もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら まとめサイト


その他    235氏 (2007/11/10)

「そうか...しかしこの温かさを持った人間が、地球さえ破壊するんだ!
それを判るんだよ!アムロッ!!」
「判ってるよ!
だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろっ!!」
「ふん、そういう男にしてはクェスに冷たかったな、え?」
「子供か!お前はっ!!(怒)」
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!
そのララァを殺したお前に言えたことかっ!!」
「だから子供かっ!?うわっ!」



「つぅっ......僕は....まだ生きているのか?」
頭を軽く振ると、スクリーンを確認した。
眼下には小さな地球が見える。
アクシズの落下は防げたようだが....。
「....妙だな...アクシズはどこに行った?」
その瞬間僅かだが、火線が見えた。
「!!........戦闘はまだ続いているのか?」
カメラを望遠にする。
「あれは......」
何か大きな隕石か建造物を、MSが破壊しているように見える。
「?アクシズの欠片?」
そしてMS同士の戦闘を確認した。


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1話

「オーブを撃って、この戦争を終わらせる!」
ギルバート=デュランダルが高らかに宣言する。
「レクイエムを撃つ!?ギルバート!」
慌ててアムロは直通回線を開いた。
「オーブを撃っては駄目だっ!」
「アムロか?今更何を言う」
「ロゴス,地球軍を撃つのは構わない!だがオーブは駄目だっ!!」
「.......しかし、このままではオーブ軍に押し切られる。
味方の被害も無視できん」
アムロは一つ息を吐いて、自分を冷静にさせる。
「....オーブ軍は自分が抑えます。
少し時間をください」
「.........良いだろう。
レクイエムは発射体制を維持する」

「くっ!間に合ってくれ!」
インフィニットジャスティスとアカツキがレクイエムに急行しようとする。(実際には間に合っていない)
しかしそれをアムロが許すはずもなかった。
「ルナマリアはジャスティスを、レイは金色を抑えてくれ。
墜とす必要はない。抑えてくれるだけで良い。
シンはフリーダムだ。俺はエターナルをやる」
「「「了解!」」」
「...でっ、でも!私でアスランを止められるんでしょうか?(汗)」
「大丈夫だよ、ルナマリアだと判ってて彼が撃つわけないよ(にっこり)」(←アムロ)
「そうだな。本気で相手をするとも思えん」(←レイ)
「ああ、ルナの射撃の腕なら心配ないって」(←シン)

「............なんか...複雑ってか腹が立つんだけど....」

そして、ついに最終決戦の幕が開いた。


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「ま〜た、因縁めいたのが現れたな...」
<ふうっ>っとため息をつくムゥ=ラ=フラガ。
一方のレイもそう感じずにはいられなかった。
「ムゥ=ラ=フラガ....お前には俺を感じとることができるか?」
「インパルス!ルナマリアか!?」
「アスラン!」
妹の言葉が蘇る。
『やめてお姉ちゃん!
なんで戦うの!
なんで戦うのよっ!!』
「メイリン....」
『やっとアスランさんと、幸せな生活が築けるのにっっ!!!』
<.................ぶちっ>
「う〜わ〜き〜も〜の〜〜〜〜っっ!!!!(怒怒怒怒怒怒怒怒怒)」
「なっ!?なんでそうなるっ!?(汗)」

「フリーダム!今度こそ落としてやるっ!!」
「くっ!このままじゃ...」

それぞれMSが取り付き、アムロが完全にフリーになる。
「よし!これで」
Hi-νガンダムをエターナルに向ける。
しかしそれでエターナルの戦力が尽きたわけではなかった。
「あの白いの、ラクス様に銃を向けようってのかい!?
行くよ野郎ども!!」
「やるのかよ」
「ふん」
「あれは...ドムか!?.....だとすると.....」

「「「ジェットストリームアタック!!!!」」」


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「だな(苦笑)」
アムロは既に破ったことがあるのだ。
そしてそれは再現された。
先頭のヒルダ機のスクリーニングニンバスをかわして、その肩に乗る。
「ああっ!あたしを踏み台にしたっ!?」
宇宙空間なので、正しくは台になっていない。
「うわぁ〜〜〜〜〜っ!」
ヒルダ機は蹴られて下方向に吹っ飛ぶ。
「ヒルダッ!」
アムロはそのままひょっこり顔を出したヘルベルト機の頭を『よっこらせ!』と踏ん付け、更にマーズ機を飛び越えようとする。
ヘルベルトは敵の予想外の動きに対応できず踏まれるに至ったが、踏ん付けられた反動を抑えようと、敵機の動きに合わせてやや後方にアポジモーターを噴かした。
一方のマーズは、頭上を通り過ぎるHi-νガンダムに、ビームサーベルを向ける。
「このっ!」
<バスッ!>
「..........」(←ヘルベルト)
「..........」(←マーズ)
....いつの間にか至近距離まで接近していたヘルベルト機の背中を切ってしまった。


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「ザフト軍MS来ますっ!!」
メイリンが叫ぶ。
「まずいな...このままでは........」
バルトフェルド呻く。

いや、だから、実際には間に合っていないのである。

「対空!迎撃!!」
エターナルの全火力が放たれる。
「そんなもの!」
アムロにしてみれば、それは然程障害にはならなかった。
Hi-νガンダムは、その全てを掻い潜る。
そのときメイリンが悲鳴にも似た声を上げた。
「正面MS!...アムロさん!?」
Hi-νガンダムのビームマシンガンが、エターナルのブリッジをロックオンした。

「ラクスッ!!」
デスティニーと対峙していたキラが、その光景を目の当たりにする。
迫り来るデスティニーをフルバーストで一旦距離を取らせる。
次いでドラグーンシステムをHi-νガンダム一点に向けた。
「むっ!?」<ピキーーーン!>
「あぁたぁれぇーーーーいっっ!!!!!」
エターナルに当たらない角度でHi-νガンダムを狙い撃ち..........するが、被弾はしなかった。
「なっ!?」
Hi-νガンダムはフィンファンネルを展開させると、Iフィールドを発生させたのだ。

『そこまでだ』

通常回線から聞こえてくる静かな声。
キラは何故か理解した。

既に決していたと.....。


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「こちらはザフト軍所属、アムロ=レイです。
オーブ軍は直ちに戦闘を停止してください」
エターナルのブリッジでは、スクリーンに映し出されるアムロにラクスが毅然とした態度で応じていた。
「それはできません」
「何故ですか?」
「オーブを守るためです」
「これ以上戦闘を続けるのなら、デュランダル議長はオーブに対し【レクイエム】を使用します。
既にいつでも発射できる態勢にあります」
「そんなっ!(驚)」
「こちらで発射は待ってくれるように要請しました」
「貴方が?...そうですか.....」
≪助かった≫それと同時に彼らは敗北を認めざるを得なかった。
「停戦信号を」
するとアークエンジェルから映像通信が入り、マリューが何も言わず頷く。
「...判りました....」
バルトフェルドに目で合図を送る。
そしてエターナルから停戦信号が打ち出された。
そのやり取りを受信していたオーブ軍艦も、呼応するかのように次々と信号を上げる。


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「停戦信号!?どういうことだ?」
いぶかしむフラガ。
レイはその停戦信号を複雑な思いで見つめる。

「...何があったっていうんだ?
しかし......ルナマリア、見ただろう、停戦信号だ.....」
「見てないわよ!結婚指輪なんてっ!!」
「.....字数しか合ってないぞ」
「浮気は一度だけゆるーーーーーすっっ!!!!!!(怒)」
と、言いながらジャスティスに特攻をかける。
「無茶苦茶だな、おい(汗汗汗)」

「停戦信号.....くっ、フリーダム!」
かつてのシンであればそんなものは無視していただろうが、今は違う。
もう子供でいることをやめたのだ。
フリーダムの撤退を見届けて、僚機の確認をする。

「有難う御座います。
直ちにザフトからも停戦信号を上げます」
「いえ、お礼を申し上げるのはこちらの方でしょう。
オーブを助けて頂いて有難う御座います」
「気にしないでください。
民間人を守るのが軍人の役目です。
もしターゲットがオーブ軍でしたら、止めていなかったでしょう」
<では>と言いつつ通信が切れた。


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「アムロ=レイ、ね...まあ、軍人の鏡ではあるな。
敵軍は容赦ないが、民間人ならナチュラルでも助けるか」
「あの....」
バルトフェルドの言葉に思わず反応してしまったメイリン。
「ん?」
どうしようかと少し悩んだ後、メイリンは口を開いた。
「アムロさん、ナチュラルなんですけど...」

「「「「「..............」」」」」

ブリッジが静寂に包まれた。

「どこの現場に行ってもいじられるんですよ...」
「諸行無常...」
「こちらの情報は100ゼニーですわ」
「現実から目を逸らさないでください」
メイリン突っ込む。
「本当にナチュラルなんですよ。
ただ、でも、ちょっと違いますけど.....」
と、アムロが再び通信を開く。
「お待たせして申し訳ない。
議長と話がつきました。
軍は現在撤収準備にかかっています。
宜しければ、そちらと少し話しをさせて頂けませんか?」
「...ええ、判りましたわ。
受け入れ準備を」


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