もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら まとめサイト


その他    輪廻氏(2006/10/02)

PHASE−0
『プロローグ』その1
「しかし、良いのかねー」「何がだ、ラスティー」
「何がって?、決まってるだろイザーク。中立国のコロニーに無断で手を出すことだよ!」
「それなら中立国のコロニーが地球軍の新型兵器の開発に手を出すのは良いのかよ」
イザークは同僚のラスティーの軽口に憤りを覚えて癇癪を起こした。
「それは、いけないしょ。でもヘリオポリスの住民の大半は知らないんだろ」
「だからと言って見過ごす訳にはいかん」
イザークの断言にラスティーは肩を竦めた。
「ラスティー、何も俺達ザフトはコロニーを破壊しようとするんじゃない。地球軍の新造艦の破壊と新型機動兵器の奪取が出来れば良いんだ」
「そう言う事」
アスランとディアッカの言葉にラスティー自身も頷き呟いた。
「さあ行こうか、ザフトの為にてね」


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PHASE−0
『プロローグ』その2
「キラの奴、何処に居るんだー」
「ほーんとー、うちのカレッジのキャンパスは結構広いから、なかなか見つからないのよね」
「トリィ」
ペットロボット特有の電子音を発しながら鳥型ペットロボットトリイがトールの肩に留まった。
「おっ、今日は、俺の肩に留まった」
「ねえ、トリイ。あなたのご主人のキラを探しているの。何処に入るか教えて頂戴」
「トリイ」
トリイはミリアリアの要望に答える形でトールの肩から飛び立った。
「どうやらあっち見たいだぞミリィ」
「クス、そうみたいね」


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PHASE−0
『プロローグ』その3
「準備が整ったMSからAAに」
「ラミアス大尉、X-105ストライク3機とX-303イージス3機の最終調整と、予備機材の準備に手間取りそうです」
「急がせて」
オーブ連合首長国のスペースコロニー・ヘリオポリスの工業ブロックには、オーブ最大のコングロマリット《モルゲンレーテ社》の工場群と研究・開発施設が引き締めあっている。
その一角の試作品開発工場ブロックから地球軍に納入される兵器群が、大型トラックに登載され地球軍の新造艦AAが在る資源少惑星に向かう。
「ラミアス大尉、情況はどうなんだ」
「あ、これはアムロ・レイ予備役一尉。見ての通りの混雑です」
地球連合軍大尉マリュー・ラミアス大尉は、オーブ軍予備役一尉兼モルゲンレーテ社テスト・パイロットの両方を兼用しているアムロ・レイに敬礼し、苦笑しながら簡単に情況をアムロに説明した。
「どうやら、そう見たいだねラミアス大尉」
「はい」
「でも、ここまでこぎつけられたよ」
「ありがとうございます。これもレイ一尉の協力が有ればです」
「おだてでも嬉しいよ。ありがとうラミアス大尉」
マリューとしては本心からの本音だった。異世界から来た彼の協力がなければ最大の懸案だった、ナチュラル用OSの開発は送れに送れ実戦導入は先の話しになっていただろう。
「所で、レイ大尉は本日は休暇では」
「ん、何となくかな。……悪いプレッシャーを感じてね」
「……悪いプレッシャーですか?」
「うん。身体全体が締め上げられているような圧迫感を感じるんだ」
マリューはアムロが不思議な男だと思っていた。数ヶ月も一緒に仕事をして来てこの男の物言いに慣れて来たが、この感覚にはついて行けずにいた。


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PHASE−1
『崩壊の大地』その1
コロニー内に潜入したイザークやアスラン達は、新造艦の工廠に時限爆弾を仕掛けた後に、モルゲンレーテ社の工場を見渡せる場所に移っていた。
「もうそろそろだな」
同じMS奪取の潜入隊メンバーの一人ワン・スイウンは時計を見ながら呟いた。

「よし、時間だ」
ザフト軍戦艦ヴェサリウスで奪取・破壊作戦の指揮を取るラウ・ル・クルーゼは艦長のアデスに作戦開始の合図を送った。
「ヴェサリウス発進、全艦MS部隊を出撃」
それを皮切りにザフト艦隊から次々とMSジンが出撃をしていく。
「ミゲル・アイマン、ジン発進する」


「ちい、ザフトめ問答無用の攻撃を開始か!」
ヘリオポリスの総合官制司令室ではヘリオポリス守備隊指揮官オーブ軍コバヤカワ一佐を始め総員が騒然となっていた。
「Nジャマー反応増大中」「ザフト艦隊からMSジンの発進多数を確認」
「ザフト艦隊はナスカ級1、ローラシア級1、中型輸送艦1、以上です」
コバヤカワ一佐は決断を下した。
「こうなったらやむを得ない。守備隊は直ちに戦闘を開始せよ、スペースコマンド部隊は全機発進せよ」
「ハッ」
「レイ予備役一尉に大至急連絡を入れろ、必要とあれば地球軍のMSを使ってでもザフトの迎撃に当たれと!」


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