続ける。


968 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:29:12 ID:???
俺もてっきりルージュにシャアが乗るものだと思ってた
だいたいこの世界ではキラとカナード以外に「ガンダム」
と読んでる奴はいないし、ムラサメだってガンダム顔だし・・・

969 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/12(日) 23:29:48 ID:???
2、
「そうしている内に機体のデータベースに残っている装備で一番の問題が出て来ました。それはデータを解析していくうちにドラグーンと同じような無線誘導式の攻撃端末だと
言うことが分かりました。しかもドラグーンと同じく機体から発される通信を受信することにより端末が操作される、と言うことも。そこで、攻撃端末はドラグーンで代用し、
機体から発される無線を量子通信に変更することで何とかすることが出来ました。そして攻撃端末は姿勢制御用のスラスターを配置の上、使用時に折れ曲がった際に
筒状の磁場を形成するようにし、そこをビームを通すことで砲身の代わりとして使用。更に使い捨てではなく再使用できるようにラックを付けさせて貰い、
バランス面からバックパックの両側に三枚づつ格納されるようにしています。」

「…要は通信方法を変えた、と言うことと、ビームの発生方法を変えた、と言うことか。ほんとに使えるのか。」

「…試して見ますか?」

自身ありげにそう言うと主任はクレーンでファンネルを一枚だけはずし、板状にしたまま少しはなれた所へと運んだ。

「では、動作確認どうぞ!」

その言葉を聞くとアムロはファンネルがコの字型に変形するようにイメージする。バクン!と言う音と共にファンネルは変形した。アムロは無意識に
驚きの声を上げていた。数回に渡ってアムロは動作を確認しその動作が全く異常が無く行われることを確認するとファンネルをラックへと取り付けた。
アムロはコックピットから出ると改めてνガンダムの姿を見上げた。その姿はかつてアムロがνガンダムの完成形として思い描いていた
姿に似通っている。まさか異世界で自分が設計したMSが完成に近づくとは思ってもいなかった。アムロは主任に近づくと

「いい仕事をしてくれた。礼を言うよ。ありがとう。」

主任の目が少し潤む。その言葉はメカニックにとってこれ以上無い感謝の言葉だった。
アムロはその後、主任から細かな説明を受けると握手を交わし、機体へと乗り込んだ。

(また頼むぞ…)

そう頭の中で言うとνガンダムのメインスイッチを入れ、操作を確認しながら機体をハンガーから出す。ハンガーの出口近くで主任が手を振っているのに気付き、
シールドを振り上げることで返事をするとメインスラスターを点火させ、ミネルヴァへと戻っていった。


970 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/12(日) 23:32:07 ID:???
3、
ミネルヴァへと戻ると既にデスティニー、レジェンドは既にミネルヴァへと搭載されていた。そこには勿論シン、アスランも機体の最終調整を手伝っている。
アムロは機体から降りるとマッド・エイブスにメンテナンスマニュアルを渡すとデスティニ―、レジェンドを眺めていたところにレイがやってきた。

「隊長、ご苦労様です。」

軍人としては当たり前だが相変わらずの堅苦しい挨拶をすると敬礼した。アムロはそれに対し、敬礼はせずに

「レイか、どうしたんだ?」

と聞く。

「いえ、新型が来ると聞いたもので…少し興味がありまして。」

レイがそういう風に自分が興味があるものとかについて語ることは今まで無かったため、アムロは少し戸惑いながら

「そうか…」

と短い返事をした。レイは新型の二機のほうへと視線を移すと一瞬体が強張った。何故なら自分が親密にしていた人が最後に乗っていたMSと瓜二つのMSが立っている
ことに気付いたからだ。その瞬間脳裏によぎる仮面をした男と、デュランダル、それに幼き日の自分。兄弟のように、時には親子のように扱ってくれた人が乗っていたMS
と似ていると言うだけで気付けばレイはふらふらとレジェンドへと近づいていた。アスランがそれに気付き、声をかけた。

「レイ!何をしている、そんなところで?」

レイははっとするとアスランのほうへと視線を移し、まごまごしている。まるで何か言いたいが言い出せないでいる、そんな感じだった。
アスランは自分の方からレイへと近寄っていく。レイは目の前に来たアスランに対して

「アスラン…この…機体ですが…」

「俺の搭乗機にさせてください。」

と言いたいのに言葉を出せない。そんな私情でどうにかなる問題ではないことは理解している。しかし、レイはそれを言葉にしないのを理性で必死に抑えていた。
しばらくの沈黙の後、衝動が収まると

「いえ、何でもありません。いい機体ですね、と言おうとしただけです。では。」

といつもの口調で話すとアスランに敬礼し、踵を返した。

971 名前:373 ◆lnWmmDoCR. 投稿日:2006/11/12(日) 23:33:34 ID:???
4、
アスランはいつものレイと比べ違和感を感じたのか、レイを呼び止めると

「レイ、そういえば君がセイバーに乗るらしいな。」

と話し掛ける。レイは振り向くと

「アスラン。確かにセイバーとプロトセイバー、二機をひとつにしましたが、あれはあくまで『プロトセイバー』です。誤解しないで下さい。」

と答えた。いつものレイに戻ったようだが、その主張に納得できないアスランは

「ええ?いや、しかし、アムフォルタスもついているし…色が白いと言うだけでそれ以外の外見はセイバーじゃないか。」

「いいえ、あれはプロトセイバーです。アスラン。何度も言わせないで下さい。」

「いや…しかし…ええ?」

「アスラン。あまり気にしすぎるといくらコーディネーターとはいえストレスで禿げますよ。気にしないで下さい。俺は気にしない。」

そう言うとレイは微笑み、本人曰く、プロトセイバーの元へと歩いていく。アスランはそんな軽口を叩くレイを不思議に感じながらもいい変化かな、と思い
レイと同様に少しだけ、微笑んだ。そんな二人の心境とは裏腹に戦いの幕はもうすぐ、開こうとしていた。

今日は終わり。


972 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:41:00 ID:???
GJ!!
いろいろ感想を言いたいがスレが残り少ないので感想は極力あっちでどうか
つhttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1162295743/l50

973 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:41:54 ID:???
久々です!GJ!
まさかHi-νになってるとは!ってことは、機体カラーは青紫?
レイも、徐々に壊れてきてますねぇ、良い意味で

974 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:47:10 ID:???
ミネルバ戦力充実しすぎ

975 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:53:57 ID:???
正直、出来てから3年程度のオーブの理念をなぜあんなに大事するのか分からん。

976 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:55:34 ID:???
理念でしか国民を統治できないからじゃないかな。

977 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:57:20 ID:???
ミネルバの機体は現在運命、伝説、衝動、救世者、そしてνの五機か。
どいつもこいつも最新型のワンオフ機だから整備がやたら大変そうだ……ミネルバの整備班にとっちゃ災難かもしれん。

978 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/12(日) 23:58:06 ID:???
>>976
それは国民が理念に信奉があることが前提だな。

979 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:04:49 ID:???
あるいは、>>976の言う通りなのかもね。
理念という言葉に至上の価値を見出す一種の宗教国家なんだよ。
だから、本来、「国民・国家のための理念」である所が、逆転して「理念のための国民・国家」になってしまっても、
そして、そのせいで国が焼かれ、国民が虐げられることになっても、指導者も国民も全くもって気に病まない。
「国は焼かれたが、オーブの理念は守れた。めでたし、めでたし。ウズミ様万歳」ってことなんだろう。

980 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:07:53 ID:???
それ以前はどうやって統治してたんだよw

981 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:08:27 ID:???
左の人達によって作られた国なのかね

982 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:09:23 ID:???
>>980
理念自体はずっと以前からあって、それを成文化したのが3年前という事だろ

983 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:14:17 ID:???
>>982
以前からあったなら、わざわざ中立宣言なんてやらんと思う。

984 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:19:04 ID:???
成文化しないと他国に示す事ができないだろ

985 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:22:49 ID:???
今まで理念を成文化してないし他国に示してないってのはおかしいだろ。
そんなんで中立なんてできるのか?

986 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 00:25:08 ID:???
出来ないから成文化したのでは?

987 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 01:43:47 ID:???
中立宣言の中で成文化したんじゃね?

「オーブは中立国になります。
 オーブは他国を(ry
 これらを理念として国を運営します」

みたいな

988 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 02:18:48 ID:???
もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら5
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1163351883/

次スレです

989 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 02:51:14 ID:???
乙です

990 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 02:53:44 ID:???
うめ

991 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 02:58:22 ID:???
乙ということで埋めさせてもらいます

992 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:01:22 ID:???
乙、そして埋め

993 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:06:45 ID:???
産め

994 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:08:43 ID:???
1000へのリクエストは?

995 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:10:05 ID:???
梅。

996 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:10:47 ID:???
UME

997 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:12:53 ID:???
おれが1000ならCE世界でも人の心の光が見える

998 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:17:18 ID:???
膿め

999 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:18:21 ID:???
まさか漏れが1000を取れるなんて・・・

1000 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2006/11/13(月) 03:19:25 ID:???
1000

1001 名前:1001 投稿日:Over 1000 Thread
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